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東京科学大学生命理工学院の編入試験対策|倍率・一般入試と特別入試の選び方

東京科学大学生命理工学院の編入試験対策|倍率・一般入試と特別入試の選び方

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-05

結論:東京科学大学生命理工学院の編入試験はこんな試験

東京科学大学生命理工学院の編入試験は、「一般入試」と「特別入試」という2つの選抜方式を持つ点が最大の特徴です。募集人員は両方式を合わせて10名で、他の4学院(工学院・物質理工学院・情報理工学院・環境・社会理工学院)が20名を合算しているのとは別枠になります。一般入試は8月に数学・物理・化学の学力検査と面接、特別入試は6月に面接(口頭試問)のみで実施され、特別入試には出身学校長の推薦と志望理由書が必須です。英語は一般入試では学力検査ではなくTOEIC L&RまたはTOEFL iBTの外部試験スコア提出(必須)、特別入試では任意提出という違いもあります。出願資格は高等専門学校・短期大学の卒業(見込み含む)者に限られ、学士保有者や4年制大学の在学者向けの枠はありません。大学が公表する入試実施結果によると、直近3年間の合格者33名のうち32名は特別入試の合格者で、一般入試の志願者は毎年1名程度という状態が続いています。この記事では、令和9(2027)年度の公式募集要項と過去3年分の入試実施結果にもとづいて、2つの入試方式の違いと選び方、倍率、出願手続き、対策の考え方を整理します。

東京科学大学とは:旧東京工業大学との関係

東京科学大学(Institute of Science Tokyo)は、2024年10月1日に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して誕生した大学です。募集要項にも「東京科学大学は、理工学系(旧・東京工業大学)と医歯学系(旧・東京医科歯科大学)で構成されます」と明記されており、理工学系には理学院・工学院・物質理工学院・情報理工学院・生命理工学院・環境・社会理工学院の6学院、医歯学系には医学部・歯学部の2学部があります。生命理工学院はこのうち理工学系に属しますが、編入学試験の選抜方法は他の5学院とは異なり、生命理工学院だけが「一般入試」に加えて「特別入試」という独自の選抜方式を持っています。医学部・歯学部の編入学試験(2年次学士編入学など)は出願資格・日程・選抜方法がまったく異なるため、東京科学大学で検索する際は自分が志望する系統を取り違えないよう注意してください。「東京工業大学 生命理工学院」「東工大 生命理工学院」といった旧名称で検索しても現在は同じ入試にたどり着きますが、要項の正式名称は「東京科学大学」に変わっている点も覚えておきましょう。

生命理工学院はどんな学院か

募集要項の「各学院が求める人材像」には、「生命理工学院学士課程では、理工系の基礎知識と生命理工学分野の基礎的専門知識を修得し、生命理工学に関連した科学・技術の発展に資する課題解決力と倫理観を養います」とあり、次のような人材を求めるとされています。

  • 自然科学の基本的な概念や考え方を身に付け、応用できる力を有している人
  • 論理的に思考し、集中してものごとに取り組むことができる人
  • 生命理工学の専門教育で必要となる基礎的な語学力を有している人
  • 生命現象を探究し、科学・技術の発展に貢献する意欲を有している人

系(コース相当の区分)は生命理工学系の1つのみで、情報理工学院のように編入後に系を選ぶ必要はありません。編入学年次相当は3年次相当編入に統一されています。

試験概要(最新要項データ)

令和9(2027)年度2027年4月入学の学士課程編入学試験の募集要項にもとづくデータです。この節は毎年の要項公表に合わせて更新されます(更新日: 2026-08-05)。

