演習 確率統計キャンパス・ゼミ 改訂7 馬場 敬之
確率統計は編入試験の中でも計算量が多く、公式を覚えても問題への適用で迷う受験生が多い科目です。特に、期待値や区間推定といった基本概念から、ベイズの定理や指数分布といった応用まで、幅広い論点が問われます。本書は「演習」という名の通り、重要な論点ごとに問題を解きながら理解を深める構成になっており、大阪大学経済学部や東京理科大学理学部といった難関大学の編入試験に向けた対策に適しています。
この本の位置づけ
本書は、高卒から学び始める方から、大学で確率統計を履修した方まで幅広いレベルの受験生を想定した参考書です。丁寧な解説と豊富な問題数で、基礎から応用まで段階的に学べるため、自分の理解度に合わせて進められます。
他の確率統計参考書との大きな違いは、「キャンパス・ゼミ」シリーズであることです。本シリーズは大学数学の標準的な教科書的位置づけであり、編入試験で出題される理論的な背景まで理解する必要がある受験生に向いています。単なる公式集ではなく、なぜその公式が成り立つのかを学べる点が特徴です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
導入時期は、編入試験対策を本格化させる6〜8ヶ月前(つまり高2の秋〜冬、または編入受験予定年の前年度内)がめやすです。この時期から始めることで、複雑な計算や概念の理解に十分な時間をかけられます。
もし導入が遅すぎると(試験3ヶ月前など)、問題を解く経験が足りないまま本番を迎えることになります。逆に早すぎる場合、他の科目の負担が大きくなるため、全体の学習計画を見ながら判断してください。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
本書の使い方は、章ごとに「解説を読む→基本問題を解く→発展問題に挑戦する」という流れが効果的です。各単元で学んだ考え方を、すぐに問題で試すことで、公式の意味が定着しやすくなります。
編入試験の過去問との往復も重要です。本書で期待値や区間推定といった基本的な出題パターンを理解したあと、志望大学の過去問でその応用形を解く、という進め方をお勧めします。不正解になった問題があれば、本書に戻って該当する解説を再度確認し、概念の理解に穴がないか確認することが大切です。
計算が複雑になる問題が多いため、電卓やグラフ電卓の使用方法も並行して学んでおくと、試験本番での時間短縮につながります。
注意点
本書は改訂7版(新しい版)ですが、確率統計の基礎理論は変わらないため、版の古い本を既に持っている場合は、そちらでも対応可能です。ただし、複数の参考書を買い揃えるよりも、この1冊を何度も繰り返す方が実力がつきやすいため、購入前に内容を確認してください。
注意点として、本書は理論的な背景を重視しているため、暗記型の学習には向きません。「なぜそうなるのか」を考える習慣をつけながら、焦らず進めることが重要です。また、本書でカバーしている論点は標準的なものですが、特定の大学が独自の定義や記号を使う場合があります。過去問を見て、その大学特有の表現方法を別途確認する必要が生じる可能性があります。







