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北海学園大学経済学部

北海学園大学経済学部の編入試験対策|科目・日程・合格への準備

2027年度(2027年4月入学)の出願期間
2026年10月1日〜2026年10月9日
出願前に必ず大学の最新の募集要項でご確認ください。

北海学園大学経済学部の3年次編入学・転入学試験は、英語と経済学の2科目の筆記で合否が決まる試験です。経済学は3題のうち2題を選択して解答する形式で、どの2題を選ぶかが得点を大きく左右します。北海学園大学は編入学試験の選抜結果を学科別・区分別に公表しており、2023〜2026年度の4年度を合計すると経済学部全体で志願16名・受験15名・合格7名。募集人員が「若干名」であることの実態が、数字ではっきり見える珍しい大学です。一般編入学・転入学試験、社会人特別編入学・転入学試験、協定校推薦編入学試験の3つのルートがあり、どのルートで出願できるかによって準備すべきものはまったく変わります。さらに経済学部は1部(昼間部)と2部(夜間部)の両方で募集があり、学費は2倍近い差があります。この記事では2027年度の試験要項と大学公表の選抜データを一次資料として、自分がどのルート・どの部・どの学科で出願すべきかを決められるように整理しました。

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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試験概要(2027年度試験要項)

2027年度(2027年4月入学)

若干名募集人員
2026年11月7日試験日
2026年10月1日〜10月9日出願期間
英語・経済学試験科目
募集年次3年次のみ(2年次編入学・転入学を実施しているのは法学部だけです)
募集学科1部 経済学科/1部 地域経済学科/2部 経済学科/2部 地域経済学科(いずれも若干名
出願期間2026年10月1日(木)〜10月9日(金) ※期限内必着。持参または「書留」「速達」による郵送
試験日2026年11月7日(土) 会場: 北海学園大学豊平キャンパス(札幌市豊平区旭町4丁目1番40号)
合格発表2026年11月20日(金) 午前10時に経済学部事務室で確認、または同日発送の通知書
入学手続2026年11月20日(金)〜11月27日(金)
試験科目(一般)英語 10:00〜11:00(英和辞典1冊または通信機能のない電子辞書1台に限り持込・使用可能。大学(4年制)を卒業した者、2027年3月に卒業見込みの者は免除
経済学 11:30〜12:30(3題出題のうち、2題を選択解答
合否判定の基準英語および経済学の筆記試験により判定。英語および経済学の基礎的な知識や、応用経済学を学ぶのに十分な学力を有しているかについて評価する(要項の記載)
必要単位60単位以上。ただしこれは出願資格「大学(4年制)に2年以上在学した者または在学する見込みの者」にかかる要件で、全区分に共通する条件ではありません(経営学部・人文学部は62単位以上で、学部により異なります)
入学検定料30,000円(振込期限は出願期間の最終日。海外送金の場合は金融機関手数料4,000円を加算)

この節は2027年度編入学・転入学試験要項(一般編入学・転入学試験要項/社会人特別編入学・転入学試験要項/協定校推薦編入学試験要項/共通資料)にもとづきます(更新日: 2026-09-06)。日程・科目・出願資格・学費は毎年変わる可能性があるため、出願前に必ず大学が公表する最新の試験要項の原本を確認してください。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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まず決めること:3つの受験ルートのどれで出願するか

北海学園大学経済学部の編入学試験でいちばん最初に確認すべきなのは、試験科目でも倍率でもなく「自分がどの区分で出願できるか」です。経済学部では次の3区分が実施されており、区分によって試験の中身がまったく違います。筆記試験の対策を始める前に、自分が筆記のない区分で出願できないかを確かめてください。

区分対象試験の内容
一般編入学・
転入学試験
短期大学・高等専門学校の卒業(見込み)者、大学に2年以上在学した(する見込みの)者、大学卒業(見込み)者、専修学校専門課程の修了(見込み)者ほか英語+経済学の筆記(面接なし)
社会人特別編入学・
転入学試験
上記に加えて出願時に1年以上の社会経験がある方。1部は大学(4年制)卒業(見込み)者、2部は大学に2年以上在学(見込み)で相当単位を修得(見込み)の方も対象書類審査+面接(筆記なし)。面接では「経歴・志望理由書」に沿って受験した理由や入学後の抱負を確認
協定校推薦
編入学試験
北海学園大学と協定を締結した短期大学(部)を2027年3月に卒業見込み(2部は2026年3月卒業を含む)で、当該短期大学(部)の推薦を受けた方書類審査+面接(1人あたり約10分)。志望理由書1,200字程度