10名募集人員(一般+特別)
3年次相当編入学年次
8/26〜27一般入試 試験日
6/24特別入試 試験日

一般入試

出願期間2026年7月8日(水)〜10日(金)【出願書類必着】。Web出願サイトでの登録は2026年7月6日(月)午前9時から可能
試験期日8月26日(水):数学・物理・化学の学力検査/8月27日(木):面接
合格者発表日2026年9月8日(火)12時頃、大学の受験生サイトにPDF形式で掲載(電話・メールでの問い合わせ不可)
募集人員特別入試とあわせて10名。一般・特別それぞれの内訳は非公表
選抜方法調査書、学力検査(数学・物理・化学)、面接、英語外部試験のスコアによる総合判定
出願資格高等専門学校卒業(2027年3月卒業見込み含む)、または日本の短期大学卒業(同)のいずれか
英語学力検査ではなくTOEIC L&RまたはTOEFL iBT(Home Edition含む)のスコアシートを必須提出(IELTS不可)

特別入試(生命理工学院のみ)

出願期間2026年5月27日(水)〜29日(金)【出願書類必着】。Web出願サイトでの登録は2026年5月25日(月)午前9時から可能
試験期日6月24日(水):面接(口頭試問)のみ
合格者発表日2026年7月7日(火)12時頃、大学の受験生サイトにPDF形式で掲載
募集人員一般入試とあわせて10名
出願資格高等専門学校または日本の短期大学の卒業(2027年3月卒業見込み含む)者で、出身学校長が責任を持って推薦する者
選抜方法調査書、推薦書、志望理由書、面接、英語外部試験のスコア(提出がある場合)
英語TOEIC L&RまたはTOEFL iBTのスコア提出は任意。提出すると面接の参考資料になる
合否の効力合格者は一般入試に出願不可。不合格者は書類を改めて提出すれば一般入試に出願できる

編入学の時期はいずれも2027年4月1日、入学検定料は30,000円(一般・特別共通)です。出願書類・単位認定・卒業要件など詳細は、必ず東京科学大学が公表する最新の募集要項(大学公式サイトで「東京科学大学 学士課程編入学 募集要項」と検索)で確認してください。本記事は学習計画づくりのための参考情報です。

試験会場と入学時の費用

試験会場は東京科学大学大岡山キャンパス(東京都目黒区大岡山、詳細な会場は後日通知)です。大岡山キャンパスの最寄り駅は東急大井町線・目黒線の「大岡山駅」で、大学の案内では正門まで徒歩1分とされています。入学時に必要な経費(いずれも予定額)は、入学料282,000円、授業料前期分317,700円(年額635,400円)で、これとは別に入学検定料30,000円が出願時にかかります。在学中に授業料が改定された場合は、その都度公示されるとされています。

出願手続きの実務(チェックリスト)

生命理工学院は2つの入試方式で出願期間が大きく異なります。特別入試は5月下旬、一般入試は7月上旬と、他学院より早い準備が必要になる場合があるため、まず自分がどちらに出願するかを早めに決めることが重要です。

  • 特別入試を検討する場合(出願半年〜1年前): 出身学校長の推薦を受けられるかを早い段階で担任・教務窓口に相談する。志望理由書(A4用紙2枚以内、現在行っている卒業研究または編入学後に行いたい研究、興味のある生命現象などと関連づけて記述)の下書きも、この時期から始めておくと5月の出願に間に合います。
  • 一般入試を検討する場合(出願半年〜1年前): TOEIC L&RまたはTOEFL iBT(Home Edition含む)の受験計画を立てる。有効なのは2025年4月1日以降に受験したスコアのみで、団体受験制度で取得したスコアは対象外、IELTSは提出書類として指定されていません。一般入試はスコア提出が必須のため、受験から証明書入手までの日数を見込んで計画してください。
  • 出願3か月前〜: 出願資格(高等専門学校または短期大学の卒業・卒業見込み)を満たしているか確認する。調査書・成績証明書の発行にかかる日数も出身校の教務窓口に確認しておきます。
  • 出願1か月前〜: 顔写真データを準備する。カラー・上半身・脱帽・正面向き・無背景・無加工で、出願前3か月以内に撮影した100KB〜5MBのJPGまたはPNG形式が必要です。一般入試で成績開示を希望する場合は、市販の長形3号封筒(120mm×235mm)に自分の郵便番号・住所・氏名を書き、460円分(簡易書留)の切手を貼って同封します。
  • 出願期間: インターネット出願サイトでの情報登録・写真データのアップロード・検定料30,000円の支払いをすべて済ませたうえで、志願票等を書留・速達で郵送します。大岡山キャンパス入試課への持参出願は認められません。
  • 試験当日: 受験票はWeb出願サイトからダウンロードして印刷し、必ず持参する。受験票を忘れると学力検査・面接を受けられません。

