書き方のコツがよくわかる人文・教育系小論文頻出テーマ20
編入試験の小論文は、単に意見を述べるだけでなく、社会的な問題について根拠をもとに論理的に展開する力が求められます。特に人文・教育系の学部では、ジェンダーや地方創生、労働環境といった時事的なテーマが繰り返し出題される傾向にあります。本書は、これらの頻出テーマに対して、実際の答案作成に活かせる「書き方のコツ」を教えてくれる参考書です。
この本の位置づけ
本書は、編入試験の小論文で頻出する人文・教育系のテーマに特化した参考書です。神戸大学工学部や北海道大学教育学部、奈良女子大学工学部といった複数の大学で実際に出題されたテーマを扱っており、一定レベルの思考力がある受験生が、採点者に評価される「書き方」を学ぶのに適しています。
テーマ別の対策に特化している点が特徴です。一般的な小論文参考書は文章構成や論理展開の原則を学ぶものが多いですが、本書は新型コロナウイルス、ジェンダー平等、地方創生といった具体的なテーマごとに、その領域で使える観点や論じ方のパターンを示しています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書の導入は、編入受験を本格化させる時期(大学2年生の秋〜冬)が目安です。志望大学の過去問を1〜2年分見たうえで、自分が対策すべきテーマが本書に含まれているか確認してから使い始めるとよいでしょう。
もし過去問分析なしに早期から始めると、自分に必要でないテーマの学習に時間を費やす恐れがあります。逆に入試直前に初めて使うと、各テーマの考え方を実際の答案に反映させる練習時間が足りなくなります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
過去問の出題傾向を分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
生物化学経済学
頻出テーマ結核、温室効果ガス、ウイルス、気候変動、コロナウイルス、パンデミック
本書の該当ページ結核(p.224)、温室効果ガス(p.216)、ウイルス(p.237)、気候変動(p.212)
法学英語小論文
頻出テーマ成年年齢、ロシアのウクライナ侵攻、温室効果ガス、民法、高齢化、化石燃料
本書の該当ページ成年年齢(p.92)、ロシアのウクライナ侵攻(p.189)、温室効果ガス(p.216)、民法(p.92)
琉球大学医学部
小論文生物
頻出テーマ公衆衛生、気候変動、ウイルス、新型コロナウイルス、コロナ禍、ワクチン
本書の該当ページ公衆衛生(p.224)、気候変動(p.212)、ウイルス(p.237)、新型コロナウイルス(p.63)
大分大学医学部
生物医療・看護
頻出テーマ健康寿命、ウイルス、気候変動、公衆衛生、突然変異、看護師
本書の該当ページ健康寿命(p.104)、ウイルス(p.237)、気候変動(p.212)、公衆衛生(p.224)
法学英語
頻出テーマ省エネ、格差社会、民法、気候変動、公衆衛生、北大西洋条約機構
本書の該当ページ省エネ(p.218)、格差社会(p.128)、民法(p.92)、気候変動(p.212)
関西大学社会学部
英語
頻出テーマ選択的夫婦別姓、選択的夫婦別姓制度、ワーク・ライフ・バランス、東京一極集中、健康寿命、育児休業
本書の該当ページ選択的夫婦別姓(p.73)、選択的夫婦別姓制度(p.73)、ワーク・ライフ・バランス(p.85)、東京一極集中(p.116)
英語
頻出テーマディープラーニング、コレラ、気候変動、ウイルス、グローバリゼーション、化石燃料
本書の該当ページディープラーニング(p.32)、コレラ(p.224)、気候変動(p.212)、ウイルス(p.237)
滋賀医科大学医学部
小論文英語
頻出テーマ貧困の連鎖、教育格差、公衆衛生、コロナウイルス、気候変動、医療機関
本書の該当ページ貧困の連鎖(p.128)、教育格差(p.152)、公衆衛生(p.224)、コロナウイルス(p.63)
教育学社会学小論文
頻出テーマ教員不足、教育格差、フェイクニュース、コロナウイルス、文化相対主義、不登校
本書の該当ページ教員不足(p.171)、教育格差(p.152)、フェイクニュース(p.8)、コロナウイルス(p.63)
小論文社会学経営学
頻出テーマ超高齢社会、高齢化、気候変動、パンデミック、高度経済成長、問題点
本書の該当ページ超高齢社会(p.104)、高齢化(p.104)、気候変動(p.212)、パンデミック(p.224)
小論文英語
頻出テーマ電子書籍、教育の機会均等、教育格差、ワクチン、化石燃料、問題点
本書の該当ページ電子書籍(p.48)、教育の機会均等(p.164)、教育格差(p.152)、ワクチン(p.224)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず、志望大学の過去問で出題されたテーマを確認し、本書の目次(第1章「情報化社会におけるコミュニケーション」p.44、第4章「日本の教育問題」p.189、第5章「国際関係と地球的課題」p.200)から該当するテーマを探します。
次に、各テーマの「書き方のコツ」を読みながら、そのテーマでどのような視点から論じ、どう展開させるかを学びます。その後、実際に過去問の小論文問題に同じテーマが出ていれば、本書で学んだコツを意識しながら答案を作成し、自分の書き方に取り入れられたかを確認します。
1つのテーマについて、本書で学んだ後すぐに過去問で実践するというサイクルが効果的です。複数年の過去問がテーマとして重複していれば、複数の問題を通じて書き方のパターンを定着させることができます。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.44 第1章 情報化社会におけるコミュニケーション「子どもの読書活動の推進に関する法律」がここで扱われています
- p.189 第4章 日本の教育問題「ロシアのウクライナ侵攻」がここで扱われています
- p.200 第5章 国際関係と地球的課題「グローバリゼーション」がここで扱われています
注意点
本書は時事的なテーマを扱っているため、出版年を確認して使用することが重要です。新型コロナウイルスやポストコロナといった最近の課題が取り上げられている一方で、社会状況の急速な変化によって、本書の事例や統計データが現在の試験問題と合致しなくなっている可能性があります。本書で学んだ「視点」や「論じ方」を活用しつつ、最新のニュースや統計資料で情報を更新する習慣をつけましょう。
また、本書はあくまで「よく出るテーマ」に限定した参考書です。志望大学の過去問に独特のテーマが頻出している場合は、本書だけでは対策が不十分になります。本書と過去問分析を組み合わせ、自分に必要なテーマを優先する戦略が大切です。