3区分とも出願期間・試験日・合格発表日・入学手続期間は共通です(出願2026年10月1日〜10月9日、試験2026年11月7日、発表11月20日)。募集人員は一般・社会人がそれぞれ若干名、協定校推薦は協定を締結した短期大学(部)ごとに各1名ないし2名です。

短期大学に在学中なら、まず協定校かどうかを確認する

協定校推薦編入学試験は、在籍している短期大学(部)が北海学園大学と協定を結んでいる場合にのみ使えるルートです。筆記試験がなく、書類審査と約10分の面接で判定されます。協定の有無は個人で調べるより、在籍している短期大学の学生課・就職課に確認するのが確実です。推薦を受けられるかどうかは短期大学側の学内選考にもよるため、少なくとも出願の数か月前には相談しておいてください。

社会経験があるなら、社会人区分を検討する

社会人特別編入学・転入学試験は、出願時に1年以上の社会経験があることが条件です。経済学部では1部・2部の両方で実施されており、試験は書類審査と面接だけで筆記はありません。提出書類には「経歴・志望理由書」(本学所定用紙)が含まれ、面接はこの書類に沿って行われます。集合時間は受験票に記載され、面接開始時間の20分前です。

ただし「社会経験」として何が認められるかは、要項に学部ごとの記載があります。アルバイトや家事手伝いの扱いなど、自分の経歴が該当するか判断に迷う場合は、出願前に経済学部事務室(編入学・転入学係)に問い合わせてください。要項自体も、出願資格の一部の区分については出願前の問い合わせを求めています。

それ以外は一般区分で筆記試験を受ける

協定校推薦にも社会人区分にも当てはまらない場合は、一般編入学・転入学試験を受けることになります。以下の科目対策の解説は、この一般区分を前提としています。

大学公表データで見る北海学園大学経済学部の編入の実態

北海学園大学は入試情報のページで「入学者選抜に関する情報」を公表しており、その中に編入学・転入学試験の志願者数・受験者数・合格者数・入学者数が、1部・2部別、学科別、区分別(一般/協定校/社会人)に載っています。編入の実績をここまで細かく公表している私立大学は多くありません。2023年度から2026年度までの経済学部の数値をまとめると次のとおりです。

年度志願者受験者合格者入学者
2023年度5名5名3名3名
2024年度8名7名3名3名
2025年度1名1名1名1名
2026年度2名2名0名0名
4年度合計16名15名7名7名
2023 2024 2025 2026 (年度) 5 8 1 2 3 3 1 0 志願者数 合格者数

出典: 北海学園大学「入学者選抜に関する情報」(2023〜2026年度)。経済学部1部・2部、経済学科・地域経済学科、一般・協定校・社会人の3区分をすべて合計した値です。表の年度は入学年度で、たとえば2026年度は2025年秋に実施された試験を指します。列の意味は原本の表頭(入学志願者数/受験者数/合格者数/入学者数)に従っています。

区分別に分けると、景色がまったく変わる

上の合計値は3つの区分を足し合わせたものです。区分ごとに分けると、同じ「編入」でも通りやすさがまるで違うことがわかります。

区分(4年度合計)志願者受験者合格者
一般編入学・転入学試験9名9名1名
協定校推薦編入学試験4名4名4名
社会人特別編入学・転入学試験3名2名2名

読み取れることは3つあります。

  • 筆記で受ける一般区分は、実際にかなり狭い。4年度を通して受験9名に対し合格は1名(2024年度の2部経済学科)だけでした。単純に受験者数÷合格者数で計算すれば9.0倍にあたりますが、母数が1桁で年による振れが大きいため、この数値を「例年の倍率」として扱うのは適切ではありません。確実に言えるのは、志願者が少ないことは合格しやすさを意味しないということです。募集人員が「若干名」である以上、一定の水準に達した答案でなければ人数にかかわらず合格は出ません。
  • 協定校推薦は、出願にたどり着ければ通っている。4年度で志願4名・合格4名でした。在籍する短期大学が協定校であるなら、このルートを検討しない理由はほとんどありません。
  • 社会人区分も合格が出ている。受験2名・合格2名です(2023年度の2部、2025年度の1部)。1年以上の社会経験がある方にとっては現実的な選択肢です。

