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読むだけ小論文 基礎編

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読むだけ小論文 基礎編

編入試験の小論文で求められるのは、単なる意見表述ではなく、社会問題の背景を理解し、論理的に考察する力です。多くの受験生は「何を書くか」には悩みますが、実は「どう構成するか」「どう読み手に伝えるか」という基礎が定着していないことが課題になります。本書は、そうした小論文の根本的な思考法と表現方法を、読む形で習得できる入門書です。

この本の位置づけ

本書は小論文の初心者向けです。編入試験を受ける1年生や、小論文対策を始めたばかりの受験生に適しています。複雑な議論よりも、論理的思考の基本ステップを段階的に学ぶことが目的です。

他の小論文参考書と異なり、本書は「読むだけ」という形式を採用しており、手を動かして練習問題を解くタイプの本ではありません。そのため、基礎概念の理解を優先したい段階に向いています。一方、実戦的な過去問演習を求める場合は、別途問題集と組み合わせる必要があります。

いつどのタイミングの編入受験生におすすめか

本書は編入対策の初期段階(大学1年秋~2年春)に導入するのが効果的です。小論文の頻出テーマ(食品ロス、食料問題、社会問題など)の基礎知識と思考枠組みを先に整理しておくことで、その後の過去問演習がスムーズに進みます。

導入が遅すぎると、過去問を解く段階で「なぜこの構成なのか」といった基本的な疑問が生じ、改稿に時間がかかります。逆に早すぎる場合は、実際の問題パターンとのズレを感じる可能性がありますが、そこまで大きな弊害ではありません。

ターゲット大学と対策できるテーマ

過去問の出題傾向を分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。

中央大学経済学部

小論文

頻出テーマ食生活、人口減少、ボランティア活動、科学技術

本書の該当ページ食生活(p.267)、人口減少(p.54)、ボランティア活動(p.187)、科学技術(p.78)

岐阜大学応用生物科学部

小論文

頻出テーマ環境科学、食品ロス、科学技術

本書の該当ページ環境科学(p.81)、食品ロス(p.277)、科学技術(p.78)

日本大学経済学部

英語

頻出テーマ食品ロス、人口減少

本書の該当ページ食品ロス(p.277)、人口減少(p.54)

大分大学医学部

医療・看護

頻出テーマ食生活、地域社会

本書の該当ページ食生活(p.267)、地域社会(p.224)

日本大学商学部

小論文

頻出テーマ人口減少、働き方

本書の該当ページ人口減少(p.54)、働き方(p.176)

法政大学文学部

地理

頻出テーマ人口減少、温暖化

本書の該当ページ人口減少(p.54)、温暖化(p.80)

法政大学法学部

頻出テーマ地域社会、人口減少

本書の該当ページ地域社会(p.224)、人口減少(p.54)

関西外国語大学外国語学部

その他語学

頻出テーマ死刑制度、温暖化

本書の該当ページ死刑制度(p.126)、温暖化(p.80)

香川大学経済学部

小論文

頻出テーマ人口減少、地域社会

本書の該当ページ人口減少(p.54)、地域社会(p.224)

北海道大学法学部

英語法学

頻出テーマ死刑制度、人口減少

本書の該当ページ死刑制度(p.126)、人口減少(p.54)

奈良女子大学文学部

頻出テーマ地域社会、育児

本書の該当ページ地域社会(p.224)、育児(p.176)

法政大学社会学部

社会学

頻出テーマ地域社会、人口減少

本書の該当ページ地域社会(p.224)、人口減少(p.54)

※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。

使い方

本書は通読を前提に設計されているため、1冊を通して読み進めることをお勧めします。特に女子栄養大学や武蔵大学を志望する場合は、食品・栄養・社会問題に関する章から読み始めると、問題意識が湧きやすいです。

読了後は、実際の過去問に取り組みながら、本書で学んだ「構成の型」や「論理展開」を意識的に当てはめてみてください。過去問を書いた後に本書に戻り、自分の論述がどの段階で基礎から外れたかを確認する往復学習も有効です。

本書は読むだけなので、講義のような受け身の学習になりがちです。読みながら「この問題なら自分ならどう論じるか」と考える、能動的な姿勢が理解定着を高めます。

注意点

本書の出版年が確認できていないため、掲載されている時事例の鮮度や、試験で問われるテーマとの一致度を事前に確認することをお勧めします。小論文対策では、テーマの新しさが相対的に重要になるためです。

もう一つの注意点として、本書は「読むだけ」という形式のため、実際に小論文を書く練習量が不足する可能性があります。本書で思考法を学んだ後は、必ず過去問や別の問題集で実際の執筆練習に進んでください。また、本書の内容だけでは女子栄養大学の栄養学的な専門知識や武蔵大学の経済学的視点といった、学部固有の背景知識をカバーしきれない可能性があります。その場合は別途、学部別の頻出テーマについて資料を集める必要があります。

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