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大阪大学編入のTOEIC

大阪大学編入のTOEICは何点必要?学部別の扱いと換算・提出ルール

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-18​​‌​‌​‌​‌​​‌‌‌‌​​‌​‌​‌‌​‌​‌​‌​‌​

結論からお伝えします。大阪大学の編入試験に、全学部共通の「TOEIC合格ライン」は存在しません。TOEICの扱いは学部ごとにまったく違い、スコア提出が出願の必須書類になっている学部(工学部・基礎工学部・経済学部・人間科学部・医学部医学科)と、TOEICを一切使わず英語の筆記試験や専攻語の試験で選抜する学部(法学部・文学部・外国語学部)に分かれます。「大阪大学はTOEIC◯点あれば安心」という語り方自体が、制度に合っていません。

そのうえで、大学が公式に数字を出している学部が2つあります。工学部は配点を公表しており、英語(TOEICまたはTOEFLのスコアを換算)は850点満点中150点です。人間科学部はスコア換算の目安そのものを公表しており、例えばTOEIC910点(L&RとS&Wの合算換算)で「英語」成績93点、730点で72点という対応表が募集要項に載っています。「何点必要か」に大学公式の資料で答えられるのは、大阪大学ではこの2学部だけです。

この記事では、2027年度(2027年4月入学)の各学部の募集要項にもとづいて、学部別のTOEICの扱い・スコアの有効期限・提出ルール・出願スケジュールを整理します。学部でルールがここまで違う大学は珍しく、志望学部を決めた瞬間にやるべき英語対策が変わります

この記事で分かること

  • TOEICのスコア提出が出願に必須の学部と、TOEICを使わない学部の区別
  • 大学が公表している数字——工学部の配点150/850点、人間科学部の換算の目安(910点→93点など)
  • 学部ごとに違うスコアの有効期限と、IPテスト不可などの提出ルール
  • 2027年度の出願スケジュール(これから出願できる学部はどこか)
  • TOEICと専門科目、どちらをいつ仕上げるべきか
150/850点工学部の英語配点。筆記試験はなくTOEIC/TOEFLスコアを換算(配点公表)
910点→93点人間科学部が公表する換算の目安の一例(TOEICはL&R+S&Wの合算換算)
5学部スコア提出が必須の学部(工・基礎工・経済・人間科学・医学部医学科)
3学部TOEICを使わない学部(法・文・外国語は筆記の英語・専攻語で選抜)

出典: 大阪大学 各学部の2027年度(令和9年度)編入学学生募集要項(工学部・基礎工学部・経済学部・人間科学部)、法学部アドミッション・ポリシー、編入試験ナビの募集要項データ。年度は入学年度で表記しています。文学部・外国語学部は2026年度実績にもとづきます。

学部別に見るTOEICの扱い(2027年度)

学部TOEICの扱い
工学部(3年次・高専卒対象)必須。英語の筆記試験はなく、TOEIC L&R公開テストまたはTOEFL iBTのスコアを換算して評価。配点は850点満点中150点(数学200・専門基礎200・面接100・調査書200)。2024年4月1日以降の受験分が有効
基礎工学部(3年次・高専卒対象)必須。TOEFL iBTまたはTOEIC L&Rの証明書を提出し、筆記試験(数学+物理または専門科目)・口頭試問・調査書とあわせて総合判定。配点は非公表。TOEICは2024年4月1日以降の受験分が有効
経済学部(3年次)必須。TOEFL iBT・TOEIC L&R・IELTSのいずれか1種類のスコア票を提出。経済学検定試験「EREミクロ・マクロ」の成績証明書も必須で、書類選考→口頭試問の2段階選抜。スコアは入学時期から遡り2年以内取得分が有効
人間科学部(3年次)必須。TOEFL iBT・TOEIC(L&RとS&Wの両方)・IELTSのいずれかを提出。スコアがそのまま「英語」の成績になり、換算の目安を要項で公表。IPテストは不可
医学部医学科(2年次・学士編入)必須。TOEFL iBTまたはTOEIC L&Rのスコア原本を提出し、医学科が定める換算式で英語の得点に換算。1次試験は物理学・化学・生命科学・英語(スコア換算)。2024年6月以降の受験分が有効
法学部(3年次)不使用。筆記試験(英語・小論文)と書類審査で選抜。英語は当日の筆記試験で、TOEICスコアの提出はありません
文学部(3年次・学士入学)不使用。大学卒業者対象の学士入学で、第一外国語・第二外国語・専門科目の筆記試験(2026年度実績)
外国語学部(3年次)不使用。志望する専攻語の筆記試験と口述試験で選抜(2026年度実績)。出願前に専攻語科目16単位以上の出願資格予備審査あり

