有機化学演習 基本から大学院入試まで 山本 学 ,伊与田 正彦 ,豊田 真司
有機化学は編入試験で頻出ながら、反応機構の複雑さや暗記すべき内容の多さから、多くの受験生が苦手意識を持っています。本書は演習問題を通じて基本から応用まで段階的に学べる参考書で、編入受験生の有機化学対策に適した1冊です。
この本の位置づけ
本書は、化学系学部への編入を目指す受験生を主な対象としています。基本的な有機反応から大学院入試レベルの内容まで幅広くカバーしているため、編入試験の難易度に合わせた学習が可能です。 他の有機化学参考書と比べて、演習問題の量と難易度のバランスが編入試験に適していることが特徴です。教科書的な解説だけでは物足りない受験生でも、本書の問題演習を通じて反応機構の理解を深められます。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入試験の対策が本格化する段階での導入が適切です。有機化学の基本概念(構造式の見方、基本的な反応種など)をすでに理解している状態で取り組むことをお勧めします。 導入が早すぎると、基本知識が不十分なまま演習に進むことになり、問題の意図が理解しにくくなります。逆に遅すぎると、試験直前での総復習に時間が足りなくなる可能性があります。
使い方
本書全体を通して、各単元の演習問題に繰り返し取り組むことが効果的です。初回は解説を読みながら反応機構を丁寧に追い、2回目以降は自力で機構を書く練習をしてください。特にペリ環状反応などの複雑な単元は、本書でしっかり演習してから過去問に進むと理解がスムーズです。 過去問との使い分けとしては、本書で演習問題に取り組んで基礎を固めた後、編入試験の過去問で実戦的な問題に当たる流れが効率的です。わからない問題に出会ったときは、本書に戻って該当単元を確認する往復学習を心がけましょう。 合格者の事例から、複数回の繰り返し学習(3周程度)により知識が定着する傾向が見られます。1周目は理解、2周目は定着、3周目は応用力の強化というイメージで進めるとよいでしょう。
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
編入前の自分へのアドバイスで、おすすめの教科書として挙げられている。
東京農工大学 工学部 合格(2026年度) / 有機化学
有機化学はこれと過去問だけで良いほど良かった。演習問題の量、難易度ともに丁度良く、大学院対策にも使えるため編入生はペリ環状反応あたりまでやるべき。
東京農工大学 工学部 合格(2026年度) / 化学
3周使用した。この本一つでほぼ有機の知識が復習できることから選んだ。
信州大学 繊維学部 合格(2026年度) / 有機化学
3周。短くまとめられていてやりやすく、反応機構などひたすら書いた。
お茶の水女子大学 理学部 合格(2024年度) / 化学
注意点
本書は大学院入試までをカバーする内容であり、編入試験では全範囲が必要ではない可能性があります。志望大学の過去問を確認した上で、どこまで学習するかを判断することをお勧めします。特にペリ環状反応より先の高度な内容は、志望校の出題傾向に応じて優先度を調整してください。 本書は演習中心の構成であるため、基本的な反応機構の理解が不足している場合は、別途教科書で基礎を補強してから使用すると効果的です。また、出版年を確認の上、反応機構の最新の理解と一致しているかを確認して使用してください。







