東京農工大学 工学部 編入の合格体験記|ディランさん・口頭試問だけの推薦で合格するまで
結論:筆記がないぶん、専門科目を「説明できる形」に作り替えた
高等専門学校の機械系学科から、東京農工大学 工学部 機械システム工学科(航空宇宙・機械学科)へ3年次編入した方の記録です。高専で設計・力学・制御を学ぶうちに、知識がものづくりに結びつく面白さを感じる一方で、自分の理解がまだ表面的だとも実感したといいます。課題制作や実験で思うような結果が出なかったとき、その原因を説明できない自分が悔しかった。それが編入を決めた出発点でした。機械工学を土台に航空宇宙分野まで踏み込める環境と、大会や外部イベントで成果を出している航空研の存在が、この大学を選んだ決め手です。
受けたのは推薦で、筆記試験はありません。当日は一人15〜20分の面接・口頭試問だけ。流体力学の基礎、カルノーサイクル、1自由度振動系、応力と、専門科目をその場で口に出して説明させられます。準備は2024年6月に志望理由書から始まり、9月までは模擬面接と自己PRの整理にあてました。数学と専門科目の基礎復習に入ったのは10月、過去問に手をつけたのが12月、2月からは解法を説明する練習へ切り替えています。1日の学習時間は5時間から直前期の10.5時間まで上がりました。
| 合格校 | 東京農工大学 工学部 機械システム工学科(航空宇宙・機械学科) |
|---|---|
| 前籍 | 高等専門学校 |
| 前籍の学部・学科 | 工学部・機械工学科 |
| 入学年 | 2024年4月 入学 |
| 編入年次 | 3年次 |
| 受験年度 | 2024年度入学 |
この記事で分かること
- 高専で感じた「原因を説明できない悔しさ」から、編入を決めるまで
- 出願した東京農工大学の推薦入試と、その結果・倍率
- 志望理由書から専門科目の復習まで、1年をどの順番で組んだか
- 使った教材と、体験記を集めて出題傾向を読んだ過去問対策
- 筆記のない当日 — 口頭試問で聞かれた5つの質問
なぜ編入を目指したのか
編入を考え始めたのは、高専で機械工学を学ぶ中で、工学という分野をもっと深く理解したいと強く感じるようになったからである。授業や実験を通して、設計、力学、制御などの知識が実際のものづくりに結びつく面白さを感じる一方で、自分の理解がまだ表面的であることも実感した。特に、課題制作や実験で思うような結果が出なかった時、原因を十分に説明できない自分に悔しさを感じた。その経験から、大学でより高度な専門知識を学び、研究を通して考える力を鍛えたいと思うようになった。また、大学は学問だけでなく、新しい人や価値観に出会い、自分の視野を広げられる場所でもあると考えている。専門性と人間的な成長の両方を求めたいと強く感じた瞬間、編入を本気で決意した。
志望校を選んだ決め手
この大学・学部を選んだ大きな理由は、機械工学を基礎としながら、航空宇宙分野についてさらに専門的に学べる環境があると感じたからである。高専で学ぶ中で、機械工学の知識を航空機や宇宙機などの高度なシステムに応用することに強い関心を持つようになった。また、この大学の航空研は大会や外部イベントにも積極的に参加しており、優れた成果を残している点にも魅力を感じた。授業だけでなく、実践的な活動を通して自分を成長させられる環境だと考え、志望した。
編入を周りに伝えた時の反応
伝えた相手: 家族・友人・恋人・パートナー・大学・学校の先生・予備校・塾の講師・先輩・後輩 / 伝えた時期: 人によって時期が違う
編入を目指すと決めた時、周りの多くの人が私を支えてくれた。友人たちは、最初は本当に大変そうだねと驚いていたが、私が授業後や休み時間に勉強している姿を見ると、自然に応援してくれるようになった。特に、勉強で疲れている時には、友人が食べ物やお菓子を買ってきてくれ、少し休んでからまた頑張ればいいよと声をかけてくれたことが何度もあった。そのおかげで、精神的に追い込まれすぎずに努力を続けることができた。家族も常に励ましの言葉をかけてくれ、自分で決めた道なら最後まで頑張りなさいと背中を押してくれた。周囲の支えがあったからこそ、編入への挑戦を続けられたと感じている。
受験した大学とその結果
この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。
| 結果 | 大学・学部 | 編入年次 | 試験区分 | 受験者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格(入学) | 東京農工大学 工学部 機械システム工学科(航空宇宙・機械学科) | 3年次 | 推薦 | 70 | 5.0倍 |
受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
合格までの学習計画
私が編入試験対策を始めたのは 2024年6月 、本番の試験は 2025年6月 でした。
時期別の1日の学習時間