学科別・部別の出願状況

学科別に見ると、4年度の志願16名のうち14名が経済学科への出願で、地域経済学科への出願は2名にとどまります(うち受験まで進んだのは1名、合格者は出ていません)。地域経済学科も毎年きちんと募集されているので、学びたい内容が地域経済寄りであれば、志願者が少ないことを理由に避ける必要はありません。

1部・2部の別では、4年度の志願16名のうち1部が8名、2部が8名でほぼ半々です。合格7名の内訳は1部5名・2部2名でした。2部だから通りやすい、1部だから難しいという傾向は、この数字からは読み取れません。次の節で説明するとおり、1部と2部は試験科目も同じです。学費と生活スタイルで選ぶのが筋の通った判断になります。

1部(昼間部)と2部(夜間部)のどちらを選ぶか

北海学園大学経済学部は1部と2部の両方に経済学科・地域経済学科を持ち、どちらでも3年次編入学・転入学を募集しています。編入を考えるうえでこの選択は学費と生活の設計に直結するので、早い段階で方針を決めておきましょう。

比較項目1部(昼間部)2部(夜間部)
授業時間1限 9:00〜10:30/2限 10:40〜12:10/3限 12:40〜14:10/4限 14:20〜15:50/5限 16:00〜17:301限 17:50〜19:20/2限 19:30〜21:00
編入試験の科目1部・2部で共通(英語+経済学)
3年次編入の
初年度納入金
1,332,000円(入学金220,000円・授業料920,000円・教育充実費160,000円ほか)673,000円(入学金110,000円・授業料460,000円・教育充実費80,000円ほか)
2年目の納入金1,095,000円547,000円
在留資格「留学」
の方の出願
不可(「家族滞在」「永住者」などの在留資格であれば1部・2部とも出願可能)

学費は2027年度編入学・転入学試験要項の共通資料「入学金・授業料等の学費納入金(3年次編入学・転入学)」の初年度納入金合計・2年目以降納入金合計にもとづきます。授業時間は北海学園大学の公表値です。

2部について、大学は「1部と同じ教員、同じレベル、同じ学習環境」で講義を行っていると説明しており、年間授業料は1部の約半額としています。授業が夕方以降に集中するため、日中の時間を仕事・アルバイト・資格取得などに充てられるのが特徴です。編入学した場合も、3年次からの2年間でこの差がそのまま学費の差になります。

一方で、2部は1日あたりの授業枠が2コマしかありません。編入学生は3年次からの2年間で卒業要件を満たす必要があるため、単位認定の結果によっては履修計画が窮屈になる可能性があります。編入学試験要項には単位認定の基準についての記載がないため、認定の見通しは出願前に経済学部事務室へ確認しておくと安心です。

要注意: 経済学部には願書の第2志望欄の案内がありません。要項の出願書類の欄で「1部受験者で、第2志望がある場合には、願書の第2志望欄に記入してください」と案内されているのは経営学部と人文学部で、経済学部にはこの記載がありません。つまり経済学部では、1部で出願して不合格だった場合に自動的に2部で判定される仕組みは示されていません。1部で受けるか2部で受けるかは、出願の時点で決め切る必要があります。

なお、北海学園大学・北海商科大学からの編入学・転入学・学士入学については、要項に入学金の納入を免除する旨が明記されています(納入済入学金との差額がある場合は差額を徴収)。同大学から他学部へ移る場合には確認しておきたい規定です。

経済学科と地域経済学科の選び方

出願時にはもうひとつ、経済学科と地域経済学科のどちらに出願するかを決める必要があります。編入後の2年間で何を学ぶかに直結する選択です。大学の学科紹介にもとづいて、両学科の違いを整理します。

経済学科:理論・歴史・政策の3本柱

経済学科は「理論」「歴史」「政策」をバランスよく配置し、経済問題の原因を理解して解決策を考える力を育てることを掲げています。理論で目に見えない社会の構造をとらえ、歴史で実際に起こったことを踏まえ、政策で具体的な対策を考える、という組み立てです。関連する講義は次の4つのコース群にまとめられています。

  • 財政・金融コース: 国家や地域、金融機関による仕組みと経済的課題の解決を学ぶ
  • 経済・産業と政策コース: 産業構造と政府の政策について幅広く学ぶ
  • くらしと労働コース: 少子高齢化や雇用問題など現代的課題に対応する仕組みを検討する
  • 国際経済コース: 世界経済と日本経済の関係性を研究する

