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名桜大学国際学部

名桜大学国際学群(現・国際学部)の編入試験対策|科目・日程・出願資格

2027年度(2027年4月入学)の出願期間
2026年10月21日〜2026年10月28日
出願前に必ず大学の最新の募集要項でご確認ください。

名桜大学の編入学試験を「国際学群 国際学類」で調べている方は、まず募集単位が変わっていることを押さえてください。国際学群国際学類は2023年4月に国際学部(国際文化学科・国際観光産業学科)へ改組され、編入学の募集も学科単位に切り替わっています。募集人員は各学科5人ずつ、選抜は小論文100点と面接100点の合計200点満点だけで決まります。そして2027年度(2027年4月入学)から、小論文が事前提出型から当日実施に、面接がオンラインから対面型に変わりました。沖縄県名護市の名桜大学まで足を運ぶ前提で計画を立て直す必要があります。この記事では、募集要項と入学者選抜要項の原本にあたって、日程・出願資格・配点・単位認定・学費までを受験生が判断できる形に整理しました。

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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2027年度で変わった3点(最初に確認)

名桜大学は令和8(2026)年6月25日に「令和9(2027)年度 名桜大学入学者選抜の変更点について(予告)」を公表しており、国際学部の編入学試験について次の変更を明記しています。前年度までの受験記や口コミは、形式が違う前提で読んでください。

1. 小論文が「事前提出型」から「当日実施」へ
2026年度までは、指定された日に出題テーマが示され、自宅などで書いた答案を郵送する方式でした。2027年度からは試験日に大学で書きます。

2. 面接が「オンライン」から「対面型」へ
2026年度はオンライン面接だったため試験会場が設定されていませんでしたが、2027年度は名桜大学(沖縄県名護市字為又1220-1)が会場です。県外からの受験は移動と宿泊の計画が必要になります。

3. 「2年次編入として合格」とする判定を導入
前籍校での科目履修状況によっては、3年次ではなく2年次編入として合格になる場合があります。出願時の志願票で、2年次編入での入学の可否を必ず明記します(インターネット出願システムで選択する箇所があります)。

3点目は合否そのものだけでなく、卒業までの年数と学費の総額に直結します。2年次編入になれば在学は3年、学費も1年分多くかかります。「2年次でも入学する/しない」は、出願前に家庭と相談して決めておくべき項目です。

募集単位は「学群」ではなく「学部・学科」

名桜大学の沿革によると、2022年5月2日に国際学群を国際学部へ名称変更する届出と、国際文化学科・国際観光産業学科の設置届出が行われ、2023年4月1日に国際学部の2学科が開設されました。同時に人間健康学部に健康情報学科も開設されています。

編入学については、3年次に受け入れる先の学年が新学部に生まれるまで時差があるため、2024年4月入学までは国際学群国際学類、2025年4月入学からは国際学部の学科単位での募集です。実際、大学が公開している入学式前後の行事予定は、令和6年度が「国際学群編入生」、令和7年度が「国際文化学科 編入生」と表記が切り替わっています。

国際学群国際学類は在学生のための組織として残っており、大学が公表する在学生状況(令和8年5月1日現在)にも3年次・4年次に在籍者が記載されていますが、募集は行われていません。かつての国際文化専攻・語学教育専攻・経営専攻・観光産業専攻・情報システムズ専攻・診療情報管理専攻という専攻区分も、現在の出願先としては存在しません。「国際学群 国際学類 ◯◯専攻を受験する」という前提の情報は、すべて過去のものと考えてください。

試験概要(2027年度・要項データ)

2027年度(2027年4月入学)

各学科5人(計10人)募集人員
2026年12月6日試験日
2026年10月21日〜10月28日出願期間
募集学科・募集人員国際学部 国際文化学科 5人/国際学部 国際観光産業学科 5人
編入学年次3年次(2027年4月)。出身校で取得した科目によっては2年次編入として合格とする場合あり
標準修業年限2年(履修計画・時間割によっては2年で卒業できない場合がある旨が要項に明記)
出願期間2026年10月21日(水)9:00〜10月28日(水)17:00。検定料納入・出願書類提出期限も10月28日【必着】
試験日2026年12月6日(日)小論文9:00開始、面接は小論文終了後
試験会場名桜大学(沖縄県名護市字為又1220-1)
追試験日2026年12月12日(土)※対象者に別途連絡
合格発表2026年12月23日(水)10:00(大学ウェブサイト)
入学手続期間2026年12月23日(水)〜2027年1月8日(金)
選抜方法小論文100点+面接100点=200点満点。小論文の得点が一定の基準に満たない場合は総合得点にかかわらず不合格
入学検定料17,000円(別途インターネット出願システム利用料920円が志願者負担)