必要書類の正式なリストと様式は年度ごとに変わる可能性があります。必ず東京科学大学が公表する最新の募集要項で確認してください。

難易度・倍率と募集人員の仕組み(大学公表データ)

生命理工学院の編入試験でもっとも読み違えやすいのが「募集人員10名」という数字です。募集要項の注記には「一般入試及び特別入試を合わせて10人を募集します」と明記されており、10名は一般入試だけの定員ではありません。特別入試で先に合格が決まった人数を差し引いた残りを一般入試で選抜する、という単純な仕組みではなく、それぞれの入試が独立した選抜過程を経て合計10名以内に収まるよう運用されると考えられますが、一般・特別それぞれの内訳は公表されていません。特別入試の合格者は一般入試に出願できないため、特別入試で合格を確保できれば一般入試の選抜過程には進まないことになります。

大学公表データで見る一般入試と特別入試の実績

一般・特別それぞれの募集人員は公表されていませんが、試験が終わったあとの実績は大学が公表しています。東京科学大学は毎年「学士課程(理工学系)編入学等実施結果」を受験生サイトに掲載しており、生命理工学院については一般入試と特別入試が別々の表で志願者数・受験者数・合格者数・入学手続者数まで載っています。これは志望方式を決めるうえで、この記事のどの情報よりも重要な材料です。

入学年度入試方式志願者受験者合格者入学手続者実質倍率
2024年度一般入試1100
特別入試151511111.4倍
合計161611111.5倍
2025年度一般入試1000
特別入試171711111.5倍
合計181711111.5倍
2026年度一般入試11111.0倍
特別入試12121091.2倍
合計131311101.2倍

出典: 東京科学大学「学士課程編入学等実施結果」令和6年度・令和7年度・令和8年度(編入学試験の一般入試・特別入試それぞれの表)。年度は入学年度で表記しています(令和8年度=2026年4月入学)。実質倍率は「受験者数÷合格者数」で編入総研編集部が計算し、小数第2位を四捨五入しました。合格者0名・受験者0名の年は倍率を算出できないため「—」としています。

この表がはっきり示しているのは、生命理工学院の編入学は実質的に特別入試が主戦場だということです。直近3年間の合格者33名のうち32名が特別入試で、一般入試の合格者は3年間でわずか1名(2026年度入学)です。一般入試は志願者自体が毎年1名しかおらず、2025年度入学にいたっては志願した1名が受験していません。

一方の特別入試は、志願者12〜17名に対して合格者10〜11名、実質倍率は1.2〜1.5倍で安定しています。3年通算では志願44名・受験44名・合格32名(44÷32で約1.4倍)です。特別入試は出願段階で出身学校長の推薦が必要なため、推薦を得られた時点で受験者の質がある程度そろっており、出願にこぎつけた人の多くが合格しているという構図が読み取れます。実質的な関門は試験当日より前、「学校長の推薦を得られるかどうか」にあると考えるのが現実的です。

また、募集人員は一般・特別あわせて10名ですが、実際の合格者は3年とも11名で、募集人員をわずかに上回る人数が合格しています。入学手続者で見ると11名・11名・10名で、2026年度は特別入試の合格者10名のうち1名が入学を辞退した計算になります。