地域経済学科:地域を総合的にとらえる

地域経済学科は「地域」を総合的に考察する学科です。地域づくりの理論と実践、農業と都市の関係、そして地域のアイデンティティという3つの視点を軸に、地域から世界を俯瞰する見方を養います。コース群は次の4つです。

  • 地域経済・産業コース: 北海道経済の産業基盤と発展可能性を探究する
  • 地域づくりコース: 行政・住民・企業・NPOの連携による地域社会の創出を研究する
  • アジア共生コース: アジア経済との交流による北海道経済の発展を探究する
  • 自然資源と地域コース: 一次産業と自然エネルギーの持続可能な活用を研究する

どちらの学科でも、コースは専攻を示すものではなく、専門知識を深めるために関連する講義をまとめたものと大学は説明しています。つまり入学後にコースで縛られるわけではありません。学科選びで見るべきは、卒業論文や演習で扱いたいテーマが「経済の仕組みそのもの」なのか「特定の地域が抱える課題」なのかという軸です。編入学試験は学科ごとの出願になるため、この点は志望理由書や面接(社会人・協定校推薦の場合)でも問われる部分になります。

試験科目と対策の組み立て方

ここからは一般編入学・転入学試験の筆記対策です。試験時間は英語が10時00分から11時00分、経済学が11時30分から12時30分で、いずれも60分。同じ日の午前中に2科目を続けて解く構成です。

英語:まず免除に該当するかを確認する

最初に確認すべきは免除規定です。要項には「大学(4年制)を卒業した者、2027年3月に卒業見込みの者は免除」と明記されています。すでに4年制大学を卒業している方、2027年3月に卒業見込みの方は英語を受験する必要がありません。短期大学・高等専門学校・専修学校の出身者、および大学に2年以上在学中で卒業見込みではない方は、英語を受験することになります。

英語では英和辞典1冊、または通信機能のない電子辞書1台に限り持込・使用が認められています。これは同じ大学の中でも扱いが違う点で、経営学部は「英和辞書1冊に限り持込可、電子辞書は不可」とされています。経済学部を受ける場合は電子辞書を使えますが、通信機能があるモデルは対象外です。試験直前に慌てないよう、使う予定の機種が条件に合うかを早めに確認しておいてください。

オンライン編入学院の過去問分析では、確認できた年度の英語は長文の一部を日本語に訳す形式が中心でした。素材文は科学史や貨幣の役割といった、経済学の教養につながる説明的な内容です。著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。

辞書を持ち込めるということは、単語をどれだけ暗記しているかで差がつく試験ではないということです。差がつくのは、辞書で意味を引いたうえで文の構造を正しくとらえ、日本語として通る訳文に組み立てる力です。対策としては次の順序が現実的です。

  • 構文の把握を最優先にする。関係詞・分詞構文・比較・仮定法など、和訳で崩れやすい構造を集中的に演習する
  • 辞書を引きながら訳す練習を、時間を計って行う。辞書を引く回数が多いほど時間を失うため、引く語を選ぶ判断力そのものが得点力になる
  • 訳文を日本語として読み返す習慣をつける。直訳が不自然になる箇所は減点されやすいので、書き終えたら必ず音読して確認する
  • 経済・社会をテーマにした英文で演習する。素材文の背景知識があれば、辞書を引かずに読み進められる範囲が広がる

経済学:3題のうち2題を選ぶ試験

経済学は3題が出題され、そのうち2題を選択して解答します。全問に答える必要がないため、どの分野で勝負するかを事前に決めておけるのがこの試験の特徴です。逆に言えば、選べる引き出しが1つしかないと、その1題が苦手な形式だった年に立て直せません。最低でも2つの分野を得点源にしておくのが安全です。

オンライン編入学院の過去問分析で確認できた年度では、3題は次のように性格の異なる分野に分かれていました。

出題の型問われ方向いている人
ミクロ経済学の
理論・計算
需要の価格弾力性・所得弾力性の計算、需要関数と供給関数から市場全体の需要・供給と均衡価格・均衡数量を求める問題、課税前後の消費者余剰・生産者余剰・税収・死荷重を図から読み取る問題数式や図を使った処理に抵抗がない人。答えが一つに定まるため、対策の成果がそのまま点数になりやすい
現実の経済問題
(資料読解・論述)
用語の意味の説明、グラフから読み取れる傾向の指摘、そうした推移が生じた要因の分析、その変化が地域経済に及ぼす問題と対応策の論述時事的な経済ニュースを日ごろから読んでいる人。文章で説明する力が問われる
経済学説
(空欄補充)
経済学説の内容を説明した文章の空欄に、選択肢から適切な語句を選ぶ形式学説史や理論体系の用語を系統立てて覚えるのが得意な人