この表は名桜大学が公表する令和9(2027)年度「学生募集要項(編入学試験)」および「入学者選抜要項」にもとづきます(確認日: 2026年8月6日)。日程・科目・資格は毎年変わる可能性があるため、出願前に必ず大学公表の最新の募集要項を確認してください。

人間健康学部の各学科は日程が別で、スポーツ健康学科・看護学科が2026年12月5日(土)、健康情報学科が2026年10月3日(土)です。国際文化学科と国際観光産業学科は同一日・同一時間割のため、学内で2学科を併願することはできません。出願後の学科変更も認められていないので、出願の時点で1学科に絞る必要があります。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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どちらの学科を選ぶか

出願は学科単位です。選抜方法も日程も同じですが、小論文と面接で問われる「専門分野」は当然学科によって違います。大学公表の学科紹介から、判断材料になる部分を整理します。

国際文化学科

学位は学士(国際文化学)です。沖縄・日本を探究しながら、アジア・中南米・欧米の歴史や言語・文化を学び、語学力と合わせて「ことば」への理解を深める設計になっています。専門発展・応用科目は、地域文化系・国際文化系・国際学系・英語/英語文学系・日本語/日本文学系・実践科目・特別講義という区分で構成されています。英語圏・アジア・中南米および国内での実習科目が置かれている点も特徴です。

目指せる免許・資格として、中学校・高等学校教諭一種免許(英語)と、日本語教育(日本語教師養成課程)修了証が挙げられています。国際関係・文学・歴史学・言語学・文化人類学といった人文系の学問を軸に据えたい人、日本語教育や英語教育に関心がある人はこちらが軸になります。

国際観光産業学科

学位は学士(国際観光産業学)です。観光政策・観光経営・観光文化環境の3コースが置かれ、観光を政策・経営・文化環境の複数の角度から扱います。産官学連携を掲げており、沖縄本島北部という立地を生かしたフィールドワークのほか、3年次を対象とした「インターンシップⅠ・Ⅱ」「海外インターンシップ」「ホテル実務」「観光関連実務」といった実践科目が配置されています。演習(ゼミナール)は2年次後学期から始まる設計です。

目指せる免許・資格として、観光実務士、総合旅行業務取扱管理者、国内旅行業務取扱管理者、旅程管理主任者、観光英語検定、地域通訳案内士、キャンプインストラクター、高等学校教諭一種免許(地理歴史・商業)が挙げられています。

3年次編入だと在学が実質2年で、しかも実践科目の多くは3年次に置かれています。「入ってから2年でどの科目を取るか」を出願前にカリキュラムで確認しておくと、面接での志望動機にもそのまま使えます。大学サイトでは入学年度別のカリキュラムが公開されているので、そこを見て「この科目とこのゼミ」と言えるところまで具体化しておくのが現実的な準備です。

難易度の考え方

結論から書くと、名桜大学は編入学試験の志願者数・合格者数を公表していません。この記事では次の3経路を確認しました。

  • 入試情報サイトの「志願状況」…平成23(2011)年度から令和8(2026)年度まで16年度分の入学試験結果が公開されていますが、掲載区分は総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜・特別選抜(社会人・帰国生徒・外国人留学生)で、編入学試験の行はありません。
  • 「教育情報の公表」…入学者選抜、志願状況、入学者数などの項目はいずれも上記ページへリンクしており、編入の内訳はありません。
  • 「在学生状況」…令和8年5月1日現在の表で、入学定員が国際文化学科180(編入5)、国際観光産業学科160(編入5)と記載されています。ここから確認できるのは編入定員が5名であることまでで、志願・合格の数値はありません。

したがって、この記事では倍率の数字を出しません。代わりに、選抜の構造から読み取れることを書きます。

小論文100点
面接100点

配点は小論文と面接がちょうど半分ずつです。ただし要項には「小論文の得点が一定の基準を満たしていない場合は、総合得点にかかわらず不合格とします」という一文があります。面接がどれだけ良くても、小論文が基準に届かなければ挽回できない構造です。学力試験がない試験だからと面接対策に寄せるのは危険で、まず小論文を基準以上に乗せることが第一関門になります。

