名古屋大学 文学部 編入の合格体験記|すずきさん・中国語と小論文で挑んだ言語学専攻
結論:中国語の検定対策が、そのまま入試の外国語対策になった
高専で1年間受けた言語学の講義をきっかけに、言語学をもっと専門的に学びたいと考えた方の記録です。4年次の後期に進路を考え直し、国立大学で言語学を体系的に学べるところという条件で候補を探しました。高専の言語学の先生にも相談したうえで、各大学のホームページとシラバスを読み比べ、名古屋大学 文学部 人文学科・言語学に決めています。
試験は外国語(中国語)と小論文、そして2次の口述試験です。この方は2025年3月から4月に中国語検定HSKの対策を進めており、そこで積んだ語彙と文法がそのまま入試の全訳問題に効きました。7月に同じ学部を受ける友人から中国語と小論文の過去問を5年分もらい、8月は時間を計って解く段階へ。志望理由書は7月にほぼ徹夜で書き上げ、高専から名古屋大学へ編入した先生とゼミの先生に添削を頼んでいます。当日の受験者は約50名、倍率は5.0倍でした。
| 合格校 | 名古屋大学 文学部 人文学科・言語学 |
|---|---|
| 前籍 | 高等専門学校 |
| 前籍の学部・学科 | 文系学科 |
| 入学年 | 2025年4月 入学 |
| 編入年次 | 3年次 |
| 受験年度 | 2025年度入学 |
この記事で分かること
- 高専の言語学の講義から、名古屋大学で学ぶと決めるまでの経緯
- 出願した大学と結果(受験者約50名・倍率5.0倍)
- 2025年3月から9月まで、中国語・小論文・面接をどの順に積んだか
- 中国語の単語帳と言語学の本、過去問5年分の回し方
- 1次試験と口述試験の当日の流れと、面接で実際に聞かれたこと
なぜ編入を目指したのか
高専で言語学の講義を1年間受講したことをきっかけに、言語学の面白さを知った。高専4年次の後期頃から、進路を考えた時、自分がやりたいことは言語学をより専門的に学ぶことだという結論に至り、言語学を専門的に学べる大学への編入を決めた。
志望校を選んだ決め手
国立大学で言語学が専門的に学べるところという観点で大学を探した。高専の言語学の先生にも相談した。候補に挙がった大学のホームページやシラバス等を詳細に調べ、最も体系的かつ専門的に言語学を学べそうだと感じた名古屋大学に編入を決めた。
編入を周りに伝えた時の反応
伝えた相手: 家族・友人・大学・学校の先生 / 伝えた時期: 試験の半年〜1年前
母とは進路について話すことも度々あり、様々な不安があるため一緒に悩んでいたが、結果的に両親とも応援してくれた。友人も応援してくれた。先生は私の進路を勘違いしていた(別の学部に進むと思っていた)ようで、伝えると驚いていたが、応援してくれた。
受験した大学とその結果
この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。
| 結果 | 大学・学部 | 編入年次 | 試験区分 | 受験者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格(入学) | 名古屋大学 文学部 人文学科・言語学 | 3年次 | 一般編入 | 50 | 5.0倍 |
受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
合格までの学習計画
私が編入試験対策を始めたのは 2025年3月 、本番の試験は 2025年9月 でした。
時期別の1日の学習時間
平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。
平日
休日
1日あたりの学習時間の推移
月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。
月ごとの学習の中身
- 2025年3月
主な科目: 外国語(中国語) / 気持ちの状態 4/5
中国語(HSK5級)の検定に向けて勉強をした。できるだけ毎日問題集を解いたり、単語帳を作ったり見たりしていた。春休みは怠けてしまうので、友人と定刻に通話をつないで一緒に勉強して、コツコツ進めることができた。
- 2025年4月
主な科目: 外国語(中国語) / 気持ちの状態 4/5
3月から継続して中国語の勉強をしていた。検定試験が4月だったので、単語帳を見る回数を増やしたり、わからないところを無くす意識で覚えにくいと感じた単語をマークしておいたりして工夫しながら勉強した。検定は合格することができた。
- 2025年5月
主な科目: 外国語(中国語) / 気持ちの状態 3/5
毎日ではないが、中国語のニュースを読んでいた。特に、政治や経済のニュースで関心のあるものについて情報を集めていた。高専の授業の一環としてやっていたが、検定には出ないような語彙も増えたので結果としてよかったと思う。
- 2025年6月
主な科目: 面接/口頭試問, 外国語(中国語) / 気持ちの状態 3/5
5月に続き、中国語のニュースは少し読んでいた。 専攻分野の本を読み始めた。空いた時間で少しずつ読むようにしていた。 (卒業研究が忙しかったため、進捗は少なめだった。)