ただし母数がきわめて小さい点に注意してください。とくに一般入試は年間の志願者が1名で、倍率という指標に意味がありません。「一般入試の倍率は1.0倍だから受かりやすい」という読み方は成り立たず、単に受験者がほとんどいないというだけです。特別入試についても受験者12〜17名の規模なので、合格者が1〜2名増減するだけで倍率は動きます(たとえば2026年度の合格者が10名から8名になれば1.2倍が1.5倍になります)。単年度の数字ではなく、3年程度の幅で傾向をとらえてください。

なお、2027年度入試(2026年に実施・今回の受験生が対象)の志願者数・合格者数は、募集要項の「入試情報」に「志願者数、合格者数等の資料を2027年4月以降掲載予定です」と記載があるとおり、2027年4月以降の公表予定です。本記事は公表され次第更新します。

数字の面から難易度をとらえるうえでは以上のとおりですが、選抜の構造も押さえておく必要があります。一般入試は理系の主要3科目(数学・物理・化学)の学力検査に加えて面接、さらに英語外部試験のスコアという複数の評価軸で総合判定される選抜です。特別入試は学力検査こそありませんが、出身学校長の推薦という条件をクリアしたうえで、志望理由書と面接(口頭試問)だけで生命理工学分野への適性を示す必要があり、準備の方向性がまったく異なります。倍率の数字だけを見て特別入試が「楽な入試」だと判断するのではなく、推薦を得られる見込みがあるかどうかを最初に確認することが、この学院を志望するうえでの出発点になります。

一般入試と特別入試、どちらを選ぶか

生命理工学院への編入を目指す場合、まず「一般入試」と「特別入試」のどちらで挑戦するかを決める必要があります。出願資格の出身校区分は同じですが、選抜の中身と準備すべきことがまったく異なるため、早い段階で方針を固めておくことが対策の第一歩になります。

比較項目一般入試特別入試
出願時期7月上旬5月下旬(一般入試より約1.5か月早い)
選抜方法学力検査(数学・物理・化学)+面接+英語外部試験推薦書・志望理由書+面接(口頭試問)のみ
出身学校長の推薦不要必須
英語外部試験の提出必須任意(提出すれば面接の参考資料)
他方への出願特別入試不合格者は出願可合格すると一般入試には出願不可

数学・物理・化学の学力検査で確実に得点できる自信があり、なるべく多くの受験者と正面から実力を比較したい場合は一般入試が向いています。一方、出身校で行っている卒業研究や関心のある生命現象について具体的に語れ、学校長の推薦を得られる見込みがある場合は、学力検査という関門を経ずに志望理由と面接で勝負できる特別入試が選択肢になります。特別入試は出願自体が5月下旬と早いため、志望する場合は出願半年以上前から学校長への相談と志望理由書の準備を始める必要がある点に注意してください。なお特別入試で不合格になった場合でも、出願書類を改めて提出すれば一般入試にチャレンジできるため、「特別入試をまず受けて、だめなら一般入試」という二段構えの戦略も理論上は可能です。ただしその場合、一般入試に向けた学力検査の対策を特別入試の結果を待たずに並行して進めておく必要があります。

試験科目と対策の組み立て方

一般入試の選抜方法は、調査書・学力検査・面接・英語外部試験のスコアを組み合わせた総合判定です。学力検査で実施される科目を1科目でも受験しなかった場合は不合格となるため、3科目とも受験できる状態で試験日を迎える必要があります。

数学微分積分学、線形代数学(9:30〜11:30・120分)
物理力学、電磁気学、熱力学又は波動(13:00〜14:30・90分)
化学物理化学、無機・分析化学、有機化学(15:00〜16:30・90分)
面接(一般入試)個人面接。生命理工学分野における専門的な知識を問われることがある(8月27日10:00〜)
面接(特別入試)基礎学力(特に化学)、論理的な思考能力、語学力(英語)、学習意欲及び生命理工学分野における適性を評価する口頭試問(6月24日13:30〜)
英語一般入試は学力検査ではなくTOEIC L&RまたはTOEFL iBT(Home Edition含む)のスコアシートを必須提出。特別入試は任意提出