もうひとつ、募集人員が学科5人という規模は、年によって志願者の集まり方が大きく振れる規模です。仮に過去の数字が手に入ったとしても、5人枠の倍率は年度差が大きく、そのまま自分の年に当てはめて考えられるものではありません。数字を追うより、200点の内訳と基準点の存在に沿って準備配分を決めるほうが確実です。

出願資格を区分ごとに読む

出願できるのは次の(1)〜(5)のいずれかに該当する人です。ここでよくある誤解は「60単位が全員に必要」というものですが、そうではありません。

区分要件
(1) 大学大学を卒業した者、又は大学に2年以上在籍し60単位以上修得した者・見込の者
(2) 短期大学短期大学を卒業した者、又は2027年3月に卒業見込の者
(3) 高等専門学校高等専門学校を卒業した者、又は2027年3月に卒業見込の者
(4) 専修学校専修学校の専門課程のうち、修業年限2年以上かつ総授業時間数1700時間以上又は62単位以上という文部科学大臣の定める基準を満たすものを修了した者・見込の者。ただし学校教育法第90条に規定する大学入学資格を有する者に限る
(5) 外国の学校外国の正規の学校教育における14年の課程を卒業(修了)した者、又は2027年3月に卒業(修了)見込の者

60単位という条件がかかるのは(1)だけです。短大・高専・専門学校からの出願では、単位数ではなく卒業(見込)が要件になります。専修学校ルートの「1700時間以上又は62単位以上」は学校の課程が満たすべき基準であって、あなた個人が62単位取っていなければならないという意味ではない点にも注意してください。ここを読み違えると、出願できるのにあきらめてしまう、あるいは出願できないのに準備を進めてしまうことになります。

外国人留学生として出願する場合

入学後の在留資格が「留学」となる人は、上記のいずれかに該当したうえで、日本国籍を有しないこと、大学入学に支障のない在留資格を有すること、加えて次のどちらかが必要です。

  • 日本留学試験(EJU)の2025年6月・2025年11月・2026年6月のいずれかを受験した者、または2026年11月試験を受験予定の者。「日本語」の得点が280点以上(記述を含む)の者を合否判定の対象とします。2026年11月試験を受ける場合は、2026年12月15日の成績公表後に大学が成績を確認します。
  • 日本語能力試験(JLPT)で出願期間までにN1以上に合格した者。

これは「あると有利」ではなく合否判定の基準点です。出願書類も一般の受験生とは別立てで、推薦書(最終出身学校長または在籍する/した日本語学校の学校長が日本語で記入)、預金残高証明書、在留カード・パスポートの写しなどが加わります。

英語のスコアは必要か

国際系の学部というと外部英語試験のスコアを想像しますが、名桜大学国際学部の編入学試験に英語の筆記試験はなく、TOEIC・TOEFL・英検などのスコア提出も要件になっていません。入学者選抜要項の「試験科目等」欄は小論文と面接のみ、配点表も小論文100点・面接100点の合計200点で、英語の欄そのものがありません。出願書類の一覧にもスコア証明書は含まれていません。大学入学共通テストの利用も「無」です。

つまり、スコアがないことを理由に出願をあきらめる必要はありません。ただし面接では「編入を希望する専門分野を学ぶための基礎的な知識・技能を有しているか」を評価すると要項に書かれています。国際文化学科であれば英語・言語系の科目群、国際観光産業学科であれば国際観光科目群が学びの中心に入ってくるため、語学に取り組んできた実績があるなら面接で語れるように整理しておく価値はあります。あくまで出願要件ではなく、面接での説得材料という位置づけです。

選抜方法と試験当日の流れ

試験科目配点内容(要項の記載)
小論文100点編入を希望する専門分野の課題に関するテーマで出題し、800字程度の小論文を作成。課題理解力・分析力、論理的思考力を評価。9:00開始
面接100点個人方式・20分/1人。「エントリーシート」、大学等在籍時の成績等の資料を参考に質疑応答を含めた面接。他者との対話力、課題理解力・分析力・表現力、学科の理解度に加え、編入を希望する専門分野を学ぶための基礎的な知識・技能を評価。小論文終了後

集合時間は受験票で通知されます。受験票は試験日の10日前を目処に、インターネット出願システムに登録したメールアドレス宛に「受験番号確定メール」が届くので、そのあと自分でダウンロードしてA4サイズで印刷し、当日持参します。白黒・カラーどちらでも構いません。大学のドメイン(meio-u.ac.jp および mail.meio-u.ac.jp)からのメールを受信できるように設定しておくよう要項が指示しています。

