竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本
編入英語で避けられない和文英訳問題。日本語の文意を正確に英語へ置き換える力は、単語を知っているだけでは身につきません。本書は、受験生がよく悩む「日本語特有の表現をどう英語で示すか」という課題に対して、パターン化された解法を提供します。
この本の位置づけ
本書は、基本的な英文法を習得済みの受験生が、実践的な和文英訳スキルを磨くために適した参考書です。大学受験レベルの和文英訳指導で定評のある竹岡広信による著作で、高校範囲の英文法を前提としています。
他の文法書や英作文参考書と異なり、本書は「特定の日本語表現を英語でどう表すか」という翻訳的観点に特化しており、原則と頻出表現を繰り返し学ぶ構成になっています。基礎文法の説明よりも、実践的な言い回しの習得に重点を置いている点が特徴です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書を導入するのは、英文法の基礎が固まった大学1年生後期から大学2年生前期が目安です。基本的な5文型や時制、仮定法といった文法知識がないまま手に取ると、解説の意味が十分に理解できず挫折する可能性があります。
逆に編入試験直前期に初めて使い始めると、パターン化された表現を十分に身につける時間がなくなります。少なくとも3~4ヶ月の学習期間を確保したうえで、計画的に進めることが効果的です。
使い方
本書は「原則」と「頻出表現」という2つのパイプラインで構成されています。まず原則の章から日本語を英語へ変換する基本的な考え方を理解したうえで、頻出表現で具体的な言い回しを習得することをお勧めします。
学習の進め方としては、1つの表現につき解答例を複数回読んで意味を理解し、その後実際に日本文を見て英訳する練習に進むのが効果的です。東京大学工学部の合格者は6回以上周回することで、様々な問題への応用力を高めたと述べており、繰り返し学習が成果につながることが伺えます。
過去問演習に入った後も、手が止まる和文英訳問題が出たときは、本書で該当する表現を確認し、その時点での理解度を測る使い方も有効です。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.20 原則3 ~が多い/大半だ
- p.85 解説 1 「この30年の脳科学の進展により~がわかった」
- p.101 頻出表現 28 「文章を書く」
- p.131 頻出表現 33 「AはBと密接な関係にある」
- p.147 頻出表現 37 「この点で」
- p.179 解説1 「今の小学生あたり」
- p.203 解説2 「和食の良さを理解する」
- p.258 頻出表現 67 「ゆったり」「のんびり」
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
和文英訳の練習のため評判が良い本を選択。解答を暗記して少し改変することで様々な和文英訳問題に対処できるよう6回以上周回した。
東京大学 工学部 合格(2026年度) / 英語
注意点
本書は高校英語・受験英語向けに執筆されており、大学学部レベルの学術的な英作文まで対応しているわけではありません。編入試験の出題形式によっては、本書で扱っていない表現や文体の工夫が求められる場合もあります。
特に理系学部の編入試験では、専門用語を含む和文英訳が出題されることがありますが、本書はあくまで一般的な表現の習得に特化しています。過去問を見て出題される英訳の難易度や文体を確認し、本書が自分の受験対策に適切なレベルかどうかを判断したうえで導入することが重要です。