- 2025年7月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 外国語(中国語), 小論文 / 気持ちの状態 2/5
中国語と小論文の過去問を入手して、問題に目を通した(実際に解くまでには至っていなかった)。 志望理由書を書くために、シラバスを調べて何が学べるのかを知り、その上で自分は何をしたいのかを明確にした。書き始める時期が遅く、郵送したい日までの時間が少なかったため、ほとんど徹夜して書き上げた。高専から名古屋大学に編入した先生がいたため、その先生とゼミの先生に添削をお願いして志望理由書を完成させた。 専攻分野の本を読んだ。
- 2025年8月
主な科目: 面接/口頭試問, 外国語(中国語), 小論文 / 気持ちの状態 1/5
過去問を実際に時間を計りながら解いた。 中国語の単語をHSK対策の本を活用して勉強した。 専攻分野の本を読んだ。
- 2025年9月
主な科目: 面接/口頭試問 / 気持ちの状態 1/5
専攻分野の本を読んだり、ノートにまとめたりして学習をした。 面接のスタンダードな質問には答えられるように、どのようなことを答えるかを言語化した。
勉強場所と環境
平日は高専の所属していたゼミ室で夕方まで勉強していた。基本的に周りに人がいなくて静かだったため、他の人が出す音がほとんど気にならず、落ち着いて勉強することができた。 また、通学に利用していたバスの中で、スマホの単語帳アプリをよく見ていた。平日は通学している時間が必ず発生するため、その間は単語帳を見るという習慣になるし、通信量が多いアプリを外で使えないようにしていたため、誘惑が少なくて集中できた。家から学校まで距離があったため、片道1時間程度を充てることができた。通学以外でも、外出時で車に乗っている時なども単語帳アプリを見ていた。 夜や休日、休暇期間は自宅で勉強していた。夏だったので冷房がついているリビングを使うことが多かったが、リビングでは床に座っていたため、姿勢が悪く、体が痛くなってより疲れやすく集中も切れやすかったと感じる。他の家族がいるとより集中が切れやすいため、リビングよりも自室で椅子に座って勉強するほうが捗っていたように感じる。 まれに図書館も利用していた。比較的静かだが、ゼミ室のほうが落ち着けると感じていたため、頻度は少なかった。
スランプとメンタル回復
ずっと勉強が手につかなかった。やらなければいけないという意識はずっとあったため、現実についていけない感覚があり、メンタルが落ち込んだ。夜型の人間なので、夜の数時間でこの何ページ分だけ勉強するという低めの目標を立てて進めるという習慣にして、なんとかリズムを作っていた。また、卒業研究を並行して行う必要があったり、時期によってはテストがあったりしたため、やらなければいけないことでいっぱいになってしまって、メンタルが落ち込むこともあった。1つずつ片付けるしかないので、この期間はこれをするとメリハリをつけるようにした。また、休日にリフレッシュをすることも大切なので、この時間は絶対に自分のやりたいことをすると決めて、メリハリをつけていたのも良かったと思う。
科目ごとの対策と使った教材
科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。
外国語(中国語)
2025年3月 〜 2025年7月
新HSK6級 必ず☆でる単 スピードマスター 2周
選んだ基準: HSK5級から6級程度の単語力をつけておけば、ほとんど問題なく解けるため。
単語の学習に活用した。そのまま持ち歩くのは重いので、スマホの単語帳アプリに知らない単語をとにかく登録して、空いた時間に見るようにした。
中国語検定HSK公式過去問集5級2021年度版 1周
選んだ基準: HSK5級程度の問題が解ければ、問題文に出てくる文法はおおよそカバーできるため。
元々は試験の対策ではなく検定合格のために勉強を始めたが、結果的に入試の対策にもなっていたと感じる。問題を解いて、わからなかった文法や単語などをノートにメモして繰り返し見返せるようにした。単語はスマホの単語帳アプリにも登録して、いつでも見返せるようにした。
面接
2025年7月 〜 2025年9月
窪園晴夫(編)(2019)『よくわかる言語学』, ミネルヴァ書房 2周
選んだ基準: 高専の言語学の先生におすすめしてもらった。言語学という広い学問についてある程度体系的にわかりやすくまとめられている。
1周目は読むだけで、2周目はノートをとって要点をまとめた。ノートを見返すことで復習をした。面接では、これまでどんな本を読んだかという質問があったため、専攻したい分野について自発的に勉強しているということを示すためにも、いくつか本を読んでおいたほうがいいと思う。
今井むつみ・秋田喜美(2023)『言語の本質』, 中公新書 1周
選んだ基準: 言語学に関する新書で比較的最近に出版されたものであったため。また、出願先の名古屋大学の先生が著者であったため。
とりあえず読んだ。面接で少し深掘りされてもいいように、特に関心を持った部分を覚えておいて、それについて自分なりの考えを持っておいた。