面接について、要項は「受験者が多数の場合、順番によっては待機時間が長くなります」「受験者が利用する航空機等の都合により順番を早める等の対応は行いません」と明記しています。これは県外から受験する人にとって決定的な情報です。試験は日曜、面接は午前の小論文のあとに始まるため、その日のうちに本島南部へ戻って夕方の便に乗る、という組み方は避けたほうが安全です。前泊し、帰りも余裕をもって押さえるのが現実的です。

追試験の手続き

疾病(インフルエンザ・ノロウイルス・新型コロナウイルス・風邪等を含む)や負傷で受験できない場合、または両親等の危篤・死亡、自宅の火災などやむを得ない事由がある場合に、2026年12月12日(土)の追試験が用意されています。申請の受付時間は本試験前日9:00〜17:00、試験日当日8:30〜17:00で、まず入試・広報課へ電話連絡します。医師の診断書(治療期間が明記されたもの)などの証明書類が必要です。試験内容や合否判定は本試験に準じ、国際学部は小論文・面接が対象です。追試験のさらなる追試験は原則として実施されません。

小論文対策(800字・当日実施)

2027年度から当日実施になったことで、対策の性質が変わりました。事前提出型は自宅で調べながら時間をかけて仕上げられましたが、当日実施では与えられた時間内に読み・構成し・書き切る力が要ります。しかも小論文には基準点があります。

大学は「入学試験問題集」を公式サイトで公開しており、編入学試験の問題に加えて各試験問題の「出題の意図」まで大学自身が公表しています。これは対策上とても大きく、出題者が何を測ろうとしているかを推測ではなく大学の言葉で確認できます。著作権の観点から、この記事に過去問の設問そのものは記載していませんが、直近に公開されている令和8(2026)年度版の出題の意図から読み取れる方向性を書きます。

  • 国際文化学科…西洋の自然観・価値観がもたらした功罪を踏まえたうえで、日本あるいはアジア的な自然観・価値観の特徴を具体的に述べ、伝統芸能・伝統文化を受け継ぎ未来へ残す意義を論じさせる、という趣旨が示されています。文化を「守るべきもの」と情緒的に扱うのではなく、比較の枠組みを立てて論じることが求められている出題です。
  • 国際観光産業学科…観光が日本の主要産業のひとつになるなかで訪日外国人旅行者の増加が顕著である一方、さまざまな課題も見られる、という前提を置いたうえで、二重価格のあり方を通して現代日本の課題を深く考えてほしい、という趣旨が示されています。観光の現場で起きている具体的な論争を、賛否の一言で終わらせずに掘るタイプの出題です。

共通しているのは、知識量を問うのではなく「課題文の論点を正確につかみ、自分の立場を根拠づけて示せるか」を見ている点です。要項の評価方針も「課題理解力・分析力、論理的思考力を評価します」となっています。

取り組み方の順序

  • 公開されている出題の意図と模範解答を先に読む。問題を解く前に、大学がどんな答案を良しとしているかを知っておくと、練習の方向がぶれません。紙媒体が必要な場合は大学の資料請求ページから請求できます。
  • 800字の型を体に入れる。2026年度の事前提出型は1000字を超える字数でしたが、当日実施の指定は800字程度です。字数が短いぶん、序論で論点を絞り、本論を2つ以内に収める設計が要ります。「課題文の要旨→自分の立場→根拠→反対意見への応答→結論」を800字に収める練習を、時間を計って繰り返してください。
  • 志望学科のテーマを日常的に仕込む。国際文化学科なら文化継承・多文化共生・言語と教育、国際観光産業学科ならオーバーツーリズム・観光地の受益と負担・地域振興と環境保全といった論点です。新聞の社説や特集記事は、課題文として使われやすい文章の型でもあるため、要旨を200字でまとめる練習の素材になります。
  • 沖縄・やんばるの文脈を1つは持つ。両学科とも地域を学びの基盤に置いています。全国一般論だけで書き切るより、進学先の地域で起きている論点に触れられるほうが、面接での志望理由にもつながります。

面接対策(20分・資料は提出済み)

面接で使われる資料は要項の出願書類一覧に明記されています。入学志願票(出願確認票)とエントリーシートが「面接資料」、成績証明書が「面接資料・参考資料」と書かれています。つまり面接は、あなたが出願時に提出した書類を土台に進みます。逆に言えば、面接対策は出願書類を書く時点で半分終わっているということです。

エントリーシートは大学サイトからダウンロードして作成し、郵送します。出願後の差し替えや訂正は一切受け付けられないため、書いた内容はそのまま20分の質疑の土俵になります。次の点を、書く前に決めておいてください。