平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。
平日
休日
1日あたりの学習時間の推移
月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。
月ごとの学習の中身
- 2024年6月
主な科目: 志望理由書 / 気持ちの状態 4/5
志望大学・学部・研究室を調べる。なぜ編入したいのかを整理する。
- 2024年7月
主な科目: 志望理由書 / 気持ちの状態 3/5
志望動機を書き始め、先生や先輩に添削してもらう。
- 2024年8月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問 / 気持ちの状態 2/5
自己PR、高専で学んだ内容、将来の目標を整理する。
- 2024年9月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問 / 気持ちの状態 3/5
先生に模擬面接をお願いし、話し方や答え方を練習する。
- 2024年10月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 筆記試験 / 気持ちの状態 4/5
数学と専門科目の基礎復習を始める。
- 2024年11月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 筆記試験 / 気持ちの状態 3/5
力学、制御、材料など、専門科目を重点的に復習する。
- 2024年12月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 筆記試験 / 気持ちの状態 3/5
過去問や他大学の編入試験問題を解き始める。
- 2025年1月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 筆記試験 / 気持ちの状態 4/5
できなかった問題を分析し、弱点分野を復習する。
- 2025年2月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 筆記試験 / 気持ちの状態 4/5
口頭試問を意識して、解法を説明する練習をする。
- 2025年3月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 筆記試験 / 気持ちの状態 4/5
筆記試験の総復習と面接練習を同時に行う。
- 2025年4月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 筆記試験 / 気持ちの状態 5/5
機械工学に関係する力学、材料、制御、設計などを中心に復習した。口頭試問でも説明できるように、公式を覚えるだけでなく、意味や使い方を理解することを意識した。
- 2025年5月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 筆記試験 / 気持ちの状態 5/5
解けなかった問題をそのままにせず、なぜ間違えたのかを整理した。模範解答がない場合は、教科書や授業ノートに戻り、先生や友人にも質問した。
- 2025年6月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 筆記試験 / 気持ちの状態 5/5
本番形式で練習し、志望動機と専門科目の最終確認をする。
勉強場所と環境
私は主に自分の部屋で勉強していた。カフェや図書館も選択肢として考えたが、自分にとっては部屋が一番落ち着いて集中できる環境だった。必要な教科書、ノート、過去問をすぐ手に取ることができ、分からない問題が出た時もその場で資料を広げて確認できた点がよかった。また、人の声や周りの動きに気を取られず、自分のペースで勉強できたことも大きかった。疲れた時には少し休憩を取り、またすぐ机に戻れるため、長時間の勉強にも向いていたと思う。自分にとって集中できる環境を見つけることが、継続して勉強するうえで重要だと感じた。
スランプとメンタル回復
編入対策中に一番メンタルが落ちたのは、試験まで残り1か月になった時だった。筆記試験の範囲でまだ十分に復習できていない部分が多くある一方で、学校の成績も落とすわけにはいかず、やるべきことが一気に増えたように感じた。勉強していても、これで本当に間に合うのかという不安が大きくなり、集中できない日もあった。その時に支えになったのは、友人や家族の存在だった。友人は、私が疲れている様子を見ると、アドバイスをくれたり、食べ物やお菓子を買ってきてくれたりした。また、ずっと机に向かっていると逆に効率が落ちるから、少し散歩した方がいいと声をかけてくれることも多かった。家族も、焦りすぎず最後まで頑張ればいいと励ましてくれた。そのおかげで、一人で抱え込まず、気持ちを立て直して勉強を続けることができた。
科目ごとの対策と使った教材
