編入法学演習レビュー|内容・難易度・使い方【編入総研】
全15章・200問の『編入法学演習』について、収録範囲、答案例の使い方、入門書・過去問との使い分けを紹介します。
この本が担う役割:法学の知識を論述答案に組み立てる演習書
『編入法学演習』は、法学系への編入で、基本知識と論述答案の書き方を同時に学びたい人のための演習書です。372頁・200問で、初学者から中級者を想定し、法と道徳、憲法、民事、刑事、現代的論点を扱い、各問題に「答案のポイント」と答案例を置きます。著者名は講師Nです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 編入法学演習 |
| 著者 | 講師N |
| 出版 | オンライン編入学院 |
| 判型・分量 | 紙版・372頁・200問 |
| 発売日 | 2026年9月8日 |
本書の特徴は、問題を解くだけでなく、論文形式の答案例を読み、定義、そこから導かれる考え方、歴史的な経緯、具体例や判例をどの順で書くかを確認できることです。ナンバリングされた答案例は、何から書き始めればよいか迷う初学者にも、論点の順番を見直したい中級者にも比較の軸になります。平易な解説とコラムも収録されているため、独学で基本知識と書き方を往復したい場面に向きます。
オンライン編入学院の自社出版教材を、編入総研編集部が紹介します。法学が試験科目か、論述式か選択式か、どの法分野が対象かは志望校によって異なるため、当年度の公式要項と過去問を先に確認してください。
15章で何を練習できるか
本書は全15章を法と道徳、法源、民事裁判と刑事裁判、刑事法入門、憲法人権、憲法統治、民事法入門、近代市民とその修正、法の解釈、司法改革、時事問題3章、予想問題2章で構成しています。最初から時事や予想問題だけを解く本ではなく、法の基本的な考え方と制度を押さえたうえで、論点を切り出し文章にする流れです。
第1〜4章:法の考え方・手続・刑事法の入口
法と道徳の関係、法源、民事裁判と刑事裁判の違い、刑事法の基礎は、後の各論を読むための土台です。本書では、法と道徳の共通点・相違点、法源の種類と優劣を論述するテーマがあります。初学者は最初に答案例を読み、定義と根拠をどの順に置くのかをつかめます。二回目には答案例を閉じ、問題を読んで自分が説明できる定義と根拠を書き出してから、答案のポイントと照合します。用語を覚えるだけでなく、その概念がどの場面で問題になるのかを、設問に沿って整理する練習につながります。
第5〜10章:憲法・民事法・解釈・司法改革
中盤は憲法上の人権と統治、民事法、近代市民法の考え方、法の解釈、裁判員制度などの司法改革を扱います。法解釈の章では、法解釈がなぜ必要か、文理解釈と論理解釈をどう整理するかを考えるテーマがあります。複数の論点が入り得る問題では、知っていることを列挙するより、問いが何を求めているかを確認し、定義、法令や判例、具体例、結論の順に必要な要素を置くほうが答案を整えやすくなります。各問題の答案のポイントと答案例で、自分の答案に何が不足しているかを確認できます。
第11〜15章:時事問題と予想問題
後半には時事問題3章と予想問題2章があります。予想問題では憲法改正の限界や成年年齢引下げに伴う論点を扱います。直近の制度や社会的な論点は当年度の資料も確かめ、志望校の形式に合わせて論述してください。予想問題は、基礎章で学んだ定義・根拠・具体例を、時間を測って組み立てるための素材として使えます。
| 章 | 主な練習の軸 |
|---|---|
| 1 法と道徳 | 共通点・相違点を定義から論述する |
| 2 法源 | 法源の種類と優劣を整理する |
| 3 民事・刑事裁判 | 二つの手続の違いを説明する |
| 4 刑事法入門 | 刑事法の基本的な考え方を扱う |
| 5 憲法人権 | 人権に関する論点を組み立てる |
| 6 憲法統治 | 統治の仕組みを答案にする |
| 7 民事法入門 | 民事法の基本領域を整理する |
| 8 近代市民とその修正 | 近代市民法の考え方を論じる |
| 9 法の解釈 | 文理解釈・論理解釈を使い分ける |
| 10 司法改革 | 裁判員制度などを扱う |
| 11 時事問題(1) | 公衆衛生と人権制約、自力救済を論じる |