  • なぜ編入なのか…現在の在籍校・出身校で学んだことと、名桜大学で学びたいことのつながりを、科目名レベルで説明できるようにします。
  • なぜこの学科なのか…要項の評価方針に「学科の理解度」が明記されています。国際文化学科と国際観光産業学科のどちらでもよい書き方は避け、その学科の科目区分やコースに触れて説明します。
  • 何を専門にしたいのか…「編入を希望する専門分野を学ぶための基礎的な知識・技能を有しているか」を評価すると書かれています。関心のあるテーマについて、読んだ本や取り組んだレポートを1つは具体的に出せるようにしておきます。
  • 成績証明書に説明が要る箇所…評価の低い科目や履修の空白があるなら、聞かれる前提で答えを用意します。成績証明書は参考資料として面接官の手元にあります。
  • 2年次編入になっても入学するか…志願票で意思表示する項目です。面接でも関連して問われうるため、理由まで含めて自分の言葉にしておきます。

アドミッション・ポリシーは、編入学試験について「編入学後の学習・研究活動に必要な課題理解力・分析力・表現力をもっていること」を特に重視すると述べています。熱意より、「学び続けられる人かどうか」を見られていると考えて準備するのが正確です。

出願手続きの実務

この試験は、出願まわりの規定が厳しめです。読み落とすと受験そのものができなくなる項目を先に挙げます。

出願期間より前に締め切られる手続きが2つあります。

受験上の配慮を要する場合の相談…編入学試験(健康情報学科を除く)は2026年10月2日(金)まで。出願開始の10月21日より約3週間早い締切です。所定の相談申請書(健康診断書等添付)を提出し、必要に応じて面談等が行われます。

入学資格審査…出願資格として大学入学資格の認定が必要な人は、各入学者選抜の出願開始1か月前までに入試・広報課へ連絡のうえ申請します。認定された人には「名桜大学入学資格認定書」が交付されます。

出願書類(一般の受験生)

書類注意点
①入学志願票(出願確認票)インターネット出願システムから出力して郵送。面接資料・本人確認に使用
②エントリーシート大学サイトからダウンロードして作成。面接資料に使用
③卒業証明書/卒業見込証明書出身校で厳封したもの。過去に他大学等に在籍し卒業していない人は「在籍期間証明書」を提出
④成績証明書出身校で厳封したもの。面接資料・参考資料に使用。専修学校出身者は取得科目の授業時間数が確認できる書類も併せて提出(成績証明書に記載があれば不要)
⑤在籍証明書大学・専門学校に在籍中の人のみ。卒業見込の人は卒業見込証明書を出すため不要
⑥宛名ラベル・角形2号封筒宛名ラベルを出願システムから出力し、角形2号封筒に貼付。簡易書留・速達で郵送(必着)

大学・専修学校に在籍中の人は、④に加えて「単位取得見込証明書」も必要です(成績証明書に履修中の科目名や単位数が記載されていれば不要)。証明書の発行には学校側の処理日数がかかるので、出願期間の2〜4週間前には依頼しておくのが安全です。

取り返しがつかない規定

  • 提出期限以降、書類の不足・不備があっても追加提出・訂正・差替えは一切受け付けられません。しかもこの場合、大学から志願者への連絡も一切行われないと明記されています。届いていないことに気づけないまま不受理になる可能性があるということです。
  • 記入不備等がある場合は受理されません。記入は黒のボールペン(消せるボールペン不可)で、志願者本人が自筆します。
  • 出願後は、学部・学科/試験会場/試験種別の変更は認められません。
  • 提出した出願書類は理由を問わず返還されません。
  • インターネット出願の登録だけでは出願は完了しません。検定料の納入と、期限内の書類提出の両方が必要です。検定料は銀行窓口やコンビニ設置のATMでは支払えず、コンビニでの支払いは現金のみです。

「郵送事情による遅延が予想されるので時間的余裕をもって発送してください」という注意も要項に書かれています。離島や県外からの発送は特に、締切当日の投函を前提にしないでください。

単位認定と卒業までの設計

編入後にどれだけ単位が認められるかは、在学年数と生活設計を左右します。名桜大学の規定は要項に数字で書かれています。

項目3年次編入2年次編入
認定単位の上限70単位40単位
卒業に必要な単位合計124単位以上(区分ごとの必要単位を満たしたうえで)
認定の方法他大学(短期大学を含む)又は他校で修得した科目を、本学の科目に読み替える

