北海道大学 法学部 編入の合格体験記|あさん・国立大の法学系から政治学を学びに
結論:読むだけでは書けない。5月から答案を書く練習へ切り替えた
国立大学(文系)の法学系から、北海道大学 法学部へ3年次編入した方の記録です。在籍していた大学で法律と政治を学ぶうちに、地方創生や公共政策をもっと幅広い視点から掘り下げたくなった。それを1年目の前期という早い時期に自覚し、「今の環境に不満を持つだけで終わらせず、自分から環境を変える」と決めたのが出発点でした。倍率は4.0倍です。
対策の開始は2024年4月、試験は2025年11月。転機になったのは5月に過去問を解いてみたときで、参考書を読んで知識を入れただけでは答案が書けないと気づいたことでした。そこから、論点を見つけて自分の言葉で説明する答案構成の練習が勉強の中心になります。憲法・刑法・政治学の3本柱を並行して回し、試験前の2025年4月から10月は1日10時間。北大は英語120分のあと休憩30分で専門科目120分という連続構成のため、科目の切り替えまで含めて本番の練習をしたそうです。
| 合格校 | 北海道大学 法学部 |
|---|---|
| 前籍 | 国立大学(文系) |
| 前籍の学部・学科 | 法学系 |
| 入学年 | 2026年4月 入学 |
| 編入年次 | 3年次 |
| 受験年度 | 2026年度入学 |
この記事で分かること
- 在籍していた大学から、政治学を求めて北海道大学を目指すまで
- 出願した大学と、当日の受験者数・倍率
- 1日10時間を支えた学習計画と、5月に気づいたこと
- 憲法・刑法・政治学で使った教材と、答案の練習のしかた
- 英語120分+専門120分。試験当日の時間配分と出題
なぜ編入を目指したのか
私が編入を決意したのは、 編入前の学校の1年目・前期 のことでした。
私が編入を考え始めたきっかけは、大学で法律や政治について学ぶ中で、より幅広い視点から政治学を学びたいと思うようになったことです。もともと社会問題や政治に関心がありましたが、大学で専門的に学ぶうちに、「もっと環境の整った場所で、自分の関心を深く掘り下げたい」という思いが強くなりました。 特に、北海道大学の法学部では、法学だけでなく政治学についても幅広く学ぶことができ、自分の興味のある地方創生や政策について研究できる環境があると知りました。一方で、現在の環境のままでは、自分が本当に学びたい分野を十分に追究できないのではないかという葛藤もありました。 そして、「今の環境に不満を持つだけで終わるのではなく、自分から環境を変えよう」と決意した瞬間が、編入を本気で目指し始めたきっかけです。そこからは、合格するために必要な勉強を逆算し、過去問研究や英語・専門科目の対策に取り組みました。
志望校を選んだ決め手
志望校を選んだ決め手は、自分が学びたい政治学を幅広く、かつ専門的に学べる環境が整っていたことです。特に北海道大学法学部では、政治学や行政学などを体系的に学ぶことができ、地方創生や公共政策といった自分の関心をさらに深められると感じました。また、さまざまな分野の専門家から学び、多様な考え方に触れられる点にも魅力を感じました。 さらに、北海道大学には充実した研究環境があり、授業で得た知識をもとに、自分自身で問いを立てて研究する力を身につけられると考えました。将来は、大学で培った政治学・政策学の知識を社会課題の解決に生かしたいと考えているため、そのための土台を築く場所として最も自分に合っていると感じ、北海道大学を志望しました。
編入を周りに伝えた時の反応
伝えた相手: 家族・恋人・パートナー・大学・学校の先生・予備校・塾の講師 / 伝えた時期: 試験の1年以上前
編入を考えていることを周囲に伝えたときは、最初は驚かれることが多かったです。「なぜ今の大学を辞めてまで編入するのか」「本当に合格できるのか」と心配されることもありました。特に、編入試験は一般入試とは異なり、情報も少なく、決して簡単な試験ではないため、周囲からすると不安に感じるのも当然だったと思います。 一方で、私がなぜ編入したいのか、将来何を学びたいのかを自分の言葉で説明すると、徐々に応援してくれる人が増えていきました。中には「そこまでやりたいことが明確なら挑戦した方がいい」と背中を押してくれる人もいました。最初は周囲の反応に不安を感じましたが、最終的には自分の意思を貫くことの大切さを実感しました。
受験した大学とその結果