人間科学部のTOEICには特に注意してください。TOEIC L&Rだけでは出願できず、TOEIC S&W(Speaking & Writing)のスコアも必要です。要項では「TOEIC S&W(400点満点)のスコアを2.5倍したものとTOEIC L&R(990点満点)のスコアを合算してから、990点満点に圧縮」して英語成績に換算すると定められています。S&Wは受験機会がL&Rより少ないため、人間科学部志望でTOEICを使うなら受験計画に組み込んでおく必要があります(TOEFL iBTまたはIELTSで代えることもできます)。

大学が公表している「点数」を読む

人間科学部:換算の目安を公表

人間科学部の2027年度募集要項には、外部英語検定試験スコアを「英語」成績(100点満点相当)へ変換する目安が載っています。抜粋すると次のとおりです。

スコア(TOEFL iBT/TOEIC換算/IELTS)換算後の「英語」成績
103/910/7.093点
95/840/6.586点
88/790/6.079点
80/730/5.572点
71/670/5.064点

ここでのTOEICの数字は、前述のとおりL&RとS&Wを合算して990点満点に圧縮した後の値です(L&R単体の点数ではありません)。この表は「合格ライン」ではなく、あくまで英語という1科目の成績への変換です。選抜は英語スコア・小論文・専門基礎科目・口述試験・成績証明書などの総合判定で行われます。それでも、自分のスコアが何点分として扱われるかを出願前に計算できるのは、受験戦略上とても大きな情報です。

工学部:配点を公表

工学部は学力検査等の配点を公表しています。数学200点・専門基礎科目200点・英語150点・面接試験100点・調査書200点の合計850点満点で、英語は筆記試験を行わず、出願時に提出したTOEIC L&RまたはTOEFL iBTのスコアを換算して評価します(換算式は非公表)。英語の比率は全体の約18%——専門と数学の計400点が主戦場ですが、TOEICは出願前に得点を確定できる150点です。高専の専攻分野の勉強と並行して、早めにスコアを固める価値があります。

基礎工学部・経済学部・医学部医学科は、スコア提出は必須ですが配点・換算式を公表していません。「提出したスコアが選抜の一要素として総合判定される」という事実までが、大学の資料から言えることです。

スコアの有効期限と提出ルールは学部ごとに違う

学部有効期限・主なルール(2027年度)
工学部2024年4月1日以降に受験したTOEIC L&R公開テストまたはTOEFL iBT。公式認定証の原本(またはデジタル公式認定証の印刷)を提出。IPテスト・S&W・Bridge無効。TOEFL iBT Home Edition有効・ITP無効
基礎工学部TOEICは2024年4月1日以降の受験分。TOEFL iBTはテスト日から2年間有効なスコアをETSから直送(DIコード: G241)。TOEFL-ITP無効。出願書類は出身高専経由で提出
経済学部入学時期(2027年4月)から遡り2年以内の取得分。TOEIC L&Rは公開テストのみ・原本提出(QRコード付きデジタル公式認定証の印刷も可)。TOEFLはiBTのみでHome Edition不可。IELTSはAcademic Moduleを機関直送
人間科学部TOEIC L&RとS&Wの両方が必要(IP不可)。TOEFL iBTはHome Edition含む・ITP不可・My Best Scores不使用。IELTSはAcademic Module(Indicator不可)
医学部医学科2024年6月以降実施分のTOEFL iBTまたはTOEIC L&Rのスコア原本(コピー不可)