3年次編入で上限いっぱいの70単位が認定されても、残り54単位を2年で積む計算になります。しかも卒業要件は総単位数だけでなく区分ごとに定められています。国際文化学科の場合、教養教育科目としてアカデミックスキル科目8単位、ライフデザイン科目2単位、思想と論理科目2単位以上、沖縄理解科目2単位以上、健康スポーツ科目2単位以上、外国語科目10単位以上、国際理解・人文科学・社会科学・自然科学の各科目4単位以上、専門教育科目として専門基礎科目14単位以上・専門発展応用科目40単位以上・演習科目12単位以上、加えて自由選択科目16単位以上という構成です。国際観光産業学科は専門基礎・専門発展応用に必修と選択必修の内訳がありますが、教養教育科目の構成は共通です。

要項は「入学後の履修計画及び授業時間割によっては標準修業年限で卒業することが困難な場合もあります」「資格・免許の取得を希望する場合、入学後の履修計画及び授業時間割によっては標準修業年限で卒業することが困難な場合があります」と、2度にわたって注意しています。教職課程や旅行業関連の資格課程を考えている人は、2年で両立できるかを出願前に大学へ確認してください。この記事で断定できるのは要項に書かれている範囲までで、個別の履修可否は在籍校での修得内容によって変わります。

合格後に提出する書類

単位認定のため、合格者(入学予定者)は入学前に①成績証明書(最終成績が記載されているもの)と②既修得科目の講義内容を証明する書類(シラバス、授業履修要項、学生便覧。コピー可)を提出します。②は入試の書類ではないため、出願段階では見落としがちですが、卒業見込で受験する人ほど早めに手配しておく価値があります。冊子で配布された学生便覧を捨ててしまっていると、合格後に慌てることになります。外国の学校出身者は日本語訳された講義内容を提出します。また、大学を中退して編入する人は「在学期間証明書」を入学手続システムにアップロードします。

学費と入学金の地域区分

名桜大学は公立大学法人が設置する大学で、入学金に地域区分があります。ここは「沖縄県内かどうか」ではありません。誤解しやすいので条件をそのまま示します。

費目地域内地域外
入学金125,000円250,000円
授業料(年額)535,800円(前期267,900円・後期267,900円)
入学手続時納入金(国際学部)437,560円562,560円
初年度納入金(国際学部)705,460円830,460円

「地域内」となるのは、次のいずれかに該当する場合です。

  • 入学する者の最終出身高等学校が沖縄本島北部に所在している場合
  • 入学する者の住所が沖縄本島北部12市町村にあり、志願年度の前年度3月31日以前から1年以上継続して在住している場合
  • 入学する者の保護者、配偶者又は一親等の親族の住所が同12市町村にあり、志願年度の前年度3月31日以前から1年以上継続して在住している場合

北部12市町村とは、名護市・本部町・金武町・国頭村・東村・大宜味村・今帰仁村・宜野座村・恩納村・伊江村・伊是名村・伊平屋村を指します。那覇市や沖縄市など中南部に住んでいる場合、沖縄県内であっても「地域外」で入学金は250,000円です。1年以上継続して在住という時点の条件があるため、合格後に転居しても間に合いません。該当の可能性がある人は、出願前に住民票の記載時期を確認しておいてください。

諸経費は4年間分を入学手続時に納付します(後援会費40,000円、学生教育研究災害傷害保険3,300円、学研災付帯賠償責任保険1,360円)。なお外国人留学生の合格者は入学金が地域外の半額(125,000円)となり、後援会費は免除されます。授業料の納付は原則一括で、前期分が4月末日、後期分が10月末日です。在学中は日本学生支援機構の給付奨学金と連動した授業料減免のほか、名桜大学奨学生・学長奨学生・やんばる奨学金といった大学独自の制度もあります(採用条件は年度ごとに公表されます)。

併願の組み立て方

名桜大学の編入学試験は、日程の面で併願を組みやすい部類に入ります。試験日が12月6日(日)と遅く、合格発表が12月23日、入学手続の締切が翌年1月8日だからです。夏から秋にかけて実施される国公立大学の編入学試験を受けたあと、結果を見てから受験に向かうことができます。

