演習で学ぶ化学熱力学 = Exercises in Chemical Thermodynamics 基本の理解から大学院入試まで 中田 宗隆
化学熱力学は、熱効率やエントロピー、カルノーサイクルなど抽象的な概念が多く、公式を暗記しているだけでは問題が解けないと感じる受験生は多いです。本書は演習を通じて、これらの概念と公式の意味を深く理解する力を養います。北海道大学、京都工芸繊維大学、大阪公立大学など工学系の編入試験で頻出する論点を、段階的に学ぶことができます。
この本の位置づけ
本書は、高校物理の範囲を超えた化学熱力学の基礎から大学院入試レベルまでを扱っています。理学系・工学系の編入受験生のうち、熱力学の概念をゼロから丁寧に理解したい方向けです。教科書的な解説と演習問題がセットになっており、読むだけでなく手を動かしながら学ぶ構成になっています。
一般的な物理参考書が公式の計算方法に重点を置くのに対し、本書は公式がどのように導き出されるのか、物理量が何を意味するのかという根本的な理解を重視しています。そのため、単なる問題集ではなく「演習を通じた学習」という位置づけです。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本格的な編入対策に入る大学1年の後期から、遅くとも2年生の初期に導入することをお勧めします。この時期であれば、基礎概念の習得に十分な時間がとれます。
もし編入試験の直前期(3ヶ月以内)に初めて開く場合、内容の理解に時間がかかり、演習問題を十分に解く余裕がなくなる可能性があります。逆に高校物理の段階で手をつけると、難易度が高すぎてモチベーション低下につながるかもしれません。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
昭和大学歯学部
物理
頻出テーマ電気抵抗、内部エネルギー、第一法則
本書の該当ページ電気抵抗(p.145)、第一法則(p.27)、内部エネルギー(p.47)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
合格者の体験談から、推奨される使い方は次の通りです。まず1周目は、解説文を丁寧に読み進めて知識を身につけることに集中してください。この段階では公式の導出過程や物理量の意味を意識しながら読むことが重要です。
2周目以降は、各章の演習問題に取り組みます。解説を読んでから問題を解く方法で進め、わからない箇所は解説に戻って確認してください。特に用語問題が出題される大学を受験する場合は、本書に出てきた重要な用語を別途ノートに書き出して暗記しておくと効果的です。
編入試験の過去問で同じテーマが出題された場合は、本書で該当箇所を再度確認し、公式の使い分けや考え方の違いを明確にしておきましょう。
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
文章を全部読んで知識を身につけてから解き、教科書のような使い方で2周した。
名古屋大学 工学部 合格(2026年度) / 化学
1周して、解説を読んで演習問題を解いていた。試験に語句問題があったのでこの参考書にあった用語を書き出して暗記していた。
大阪公立大学 工学部 合格(2027年度) / 流体力学
原田義也著。少し内容が難しいが、公式の導出や物理量の意味などが詳しく載っており、それらを覚えるように意識しながら使うと良い。
東北大学 工学部 合格(2025年度) / 化学
公式の導出などの勉強がしやすい。
室蘭工業大学 理工学部 合格(2025年度) / 熱力学
注意点
合格者の体験談に挙げられた著者名「原田義也著」との表記の違いがあるかもしれません。購入前に出版社や著者情報を確認し、お持ちの版が正しいものかご確認ください。
本書は基本から大学院入試レベルまでの広い範囲を扱うため、難易度が高めです。高校物理の基本(エネルギー保存則、仕事の概念など)が身についていない場合は、先に高校物理の参考書で復習してから取り組むことをお勧めします。
また、本書は化学熱力学に特化しているため、力学や波動など他の物理分野の出題にはカバーできません。受験予定の大学の出題傾向を確認し、必要に応じて他の参考書と組み合わせて学習してください。







