地理一問一答【完全版】3rd edition 山岡 信幸
編入試験の地理では、単なる知識の有無だけでなく、複数の地理的概念を組み合わせて答える問題が頻出します。人口移動、気候区分、地形といった基礎概念をしっかり身につけないと、応用問題で得点を落としやすくなります。本書は一問一答形式で地理の基本用語を体系的に確認でき、編入試験で繰り返し出題される論点をカバーしています。
この本の位置づけ
この本は地理の基礎から標準レベルの用語を習得したい受験生向けです。高校地理の学習経験がある程度ある状態で、特定の概念の定義や具体例を短時間で確認したいときに活躍します。 他の地理参考書と比べると、本書は「用語の定義と具体例」に絞った構成になっています。地理的思考の深掘りや、複合的な事例分析が必要な問題への対策には別途資料が必要です。法政大学や新潟大学の過去問に見られる人文地理(人口問題、都市圏、転入超過)と自然地理(地形図、海岸地形、気候帯)の両分野をひと通り網羅しているのが特徴です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
遅くとも編入試験まで6ヶ月前には手元に置き、各章を1ページあたり5~10分で読み進める習慣をつけましょう。編入過去問を解き始める前段階や、過去問で出題内容が理解できなかった項目の確認用として活用するタイミングが効果的です。 導入が遅れると、過去問を解く際に用語の定義で立ち止まる時間が増え、実戦演習に割く時間が減ってしまいます。逆に導入が早すぎる場合、高校地理の基礎が不安定なまま進めると、一問一答の回答根拠が曖昧なまま流れてしまう可能性があります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
人文地理学自然地理学
頻出テーマ人口移動、出生率、都市圏、転入超過、地形図、海岸地形
本書の該当ページ出生率(p.113)、都市圏(p.123)、転入超過(p.428)、地形図(p.21)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず目次で自分が苦手な分野(地形、気候、人口など)を特定し、該当ページから始めることをお勧めします。各問の回答後、その用語が地図上のどこに関連するのか、または現実のどのような現象に結びつくのかを意識しながら読み進めましょう。 過去問演習と並行する場合は、過去問で出題された用語や概念が本書のどのページにあたるのかを逆引きする使い方が効果的です。例えば「転入超過」が過去問に出たら、第8章の人口セクションで定義と事例を確認する、といった形です。3周目以降は、1ページあたり1~2分で高速回転させ、直前期の最終確認に充てることで知識を定着させられます。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.37 第2章 地形「フィヨルド」がここで扱われています
- p.49 第3章 気候「パンパ」がここで扱われています
- p.72 第4章 農牧業・水産業・林業「フィードロット」がここで扱われています
- p.83 第5章 資源・エネルギー・工業「ベネズエラ」がここで扱われています
- p.103 第7章 民族・言語・宗教「ハンガリー」がここで扱われています
- p.111 第8章 人口「ペルー」がここで扱われています
- p.153 第11章 交通・通信「パイプライン」がここで扱われています
- p.173 第13章 政治・国際関係「ノルウェー」がここで扱われています
注意点
本書は第3版(3rd edition)であり、出版からの経年による統計データの更新を確認してください。特に第8章の人口問題や第11章の交通・通信に関しては、世界情勢や技術の急速な変化に伴い、記載内容が最新の状況を反映していない可能性があります。 本書は用語と定義を確認する教材であり、「なぜそのような地理現象が起きるのか」という因果関係や、複数の要因が絡む複合事例までの深掘りには対応していません。編入試験で求められる「理由を説明する記述問題」に対しては、本書での学習後に論述式の参考書や過去問での応用練習が必須です。また、地図読みや統計資料の読み取り対策はカバーされていないため、必要に応じて別途対策が必要になります。