この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。
| 結果 | 大学・学部 | 編入年次 | 試験区分 | 受験者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格(入学) | 北海道大学 法学部 | 3年次 | 一般編入 | 40 | 4.0倍 |
受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
合格までの学習計画
私が編入試験対策を始めたのは 2024年4月 、本番の試験は 2025年11月 でした。
時期別の1日の学習時間
平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。
平日
休日
1日あたりの学習時間の推移
月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。
月ごとの学習の中身
- 2025年4月
主な科目: 法学, 政治学 / 気持ちの状態 5/5
編入を本格的に目指すことを決め、まずは試験科目や出題形式、過去問について情報収集を行いました。特に、編入試験は一般入試と比べて情報が少ないため、合格者の体験談なども参考にしながら勉強方法を考えました。専門科目では憲法・刑法・政治学の基礎固めを始め、英語についても単語や長文読解を中心に取り組みました。まずは勉強習慣を作ることを意識した1か月でした。
- 2025年5月
主な科目: 法学, 政治学 / 気持ちの状態 5/5
基礎的な勉強を続けながら、徐々に過去問にも取り組み始めました。実際の問題を解いてみると、参考書を読んで知識を身につけるだけでは答案を書けないことに気づきました。特に専門科目では、論点を見つけて自分の言葉で説明する力が必要だと感じたため、答案構成を作る練習を始めました。分からない部分は参考書に戻って確認するというサイクルを意識しました。
- 2025年6月
主な科目: 法学, 政治学 / 気持ちの状態 5/5
専門科目の勉強を本格化させ、憲法・刑法・政治学を並行して進めました。参考書を読み込むだけでなく、過去問を分析して、どのような論点が出題されやすいのかを確認しました。また、答案を書く際には、単に知識を並べるのではなく、問題文の事実をしっかり拾って論理的に結論までつなげることを意識しました。少しずつですが、答案作成にも慣れてきました。
- 2025年7月
主な科目: 法学, 政治学 / 気持ちの状態 5/5
夏休みに向けて、これまでの勉強を一度整理しました。特に自分の苦手な分野を明確にし、優先順位をつけて復習するようにしました。また、過去問を実際の試験時間に近い条件で解く練習も始めました。最初は時間内に答案を書き終えることが難しかったため、答案の構成を素早く作ることを意識しました。知識量だけでなく、試験本番で答案を完成させる力を身につけることを重視しました。
- 2025年8月
主な科目: 法学, 政治学 / 気持ちの状態 5/5
夏休みは編入対策に多くの時間を使い、これまで以上に勉強量を増やしました。午前は英語、午後は専門科目、夜は復習というように大まかなスケジュールを決め、毎日継続することを意識しました。専門科目では過去問を繰り返し解き、間違えた論点や理解が曖昧な部分を参考書に戻って確認しました。この時期から、知識を覚えるだけではなく、それを答案に落とし込むことを強く意識するようになりました。
- 2025年9月
主な科目: 法学, 政治学 / 気持ちの状態 5/5
試験が近づいてきたため、新しい教材に手を広げるのではなく、これまで使用してきた参考書と過去問の復習を中心に行いました。過去問については、出題された論点を分野ごとに整理し、自分がまだ理解できていない部分を重点的に復習しました。また、本番を想定して時間を測りながら答案を書く練習を繰り返しました。直前期だからこそ、勉強範囲を広げすぎず、これまでの知識を確実にすることを意識しました。
- 2025年10月
主な科目: 法学, 政治学 / 気持ちの状態 5/5
試験直前ということもあり、これまで取り組んできた内容の総復習に力を入れました。特に過去問で間違えた問題や、答案を書く際に苦手意識のある論点を重点的に確認しました。また、実際の試験を想定して時間配分を確認し、限られた時間の中で答案を完成させる練習を行いました。不安を感じることもありましたが、新しいことに手を広げるよりも、これまで積み重ねてきた勉強を信じることを意識し、最後までできることに集中しました。