過去問対策(入手・分析・周回)
同じく名古屋大学の文学部を3年次編入で受験する友人がいたため、その友人から中国語と小論文の過去問のデータを5年分入手した。友人は過去に編入試験を受けた先輩からもらっており、それ以上の詳細な経路はわからない。 中国語は文章を全訳する問題なので、わからない単語や文法があれば調べるという形で進めた。また、中国語の文章を日本語で綺麗に成立させる練習もした。 小論文は、試験時間の長さに合わせてタイマーをセットして、実際に文章を書いた。構成と主張を明確にすることと、内容を一貫させることを意識した。解き終わった後に少し時間を置いてから、落ち着いて改めて課題の文章と自分の解答を読み、構成が不自然になっていないかや根拠を含めて主張が説得力のあるものになっているか等の確認をして自分なりに添削した。小論文については、全ての過去問について書いたわけではないが、少なくとも課題文は全て読んで、扱われているテーマを確認し、自分ならどのような解答にするかを頭で組み立てることをしておいた。
振り返ってみて、これもやっておけばよかった
小論文の対策として、様々な社会問題や事象に関心を持ち自分なりの考えを持っておくこと、それに関する本や新聞を読んでおくことで、どんな問題にも対応できるようになったと思う。自分は小論文対策を疎かにしていたため、問題文の理解が浅かったと感じるし、出題されるテーマが幅広いため、知識が少ない分野の問題が出ていたら解答を書けていなかったと思う。また、自分が書いた文章を他の人に添削してもらうということも、客観的に文章を見てもらうためにやったほうが良かったと思う。 中国語は文章を全訳するというもので、中国の文化や歴史などの社会的な事柄をテーマにした文章が出るため、検定の勉強だけでなく、中国社会についてやそれに関する語彙も知っておくとより良かったと感じる。 面接は専攻したい分野について、その分野における1つの課題についてどう考えるかを質問されて困ってしまった。単に知識を入れておくだけでなく、自分なりに疑問を持って、それについて考えるという習慣をつけるようにしながら勉強をすれば良かったと思う。
試験当日はどうだったか
当日の時間の流れと、会場で感じたことです。
名古屋大学 文学部 人文学科・言語学
| 当日の受験者数 | 約50名(出願51名) |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 1次試験 10:00~11:00 外国語試験 11:00~13:00 昼休憩 13:00~14:30 小論文 2次試験 9:30~ 口述試験 (面接会場は2部屋あり、どちらかで試験を行う。控え室に受験者の面接の順番と面接を行う部屋が書かれている。順番によっては、昼頃まで待機する可能性もある。面接時間は個人差がありそうだが、私の場合は10分程度だった。) |
| 当日の気づき | 前泊する場合は、前日のうちに宿泊する場所から試験会場までの経路と所要時間を確認しておくほうが良い。1次試験当日は地下鉄が一部遅延しており、その影響で試験開始時間までに会場に到着することができなかった人もいたが、きちんと別の部屋で試験を受けることができていたので、もし不測の事態があったとしても、落ち着いて学部に連絡を入れて指示を聞けば大丈夫だと思う。 |
すずきさんが名古屋大学の面接で実際に聞かれた質問
面接で投げられた質問と、その場での答え方
志望理由書のどこを突かれたか
筆記で何がどう出たか(科目ごと)
面接の準備は、聞かれる中身が分かっているかどうかで負荷がまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
受験にかかった費用
編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ① 教材・書籍代 | ¥10,406 |
| ② 対策指導費 | ¥0 |
| ③ 試験関連費 | ¥0 |
| ④ 出願関連費 | ¥30,000 |
| ⑤ 当日関連費 | ¥70,000 |
| 合計 | ¥110,406 |
編入したあとの生活
すずきさんが編入したあとに分かったこと
単位認定でもっとこうしておけばよかったこと
編入を決める前に不安だったこと、入学後の実際
編入後の就職活動の状況
編入学後に気づいた貴重な情報
単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。
編入前の自分へ
正直、確実な対策をすることは難しいと思います。語学は言わずもがな積み重ねていくしかないですし、小論文もあらゆる社会的な事象に対してどれくらい関心や考えを持てるかの積み重ねの部分が大きいと思います。
対策が難しい分不安も大きいかもしれないですが、試験当日は自分のこれまでの生活や努力を信じて、落ち着いて考えることで力が十分に発揮できると思います。
— すずきさん(名古屋大学 文学部)
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026-08-08

