編入数学過去問特訓 入試問題による徹底演習
編入数学の対策では、講義系の参考書で理解した内容を、実際の入試問題でどう使うかという転換が大きなハードルになります。本書は、お茶の水女子大学・大阪大学・神戸大学・東京大学など難関大学の編入試験から出題された問題を集めた過去問特訓です。固有値や重積分、線形代数といった頻出論点を、実際の入試形式で演習できるため、理解から得点力への橋渡しに役立ちます。
この本の位置づけ
本書は、『編入数学徹底研究』などの講義系参考書で基礎概念を学んだ後、実戦演習に進みたい受験生向けです。線形代数、微分積分、確率統計など、編入試験の主要分野をバランスよく網羅しており、難関国立大学を志望する受験生にも対応できる難易度が設定されています。
他の過去問集と異なり、本書は複数大学の問題をレベル別(A〜C問題)に分類して掲載しているため、自分の志望校や現在の実力に合わせて段階的に進められます。また、掲載されている大学が多いため、志望校の過去問傾向を把握しやすい利点があります。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
『編入数学徹底研究』で各単元の理論と基本問題を終えた段階(通常は対策開始から3~4ヶ月目)から導入するのが目安です。早すぎて未習の論点に当たると、解答を見ても理解が追いつかず時間を浪費します。一方、試験直前(1ヶ月以内)に初めると、問題演習に十分な時間が確保できず、速度と精度の向上が不十分になる傾向です。
合格者の体験談から、2~3周の反復学習が効果的とわかっています。1周目は解き方を学ぶ段階、2周目以降は答えを見ずにテスト形式で解き、計算速度と正確性を磨く使い方が有効です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
お茶の水女子大学理学部
数学
頻出テーマ固有値・固有ベクトル、ベクトル解析、複素数、対数関数、対角化
本書の該当ページ固有値・固有ベクトル(p.233)、ベクトル解析(p.57)、複素数(p.128)、対角化(p.93)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
各単元に進む前に、『編入数学徹底研究』で該当範囲を復習してから、本書の同じ分野の問題にあたるのが効果的です。まずA問題で基礎的な頻出パターンを確認し、B問題で実戦的な応用問題に対応する力をつけ、C問題は志望校の難易度に応じて選別します。
重要なのは「答えを見ずに解く」という解き方です。制限時間を設けて本番と同じ形式で解答し、その後に模範解答を確認するようにします。計算過程の違いや発想の工夫に気づくためです。
同じ分野の問題を複数回周回する際は、1周目と2周目の間に『編入数学徹底研究』に戻って該当単元を見直すと、知識の穴を補いながら進められます。また、志望校の出題傾向に合わせて優先順位をつけ、過去問で繰り返し出ている論点の問題から攻略することで、得点への結びつきが高まります。
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
色々な大学の過去問が載っており、徹底研究の実力チェックに使える。筆記試験はそこまで難しい問題は出ないと判断したため、基礎を2回周回し、なるべく答えを見ずにテストと同じ形式で解いた。
千葉大学 情報・データサイエンス学部 合格(2026年度) / 数学
2周行った。
大阪大学 工学部 合格(2026年度) / 数学
3周して、いろいろな大学の過去問がレベル別に載っており受験校の範囲かつレベルの問題が解けるまで周回した。
大阪大学 工学部 合格(2025年度) / 数学
編入数学徹底研究で学んだ知識をアウトプットするために用い、A〜C問題があるなかでB問題までは完璧に解けるようにした。
高知大学 理工学部 合格(2026年度) / 数学
注意点
本書は過去問集であるため、掲載大学以外の出題形式や難易度には対応しきれない可能性があります。志望校が決まった後は、その大学の公開されている過去問を別途入手して研究することが重要です。
また、本書の問題が解けても、その背景にある理論が定着していなければ、初見の応用問題に対応できません。各問題を解いた後は、なぜその解法で解けるのか、他の解法では何が起きるのかを『編入数学徹底研究』で検証する習慣をつけることで、応用力が育ちます。
さらに、掲載されている大学・学部の出題範囲は年度や制度変更により異なる可能性があります。本書で扱っていない新しい出題傾向や、シラバスの変更に注意が必要です。出版から時間が経っている場合は、購入前に最新年度の過去問概要を確認することをお勧めします。







