社会学用語図鑑 = THE VISUAL DICTIONARY OF SOCIOLOGY 人物と用語でたどる社会学の全体像 田中 正人 ,香月 孝史
社会学系の編入試験では、経済格差やフーコーといった重要用語が頻出ですが、初学者にとって抽象的な概念の理解に時間がかかりやすいです。本書は、イラストを交えながら社会学の主要用語と人物を系統的に解説しており、基礎から着実に学習を進めたい受験生の入門書として機能します。
この本の位置づけ
本書は、社会学の予備知識がない、あるいは限定的な受験生を主な対象としています。大学1年次から社会学の基礎を身につけたい方や、短大・高専から編入を目指す方にとって、用語体系の全体像をつかむ初級段階の参考書として位置づけられます。
他の社会学参考書と比べると、本書の特徴はビジュアル中心の構成にあります。テキスト密度が高い学術的な教科書ではなく、図解とイラストを活用して直感的に理解できる設計になっており、隙間時間での学習や繰り返し読みに適した形式となっています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入受験の準備を始める大学1年生の秋冬、または高専2年次からの導入が効果的です。最初の段階でこの本を3〜4周して全体像をつかむことで、その後の過去問演習や専門参考書の学習がスムーズになります。
逆に、受験直前期(6ヶ月未満)からの初導入では、基礎固めに時間を費やすことになり、過去問演習に割く時間が減少するため注意が必要です。また、すでに社会学の基礎知識がある場合は、より詳細な論述対策の参考書に早期に移行する方が効率的です。
使い方
まず1周目は、本書を通読して社会学の全体構造と主要用語の概要を理解することに集中してください。2周目以降は、過去問で頻出する用語(経済格差、予言の自己成就、アノミア、オリエンタリズムなど)が出現したときに該当ページを参照する辞書的な使い方も有効です。
合格者の多くが4〜6回の繰り返し学習を報告しており、特に2周目以降はノートに用語の定義や具体例をまとめながら進めることで、記憶の定着が促進されます。社会学の論述問題に対応する際には、本書で学んだ概念と過去問の設問を往復させ、具体的な用語の使い方を確認することが重要です。
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
解説がわかりやすく、イラストで覚えやすいのが選択基準。隙間時間に見たり、楽しく読みたい時に見たりして4周した。
大阪大学 人間科学部 合格(2026年度) / 社会学
社会学を全く学習してこなかったため初級基礎が学べる本として選択。イラストが全ページに記載されており、ノートに用語の意味や使い方をまとめながら6回以上繰り返し学習した。
東京外国語大学 国際社会学部 合格(2026年度) / 社会学
2025年7月に5周しました。
筑波大学 社会学類 合格(2025年度) / 社会学
注意点
本書の出版年が古い場合は、社会学の最新理論動向が十分に反映されていない可能性があります。受験する大学が最近の論文や新しい研究成果を出題に含めている場合、本書だけでは対応しきれない部分が生じる可能性を念頭に置いてください。
また、本書はあくまで用語の概要解説にとどまることに注意が必要です。過去問で求められる論述の深さや、複数の概念を組み合わせた思考力に対応するには、本書での基礎学習の後、さらに詳細な専門参考書や論述演習への進展が不可欠となります。入試問題の難易度が高い大学を志望する場合は、本書を基盤としつつ、より高度な学習教材を組み合わせることをお勧めします。




