ミクロ経済学演習 第2版 (奥野)
大学編入試験のミクロ経済学では、利潤最大化や効用最大化といった基本概念から、ナッシュ均衡などの応用的な分析まで、幅広い論点が問われます。本書は演習問題を通じてこれらの論点を体系的に学べるため、ミクロ経済学の知識を実際の問題解法に結びつけたい受験生に適しています。
この本の位置づけ
本書は学部上級レベルの学生を想定した演習書です。消費者行動、生産者行動、市場均衡、ゲーム理論といった主要テーマを網羅しており、神戸大学や筑波大学、横浜国立大学などの経済学部の編入試験で繰り返し出題される論点を体系的にカバーしています。
テキストベースの講義本ではなく、あくまで「演習書」であるという点が特徴です。各章で基本的な説明を行った後、多数の問題を通じて理解を深める構成になっています。独学で基礎知識がある程度ついている受験生が、知識を問題解法スキルに転換するのに適しています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書は編入対策の中盤以降、大体的なミクロ経済学の基礎を学習した後に導入することをお勧めします。具体的には、効用関数や生産関数、供給曲線などの基本概念の理解がついてから使うと、演習問題がより効果的に機能します。
導入が早すぎると、問題の意味を読み取るのに時間がかかり、学習効率が低下する可能性があります。逆に対策の後期に導入する場合は、演習量が限定されるため、繰り返し解く時間を意識的に確保することが大切です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
経済学
頻出テーマ利潤最大化、効用最大化、予算制約、ナッシュ均衡、部分ゲーム完全均衡
本書の該当ページ部分ゲーム完全均衡(p.139)、ナッシュ均衡(p.138)、利潤最大化(p.39)
経済学
頻出テーマ価格弾力性、ナッシュ均衡、市場均衡、厚生経済学、公共財供給、需要曲線
本書の該当ページ厚生経済学(p.65)、ナッシュ均衡(p.138)、公共財供給(p.221)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず第1章から第4章を順に読み進め、各章の問題を解く流れで学習します。演習書ですので、問題を解く際は「答えを見ずに自力で解く」→「答え合わせをする」というサイクルを守ることが重要です。
その後、志望大学の過去問を解く際に、類似の論点が出題された場合は本書の該当章に戻って確認する往復学習を推奨します。合格者の体験談からは「2周した」という報告がありますが、1周目は理解に、2周目は定着に重点を置くと、より効果的な学習になります。
ゲーム理論の章(第4章)は編入試験で頻出の論点であるため、特に重点的に取り組んでください。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.3 第1章 消費者行動「無差別曲線」がここで扱われています
- p.39 第2章 生産者行動「費用最小化」がここで扱われています
- p.65 第3章 市場均衡「ワルラスの法則」がここで扱われています
- p.107 第4章 ゲーム理論の基礎「展開型ゲーム」がここで扱われています
- p.135 第5章「ベルトラン・ゲーム」がここで扱われています
- p.161 第6章「リスク・シェアリング」がここで扱われています
- p.205 第7章「ピグー税」がここで扱われています
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
2周した。学部上級レベルのミクロ演習書として選んだが、正直「解いただけ」という面もあり、必須という感じではないという位置づけ。
東北大学 経済学部 合格(2024年度) / 経済学
注意点
本書は演習書であるため、問題を解くだけでは十分ではない場合があります。解答を見ても理解できない部分が生じた場合は、テキスト系の参考書で基本概念を復習してから再度チャレンジすることをお勧めします。
また、合格者の体験談では「正直『解いただけ』という面もあり、必須という感じではない」というコメントもあります。本書を活用する際は、他のテキスト本との組み合わせや、過去問演習とのバランスを意識しながら、自分の学習進度に合わせて使い分けることが大切です。完全競争や外部性など、本書で扱われている全ての論点が志望大学で出題されるわけではないため、志望大学の過去問から必要な論点を特定した上で、選別して学習すること推奨します。