  • 学内併願はできません。国際文化学科と国際観光産業学科は同一日・同一時間割で、出願後の学科変更も不可です。どちらかに絞ります。
  • 人間健康学部との併願は日程上は可能です(スポーツ健康学科・看護学科は12月5日、健康情報学科は10月3日)。ただし出願は学科単位で、国際学部・スポーツ健康学科・看護学科は出願期間が同じ10月21日〜10月28日です。
  • 沖縄県内の併願先としては琉球大学があります。学部ごとに日程も科目も異なるので、こちらは個別に確認してください。
  • 小論文+面接型の他大学と組み合わせると、準備が相互に効きます。逆に専門科目の筆記が課される大学と併願する場合は、学習の性質が違うため時間配分を分けて考える必要があります。

受験のたびに沖縄本島北部まで移動する必要がある点は、費用面でも日程面でも無視できません。試験日が日曜であること、面接の待機が長くなりうることを踏まえ、前泊を含めて2泊の想定で見積もっておくと計画が崩れにくくなります。名桜大学は名護市にあり、那覇空港からは高速バスなどで2時間前後を見ておく必要があります。

準備のロードマップ

  • 7月下旬
    大学が令和9(2027)年度の編入学試験学生募集要項を公表する時期です(発表時期は入学者選抜要項に明記されています)。公表されたら原本をダウンロードし、日程・募集人員・出願資格・試験科目を自分で確認してください。学科を決めるのもこの段階です。
  • 8月〜9月
    公開されている入学試験問題集で出題の意図と模範解答を読み、800字の答案を時間を計って書き始めます。志望学科のテーマについて、新聞・書籍から論点をストックします。エントリーシートの下書きもこの時期に始めると、面接まで一貫した準備になります。
  • 〜10月2日
    受験上の配慮が必要な場合の相談締切です(編入学試験・健康情報学科を除く)。入学資格審査が必要な人も、出願開始1か月前までに連絡します。
  • 10月上旬
    卒業(見込)証明書・成績証明書・在籍証明書・単位取得見込証明書を出身校へ依頼します。厳封が必要なので、窓口での受け取り方法まで確認しておきます。
  • 10月21日〜28日
    インターネット出願登録、検定料の納入、書類の郵送をすべて期間内に完了させます。簡易書留・速達で、締切当日の投函にしないこと。志願票では2年次編入での入学の可否も選択します。
  • 11月
    小論文を週に複数本、800字で書き切る訓練に移ります。面接は、提出したエントリーシートと成績証明書を手元に置いて、想定質問への回答を声に出して練習します。宿泊と交通の手配もこの時期に。
  • 試験10日前
    受験番号確定メールが届きます。受験票をダウンロードしてA4で印刷し、集合時間を確認します。
  • 12月6日
    試験当日。9:00から小論文、終了後に面接です。面接の順番によって待機が長引く可能性があるため、帰りの便に余裕を持たせます。
  • 12月23日〜1月8日
    合格発表(10:00・大学ウェブサイト)と入学手続。単位認定に必要なシラバス・学生便覧なども準備しておきます。

直前期のチェックリスト

  • 受験票をA4で印刷し、集合時間と会場(名桜大学・名護市字為又1220-1)を確認したか
  • 800字を制限時間内に書き切る練習を、本番と同じ手書きで通しでやったか
  • 提出したエントリーシートの控えを読み返し、書いた内容をすべて説明できるか
  • 成績証明書の内容について、聞かれて困る箇所への答えを用意したか
  • 志望学科のカリキュラムを見て、学びたい科目・ゼミを具体的に挙げられるか
  • 2年次編入として合格した場合にどうするかを、家族と共有できているか
  • 移動と宿泊を、面接の待機時間を見込んだ余裕のある日程で押さえたか
  • 体調不良時に備え、追試験の申請方法(前日9:00〜17:00/当日8:30〜17:00に電話)を控えたか

よくある質問

名桜大学国際学群(国際学部)の編入試験の倍率は?

編入学試験の志願者数・合格者数は公表されていません。名桜大学は入試情報サイトの「志願状況」で平成23年度から令和8年度までの入学試験結果を公開していますが、掲載されているのは総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜・特別選抜の4区分で、編入学試験の行はありません。教育情報の公表、在学生状況の各ページにも編入の志願者・合格者の数値はありませんでした。分かるのは募集人員が国際文化学科5人・国際観光産業学科5人であることまでです。数字がない以上、倍率で難易度を測るのではなく、小論文100点・面接100点という配点と、小論文に基準点が設けられている事実から準備の重心を決めるほうが現実的です。

2027年度から編入学試験は何が変わりましたか?

