スバラシク実力がつくと評判の演習力学キャンパス・ゼミ 馬場 敬之 ,高杉 豊
力学は編入試験の物理で最頻出の分野ですが、特に質点系の力学や角運動量、運動量保存則など複数の概念を組み合わせた問題で得点を落とす受験生が多くいます。本書は演習を中心とした構成で、こうした頻出単元を繰り返し解くことで、実戦的な解答力を養うことができます。
この本の位置づけ
本書は力学の基本概念を習得した後、入試レベルの演習を通じて応用力を磨きたい受験生を対象としています。すでに高校物理や基礎物理学を終えており、編入試験の過去問に取り組む前に得点感覚を高めたい段階での使用を想定した教材です。
類似の演習書と比べて、本書は「キャンパス・ゼミ」シリーズの特徴として、解説の丁寧さと計算過程の詳細さが強みです。単なる答えだけでなく、考え方の流れを追いながら学べるため、解き方がわからない時に参考になりやすいでしょう。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
力学の基礎単元(力、加速度、仕事とエネルギー)をひと通り学び終えた時点で導入するのが効果的です。遅くとも編入試験の過去問演習を始める2~3ヶ月前には手に取っておきたい教材です。
もし導入が早すぎると、基礎の定着が不十分なまま問題を読む羽目になり、かえって混乱することもあります。逆に試験直前に初めて使うと、演習量が足りず、本来得られるはずの解答力の向上が間に合わない恐れがあります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
京都工芸繊維大学工芸科学部
専門基礎(力学,電磁気学,電気回路)
頻出テーマ質点系の力学、力積と運動量、回転運動、角運動量
本書の該当ページ質点系の力学(p.146)、力積と運動量(p.38)、角運動量(p.196)
島根大学医学部
物理
頻出テーマ運動量保存則、運動量保存
本書の該当ページ運動量保存則(p.40)、運動量保存(p.40)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
本書は章立てに沿って順番に進めるのではなく、自分が苦手とする単元(質点系の力学、運動量保存、角運動量など)から優先的に取り組むことをお勧めします。各問題について、まず問題文を読んだ直後に自分の考えを紙に書き出し、その後で解説を確認する流れが効果的です。
編入試験の過去問で同じテーマの問題を見つけたら、本書の対応する単元に戻って比較することで、出題パターンの傾向を掴めます。特に京都工芸繊維大学や島根大学医学部の過去問において、力積と運動量に関する設問が繰り返し現れるため、本書でそうした問題を複数解いておくと本番での対応がスムーズになるでしょう。
注意点
本書の出版年を確認した上で導入してください。もし版が古い場合は、近年の編入試験の出題形式や数値設定が本書の問題と異なる可能性があります。あくまで基礎~標準レベルの演習書であるため、難関大学の過去問で出題されるような複合的な問題(複数の物理分野を組み合わせたものなど)については、本書だけでは対応しきれません。
また本書は力学に特化しており、電磁気学や電気回路といった他の分野には対応していません。京都工芸繊維大学の試験範囲に含まれる電磁気学や電気回路についても、別の教材で補う必要があります。







