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なるほどなっとくC#入門 出井 秀行

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なるほどなっとくC#入門 出井 秀行

大学編入の情報学系試験では、プログラミング問題でオブジェクト指向の概念を問われることが多いです。特に抽象クラスやポリモーフィズムといった応用的なテーマは、基礎知識がなければ問題文の意図すら理解できません。本書はC#を使いながらオブジェクト指向の全体像を体系的に解説するため、プログラミング経験者が概念を整理し直すのに役立ちます。

この本の位置づけ

本書は一通りプログラミングを学んだことがある受験生向けです。単なる文法解説ではなく、クラス設計や継承・ポリモーフィズムといった設計思想に重点を置いているため、基礎文法だけで止まっている受験生が読むと理解が追いつきにくい可能性があります。

他のプログラミング参考書との主な違いは、C#という言語を通じて「なぜそうするのか」という背景を丁寧に説明する点です。オブジェクト指向の考え方を言語に依存しないレベルで学べるため、C言語での過去問対策にも応用しやすい構成になっています。

いつどのタイミングの編入受験生におすすめか

本書に取り組むべき時期は、編入対策の中盤以降です。具体的には、過去問を1~2年分解いてから導入するのが効果的です。理由は、先に問題に出てきた「わからない用語」を本書で学ぶことで、理解が深まるためです。

早すぎる段階で読むと、オブジェクト指向という抽象的な概念に混乱する可能性があります。逆に試験直前に読み始めると、内容の定着に時間がかかるため、最低でも試験の2~3ヶ月前までに完了させておくことをお勧めします。

ターゲット大学と対策できるテーマ

過去問の出題傾向を分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。

宮崎大学工学部

数学

頻出テーマ条件分岐、算術演算、条件式、break文、戻り値、if文

本書の該当ページ条件分岐(p.104)、算術演算(p.84)、条件式(p.105)、break文(p.143)

広島大学情報科学部

数学情報

頻出テーマ条件分岐、条件式、プログラミング、if文、for文、配列

本書の該当ページ条件分岐(p.104)、条件式(p.105)、プログラミング(p.184)、if文(p.105)

茨城大学工学部

情報

頻出テーマ条件分岐、構造体、2次元配列、プログラミング、配列

本書の該当ページ条件分岐(p.104)、構造体(p.302)、2次元配列(p.174)、プログラミング(p.184)

東京農工大学工学部

数学

頻出テーマ四捨五入、プログラミング、配列

本書の該当ページ四捨五入(p.258)、プログラミング(p.184)、配列(p.159)

高知大学理工学部

情報

頻出テーマループ処理、論理演算、配列

本書の該当ページループ処理(p.142)、論理演算(p.110)、配列(p.159)

筑波大学情報学群

数学情報

頻出テーマ論理演算、プログラミング、配列

本書の該当ページ論理演算(p.110)、プログラミング(p.184)、配列(p.159)

熊本大学工学部

情報

頻出テーマプログラミング、実行結果、配列

本書の該当ページプログラミング(p.184)、実行結果(p.251)、配列(p.159)

大阪大学基礎工学部

頻出テーマ条件式、配列

本書の該当ページ条件式(p.105)、配列(p.159)

佐賀大学理工学部

数学

頻出テーマ構造体、プログラミング

本書の該当ページ構造体(p.302)、プログラミング(p.184)

大阪公立大学工学部

物理

頻出テーマ条件分岐、戻り値

本書の該当ページ条件分岐(p.104)、戻り値(p.207)

香川大学創造工学部

数学

頻出テーマループ処理、配列

本書の該当ページループ処理(p.142)、配列(p.159)

※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。

使い方

まずは第7章(クラスの基本)から第10章(メソッドの活用)までを順番に読み進めてください。この部分で、クラス設計の基礎が固まります。その後、過去問を解く際に「継承」や「ポリモーフィズム」が出てきたら、第13章と第14章に戻る形で活用するのが効率的です。

プログラミング問題を解くときは、問題文の中に「抽象クラスを実装せよ」といった指示があれば、本書の該当ページを参照して、実際に手を動かしながらコード例を写してみてください。C#のコードですが、ロジック部分はC言語にも応用可能です。

過去問で実行結果を予想する問題が出た場合は、本書の第8章(staticと非staticの違い)を特に参考にしてください。この単元は試験で繰り返し問われており、本書の解説が受験生のつまずきやすい点をカバーしています。

編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。

  1. p.215 第7章 クラスの基本「return文」がここで扱われています
  2. p.235 第8章 staticと非staticの違い「staticプロパティ」がここで扱われています
  3. p.283 第10章 メソッドの活用「コンストラクター」がここで扱われています
  4. p.344 第12章 コレクション「Selectメソッド」がここで扱われています
  5. p.366 第13章 継承「override」がここで扱われています
  6. p.411 第14章 ポリモーフィズム
  7. p.423 第15章 例外処理「例外オブジェクト」がここで扱われています

注意点

本書はC#を題材にしているため、実際の試験で出題される言語(特にC言語)との文法上の違いに注意が必要です。オブジェクト指向の考え方は共通ですが、細部の書き方は異なるため、本書で学んだ概念を過去問のC言語コードに置き換える作業を自分で行う必要があります。

もう一つの注意点として、本書はオブジェクト指向の全体像を網羅する一方で、試験に出題されやすい「条件分岐」や「ループ処理」といった基本制御構文については、章立ての中に含まれていても詳しく掘り下げていない可能性があります。これらの単元は別の参考書で基礎を固めてから本書を使うことをお勧めします。

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