勉強場所と環境
基本的には、自宅と大学の図書館を使い分けて勉強していました。大学の図書館は周りにも勉強している人が多く、集中しやすかったので、まとまった時間を確保したいときや過去問を解くときによく利用していました。一方、自宅では参考書を読んだり、その日の復習をしたりすることが多かったです。 正直、毎日朝から晩まで集中して勉強できていたわけではなく、スマホを触ってしまったり、疲れて予定より勉強時間が短くなったりすることもありました。そのため、「毎日何時間やるか」だけを意識するのではなく、最低限やることを決めて、できるだけ勉強を継続するようにしていました。特に試験が近づいてからは、図書館に行くことで勉強モードに切り替えるようにしていました。
スランプとメンタル回復
勉強を続けている中で、何度過去問を解いても思うように答案が書けず、「このまま勉強して本当に合格できるのか」と不安になった時期がありました。特に、周りが普通の大学生活を送っている中で、自分だけが編入試験に向けて勉強していることに焦りを感じることもありました。 そこで、一度勉強量を増やすことだけを考えるのをやめ、自分の勉強方法を見直しました。できていないことばかりに目を向けるのではなく、以前解けなかった問題が解けるようになったことなど、小さな成長を確認するようにしました。また、気分が乗らない日は無理に長時間勉強せず、散歩したり友人と話したりして気持ちを切り替えました。 その結果、少しずつ「合格できるか」ではなく「今日できることをやろう」と考えられるようになり、再び勉強に集中できるようになりました。
科目ごとの対策と使った教材
科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。
過去問対策(入手・分析・周回)
過去問対策では、まず過去問を何年分か解いて、どの分野・論点が繰り返し出題されているのかを分析することを意識しました。最初から完璧な答案を書こうとするのではなく、まずは問題を見て論点を把握し、必要な知識が何かを確認することから始めました。その後、参考書や判例集に戻って知識を補い、再び同じ問題を解くという流れで勉強しました。また、過去問は一度解いて終わりにせず、時間を測って本番と同じ条件で答案を書く練習も行いました。特に意識したのは、模範解答を暗記するのではなく、なぜその論点を検討するのか、どの事実をどのように評価するのかを自分で説明できるようにすることです。過去問を通じて、知識と答案作成力の両方を伸ばすことを重視しました。
振り返ってみて、これもやっておけばよかった
今振り返ると、もっと早い段階から過去問を中心に勉強しておけばよかったと感じています。最初は参考書を読むことや知識を覚えることに時間をかけすぎてしまい、実際にどのような形で出題されるのか、そして自分がどの程度答案を書けるのかを確認するのが遅くなってしまいました。特に専門科目は、知識を身につけることと、それを答案として表現することには大きな違いがあります。そのため、早い段階から過去問を解き、自分の弱点を把握した上で参考書に戻るという勉強法をすれば、より効率的に対策できたと思います。また、勉強時間を確保するためにも、試験日から逆算して計画を立て、継続的に勉強する習慣をもっと早く作っておけばよかったと感じています。
AIの活用方法
AIは、勉強の効率を上げるための「先生」ではなく、「勉強を補助してくれるツール」として活用しました。特に活用したのは、参考書や判例を読んでいて理解できなかった部分を、より簡単な言葉で説明してもらうことです。また、自分で作成した答案をAIに読ませ、「論理の飛躍がないか」「説明が不足している部分はどこか」などを確認し、自分の答案を客観的に見直すためにも使いました。さらに、政治学では一つのテーマについて異なる立場からの意見を出してもらい、自分の考えを深めるためにも利用しました。ただし、AIの回答をそのまま信じたり、答案を丸ごと作ってもらったりするのではなく、必ず参考書や判例などの一次的な情報と照らし合わせることを意識しました。あくまで自分で考え、理解するための補助として使うことが重要だと考えています。
試験当日はどうだったか