見てのとおり、「TOEFL iBT Home Editionが使えるか」「有効期限が何年か」まで学部ごとにバラバラです。特に学内で併願を考える場合(例: 工学部と基礎工学部は高専生の併願先として重なります)は、いちばん厳しい条件に合わせてスコアを用意してください。提出はいずれも出願書類としての郵送提出で、出願期間を過ぎたものは受理されません。

2027年度のスケジュール(出願できるものが残っています)

学部2027年度の日程
基礎工学部出願2026年5月28日〜6月3日 → 試験7月4日・5日 【実施済み】(合格発表済み)
医学部医学科出願2026年6月1日〜5日 → 1次試験7月4日・2次試験7月25日 【実施済み】
工学部出願2026年6月8日〜12日 → 学力検査8月8日・面接8月9日 【実施済み】・合格発表8月21日
人間科学部出願2026年8月24日〜27日(消印有効) → 筆記試験11月4日(小論文90分・専門基礎科目60分)+口述試験
法学部出願2026年8月25日〜28日 → 試験10月24日(英語・小論文)。志望理由書3,000字程度の提出あり
経済学部出願2026年10月5日〜9日(17時必着) → 書類選考合格発表11月13日 → 口頭試問11月26日 → 合格発表12月7日
外国語学部・文学部例年秋〜冬に要項公表・秋〜3月に実施(2026年度実績: 外国語学部2025年11月試験、文学部2026年3月試験)。2027年度分は大学公式で確認してください

この記事の更新時点(2026年8月18日)で、2027年4月入学に間に合う出願がまだ残っているのは人間科学部・法学部・経済学部(および今後公表される外国語学部・文学部)です。ただし人間科学部と法学部の出願は目前で、今からTOEICのスコアを新規に用意するのは間に合いません。すでにスコアを持っている方が出願できるかを確認する段階です。理系の工学部・基礎工学部は試験が例年7〜8月なので、次のサイクル(2028年度・2028年4月入学)を目指す方は、今がちょうどTOEICを仕上げ始める時期になります。

TOEICと専門科目、どちらをいつ仕上げるか

スコア提出が必須の学部を狙う場合、共通する原則は1つです。TOEICは出願日で得点が凍結される科目だということ——出願後にどれだけ英語力が伸びても選抜には反映されません。逆に言えば、早く仕上げるほど残りの時間をすべて専門科目に回せます。

  • 出願の1年前〜

    TOEIC L&R(公開テスト)の受験を開始。工学部・基礎工学部は2年以上前のスコアが無効になるため、有効期限の起点(2027年度は2024年4月1日)を確認してから受験計画を立てます。人間科学部志望はS&Wの日程も押さえます。

  • 出願の半年前

    スコアメイクを完了し、公式認定証(原本)を確保。経済学部志望はEREミクロ・マクロの受験もこの時期までに済ませます。ここから先は専門科目(数学・物理・専門基礎、経済なら経済学、人科なら小論文・専門基礎)に全時間を投入します。

  • 出願期間

    学部ごとに5日間前後しかなく、郵送必着や消印有効の条件も学部で違います。スコア票の原本・コピー・デジタル公式認定証のどれを求められているか、要項の書類リストで1点ずつ確認して郵送します。

  • 試験本番

    工学部・基礎工学部は筆記+面接/口頭試問、経済学部は口頭試問、人間科学部は小論文・専門基礎・口述試験。英語はすでに得点が決まっているので、当日は専門科目に集中するだけです。

FAQ

大阪大学の編入に必要なTOEICの点数は公表されていますか?