これは確認できた年度の出題構成であり、毎年この3分野が並ぶことを保証するものではありません。著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。実際の出題は必ず最新の試験要項と大学の案内で確認してください。

どの2題を選ぶかの考え方

3つの型はそれぞれ準備の性質が違います。選択の指針を整理します。

  • ミクロ経済学の理論・計算は、最優先で仕上げる価値がある。弾力性の計算、需要・供給関数から均衡を求める手順、余剰分析と従量税・死荷重の図の読み方は、標準的な入門テキストで扱われる範囲です。手順が決まっているので、演習量が点数に直結する数少ない分野です。編入後に学ぶ応用経済学の土台にもなるため、要項の判定基準にある「応用経済学を学ぶのに十分な学力」とも整合します。
  • 現実の経済問題は、日々の積み重ねが効く。グラフの読み取りと論述が組み合わさるため、直前だけの詰め込みでは対応しにくい型です。日本経済新聞や中小企業白書、北海道の地域経済に関する報道などを日常的に読み、「何が起きているか」だけでなく「なぜそうなったか」「地域にどう影響するか」まで自分の言葉で説明する練習を重ねておくと、当日そのまま使えます。地域経済学科を志望する方にとっては、志望理由の裏づけにもなります。
  • 経済学説の空欄補充は、当たれば大きいが範囲が読みにくい。選択式なので理解が浅くても部分点が取りやすい反面、扱われる学説を外すと手が出ません。第一の選択肢にするより、ミクロ経済学と現実の経済問題を軸にしたうえで、当日の問題を見て有利なほうへ差し替える保険として位置づけるのが現実的です。

試験時間は60分で2題を解きます。単純計算で1題あたり30分弱しかありません。問題を配られてから3分程度で3題すべてに目を通し、どの2題で戦うかを決めるところまでを、演習の段階から練習に含めておいてください。書き始めてから「やはり別の題にすればよかった」と気づくのが、この形式でもっとも避けたい失敗です。

合格までの学習ロードマップ

試験日は例年11月上旬で、出願は10月上旬の約1週間です。この日程から逆算した準備の流れを示します。現在の学力や在籍状況によって必要な期間は変わるので、あくまで組み立ての目安として使ってください。

  • 試験の約1年前
    出願できる区分(一般/社会人/協定校推薦)を確定させる。短期大学在籍者は学生課で協定校かどうかを確認する。大学在学中の方は、出願資格にある60単位以上を出願時点で満たせるか、在籍校の教務課で履修状況を確認する。あわせて1部・2部のどちらを志望するかを、授業時間と学費から検討する。
  • 試験の6〜8か月前
    経済学のインプットを始める。ミクロ経済学の入門書を1冊決め、需要と供給、弾力性、市場均衡、余剰分析までを通す。英語が免除にならない方は、この時期から構文中心の読解演習を並行して始める。
  • 試験の4〜5か月前
    経済学の演習に移る。弾力性の計算と市場均衡の導出は、手が止まらなくなるまで反復する。あわせて経済ニュースを週単位で追い、気になったテーマについて300〜400字で「何が起きたか・なぜか・どう影響するか」をまとめる習慣をつける。
  • 試験の2〜3か月前
    証明書類の準備に入る。成績証明書は厳封したもので、各種証明書は出願前3か月以内に出身校の学長(または学校長)が作成したものに限られます。旧姓で発行される場合は戸籍抄本も必要です。発行に日数がかかるため、出願期間の2〜4週間前には依頼を済ませておきます。専修学校の修了者で専門士の称号が付与されていない方は、「編入学・転入学資格証明書」を出身校に作成してもらう必要があります。
  • 試験の1か月前
    60分で2題を解く通し練習に切り替える。時間配分と、どの型を選ぶかの判断を体に入れる。英語は辞書を持ち込んだ状態での時間感覚を確認する。受験上の配慮を希望する方は、各試験日の1か月前を目安に出願する学部へ相談してください。
  • 出願期間(10月上旬)
    2026年度入学生を対象とする2027年度は10月1日〜10月9日。期間が9日間と短いため、書類は事前にそろえておく。入学検定料30,000円の振込期限も出願期間の最終日です。郵送する場合は本学所定の封筒で「書留」「速達」とし、期限内必着で送ります。
  • 試験当日(11月上旬)
    会場は豊平キャンパス。試験開始後20分以上遅刻した場合は受験が認められません。受験票を忘れた場合・紛失した場合は、出願学部事務室に申し出て再交付を受けます。受験票が試験日の3日前までに届かない場合も、事務室へ問い合わせてください。
  • 合格発表・手続
    合格発表は11月20日、入学手続期間は11月20日から11月27日まで。手続書類には学生カード、事項届、学生証用写真貼付台紙、各種証明書、入学手続時納入金領収書の写しが含まれます。期間内に手続きをしない場合は入学が許可されません。

