確率統計キャンパス・ゼミ 改訂9 馬場 敬之
編入試験の数学で確率統計が出題される場合、条件付き確率やベイズの定理、区間推定といった単元で「公式は知っているが、問題への適用方法がわからない」という悩みが多く見られます。本書は、こうした確率統計の重要単元を、キャンパス・ゼミシリーズの特徴である講義形式で丁寧に解説しており、大阪大学工学部・基礎工学部をはじめとした理工系学部の編入試験対策に適しています。
この本の位置づけ
本書は確率統計の基礎から応用まで、体系的に学べる参考書です。編入試験で確率統計が必須科目となる受験生、あるいは工学系の学部で統計学が出題される場合の対策に向いています。難易度としては、公式の導出過程を理解したい受験生や、単なる問題演習ではなく概念をしっかり押さえたい人向けです。
同じ著者のキャンパス・ゼミシリーズ(微分積分編など)と比べると、本書は確率統計に特化しており、条件付き確率、ベイズの定理、区間推定、信頼係数といった編入試験頻出の単元を網羅しています。線形代数の行列計算が絡む統計手法にも対応しており、理学系・工学系の両方の出題形式に対応できる点が特徴です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
確率統計が必須科目である場合は、微分積分や線形代数の基礎が固まった段階(通常、編入準備の中盤以降)で導入するのが効果的です。遅くとも過去問演習を始める2〜3ヶ月前には手をつけておくことをお勧めします。
もし導入が遅すぎた場合、過去問で頻出パターンに対応できず、得点を落とす可能性があります。逆に準備期間に余裕がある場合は、本書で概念を深く理解してから過去問に取り組むことで、応用問題への対応力が高まります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず全体を通読し、各単元の講義部分で概念を理解することから始めてください。その後、各章の例題で公式の使い方を確認し、練習問題で定着させるという流れが効果的です。
編入試験の過去問を解く際は、わからない単元が出てきたときに本書に戻って該当ページを復習する使い方も有効です。特に条件付き確率、ベイズの定理、区間推定といった単元は、過去問で何度も出題される傾向があるため、本書で基礎を固めた後、過去問で応用パターンに慣れる往復学習をお勧めします。
合格者の体験談では、本書を1周した上で過去問対策に進んでいます。時間的に余裕があれば、複数回の読み込みで理解を深めることも検討してください。
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
1周行った。
大阪大学 工学部 合格(2026年度) / 数学
注意点
本書は改訂9版ですが、確率統計の基本定理や公式は変わらないため、版の古さは大きな問題にはなりません。ただし、編入試験の出題形式は年により変わることがあるため、本書での学習後は必ず最新の過去問で出題傾向を確認してください。
本書は講義形式で丁寧に解説する一方、問題数は限定的です。そのため、基礎概念の理解には最適ですが、問題演習の量を重ねたい場合は別途問題集との併用が必要になる可能性があります。また、線形代数との融合問題(例えば共分散行列を用いた統計手法)については、本書だけでは不十分な場合もあります。志望大学の過去問で出題範囲を確認し、必要に応じて補足教材を用意してください。







