マクロ経済学 第2版
編入試験のマクロ経済学では、生産関数から為替レート、インフレーションまで幅広い概念が問われます。しかし、これらの単元がバラバラに見えて、全体としてどう繋がっているのか掴みにくいと感じる受験生は多くいます。本書は、家計の消費行動から開放経済まで、マクロ経済の主要テーマを体系的に整理し、各概念の相互関係を理解するのに役立ちます。
この本の位置づけ
本書は、初級から中級レベルのマクロ経済学を学ぶ受験生向けです。新潟大学、福岡大学、神奈川大学、神戸大学、広島大学など複数の編入試験で出題される論点をカバーしており、特に経済学部志望者の基礎固めに適しています。
他の参考書との違いは、マクロ経済全体を「家計→投資→資産市場→貨幣→モデル→開放経済」という流れで段階的に構築していく点です。個別の公式暗記ではなく、概念同士の繋がりを重視した構成になっています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入試験の対策を始めて2〜3ヶ月目、マクロ経済学の全体像を把握したい段階での導入をお勧めします。過去問を見始める前に読むことで、出題される概念の背景にある理論的枠組みが理解しやすくなります。
もし導入が早すぎると、抽象的な概念ばかりで実感が湧かず、途中で挫折する可能性があります。反対に過去問対策を終わった後に読むと、既に覚えた内容の確認になり、新たな理解の深化には繋がりにくくなります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
福岡大学経済学部
経済学
頻出テーマ名目為替レート、実質為替レート、完全雇用、インフレーション、恒常所得仮説、消費者物価指数
本書の該当ページ名目為替レート(p.162)、実質為替レート(p.162)、景気変動(p.279)
経済学
頻出テーマラグランジェ乗数法、効用最大化、利子率、均衡利子率、均衡国民所得、労働供給
本書の該当ページ効用最大化(p.48)、労働供給(p.237)、ラグランジェ乗数法(p.48)
神戸学院大学経済学部
マクロ経済学
頻出テーマ完全雇用、為替レート、インフレーション、経済成長率、金利差
本書の該当ページ金利差(p.310)、為替レート(p.305)、インフレーション(p.118)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず第1章から第7章を通して読み、マクロ経済学の全体構造を掴むことが重要です。1周目は細部にこだわらず、各章の要点と章同士の関係性に注意しながら進めてください。
2周目以降は、過去問で問われている単元(例えば生産関数、均衡国民所得、貨幣市場など)に対応する章を重点的に読み直します。過去問で「なぜこの問題が成り立つのか」と引っかかった時点で、該当ページに戻って理論的背景を確認するという使い方が効果的です。
特にソローモデルや黄金律など発展的な内容は、志望大学の過去問で出題されているかを確認してから学習優先度を判断することをお勧めします。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.2 第1章 マクロ経済学とは何か
- p.33 第2章 家計の消費行動「2期間モデル」がここで扱われています
- p.59 第3章 マクロ経済における投資の役割「新古典派投資理論」がここで扱われています
- p.73 第4章 資産市場
- p.95 第4章 資産価格とマクロ経済「リスク・プレミアム」がここで扱われています
- p.99 第5章 貨幣とインフレーション,銀行の経済活動「デフレーション」がここで扱われています
- p.139 第6章 マクロ経済モデル「政 府の予算制約式」がここで扱われています
- p.162 第7章 開放経済のマクロ経済モデルの特徴「実質為替レート」がここで扱われています
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
2周した。初級マクロの分野の根本的な区別を体系的に整理したいと考えて選んだ。ソローモデルや黄金律の範囲が神戸・東北で出題されていた。
東北大学 経済学部 合格(2024年度) / 経済学
注意点
本書は第2版です。マクロ経済学の基礎理論自体は大きく変わりませんが、統計データやインフレーションに関する具体例は、出版後の経済状況によって古くなっている可能性があります。参考事例としては使えますが、最新の統計や政策については別途確認が必要です。
また、本書は理論的な説明に重きを置いているため、計算問題や数式を多く練習したい受験生には補足教材が必要になる場合があります。加えて、開放経済や為替レート(p.162以降)の範囲については、志望大学がどの程度出題しているか事前に確認してから学習量を決めることをお勧めします。