出願書類のチェックリスト

一般編入学・転入学試験の出願書類は次のとおりです(要項の一覧にもとづく。該当する方のみ提出する書類を含みます)。

  • 編入学・転入学願書(本学所定用紙): 写真1枚(3cm×3cm、単身・正面・上半身・無帽、出願前3か月以内に撮影、裏に氏名を記入)を貼付
  • 受験票(本学所定用紙)
  • 卒業(修了)証明書または卒業(修了)見込証明書: 大学(4年制)・短期大学・高等専門学校・専修学校を卒業(修了)した方、卒業(修了)見込みの方
  • 在学証明書または在籍期間証明書: 大学(4年制)に在学中の方。休学している場合は休学期間の記載も必要
  • 退学証明書: 大学(4年制)を中途退学した方
  • 成績証明書: 必ず単位数が記載されているもの。在学中の方は履修中の科目を含めたもの。厳封されたものに限る
  • 受験票返信用封筒: 必要事項を記入し、速達料(250g以内)を含めた分の切手を貼付
  • 編入学・転入学資格証明書: 専修学校を修了した方(見込みを含む)で、専門士の称号を付与されていない方
出願前に問い合わせが必要な場合があります。要項では、専修学校専門課程・高等学校等の専攻科・外国の短期大学を経由する出願資格(4)〜(6)に該当する方、大学(6年制)や外国の大学に在学した方、そして北海学園大学の在学生が受験する場合には、出願前に出願学部へ問い合わせるよう求めています。該当しそうな方は、書類をそろえる前に経済学部事務室へ連絡してください。

そのほか、願書等の記入は楷書で、黒のボールペン(消せるボールペンは不可)を使用します。受験票は出願期間終了後に大学から郵送されます。一度提出した書類は返却されません。

併願をどう考えるか

北海学園大学の学内併願

北海学園大学の編入学・転入学試験は、学部ごとに試験日が分かれています。2027年度の日程は次のとおりで、経済学部と他学部の日程は重なりません。

学部出願期間試験日
経済学部2026年10月1日〜10月9日2026年11月7日
経営学部Ⅰ期2026年10月20日〜10月31日2026年11月28日
経営学部Ⅱ期2027年1月12日〜1月23日2027年2月20日
法学部3年次Ⅰ期2026年9月10日〜9月17日2026年10月3日
法学部Ⅱ期
(2年次・3年次)
2027年1月7日〜1月13日2027年2月12日
人文学部Ⅰ期2026年9月25日〜10月2日2026年10月24日
人文学部Ⅱ期2027年1月12日〜1月22日2027年2月26日
工学部Ⅰ期2026年7月7日〜7月10日2026年8月28日
工学部Ⅱ期2026年12月15日〜12月18日2027年2月24日

日程上は学内併願が可能です。ただし要項には「複数の学部に出願する場合は、それぞれの出願学部ごとに出願書類一式が必要になります」と明記されており、入学検定料も学部ごとに30,000円がかかります。証明書も学部の数だけ必要です。

より重要なのは試験科目の違いです。経済学部は英語+経済学ですが、経営学部は経営学(1部出願者はこれに英語が加わり、2部出願者は経営学のみ)、人文学部は総合問題または小論文と英語に加えて面接、法学部は法学または政治学と英語(2部は口頭試問)、工学部は外国語科目・専門科目・面接という構成です。科目の重なりが小さいため、学内併願は準備の負担がそのまま倍増します。「日程が空いているから受ける」のではなく、学びたい内容として本当に候補になる学部だけに絞るのが現実的です。

