考古学講義 北條 芳隆
編入試験の日本史では、律令制などの古代制度を理解することが避けられません。しかし教科書的な説明だけでは、出題者が求める深さに達しにくいのが現状です。本書は、考古学的な視点から日本古代史を解き明かす講義形式の参考書であり、法政大学文学部の過去問で繰り返し問われている律令制や日本古代史の論点を、より立体的に理解するための手助けになります。
この本の位置づけ
本書は、高校までの日本史学習を終えた受験生が対象です。大学の講義を読むような形で古代史の全体像をつかみ直したい、という段階の学習に適しています。
通常の参考書は時系列に沿って事象を説明するのに対し、本書は講義形式で各テーマを掘り下げる構成になっています。そのため、律令制という単一の制度について、その成立背景や運用実態まで含めた理解が可能です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
古代日本史の基礎知識をすでに持っている、編入試験対策の中期段階(受験年の半年前~3か月前)に取り組むことをお勧めします。基礎知識がないまま導入すると、内容が抽象的に感じられ、理解が進みにくい可能性があります。
逆に試験直前に初めて開くと、講義形式で読み進める必要があるため、短期間での知識定着が難しくなります。過去問演習と並行させながら、段階的に読み込む時間的余裕を持つことが効果的です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
最初は序盤から通読し、全体の流れをつかむことを優先してください。その後、法政大学の過去問を解く際に、該当する単元があれば本書に戻って該当箇所を読み直す、という往復学習を心がけましょう。
講義形式であるため、1章ごとにノートに要点をまとめる作業も効果的です。特に律令制など出題頻度が高い論点については、参考書の記述と過去問の問い方を照らし合わせながら、出題者の視点を意識した読み込みが大切です。
注意点
本書の出版年情報が確認できないため、古代日本史の学説が時代によって変わる点に注意が必要です。購入前に出版年を確認し、極端に古い版でないかを確認してから導入することをお勧めします。
本書は考古学的な視点を重視するため、政治史や制度史に絞った出題に対しては、教科書や通史系参考書で補強が必要な場合があります。また、講義形式のため、試験に直結した用語整理は別途、用語集やまとめ系の教材で行うことをお勧めします。