当日の時間の流れと、会場で感じたことです。
北海道大学 法学部
| 当日の受験者数 | 40 |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 北大の3年次編入は、英語120分、専門科目120分という構成でした。英語が12時20分から14時20分、その後30分ほどの休憩を挟んで、14時50分から専門科目が始まります。試験自体はそれぞれ120分ですが、英語が終わった直後に専門科目が控えているため、最後まで集中力を維持することが重要だと感じました。 特に意識していたのは、英語で時間を使いすぎないことです。英文を丁寧に読みすぎると専門科目に向けた休憩時間が短くなってしまうため、時間配分を事前に決めていました。専門科目では複数の問題に対して答案を書く必要があるので、最初に全体を確認してから、各問題に使う時間を意識しながら解くようにしていました。試験時間そのものだけでなく、科目間の切り替えまで含めて本番を想定して練習しておくことが大切だと思います。 |
| 当日の気づき | 実際に試験を受けてみて、普段の勉強以上に「時間配分」と「冷静さ」が重要だと感じました。特に英語では、難しい英文や分からない単語が出てくると焦ってしまいそうになりますが、すべてを完璧に理解しようとせず、文章全体の流れを捉えることが大切だと実感しました。専門科目では、問題を見た瞬間に分からない論点があっても、そこで時間を使いすぎず、まず自分が書ける問題から取り組むことを意識しました。また、周囲が答案を書いている音などが気になっても、自分のペースを崩さないことも重要でした。本番では予想外のことも起こるので、「完璧な答案を書こう」とするよりも、その時点で持っている知識を最大限使って最後まで答案を完成させることが大切だと感じました。 |
あさんが北海道大学の試験で実際に解いた問題
志望理由書でどのような内容を書いたか
筆記で何がどう出たか(科目ごと)
何がどう出たかが分かっているかどうかで、対策の効率はまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
受験にかかった費用
編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ① 教材・書籍代 | ¥20,000 |
| ② 対策指導費 | ¥100,000 |
| ③ 試験関連費 | ¥0 |
| ④ 出願関連費 | ¥60,000 |
| ⑤ 当日関連費 | ¥100,000 |
| 合計 | ¥280,000 |
編入したあとの生活
差分: −6単位 (認定率 91% )
単位はどれくらい認定されたか
認定された 58単位(91%)認定されなかった 6単位(9%)
編入前に取得した64単位のうち、編入先に引き継がれたのは58単位です。残りの6単位は認定されず、編入先の卒業要件には算入されません(同じ数だけ取り直すという意味ではありません)。
あさんが編入したあとに分かったこと
単位認定でもっとこうしておけばよかったこと
編入を決める前に不安だったこと、入学後の実際
編入後の就職活動の状況
編入学後に気づいた貴重な情報
単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すと予約ページが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。
編入前の自分へ
編入試験は、周囲に同じ目標を持つ人が少なく、情報も限られているため、不安になることが多いと思います。私自身も、勉強しているのに思うように答案が書けなかったり、本当に合格できるのか不安になったりする時期がありました。それでも、最後まで諦めずに勉強を続けたことで、北海道大学で学ぶという目標を実現することができました。大切なのは、最初から完璧な勉強計画を立てることではなく、自分に足りないものを一つずつ見つけて改善していくことだと思います。編入を目指すことに迷いや不安がある人もいると思いますが、本当に行きたい大学や学びたいことがあるのであれば、ぜひ一度挑戦してみてください。努力した時間は、結果だけでなく、その後の自分の自信にもつながると思います。
— あさん(北海道大学 法学部)
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026-09-05