他大学との併願

経済学部の編入試験は経済学の筆記が中心の大学が多く、科目の重なりを作りやすいのが特徴です。ミクロ経済学・マクロ経済学の基礎を固めておけば、複数校を並行して受験する土台になります。試験日は大学ごとに違うため、志望校の要項を夏までに集めて日程表を作っておくと、無理のない併願計画を立てられます。系統ごとの難易度感をつかみたい場合は経済学部の編入難易度ランキングが参考になります。北海道内で他大学も検討するなら北海道大学の編入試験の記事もあわせて確認してください。

また、働きながら学ぶ選択肢として夜間の学部を視野に入れる場合は、東京電機大学工学部第二部(夜間部)の編入試験のように、夜間課程を持つ大学の記事も比較材料になります。同じ経済系の私立大学では東洋大学経済学部駒澤大学経済学部の試験構成も参考になるでしょう。

直前期のチェックリスト

  • 持込物の確認: 英語で使う英和辞典1冊、または通信機能のない電子辞書1台。通信機能つきのモデルは使えません。経営学部とは条件が違うため、他学部の情報と混同しないよう注意してください。
  • 受験票の到着確認: 試験日の3日前までに届かない場合は経済学部事務室へ問い合わせる。忘れた・紛失した場合は当日、出願学部事務室で再交付を受ける。
  • 会場と所要時間の確認: 豊平キャンパス(札幌市豊平区旭町4丁目1番40号)。試験開始後20分以上の遅刻は受験が認められません。11月上旬の札幌は積雪や公共交通の遅れが起こりうる時期なので、余裕を持った移動計画を立ててください。
  • 時間配分の最終確認: 英語10:00〜11:00、経済学11:30〜12:30。経済学は3題から2題を選ぶ形式なので、選択にかける時間をあらかじめ決めておく。
  • 合格後の段取り: 合格発表は11月20日、入学手続は11月27日まで。手続書類には卒業(修了)証明書や退学証明書、最終の成績証明書が含まれます。発表から手続締切までが1週間しかないため、必要書類の発行手続きは発表前から見当をつけておくと安心です。

よくある質問

北海学園大学経済学部の編入試験の倍率は?

北海学園大学は「入学者選抜に関する情報」として、編入学・転入学試験の志願者数・受験者数・合格者数・入学者数を学科別・区分別に公表しています。2023〜2026年度の4年度を合計すると、経済学部(1部・2部、経済学科・地域経済学科の合計)は志願16名・受験15名・合格7名でした。このうち一般編入学・転入学試験に限ると受験9名・合格1名で、合格者が出なかった年度もあります。母数が小さく年度による振れが大きいため、倍率という単一の数値で難易度を測るのは適切ではありません。

北海学園大学経済学部の編入試験の試験科目は?

2027年度の一般編入学・転入学試験は、英語(10時00分〜11時00分)と経済学(11時30分〜12時30分)の2科目です。英語は英和辞典1冊または通信機能のない電子辞書1台の持込・使用が認められ、大学(4年制)を卒業した者および2027年3月に卒業見込みの者は免除されます。経済学は3題出題のうち2題を選択して解答します。合否は英語と経済学の筆記試験により、基礎的な知識と応用経済学を学ぶのに十分な学力があるかで判定されます。

北海学園大学経済学部の編入試験の出願期間と試験日はいつですか?

2027年度(2027年4月入学)の経済学部は、出願期間が2026年10月1日(木)から10月9日(金)まで、試験日が2026年11月7日(土)、合格発表が2026年11月20日(金)、入学手続期間が2026年11月20日(金)から11月27日(金)までです。試験会場は豊平キャンパスで、一般・社会人特別・協定校推薦の3区分とも同じ日程です。日程は年度ごとに変わるため、出願前に必ず最新の募集要項を確認してください。

北海学園大学経済学部の編入試験の出願資格は?

3年次編入学・転入学の主な区分は、大学(4年制)に2年以上在学した者または在学見込みの者で相当単位を修得(見込み)の者、大学を卒業した者または2027年3月に卒業見込みの者、短期大学または高等専門学校を卒業した者または卒業見込みの者、文部科学大臣の定める基準を満たす専修学校専門課程の修了者、同基準を満たす高等学校等の専攻科の修了者、外国の短期大学の卒業者などです。相当単位は経済学部の場合60単位以上で、これは大学に2年以上在学する区分にかかる要件です。外国籍の方は日本語能力試験(JLPT)N2相当以上の能力が必要です。

北海学園大学経済学部は1部と2部のどちらでも編入できますか?

