演習微分積分キャンパス・ゼミ
微分積分の計算問題で点を落としていませんか。編入試験では置換積分や重積分、多変数関数の微分など、計算力を問う問題が頻出です。本記事では、理工系編入対策に広く使われている『演習微分積分キャンパス・ゼミ』について、その活用法と注意点をお伝えします。
この本の位置づけ
本書は、微分積分の基礎から応用レベルまでの演習問題を豊富に掲載した参考書です。和歌山大学工学部、茨城大学理学部、広島大学工学部、神戸大学工学部、愛知工業大学など、複数の編入試験で問われている置換積分、極座標変換、重積分、高階導関数といった単元をカバーしており、理工系編入を目指す受験生の計算演習に適しています。
他の微分積分参考書との違いは、編入試験に出やすい範囲とそうでない範囲の線引きがちょうどよい点です。試験対策として効率的に学習を進めたい受験生に向いています。一方、解説の詳しさについては、参考書によってばらつきがあるため、自分の理解度に応じて補足教材の準備が必要になることもあります。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
導入の目安は大学1年生の秋~2年生の春です。この時期に導入することで、編入試験までに計算技法を十分に定着させる時間が確保できます。
もし春学期中に導入できない場合、夏以降の学習では過去問と並行して使う必要が出てきます。逆に導入が遅すぎると、演習量が不足したまま試験本番を迎えることになるため、遅くとも秋までには取り組みを始めることをお勧めします。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
愛知工業大学全学部
数学
頻出テーマ重積分、多変数関数、高階偏導関数
本書の該当ページ高階偏導関数(p.133)、多変数関数(p.173)、重積分(p.164)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず目次から、置換積分、重積分、多変数関数の微分などの章を優先的に進めてください。各単元ごとに例題と演習問題が並んでいるので、例題で解法パターンを確認した後、演習問題で類似問題を繰り返し解く流れが効果的です。
学習を進める際は、志望大学の過去問を参考にしながら、出題されやすい単元に学習時間を集中させることが大切です。すべての問題を解く必要はなく、試験範囲に関連した問題を選別して取り組みましょう。
過去問との往復学習も重要です。参考書で計算技法を習得した後、実際の編入試験問題でその技法がどう応用されているかを確認することで、本番での対応力が高まります。
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
2周した。編入の先輩のnoteでよく聞く名前であった入門書だったため。編入・学部試験で問われる範囲とそうでない範囲の線引きがちょうどよく、効率的に対策できるが解説の質はかなり低い。
東北大学 経済学部 合格(2024年度) / 経済数学
解説が丁寧。試験に出ない範囲は過去問を参考にしながら取捨選択し、アウトプットメインで使用した。
神戸大学 経済学部 合格(2026年度) / 数学
注意点
本書は複数の合格者に支持されている一方で、解説の質についてはレベルにばらつきがあるという指摘があります。解説だけでは理解しにくい部分が出てきた場合は、大学の講義資料やYouTubeの解説動画など、別の学習資料と組み合わせることをお勧めします。
出版年については確認の上、必要に応じて最新版を入手してください。また、本書は問題演習に特化した参考書のため、理論的な背景や証明をしっかり学びたい場合は、教科書レベルの参考書で基礎を固めてから使用することをお勧めします。