数学・物理・化学:出題範囲の広さに備える

数学は微分積分学と線形代数学、物理は力学・電磁気学・熱力学又は波動、化学は物理化学・無機分析化学・有機化学と、大学募集要項に出題範囲が明記されています。理系の基礎科目を横断的に問われる構成であるため、それぞれの分野で公式や考え方を単に暗記するのではなく、標準的な問題を自力で解ける段階まで理解を積み上げておくことが対策の土台になります。生命理工学系を志望する以上、なかでも化学は特別入試の面接でも「特に」重視すると募集要項に明記されている科目であり、一般入試を選ぶ場合でも化学の理解度は手を抜けません。3科目を同じ日にまとめて受験することになるため、休憩時間を挟みながら集中力を保つ練習として、時間を計った通し演習もしておくと当日の消耗を抑えやすくなります。

英語外部試験:受験可能な試験の種類に注意

一般入試の英語は独立した学力検査ではなく、TOEIC L&RまたはTOEFL iBT(Home Edition含む)のスコア提出(必須)で評価されます。募集要項が提出書類として挙げているのはこの2種類のスコアシートだけで、IELTSは指定されていません。また、TOEIC-IPやTOEFL-ITPなど団体受験制度で取得したスコアは対象外と明記されています。この条件は他大学の編入試験と異なることがあるため注意が必要です。有効なスコアは2025年4月1日以降に受験したものに限られるため、対象期間内に、公式な試験として受験しておく必要があります。特別入試では提出は任意ですが、面接の参考資料として使われる可能性があるため、余裕があれば取得しておくと安心材料になります。

面接・口頭試問:生命理工学分野への関心を言語化する

一般入試の面接は個人面接形式で、生命理工学分野における専門的な知識を問われることがある、と募集要項に案内されています。特別入試の面接(口頭試問)はさらに踏み込み、基礎学力(特に化学)・論理的な思考能力・語学力(英語)・学習意欲・生命理工学分野における適性という複数の観点で評価されます。いずれの方式でも、志望理由や編入後にどの分野を学びたいかを、自分の言葉で具体的に説明できるよう準備しておくことが重要です。特別入試を志望する場合は、事前に提出する志望理由書(現在行っている卒業研究または編入学後に行いたい研究、興味を持っている生命現象などと関連づけて、任意の様式でA4用紙2枚以内で記述)の内容を、面接で深掘りされても答えられるよう作り込んでおく必要があります。

合格までのロードマップ(時期別)

公式な日程から逆算した、準備の目安です。特別入試と一般入試では出願時期が約1.5か月異なるため、志望する方式によってスケジュールの起点が変わります。合格者個人の学習記録は確認できていないため、あくまで出願手続きと出題範囲にもとづく一般的なスケジュールとして参考にしてください。

  • 試験1年〜半年前

    特別入試を検討している場合は、出身学校長への相談と志望理由書の下書きをこの時期から始めます(出願は5月下旬)。一般入試を検討している場合は、TOEIC L&RまたはTOEFL iBTの受験計画を立て、2025年4月1日以降の対象期間内にスコアを確保します。いずれの場合も、数学(微分積分学・線形代数学)・物理(力学・電磁気学・熱力学又は波動)・化学(物理化学・無機分析化学・有機化学)の基礎を、出題範囲に沿って一通り学び直しておくと、特別入試が不合格でも一般入試に切り替えやすくなります。

  • 特別入試出願直前(5月)

    特別入試に出願する場合、5月27日〜29日の出願に向けて志望理由書(A4用紙2枚以内)を完成させ、調査書・推薦書の準備を出身校に依頼します。6月24日の面接(口頭試問)に向け、化学を中心とした基礎学力の確認と、志望理由を口頭で説明する練習を進めます。

