2026新小論文ノート 代々木ゼミナール
小論文は「何を書くか」よりも「どう論じるか」が問われる科目ですが、編入受験では初めて本格的に取り組む受験生も少なくありません。課題文の読み取り、論理的な展開、採点者を説得する構成——これらをゼロから学ぶなら、体系的な指導が必要です。本書は代々木ゼミナールの小論文講座をテキスト化した一冊で、編入小論文の「基礎から実践まで」を段階的に習得できます。
この本の位置づけ
本書は小論文の経験がほぼない受験生を想定した入門テキストです。論理的思考の鍛え方、課題文の読み方、反論への対処法など、小論文答案を書く前に必要な「考え方の部分」をていねいに解説しており、いきなり過去問に取り組むより先に基礎を整える際に適しています。
他の小論文参考書と異なり、本書は「代々木ゼミナールの講義ノート」という性格を活かし、講師が受験生からよく受ける質問や陥りやすい誤りに対する答え方が盛り込まれています。また、デジタル化・パンデミック・教育改革など編入小論文で頻出するテーマを意識的に取り上げており、実際の試験で問われやすい論点への準備ができます。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書は遅くとも受験学年の春〜夏に導入することをお勧めします。小論文は短期間の対策では身につきにくく、3〜4ヶ月かけて読み方・考え方を定着させてから過去問演習に進む流れが効果的だからです。
逆に秋以降に初めて開く場合、基礎固めに時間をかけすぎると過去問演習の量が足りなくなるリスクがあります。その場合は、本書で「自分に足りない部分」を診断して、該当章だけを集中的に学ぶ使い方も考えられます。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
英語小論文経済学
頻出テーマ自発性、社会問題、ボランティア活動、日本経済、ジレンマ
本書の該当ページ自発性(p.123)、社会問題(p.332)、ボランティア活動(p.123)、日本経済(p.217)
法学小論文
頻出テーマ共有地の悲劇、社会的ジレンマ、企業価値、デモクラシー
本書の該当ページ共有地の悲劇(p.281)、社会的ジレンマ(p.277)、企業価値(p.349)、デモクラシー(p.259)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
本書は第1章から順に読み進めることを推奨します。小論文の採点基準や課題文の読み方といった「土台」を理解してから、実際の問題演習に進む構成になっているためです。
読むだけでなく、各章の練習問題については必ず自分の手で答案を書き、本書の解説と比較してください。特に課題文読解の部分では、著者の主張をどう抽出するか、自分の読み取りと模範解答の違いはどこにあるか、といった点を丁寧に確認することが重要です。
本書で基本を習得した後は、過去問演習との往復がカギになります。実際の入試問題に取り組んで困ったことが生じたら、本書に戻ってその論点の解説を確認する、という使い方で、抽象的な「ルール」を具体的な「実力」に変えていきます。
注意点
本書は2026年版ですが、小論文の基本的な論理構成や読み方は年号が変わっても大きく変わりません。ただし、扱われている時事テーマ(パンデミック、デジタル化など)は刊行時点での情報が反映されているため、現在の試験で問われるテーマとの距離が生じることもあります。そのため、本書で「考え方の型」を学んだ後、最新の過去問で「実際に今どんなテーマが出ているのか」を確認することは欠かせません。
また、本書は「小論文の書き方」を教えるテキストであり、編入試験の特定の大学・学部に特化した対策書ではありません。日本大学や青山学院大学、名古屋大学など特定校の出題傾向に合わせた対策は、本書で基礎を固めた後に、各大学の過去問で別途行う必要があります。