国際学部については3点変わりました。第一に、小論文が事前提出型から当日実施に変わりました。第二に、面接がオンラインから対面型に変わり、名桜大学(沖縄県名護市)での受験が必要になりました。第三に、前籍校での科目履修状況により2年次編入として合格とする判定が導入され、志願票で2年次編入の可否を明記することになりました。いずれも大学が令和8年6月25日に公表した「令和9(2027)年度入学者選抜の変更点について(予告)」に記載されています。前年度までの受験記や体験談は形式が異なる前提で読んでください。

英語の試験やTOEICのスコアは必要ですか?

国際学部の編入学試験の試験科目は小論文と面接だけで、英語の筆記試験はありません。配点も小論文100点・面接100点の合計200点満点で、英語外部試験のスコアを提出する欄や加点の規定は募集要項にも入学者選抜要項にもありません。国際系の学部ですがスコアがなくても出願できます。ただし入学後の在留資格が「留学」となる外国人留学生が出願する場合は別で、日本留学試験の「日本語」280点以上(記述を含む)または日本語能力試験N1以上が求められ、これは合否判定の基準点として扱われます。

出願資格の「60単位以上」は全員に必要ですか?

いいえ。60単位以上という条件がかかるのは、出願資格(1)の「大学を卒業した者又は大学に2年以上在籍し、60単位以上修得した者又は見込の者」だけです。短期大学卒業・卒業見込(2)、高等専門学校卒業・卒業見込(3)、専修学校の専門課程で所定の基準を満たすものを修了・修了見込(4)、外国の正規の学校教育における14年の課程を卒業・修了見込(5)の各区分には、60単位という条件はついていません。自分がどの区分で出願するのかを先に決め、その区分の条文だけを読むと必要書類も判断しやすくなります。

3年次編入でも2年で卒業できますか?

標準修業年限は2年とされていますが、募集要項には「入学後の履修計画及び授業時間割によっては標準修業年限で卒業することが困難な場合もあります」と明記されています。3年次編入の単位認定は70単位が上限で、卒業には合計124単位以上が必要です。仮に上限いっぱい認定されても残り54単位を2年で積む計算になり、しかも教養教育科目・専門教育科目・自由選択科目それぞれに区分ごとの必要単位があります。資格・免許の取得を希望する場合はさらに厳しくなる旨も要項に書かれているため、教職課程などを考えているなら出願前に大学へ相談してください。

入学金はいくらですか。沖縄県内なら安くなりますか?

入学金は地域内125,000円、地域外250,000円です。ここでいう「地域内」は沖縄県内ではなく、沖縄本島北部12市町村(名護市・本部町・金武町・国頭村・東村・大宜味村・今帰仁村・宜野座村・恩納村・伊江村・伊是名村・伊平屋村)が基準です。最終出身高等学校が沖縄本島北部にある場合、または本人・保護者・配偶者・一親等の親族の住所が北部12市町村にあり志願年度の前年度3月31日以前から1年以上継続して在住している場合に地域内となります。那覇市など中南部からの進学は地域外の扱いです。授業料は年額535,800円で、こちらに地域差はありません。

過去問は入手できますか?

名桜大学は入試情報サイトの「過去問題」ページで入学試験問題集を公開しており、編入学試験の問題も収録されています。しかも各試験問題について「出題の意図」や「模範解答」まで大学自身が示しているため、何を評価しようとしているのかを出題者の言葉で確認できます。紙媒体は資料請求のページから請求できます。ただし直近に公開されている令和8(2026)年度版の国際学部の編入学試験は事前提出型小論文として実施されたもので、2027年度からの当日実施・字数の条件とは形式が異なります。テーマの取り上げ方を知る材料として使い、時間内に書く練習は別に積んでください。

まとめ

名桜大学国際学群は国際学部(国際文化学科・国際観光産業学科)へ改組され、編入学の募集も学科単位に変わりました。2027年度の募集人員は各学科5人、出願は2026年10月21日〜10月28日、試験は12月6日に名桜大学で行われます。選抜は小論文100点と面接100点だけで、英語の筆記試験も外部スコアの提出もありません。

準備の優先順位は明快です。第一に、基準点が設けられている小論文を800字で書き切れるようにすること。大学が出題の意図と模範解答まで公開しているので、そこを起点に練習してください。第二に、面接資料として使われるエントリーシートを、出願の時点で面接を見据えて書くこと。提出後の差し替えはできません。そして、2年次編入としての合格判定が導入されたこと、入学金の地域区分が「県内」ではなく北部12市町村を基準にしていることは、費用と年数の見通しに直結します。出願前に必ず大学公表の最新の募集要項で確認してください。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項・入学者選抜要項をもとに毎年度確認し、更新しています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年9月6日

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