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福間の無機化学の講義

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福間の無機化学の講義

無機化学は暗記と理解のバランスが難しく、特に二酸化炭素や化学反応式、分子の立体構造といった頻出単元で学習が浅くなりがちです。本記事は、東京理科大学薬学部など理学系の編入試験で繰り返し問われる無機化学の重要論点に、この参考書がどう対応しているかをお伝えします。

この本の位置づけ

本書は、高校化学の無機分野を基礎から丁寧に解説した講義型参考書です。編入受験に必要な無機化学の全体像をつかみたい、または解説を読んでしっかり理解したい受験生向けです。配位結合(p.8)、同素体(p.22)、酸化還元反応(p.44)といった基本概念から、ハロゲン化銀(p.92)や両性金属(p.134)といった応用まで、段階的に学習できます。

他の無機化学参考書と異なり、本書は講義調の丁寧な解説に重点を置いています。合格者の体験談から、テキスト全体を自分の言葉で説明できるレベルまで理解を深めることで、試験本番での応用力につながることがわかります。一方、有機化学との融合問題や応用的な無機反応については、別途対策が必要な点も意識しておきましょう。

いつどのタイミングの編入受験生におすすめか

編入試験対策の準備期(3〜4ヶ月前)から、過去問演習に入る1〜2ヶ月前が最適な導入時期です。この時期に本書で無機化学の基礎概念を整理することで、その後の過去問演習がスムーズになります。

導入が早すぎると、内容が頭に定着しないまま次の参考書に進んでしまう可能性があります。逆に遅すぎると、過去問で出題された無機現象の背景にある理論を理解する時間が足りなくなり、暗記に頼る受験勉強になってしまいます。

ターゲット大学と対策できるテーマ

過去問の出題傾向を分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。

お茶の水女子大学理学部

化学数学

頻出テーマ熱分解反応、分子間力、イオン結晶、金属結合、塩化水素、酸化還元反応

本書の該当ページ熱分解反応(p.69)、分子間力(p.20)、イオン結晶(p.13)、金属結合(p.11)

筑波大学理工学群

化学数学生物

頻出テーマ分子間力、配位結合、イオン結晶、酸化還元反応、塩基、電気陰性度

本書の該当ページ分子間力(p.20)、配位結合(p.8)、イオン結晶(p.13)、酸化還元反応(p.44)

茨城大学理学部

化学数学

頻出テーマ酸化剤、半反応式、分子間力、酸化還元反応、還元剤、アンモニア水

本書の該当ページ酸化剤(p.46)、半反応式(p.48)、分子間力(p.20)、酸化還元反応(p.44)

電気通信大学情報理工学域

数学

頻出テーマ燃焼反応、分子間力、半反応式、化学結合、イオン結合、電気陰性度

本書の該当ページ燃焼反応(p.64)、分子間力(p.20)、半反応式(p.48)、化学結合(p.10)

東北大学理学部

化学

頻出テーマシリカゲル、ハーバー法、金属結晶、化学結合、酸化還元反応、乾燥剤

本書の該当ページシリカゲル(p.185)、ハーバー法(p.176)、金属結晶(p.12)、化学結合(p.10)

筑波大学生命環境学群

生物

頻出テーマ酸化剤、還元剤、酸化還元反応、化学結合、中和反応、ハロゲン

本書の該当ページ酸化剤(p.46)、還元剤(p.46)、酸化還元反応(p.44)、化学結合(p.10)

神戸大学理学部

化学

頻出テーマ酸化力、イオン結晶、分子間力、還元反応、化学式、酸化数

本書の該当ページ酸化力(p.60)、イオン結晶(p.13)、分子間力(p.20)、還元反応(p.44)

関西大学化学生命工学部

化学数学

頻出テーマ酸化還元反応、極性、共有結合、水酸化ナトリウム、化学反応式

本書の該当ページ酸化還元反応(p.44)、極性(p.10)、共有結合(p.8)、水酸化ナトリウム(p.27)

東京海洋大学海洋生命科学部

化学

頻出テーマ分子間力、電気陰性度、イオン反応式、水酸化ナトリウム、化学反応式

本書の該当ページ分子間力(p.20)、電気陰性度(p.9)、イオン反応式(p.30)、水酸化ナトリウム(p.27)

東京都市大学理工学部

化学

頻出テーマ分子間力、極性、電気陰性度

本書の該当ページ分子間力(p.20)、極性(p.10)、電気陰性度(p.9)

近畿大学生物理工学部

化学

頻出テーマ酸化物、中和反応、化学式

本書の該当ページ酸化物(p.23)、中和反応(p.30)、化学式(p.22)

新潟大学理学部

化学

頻出テーマイオン形成、分子間力、電気陰性度

本書の該当ページイオン形成(p.80)、分子間力(p.20)、電気陰性度(p.9)

※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。

使い方

まず目次から東京理科大学薬学部の過去問に該当する単元(二酸化炭素、化学反応式、分子の極性、立体構造、石灰水)を確認し、その章を集中的に読むことをお勧めします。合格者が実践した学習法として、1周目は講義を読んで理解する、2周目以降は各単元を自分の言葉で説明できるか確認するというサイクルが効果的です。

過去問との往復では、編入試験で出題された無機反応式や現象について、本書のどのページにその理論的背景があるかを逆引きして確認する使い方が有効です。たとえば過去問で二酸化炭素に関する問題が出題された場合、目次から該当ページを探し、その周辺の解説を読み直すことで、類似問題への対応力が高まります。

編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。

  1. p.8 配位結合
  2. p.22 (2) 同素体の代表例は4つ
  3. p.44 て06 酸化還元反応(1)
  4. p.67 STAGE 1 揮発性酸遊離反応
  5. p.92 ハロゲン化銀の反応
  6. p.119 イオン交換膜法
  7. p.134 両性金属とその化合物
  8. p.168 二酸化硫黄「硫黄S」がここで扱われています

この本を使った合格者の声

オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。

解説が丁寧なため選択し、3周した。テキストすべてを自分の言葉で説明できるようにした。

筑波大学 生命環境学群 合格(2026年度) / 化学

必要な部分だけを1周読み、無機化学対策というより有機化学に役立つ知識を得るために使用した。

名古屋大学 工学部 合格(2026年度) / 化学

4周した。時間がない中で高校範囲だけは覚えようと思って選んだが、有機は多少このシリーズでも解けるが完全ではないという反省がある。

名古屋大学 工学部 合格(2026年度) / 化学

注意点

本書は高校化学の範囲を網羅することに焦点を当てているため、大学院入試や専門的な無機化学には対応していません。編入試験で頻出の有機化学との融合問題(たとえば有機反応で生じた無機塩の反応)については、本書だけでは不十分であり、別途有機化学の参考書や過去問での演習が必要です。

また、合格者の体験から、3〜4周することで初めて深い理解が可能になることがわかっています。時間に余裕がない場合は、本書の全範囲ではなく、志望大学の過去問で頻出の単元に絞って学習する戦略も検討してください。本書の出版年を確認し、化学の大きな学習指導要領改訂がないか事前に確認することも推奨します。

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