現代心理学辞典
心理学の編入試験では、実験計画法や臨床心理学など、講義で習った専門用語が次々と問われます。しかし教科書だけでは全分野をカバーしきれず、知識の漏れが生じやすいです。本書は心理学の主要な概念を体系的に解説した辞典で、編入試験に頻出する論点を素早く確認できるため、知識の穴埋めに役立ちます。
この本の位置づけ
本書は大学の心理学科で学ぶ標準的な用語をほぼ網羅した辞典です。編入試験に特化した参考書ではありませんが、お茶の水女子大学や立教大学大学院などの過去問で繰り返し出題される実験計画法、臨床心理学、生理心理学、研究法といった概念を、信頼できる解説で確認できます。
講義用教科書とは異なり、辞典形式のため必要な項目をピンポイントで調べられます。心理学系の編入試験では、試験直前に「この用語の正確な定義は何だったか」という確認が頻繁に必要になりますが、本書はそうした瞬間的な参照に適しています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書は大学1年次の基礎心理学や研究法の講義を終えた後、遅くとも編入試験の準備が本格化する大学2年生の春には手元に置いておくことをお勧めします。講義ノートや教科書と並行して、わからない概念が出てくるたびに引く使い方が効果的です。
試験直前期に初めて本書を開くと、全体像を把握しないまま個別項目を読むことになり、用語同士の関連性を理解しにくくなる可能性があります。一方、講義開始時点で導入すると、その時点では必要のない項目まで目を通すことになり、効率が落ちます。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
お茶の水女子大学生活科学部
心理学
頻出テーマ実験計画法、臨床心理学、結晶性知能、流動性知能、宣言的記憶、カウンターバランス
本書の該当ページ類型論(p.616)、選択的注意(p.460)、素因ストレス・モデル(p.465)、生理心理学(p.446)
心理学臨床心理学臨床心理学研究法
頻出テーママインドフルネス、合理的配慮、臨床心理学、効果量、テストバッテリー、EAP
本書の該当ページ幼児期健忘(p.770)、デイケア(p.541)、精神保健(p.433)、行動活性化療法(p.228)
臨床心理学心理学研究法
頻出テーマグループセラピー、メンタライゼーション、代理強化、EAP、重回帰分析、事例研究
本書の該当ページ代理強化(p.333)、メンタライゼーション(p.745)、グループセラピー(p.182)、重回帰分析(p.87)
奈良女子大学文学部
心理学
頻出テーマ言語獲得、ワーク・ライフ・バランス、言語発達、集団心理
本書の該当ページ言語獲得(p.203)、承認欲求(p.773)、ワーク・ライフ・バランス(p.810)、学生生活(p.102)
富山大学人文学部
心理学(基礎理論)心理学研究法・統計
頻出テーマ社会的参照、自己意識、家族システム理論、社会心理学、仮説検定、研究目的
本書の該当ページ家族システム理論(p.109)、社会的参照(p.334)、自己意識(p.294)、研究目的(p.675)
西南学院大学人間科学部
心理学
頻出テーマ交絡変数、セマンティック・ディファレンシャル法、ダブル・バーレル質問、対立仮説、帰無仮説
本書の該当ページ行動分析(p.227)、認知的不協和理論(p.600)、操作的定義(p.469)
鹿児島大学法文学部
心理学
頻出テーマ探索行動、新奇性、動物行動学、合理的配慮、半構造化面接、ウェクスラー式知能検査
本書の該当ページ新奇性(p.164)、探索行動(p.425)、ウェクスラー式知能検査(p.47)
奈良女子大学生活環境学部
心理学
頻出テーマ信頼関係、無条件の肯定的配慮、臨床心理学、援助関係
本書の該当ページ無条件の肯定的配慮(p.179)、援助関係(p.611)、システム論(p.109)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
本書を開く際は、講義で習った概念や過去問に出た用語を中心に調べるのが効果的です。実験計画法、結晶性知能と流動性知能、宣言的記憶といった論点が出てきたら、その都度本書で定義と背景を確認し、自分の理解が正確かチェックする使い方をお勧めします。
過去問演習で知らない用語や曖昧な概念に出会ったら、本書で意味を調べ、その後テキストや講義ノートで詳しく学ぶという往復が理想的です。本書だけで完全に理解しようとするのではなく、「確認ツール」として位置づけることが大切です。
特に臨床心理学分野(治療同盟、行動活性化療法、マインドフルネスなど)や研究法分野(効果量、カウンターバランス、生態学的妥当性など)の項目は、大学院入試でも学部編入試験でも頻出のため、これらの項目は必ず複数回確認することをお勧めします。
注意点
本書は心理学の標準的な辞典であり、編入試験対策に特化した本ではありません。そのため各項目の解説が試験レベルよりも詳しく書かれている場合もあり、試験に出ない細かい情報まで目に入る可能性があります。本書での学習に時間をかけすぎないよう注意してください。
本書は基本的な心理学用語を対象としているため、特定大学の過去問でのみ使われている独自の理論や概念については載っていない可能性があります。各志望校の過去問に頻出した用語が本書に見当たらない場合は、その大学の指定教科書や参考文献リストを確認し、専門的なテキストで補う必要があります。
版が古い可能性があるため、心理学の新しい知見や最新の診断基準(DSM-5など)について本書の記述が最新であるか、必要に応じて他の資料と照合することをお勧めします。