「合格ライン」としては公表されていません。ただし人間科学部は、スコアを「英語」成績へ変換する目安を募集要項で公表しています(TOEIC換算910点で93点、840点で86点、790点で79点、730点で72点、670点で64点。TOEICはL&RとS&Wの合算を990点満点に圧縮した値)。工学部は英語の配点が850点満点中150点であることを公表していますが、スコアから得点への換算式は非公表です。その他の学部は配点・換算とも公表していません。

TOEICのスコアがないと大阪大学の編入には出願できませんか?

学部によります。工学部・基礎工学部・経済学部・人間科学部・医学部医学科(学士編入)は、TOEICまたはTOEFL(経済・人間科学はIELTSも可)のスコア提出が出願書類に含まれており、スコアがなければ出願できません。一方、法学部は当日の筆記試験(英語・小論文)、文学部(学士入学)は第一・第二外国語の筆記試験、外国語学部は専攻語の試験で選抜するため、TOEICスコアの提出はありません。英語の外部試験を受けていない方でも、この3学部は制度上出願できます。

TOEIC IPテストのスコアは大阪大学の編入で使えますか?

使えません。スコア提出を求める学部はいずれも公開テストのTOEIC Listening & Reading Testを対象としており、団体特別受験制度(IPテスト)のスコアは無効と明記されています。TOEIC Speaking & Writing・TOEIC Bridgeも単体では無効です(人間科学部のみ、L&Rとあわせて提出するS&Wを換算に使います)。学校で受けたIPテストのスコアしか持っていない場合は、公開テストを受け直してください。

TOEICスコアの有効期限はいつまでですか?

学部で異なります。2027年度の要項では、工学部・基礎工学部は2024年4月1日以降に受験したもの、医学部医学科は2024年6月以降実施分、経済学部は入学時期(2027年4月)から遡り2年以内の取得分が有効です。学内で複数学部を検討している場合は、いちばん短い期限に合わせてスコアを用意すると安全です。また提出形式(原本のみか、デジタル公式認定証の印刷が可か)も学部ごとに違うため、出願する年度の要項で必ず確認してください。

人間科学部はTOEIC L&Rだけで出願できますか?

できません。人間科学部でTOEICを使う場合は、TOEIC L&RとTOEIC S&W(Speaking & Writing)の両方のスコアが必要です。要項では、S&W(400点満点)を2.5倍してL&R(990点満点)と合算し、990点満点に圧縮した値を「英語」成績への換算に使うと定められています。S&Wを受けたくない場合は、TOEFL iBT(Home Edition含む)またはIELTS(Academic Module)で代えることができます。TOEFLのMy Best ScoresとIELTS Indicatorは使えません。

2027年度の大阪大学編入で、まだ出願できる学部はありますか?

2026年8月18日時点で、人間科学部(出願2026年8月24日〜27日・試験11月4日)、法学部(出願8月25日〜28日・試験10月24日)、経済学部(出願10月5日〜9日・口頭試問11月26日)の出願がこれからです。外国語学部と文学部は例年秋〜冬に要項が公表されます(2026年度実績では外国語学部が11月試験、文学部が3月試験)。工学部・基礎工学部・医学部医学科の2027年度試験は実施済みのため、次は2028年度(2028年4月入学)のサイクルになります。最新の日程は必ず各学部公式の募集要項で確認してください。

オンライン編入学院について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。オンライン編入学院は、大学編入試験に特化した完全オンラインの予備校です。大阪大学のように学部ごとに英語の扱いが違う大学では、志望学部の確定とスコアメイクの順番づけが合否を分けます。TOEICの仕上げ時期から専門科目・口頭試問対策までの逆算計画を、無料相談で一緒に設計します。

この記事の内容は、大阪大学各学部が公表している2027年度(令和9年度)編入学学生募集要項(工学部・基礎工学部・経済学部・人間科学部)、法学部アドミッション・ポリシー、および2026年度実績(文学部・外国語学部)にもとづいて2026年8月18日時点で整理したものです。日程・出願資格・選抜方法・換算の目安は年度ごとに変わります。出願前に必ず各学部公式の最新の募集要項をご確認ください。

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