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論文の教室 レポートから卒論まで 戸田山 和久

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論文の教室 レポートから卒論まで 戸田山 和久

編入試験の小論文対策をしていると、「何を書けばいいのか」「どう組み立てるのか」という基礎的な部分で手が止まることがあります。本書は、レポートから論文までの「文章を論理的に組み立てる力」を段階的に習得する構成になっており、小論文の根底にある思考法を整理するのに役立ちます。

この本の位置づけ

本書は、これから文章論理を学ぶ初級者向けの基礎書です。編入試験の小論文に直結した過去問演習本ではなく、「文章の組み立て方とは何か」という原理的な理解を優先する学習者向けです。

他の小論文参考書の多くは、テーマ別の出題傾向や解答例を重視しますが、本書は学生が陥りやすい思考のクセを指摘し、文章を「設計」する段階から教える点が異なります。編入試験対策として直接的な出題予想や解答パターンは含まれません。

いつどのタイミングの編入受験生におすすめか

小論文対策の初期段階(準備期間の3~4ヶ月前)に導入することをお勧めします。この段階で読むことで、その後の過去問演習や答案添削の指摘が理解しやすくなります。

逆に試験直前に初めて読むと、焦りながら新しい概念を学ぶことになり、実践的な答案作成に充てる時間が減ります。また入学直後に読むと、内容の実用性をまだ実感できず、忘れてしまう可能性があります。

使い方

まずは通読して、「文章を書く前の準備段階」がどういうものかを把握してください。その後、自分が実際に書いた答案や教務から受けた指摘と照らし合わせながら、該当する箇所を何度も参照する使い方が効果的です。

小論文の過去問を解いた後、「なぜこの構成では減点されるのか」という疑問が生じた時点で、本書の該当部分を読み返すという往復学習をお勧めします。一度読んで終わりではなく、実践の課題が出るたびに立ち戻れる「辞書的な活用」が本書の使い方に合致しています。

注意点

本書は編入試験の小論文に特化した参考書ではないため、大学や学部固有の出題傾向には対応していません。本書で基礎を固めた後は、必ず志望大学の過去問で実践的な訓練を積む必要があります。

また、本書は学術的な論文作成を想定した内容が中心であり、編入試験の小論文に必要な「時間制限内での答案作成」「限られた情報から論を構築する」といった試験特性への対策は別途必要です。本書の内容だけでは不十分であることを認識した上で、あくまで基礎理解のツールとして位置づけてください。

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