| 12 時事問題(2) | 懲罰的損害賠償と忘れられる権利を考える |
| 13 時事問題(3) | ヘイトスピーチ規制と選挙権を検討する |
| 14 予想問題(1) | 憲法改正の限界、死刑・重無期刑をめぐる論点を整理する |
| 15 予想問題(2) | 成年年齢・18歳選挙権の影響を多角的に書く |
初学者は第1〜4章で答案の型をつかみ、第5〜10章で志望校に必要な領域を選びます。時事・予想問題は、書いた答案を答案例と比べて、定義・根拠・具体例のどれが足りないかを見つける段階に置くと使いやすいでしょう。
答案例は「答えを覚えるもの」ではなく、比較の軸にする
答案例を読むと、筋道が通って見えます。初回は答案例を読み、定義、根拠、具体例、結論をどの順に置くのかをつかみます。次回は答案例を閉じ、設問に対して制限時間を決め、知っている定義・法令・判例・具体例を材料として自分の言葉で段落を作ります。その後に「答案のポイント」と答案例を見て、論点の取り落とし、根拠の不足、設問への答え方、文章の順番を比べます。
比較した結果は、単に丸や×を付けるだけではなく、次回に入れるべき要素として記録します。例えば定義が曖昧なら入門書や条文へ戻る、根拠は書けるのに具体例が使えないならその論点の整理をする、結論まで届かないなら答案の段落構成を見直す、と原因別に戻り先を決めます。重要度表示と、学習日・解答時間などを残す欄は、誤答を中心に解き直す際の目印にできます。
論述の形式、字数、試験時間は大学ごとに異なります。実際の過去問で答案の長さと時間配分を調整してください。
入門書・過去問との使い分け
入門書は、用語、制度、基本的な考え方をつかむための教材です。『編入法学演習』は、理解した内容を問いに合わせて並べ、論述答案として出すために使います。基本用語を説明できないうちに答案例を丸暗記しても、設定や問い方が変わったときに応用しにくくなります。まず基礎を整え、演習で止まった箇所を入門書・条文・判例の確認へ戻す往復が必要です。
過去問と当年度の要項は、試験で法学が必要か、論述か選択式か、どの分野を優先するかを決める資料です。本書は個別大学の過去問に代わるものではありません。過去問を確認して必要な範囲を決め、基礎章から答案練習を進め、予想問題は仕上げの答案作成に使う、と役割を分けてください。
法学の基礎を固める教材は、用語や制度の背景を理解するために使い、本書は答案例と比較しながら書く順番を身に付けるために使います。法学部編入の科目・形式・頻出分野を確認したら、必要な章の答案を実際に書き、過去問で字数と時間配分を合わせていく流れが取れます。
購入前によくある確認
法学未修者でも使えますか
初学者も、答案例を読みながら定義や書く順番を学べます。用語や制度の背景をより深く確かめたい箇所は、入門書や条文に戻り、本書の同じ問題で書き直すと理解と答案作成をつなげやすくなります。
選択式の試験にも向きますか
本書は論述答案の組み立てを中心にした構成です。志望校が選択式中心の場合の適合は、当年度の要項・過去問で形式を確認して判断してください。
価格や販売状況はどこで確認できますか
価格は変動するため、購入前にAmazonの商品ページで最新情報を確認してください。『編入法学演習』の商品ページ
動画で編入対策の考え方を確認する
京都大学・神戸大学・中央大学・新潟大学 法学部編入合格者インタビュー
教材の選び方や志望校に必要な範囲に迷うときは、無料相談で現在の学習状況を整理できます。
ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
2年連続 合格者数No.1
大学編入試験
合格者数 No.1
※調査対象期間 2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
※調査方法: 企業担当者へのヒアリング、企業発表情報、デスクリサーチ/調査対象: 大学編入試験対策の予備校・個別指導塾(医学部・看護学部系除く)/調査項目: 2025年度と2026年度の大学編入試験合格者数
オンライン編入学院 公式サイト
大学編入の科目選びや学習計画は、オンライン編入学院の個別サポートでも相談できます。実績の根拠は合格者速報をご覧ください。




