ライフサイエンスのための物理化学
物理化学は編入試験でも頻出ですが、特に熱力学の分野で「理想気体の状態方程式」や「熱力学第一法則」といった基礎概念の理解が不十分だと、複雑な問題に対応できなくなります。本書は、これらの概念を生命科学の観点から体系的に解説するため、工学系の受験生にも適用可能な基礎固めができます。
この本の位置づけ
本書は、物理化学の基礎理論を丁寧に説明する入門~中級レベルの参考書です。数式の導出過程を重視しており、公式の丸暗記ではなく、原理からの理解を促す構成になっています。
大阪公立大学工学部の過去問では熱力学分野が繰り返し出題されていますが、本書は「理想気体の状態方程式」と「熱力学第一法則」を中心に、これらの論点を体系的に扱っています。一般的な物理化学教科書よりも、生命科学への応用例が豊富な点が特徴です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入試験の対策を開始する際、物理化学の基礎概念に不安がある場合は、入試対策の早期段階(目安として対策開始後1~2ヶ月以内)に導入することをお勧めします。基礎理論の定着が不十分なまま過去問演習に進むと、計算問題で手が止まるリスクが高まります。
逆に導入が遅すぎると、過去問との往復演習の時間が十分に取れなくなります。本書で原理を理解した後、必ず大阪公立大学の過去問で具体的な出題形式を確認する段階へ進む必要があるため、スケジュールに余裕を持たせることが重要です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
東京農工大学工学部
数学
頻出テーマ熱力学第一法則、解離定数、熱機関、エネルギー変化、一次反応、相平衡
本書の該当ページ熱力学第一法則(p.30)、解離定数(p.144)、熱機関(p.58)、エネルギー変化(p.85)
京都工芸繊維大学工芸科学部
化学生物物理
頻出テーマ酵素反応速度、熱力学第一法則、移動度、束一的性質、二次反応、速度論
本書の該当ページ酵素反応速度(p.185)、熱力学第一法則(p.30)、移動度(p.254)、束一的性質(p.112)
化学数学
頻出テーマ酵素反応速度、第一法則、二次反応、解離定数、速度論、一次反応
本書の該当ページ酵素反応速度(p.185)、第一法則(p.30)、二次反応(p.179)、解離定数(p.144)
英語
頻出テーマ熱力学第一法則、第二法則、エントロピー変化、化学ポテンシャル、カルノーサイクル、実在気体
本書の該当ページ熱力学第一法則(p.30)、第二法則(p.60)、エントロピー変化(p.68)、化学ポテンシャル(p.105)
お茶の水女子大学理学部
化学数学
頻出テーマ酵素反応速度論、当量点、解離定数、エントロピー変化、酵素反応、標準状態
本書の該当ページ酵素反応速度論(p.185)、当量点(p.164)、解離定数(p.144)、エントロピー変化(p.68)
化学物理
頻出テーマ熱力学第一法則、第一法則、エントロピー変化、カルノーサイクル、実在気体、電位差
本書の該当ページ熱力学第一法則(p.30)、第一法則(p.30)、エントロピー変化(p.68)、カルノーサイクル(p.60)
電気通信大学情報理工学域
数学
頻出テーマ熱力学第一法則、電池反応、エントロピー変化、カルノーサイクル、電気化学、蒸気圧
本書の該当ページ熱力学第一法則(p.30)、電池反応(p.220)、エントロピー変化(p.68)、カルノーサイクル(p.60)
化学
頻出テーマ二次反応、エントロピー変化、相平衡、電気化学、化学ポテンシャル、化学平衡
本書の該当ページ二次反応(p.179)、エントロピー変化(p.68)、相平衡(p.94)、電気化学(p.220)
化学数学
頻出テーマ熱力学第一法則、二次反応、一次反応、エントロピー変化、速度式、化学平衡
本書の該当ページ熱力学第一法則(p.30)、二次反応(p.179)、一次反応(p.176)、エントロピー変化(p.68)
新潟大学理学部
化学物理
頻出テーマ熱力学第一法則、実在気体、カルノーサイクル、化学ポテンシャル、標準状態、化学平衡
本書の該当ページ熱力学第一法則(p.30)、実在気体(p.18)、カルノーサイクル(p.60)、化学ポテンシャル(p.105)
生物化学
頻出テーマ解離定数、速度論、速度式、化学平衡、溶解度、エントロピー
本書の該当ページ解離定数(p.144)、速度論(p.184)、速度式(p.174)、化学平衡(p.132)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず、本書の目次から「理想気体」と「熱力学第一法則」に関連する章を特定し、その部分を通読することから始めてください。数式の導出過程を追いながら読み進め、各段落で「なぜこの式が成り立つのか」という論理を掴むことが重要です。
読み終わった後、大阪公立大学の過去問でこれらの論点がどのように出題されているかを確認しましょう。過去問を解く中で、本書の該当ページに立ち戻って原理を再確認する往復学習を心がけてください。計算問題に取り組む際も、式の背景にある物理的意味を意識することで、応用問題への対応力が高まります。
注意点
本書の出版年が確認できていないため、熱力学の基本的な法則については普遍的な内容ですが、最新の編入試験傾向との整合性については、必ず最近の過去問と対照させてから導入を決定してください。
また、本書は「ライフサイエンス」の視点から書かれているため、生命科学系の具体例が多く含まれています。工学系の受験生にとって、これらの応用例がやや異なる文脈である可能性があります。そのため、大阪公立大学工学部の過去問に出ている熱力学の問題形式(材料工学や化学工学的な内容)すべてが本書でカバーされているとは限りません。本書で基礎を固めた後、必ず工学系の過去問で具体的な出題パターンを追加学習してください。




