ともに生きるための教育学へのレッスン40 北海道大学教育学部,宮崎 隆志,松本 伊智朗,白水 浩信
編入試験の教育学では、単なる教育制度の知識だけでなく、人間形成や教育の本質に関わる深い理解が求められます。特に京都大学や名古屋大学などの難関大では、ニーチェなどの思想家の議論や教育史における転換点を問う問題が繰り返し出題されています。本書は、教育学部で実際に教えられている40のレッスンを通じて、こうした根本的な教育観を養うのに役立つ参考書です。
この本の位置づけ
この本は、編入試験の教育学で高得点を目指す受験生向けです。教育学を初めて学ぶ人が基礎知識を得る入門書というより、教育的思考の幅を広げ、試験で問われる思想的・理論的な背景を理解するための書籍です。 他の教育学の参考書との大きな違いは、著者が北海道大学教育学部の実際の授業をベースにしているという点です。教科書的な教育制度の解説だけでなく、人間形成やニーチェといった人文学的なアプローチから教育を考える素養が身につきます。この視点は、特に上位難易度の大学の出題傾向と合致しています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書は、編入試験対策を始めて2~3ヶ月経ち、教育学の基本的な用語や制度についての予備知識がある段階で導入するのが効果的です。教育史や教育社会学の基礎学習を終えた後に読むことで、各単元がより深く理解できます。 早い段階で手をつけると、基礎がまだ定着していないため内容の難度に圧倒される可能性があります。逆に試験直前に初めて読むと、理解を深める時間が不足してしまい、知識を整理しきれないまま本番を迎えることになります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず目次で全体像を把握した上で、自分が受験する大学の過去問で頻出の論点(人間形成、ニーチェ、教育改革、義務教育など)に関連するレッスンから読み始めることをお勧めします。 各レッスンは独立した内容になっているため、興味や必要性に応じた順序で読んで問題ありません。1つのレッスンを読んだ後は、そこで扱われた概念や議論が過去問にどのように反映されているか確認するために、志望大学の該当分野の過去問に立ち返る学習サイクルが重要です。この往復を繰り返すことで、表面的な暗記ではなく、思考の背景にある論理を身につけられます。
注意点
この本は出版から年月が経過している可能性があります。教育制度の最新改革や統計データについては、別途現在の資料で補完する必要があります。 本書は教育学の理論的・思想的な深さを重視しているため、教育法規や具体的な制度の細部については詳しく説明されていない箇所があります。「学習指導要領」や「特別支援教育」など、制度面の詳細を問う出題に対しては、別の参考書や過去問解説で補う必要があります。また、本書は思考の拡張を目的としているため、試験対策の全てをこれ1冊で完結させるのではなく、基礎知識を扱う参考書との組み合わせ学習を心がけてください。







