大学院入試小論文の書き方 佐々木 昭則
大学編入の小論文試験では、単に意見を述べるのではなく、与えられたテーマを多角的に分析し、論理的に展開する力が求められます。特に上智大学や名古屋大学などの編入試験では、社会的な問題に対して客観的な視点と専門知識を組み合わせた論述が評価されます。本書は、小論文の基本的な書き方から実践的なテクニックまでを体系的に学べる参考書です。
この本の位置づけ
本書は小論文初心者から中級者を対象とした入門的な位置づけの参考書です。編入試験の小論文対策を始める際に、文章構成の基礎や論理的思考の組み立て方を学ぶのに適しています。
他の小論文参考書と異なり、本書は「書き方」に特化した実用的なアプローチを取っています。ジャーナリズムや少年法、経済問題といった社会的なテーマに対して、問題分析から論述まで一連のプロセスを示すことで、実際の試験問題への対応力を養うことができます。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書は編入試験対策の準備期から本格的な演習期の初期段階(大学1年生の後期から2年生前期)での導入をお勧めします。小論文の基本的な構成方法を習得した上で、専門分野の知識と絡めた論述練習に進むことができます。
導入が遅すぎると、基礎固めに時間を要し、実際の過去問演習に割く期間が限定されてしまいます。逆に導入が早すぎる場合は、まだ専門知識が不足している段階での学習となるため、内容の定着が難しくなる可能性があります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
大学全学部
小論文
頻出テーマ専門分野、専門知識
本書の該当ページ専門分野(p.29)、専門知識(p.100)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
最初に本書全体を通読して、小論文の基本的な論述構造を理解することをお勧めします。その後、ジャーナリズムや経済問題など、自分が受験予定の大学の過去問に出やすいテーマから重点的に学び直してください。
具体的には、本書で示されている問題分析と客観性の保ち方を意識しながら、実際の過去問で練習することが効果的です。過去問を解いた後に本書の該当部分を読み返し、自分の論述との差異を確認するという往復学習が、実践的な力を高めるために有効です。
複数の過去問を解くにつれて、共通する論述パターンや構成方法が見えてくるようになります。その段階では、本書を参考書というよりも、自分の論述を改善するためのチェックリストとして活用すると良いでしょう。
注意点
本書の出版年が明らかでないため、掲載されている事例や参考資料が現在の編入試験の出題傾向と完全に一致しているかを確認してください。特に社会情勢に関わるテーマ(経済問題やジャーナリズムなど)については、最新の過去問と照らし合わせながら学習することが重要です。
また、本書はあくまで小論文の「書き方」に特化しているため、各テーマの背景知識や専門用語を深く学ぶ必要がある場合は、別途の専門書で補完する必要があります。特に少年法や経済理論などの分野知識については、本書だけでは不十分な可能性があります。
加えて、大学によって小論文の評価基準や答案の形式が異なるため、本書で学んだ基本形式を受験予定大学の過去問に合わせて柔軟に調整することが必要です。