  • 一般入試3か月前〜

    3科目の標準的な問題演習を本格化します。特別入試で不合格だった場合はこの時点から一般入試対策に集中する必要があるため、特別入試の結果を待たずに数学・物理・化学の学習を並行して進めておくと直前期に慌てません。調査書・成績証明書など発行に時間のかかる書類の依頼も、この時期に出身校へ出しておきます。

  • 一般入試出願期間(7月上旬)

    Web出願サイトでの情報登録・写真データのアップロード・検定料30,000円の支払いを済ませたうえで、志願票等を書留・速達で郵送します。出願書類は必着のため、余裕を持って発送してください。

  • 直前期(8月)

    3科目・120分+90分+90分という長丁場の学力検査を想定し、休憩を挟んだ通し演習で体力配分を確認します。面接(2日目)に向けては、専門知識に関する質問への受け答えを声に出して練習しておくと安心です。

併願を検討するときの視点

出願できる出身校が高等専門学校・短期大学に限られる試験であるため、併願先を検討する場合は、同じく理工系・生命科学系の学びを扱う大学の編入試験が候補になります。科目構成(数学・物理・化学の有無や配点)や出願時期が東京科学大学と重なるかどうかは大学ごとに異なるため、候補校ごとに最新の募集要項を確認してください。関連記事では、生命科学・農学系の編入試験を扱った他大学の解説もあわせて紹介しています。

併願先を比較する際に確認しておきたい実務的なポイントは3つです。第一に出願期間の重なり。特別入試は5月下旬、一般入試は7月上旬というスケジュールのため、同時期に出願期間が重なる大学がないか、候補校の日程を一覧にして確認します。第二に英語要件の違い。東京科学大学の一般入試はTOEIC L&RまたはTOEFL iBTのみが対象でIELTSは使えませんが、大学によってはIELTSのみを指定していたり、外部試験そのものを求めなかったりします。準備する英語試験を1種類に絞れるかどうかで対策の負担は大きく変わります。第三に出願資格の違い。東京科学大学は高専・短大の卒業(見込み)者に限られますが、大学によっては4年制大学の2年以上在学者や学士保有者も出願できる場合があります。自分の出身校区分で出願できる大学を先に絞り込んでから、科目の重なりを比較するのが効率的です。

よくある質問

生命理工学院の編入試験の募集人員10名は、一般入試と特別入試どちらの人数ですか?

令和9(2027)年度の募集要項によると、10名は一般入試と特別入試を合わせた人数です。工学院・物質理工学院・情報理工学院・環境・社会理工学院の4学院が20名を合算しているのとは別枠で、生命理工学院はこの10名の枠を一般入試と特別入試の受験者だけで争う形になります。学院内での内訳(一般何名・特別何名)は公表されていません。

一般入試と特別入試はどちらに出願すればいいですか?

特別入試は出身学校長の推薦が必須で、出願は2026年5月27日〜29日、面接のみで6月24日に実施、7月7日に合格発表という早いスケジュールです。学力検査(数学・物理・化学)に自信があり幅広い受験者と正面から競いたい場合は一般入試、卒業研究や興味のある生命現象について志望理由を明確に語れ、学校長の推薦を得られる場合は特別入試が候補になります。特別入試の合格者は一般入試に出願できず、不合格者は書類を出し直せば一般入試に出願できます。

出願資格は?

一般入試は、高等専門学校を卒業した者(2027年3月卒業見込みを含む)、または日本の短期大学を卒業した者(同)のいずれかです。特別入試も出身校の区分は同じですが、加えて出身学校長が責任を持って推薦することが条件になります。学士の学位を持つ人や4年制大学に在学している人からの出願枠はありません。

英語はTOEICとTOEFLのどちらを準備すればいいですか?