経済学部は1部(昼間部)と2部(夜間部)の両方で3年次編入学・転入学を募集しており、それぞれに経済学科と地域経済学科があります。試験科目は1部・2部で共通です。2部の授業は17時50分から21時00分までの2時限で、大学は1部と同じ教員・同じレベル・同じ学習環境と説明しています。学費は編入学試験要項の学費表で1部の初年度合計1,332,000円に対し2部は673,000円です。ただし在留資格が「留学」の場合は2部へ出願できません。また願書の第2志望欄について要項が案内しているのは経営学部と人文学部で、経済学部には記載がないため、1部か2部かは出願時に決める必要があります。

社会人特別編入学や協定校推薦編入学とは何が違いますか?

一般編入学・転入学試験は英語と経済学の筆記試験で判定されます。社会人特別編入学・転入学試験は書類審査と面接で判定され、筆記試験はありません。出願には短期大学・高等専門学校の卒業などに加えて出願時に1年以上の社会経験が必要です。協定校推薦編入学試験は、北海学園大学と協定を締結した短期大学(部)を2027年3月に卒業見込みで当該短期大学の推薦を受けた方が対象で、書類審査と約10分の面接により判定されます。募集人員は協定短期大学ごとに1名ないし2名です。3区分とも出願期間・試験日・合格発表日は同じです。

北海学園大学の他学部と併願できますか?

2027年度の編入学・転入学試験は学部ごとに試験日が異なり、経済学部は2026年11月7日、経営学部Ⅰ期は11月28日、法学部3年次Ⅰ期は10月3日、人文学部Ⅰ期は10月24日、工学部Ⅰ期は8月28日です。日程が重ならないため学内併願は可能ですが、要項には複数の学部に出願する場合は出願学部ごとに出願書類一式が必要と明記されています。入学検定料も学部ごとに30,000円が必要です。試験科目は学部で大きく異なるため、併願する場合は科目の負担を見積もったうえで判断してください。

この記事の情報はいつ時点のものですか?

2027年度編入学・転入学試験要項および北海学園大学が公表する2023〜2026年度の入学者選抜に関する情報をもとに、2026年9月6日に更新しています。日程・科目・出願資格・学費は毎年変わる可能性があるため、出願前には必ず大学が公表する最新の募集要項を確認してください。

まとめ

北海学園大学経済学部の3年次編入学・転入学試験を、判断に必要な順に整理します。

  • まず区分を決める。協定校の短期大学に在籍しているなら協定校推薦、1年以上の社会経験があるなら社会人特別が使えます。いずれも筆記試験がなく、書類審査と面接で判定されます。大学公表のデータでも、この2区分は受験まで進んだ方の多くが合格しています。
  • 一般区分は筆記勝負で、実際に狭い。4年度を通して受験9名に対し合格1名でした。志願者が少ないことは合格しやすさを意味しません。英語(免除該当者を除く)と経済学の2科目を、基準を超える水準まで仕上げる必要があります。
  • 経済学は3題から2題の選択制。確認できた年度では、ミクロ経済学の理論・計算、現実の経済問題の資料読解と論述、経済学説の空欄補充という性格の違う3分野が並んでいました。得点源を2つ用意し、当日3分で選び切る練習まで含めて準備してください。
  • 1部と2部は、試験は同じで学費が違う。3年次編入の初年度納入金は1部1,332,000円、2部673,000円。第2志望欄の案内が経済学部にはないため、どちらで出願するかは出願時に決め切る必要があります。
  • 出願は10月上旬の9日間だけ。証明書は出願前3か月以内発行・成績証明書は厳封が条件です。発行に日数がかかるので、逆算して早めに動いてください。

募集内容は年度ごとに変わる可能性があります。出願前には必ず北海学園大学が公表する最新の編入学・転入学試験要項の原本を確認してください。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は北海学園大学が公表する2027年度編入学・転入学試験要項、選抜データは同大学が公表する「入学者選抜に関する情報」をもとに毎年度確認し、更新しています。出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析にもとづいています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年9月6日

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