科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。
過去問対策(入手・分析・周回)
過去問対策では、実際の過去問だけでなく、まず多くの体験記を読むことを重視した。特に東京農工大学については、自分の高専だけでは情報が限られていたため、他高専の友人にも協力してもらい、それぞれの学校に残っている体験記をできるだけ集めた。そこから、出題されやすい科目や質問の傾向、面接や口頭試問で聞かれた内容を整理した。また、口頭試問の対策として、東京農工大学に限らず、他大学の編入試験の筆記問題もインターネットで探し、基礎的な問題を中心に解いた。模範解答がない場合は、教科書や授業ノートに戻って考え方を確認し、自分で説明できる形まで整理した。単に答えを覚えるのではなく、なぜその解法になるのかを説明できるように意識して対策した。
振り返ってみて、これもやっておけばよかった
振り返ると、TOEICやJLPTだけで満足せず、工学に関係する資格にももっと積極的に挑戦しておけばよかったと感じている。語学資格は、自分の努力や国際性を示すうえで大きな意味があったが、技術者としての専門性を示すには、それだけでは少し足りなかったと思う。特に、機械設計、CAD、危険物、品質管理など、自分の専門分野と関係する資格を早い段階から調べ、計画的に勉強していれば、編入試験や面接でも自分の学習意欲をより具体的に伝えられたはずである。忙しさを理由に後回しにしてしまった点は、少し後悔している。
英語のスコアをどう上げたか
受験で利用した英語試験は TOEIC L&R です。以下、それぞれのスコア推移です。
TOEIC L&Rのスコア
| 2023年12月 | 985 (L 495 / R 490 ) 提出 |
|---|
試験当日はどうだったか
当日の時間の流れと、会場で感じたことです。
東京農工大学 工学部 機械システム工学科(航空宇宙・機械学科)
| 当日の受験者数 | 約17人 |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 8:30 受付開始 9:00 集合、受験上の注意説明 9:15〜9:30 控室で待機、提出書類や本人確認 9:30〜11:30 面接・口頭試問 一人あたり約15〜20分程度で、受験番号順に呼ばれた。 12:00頃 退出 (私が一番最初に呼ばれた) |
| 当日の気づき | 当日の注意点として、可能であれば前日に一度会場を見に行くことをおすすめしたい。初めて行く場所だと、駅からの道順や建物の入口、受付の場所が分かりにくい場合があり、当日に迷うと遅刻の原因になる。私は事前に場所を確認しておくことで、当日は少し落ち着いて行動できた。また、体調管理も非常に大切である。私は試験前に体調を崩してしまい、万全の状態で臨むことの重要性を強く感じた。睡眠不足や無理な勉強は避け、試験直前は体調を整えることも対策の一部だと思う。さらに、当日は緊張で食事を抜きたくなるかもしれないが、空腹になると集中力が落ちるため、朝食や軽食をしっかり取っておくべきである。 |
ディランさんが東京農工大学の面接で実際に聞かれた質問
面接で投げられた質問と、その場での答え方
志望理由書のどこを突かれたか
筆記で何がどう出たか(科目ごと)
面接の準備は、聞かれる中身が分かっているかどうかで負荷がまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
受験にかかった費用
編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ① 教材・書籍代 | ¥5,000 |
| ② 対策指導費 | ¥0 |
| ③ 試験関連費 | ¥24,000 |
| ④ 出願関連費 | ¥30,000 |
| ⑤ 当日関連費 | ¥20,000 |
| 合計 | ¥79,000 |
編入したあとの生活
ディランさんが編入したあとに分かったこと
単位認定でもっとこうしておけばよかったこと
編入後の就職活動の状況
編入学後に気づいた貴重な情報
単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。
編入前の自分へ
これから編入を目指す人に伝えたいのは、完璧に準備できてから始めようとしなくていいということです。
最初は分からないことも多く、周りと比べて不安になることもあると思います。私も試験直前まで、本当に間に合うのかと何度も感じました。それでも、毎日少しずつ勉強し、分からないことを一つずつ潰していけば、確実に前に進めます。
編入は勉強だけでなく、自分の進路や将来と真剣に向き合う経験でもあります。焦りすぎず、自分を信じて最後まで続けてください。
— ディランさん(東京農工大学 工学部)
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026-08-08