一般入試の英語は学力検査ではなく、TOEIC Listening & Reading TestまたはTOEFL iBT(Home Edition含む)のスコア提出(必須)で評価されます。募集要項が提出書類として挙げているのはこの2種類だけで、IELTSは指定されていません。対象になるのは2025年4月1日以降に受験したスコアのみで、TOEIC-IPやTOEFL-ITPなど団体受験制度で取得したスコアは対象外です。特別入試ではスコア提出は任意ですが、提出すると面接の参考資料になります。

特別入試の面接では何を聞かれますか?

募集要項には「面接では、基礎学力(特に化学)、論理的な思考能力、語学力(英語)、学習意欲及び生命理工学分野における適性を評価するための口頭試問を行います」と明記されています。あわせてA4用紙2枚以内の志望理由書(現在行っている卒業研究または編入学後に行いたい研究、興味を持っている生命現象などと関連づけて記述)を事前に提出するため、面接ではその内容を掘り下げて聞かれると想定しておく必要があります。

一般入試の試験日程はどうなっていますか?

令和9(2027)年度は8月26日(水)に数学(9:30〜11:30・120分)、物理(13:00〜14:30・90分)、化学(15:00〜16:30・90分)の学力検査、8月27日(木)に面接(10:00〜)という2日間の日程です。学力検査で実施される科目を1科目でも受験しなかった場合は不合格になります。特別入試は6月24日(水)13:30〜の面接のみで実施されます。

編入試験の倍率はどのくらいですか?

大学公表の「学士課程編入学等実施結果」によると、一般入試と特別入試を合わせた実質倍率(受験者数÷合格者数)は1.5倍(2024年度入学)→1.5倍(2025年度)→1.2倍(2026年度)でした。ただし内訳を見ると、3年間の合格者33名のうち32名は特別入試の合格者で、一般入試は3年間の志願者が3名・合格者が1名にとどまります。特別入試の実質倍率は1.2〜1.5倍ですが、出願に出身学校長の推薦が必要なため、実質的な関門は推薦を得られるかどうかにあります。母数が小さく1〜2名の増減で倍率が動くため、単年度の数字だけで判断しないでください。なお2027年度入試(今回実施分)の志願者数・合格者数は2027年4月以降に公表される予定です。

編入後、何年で卒業できますか?

生命理工学院は3年次相当編入で、卒業には2年以上の在学(2025年4月入学者と同じ卒業要件)が必要です。ただし出身校での修得単位が東京科学大学の授業科目の内容と大きく異なる分野の場合、認定される単位数が少なくなり、在学2年間では卒業できないことがあると募集要項に明記されています。

この記事の情報はいつ時点のものですか?

令和9(2027)年度(2026年4月公表)の学士課程編入学学生募集要項にもとづき、2026年8月5日に更新しています。日程・定員・出願資格は年度により変わる可能性があるため、出願前には必ず大学が公表する最新の募集要項を確認してください。

まとめ

東京科学大学生命理工学院の編入試験は、学力検査中心の「一般入試」と、学校長推薦・志望理由書・面接だけで選抜する「特別入試」という、性格の異なる2つの選抜方式を持つ試験です。募集人員10名はこの2方式の合計であり、どちらか一方だけの定員ではありません。大学公表の実施結果では、直近3年間の合格者33名のうち32名が特別入試の合格者で、一般入試の志願者は毎年1名程度にとどまっています。特別入試は出願が5月下旬と早いため、志望する場合は半年以上前から学校長への相談と志望理由書の準備を始める必要があります。まずは自分が一般入試と特別入試のどちらに向いているかを見極め、化学を含む理系3科目の基礎固めと、志望理由の言語化を、出願期間から逆算して今日から始めましょう。

この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は東京科学大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、倍率は大学が公表する学士課程編入学等実施結果にもとづいています。出題傾向の分析や合格者の体験談は、確認でき次第この記事に追記します。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026年8月5日

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