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政治学入門 犬塚 元,河野 有理,森川 輝一

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政治学入門 犬塚 元,河野 有理,森川 輝一

編入試験の政治学対策では、選挙制度や政党システム、民主主義の理論など、複数の領域にまたがる知識が求められます。しかし参考書によっては特定のテーマに偏ったり、日本の政治制度と西洋の理論がどう結びつくのか不明確なままになったりします。本書は政治学の基礎概念から日本の政治制度まで、編入試験で繰り返し出題される論点を体系的に網羅しているため、政治学選択者の総合的な理解を深めるのに役立ちます。

この本の位置づけ

本書は政治学の初学者向けの入門書です。社会契約論や自然権といった古典的な理論から、現代の選挙制度や政党システムまで、政治学の全体像を広く扱っており、高度な専門知識を前提としていません。そのため、短大や高専からの編入生、あるいは文系であっても政治学を本格的に学ぶのが初めての受験生に適しています。

他の政治学参考書と異なり、本書は西洋の政治理論と日本の政治制度を同じ枠組みで説明しているのが特徴です。ダールやサルトーリといった理論家の考え方を学びながら、それが日本の議院内閣制や参議院の制度設計にどう反映されているのかを理解できます。編入試験では、こうした「理論と実例の結びつき」が答案作成で求められるため、学習効果が高いです。

いつどのタイミングの編入受験生におすすめか

政治学の選択を決めた段階、具体的には編入受験の準備を始めてから1〜2ヶ月以内に導入するのが理想的です。基礎的な概念を早期に習得しておくことで、その後の過去問演習や専門的な参考書への移行がスムーズになります。

逆に導入が遅すぎると、過去問を解く際に理論的な背景が不十分なまま丸暗記に頼ることになり、応用問題への対応が難しくなります。一方、他の科目の対策がまったく進んでいない段階で本書に深入りするのは、全体的なバランスを考えるとお勧めできません。本書を基礎固めの役割として位置づけ、その後は過去問演習を通じた実践的な学習へ移行してください。

ターゲット大学と対策できるテーマ

オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。

日本大学法学部

政治学政治学・国際関係

頻出テーマ選挙制度、社会契約論、政治制度、政党の機能、政治権力、比例代表制

本書の該当ページ政党の機能(p.47)、選挙制度(p.38)、比例代表制(p.38)、全体主義(p.51)

近畿大学大学院全学部

政治学

頻出テーマ政党システム、ポピュリズム、市民社会、ダール、サルトーリ

本書の該当ページ政党システム(p.48)、ダール(p.201)、サルトーリ(p.42)

新潟大学新潟大法学部

政治学

頻出テーマ議院内閣制、参議院

本書の該当ページ参議院(p.19)、議院内閣制(p.69)

※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。

使い方

目次の順序に従い、第1章から順番に読み進めることをお勧めします。特に第1章の「仕事としての政治」で政治学の基本的な見方を理解してから、選挙(第2章)、政党(第3章)といった制度的な論点に進むと、相互の関連性が把握しやすくなります。

読み方としては、各章を通して読みながら、自分がつまずいた概念や印象に残った事例には線を引いておくのが効果的です。その後、受験する大学の過去問を確認し、過去問で問われている論点(本記事冒頭の18項目など)が本書のどのページに対応しているかを照らし合わせます。例えば「比例代表制」が出題されたなら、本書の第2章「選挙」(p.38付近)に戻って該当箇所を再読するというように、過去問と本書を往復させながら学習を進めてください。

政治学の理論を深掘りするのではなく、編入試験の出題形式を念頭に置くため、各章を読み終わったら、その章で扱われた主要な論点を3〜5個、自分の言葉で説明できるか確認することも大切です。これが答案作成時の「説明力」につながります。

編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。

  1. p.5 第1章 仕事としての政治「国会議員」がここで扱われています
  2. p.38 第2章 選挙「選挙制度」がここで扱われています
  3. p.48 第3章 政党「政党システム」がここで扱われています
  4. p.73 第4章 政体と政治過程「中立性」がここで扱われています
  5. p.95 第5章 政治とメディア「インターネット」がここで扱われています
  6. p.103 第6章 近代日本のリベラル・デモクラシー「福沢諭吉」がここで扱われています
  7. p.133 第7章 戦後日本のリベラル・デモクラシー「高度経済成長」がここで扱われています
  8. p.146 第8章 リベラル・デモクラシーのめばえ「モンテスキュー」がここで扱われています

注意点

本書の出版年を確認してから導入してください。政治学は理論の部分は比較的安定していますが、日本の政治制度や国際情勢に関する記述は、版が古い場合は現在の状況と異なる可能性があります。特に参議院の制度や選挙制度に関する具体例は、改正されていないか事前に確認した上で使用してください。

もう一つの注意点として、本書は政治学の基礎概念を幅広く扱っているため、各論点の掘り下げは限定的です。編入試験の過去問で「ポピュリズムとは何か」など特定のテーマが深く問われている場合、本書だけでは不十分で、別の専門書や論文を参照する必要が生じる可能性があります。本書を第一段階の基礎理解として位置づけ、受験する大学の出題傾向に応じて、その後の学習教材を選別することをお勧めします。

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