社会人の大学編入は可能?学士編入・夜間主・通信制の違い
働きながら大学に入り直したいと考えたとき、進むべき道は「いま大卒(学士)かどうか」で大きく分かれます。大卒であれば学士編入という道があり、大卒でなければ夜間主コースや通信制大学を経由する道もあります。この記事では、社会人が大学編入を検討するときに整理しておきたい3つの道を、それぞれ向いている人と確認すべき点とあわせてまとめます。
この記事で分かること
- 大卒(学士)なら使える「学士編入」の出願先の規模(263校・面接と書類だけで受けられる大学が51校)
- 大卒でない社会人が検討できる、夜間主コース・通信制大学という2つの道
- 3つの道のどれを選ぶかで、必要な時間・費用・出願条件がどう変わるか
まず「学士(大卒)かどうか」で道が分かれる
社会人の大学編入を考えるとき、最初に確認すべきはすでに大学を卒業しているかどうかです。大卒(学士)であれば、学士編入という専用のルートが使えます。編入総研の一覧記事には、次のように整理されています。
大学を卒業した人(学士)が出願できる大学は263校、791学部で、そのうち国公立は96校です。すでに修得した単位が認定されるため、多くの場合2年次または3年次からの入学となり、入り直すよりも短い期間で卒業を目指せます。働きながら学び直したい人にとっては、面接と書類だけで選抜する募集がある大学が51校ある点も、現実的な選択肢になる理由のひとつです。
つまり大卒であれば、学科試験の負担が比較的軽い出願先だけでも51校あるということです。まとまった勉強時間を取りにくい社会人にとって、これは現実的な選択肢になります。志望分野が決まっている場合は、上記の一覧記事から学部系統別に出願先を絞り込んでください。
大卒でない社会人には夜間主コース・通信制大学という道もある
まだ大学を卒業していない社会人の場合、学士編入は使えません。この場合に検討されることが多いのが、次の2つの道です。
- 夜間主コース — 国公立大学を中心に、平日夜間・土曜などに授業を開講し、働きながら通うことを前提に設計されたコースです。修業年限や卒業要件は大学・学部によって異なるため、志望校の募集要項で開講時間帯・必修科目の時間割を必ず確認してください。
- 通信制大学からの編入・入学 — 通学の頻度を抑えながら学位取得を目指す道です。すでに大学で修得した単位を認定してもらえる場合、卒業までの期間を短縮できることがあります。認定される単位数は大学・学部・すでに履修した科目によって差が大きく、出願前の個別確認が欠かせません。
この2つは、学士編入のように「出願できる大学数」を編入総研側で集計したデータをまだ持っていません。大学ごとの制度差が大きい分野のため、気になる大学がある場合は、募集要項を個別に確認するか、無料相談で自分の状況に合う道を相談することをおすすめします。
3つの道をどう選ぶか
| 道 | 対象になりやすい人 | まず確認すること |
|---|---|---|
| 学士編入 | すでに大学を卒業している(学士を持っている) | 志望校が学士編入を実施しているか、面接・書類中心の募集があるか |
| 夜間主コース | 大卒ではなく、仕事を続けながら平日夜間・土曜に通える | 開講時間帯、必修科目に平日昼間の実験・実習が含まれないか |
| 通信制大学からの編入 | 大卒ではなく、通学の頻度を抑えたい・すでに一部の単位を持っている | 手持ちの単位がどの程度認定されるか、卒業までに必要な年数 |
いずれの道でも、「いまの自分の学歴・在籍状況で、どの出願資格に当てはまるか」を最初に整理することが遠回りを避ける近道です。学士を持っていないのに学士編入の要項だけを調べてしまう、あるいは平日昼間に必修の実習がある学部を夜間主だと思い込んで調べてしまう、といった行き違いが起きやすいためです。
働きながらの受験で見落としやすい2つの確認事項
社会人が大学編入・学士編入を目指すとき、学力面の対策以上に見落とされがちなのが、次の2点です。
試験日・面接日が平日か土日か
学士編入は面接と書類だけで選抜する大学が一定数ある一方、その面接日が平日日中に設定されている大学も少なくありません。有給休暇の調整が必要になる場合があるため、志望校が固まった段階で試験日程を早めに確認し、勤務先との調整を前倒しで進めておくことをおすすめします。土日に面接を設定している大学もあるため、勤務日程の融通が利きにくい人は、その点も出願先を選ぶ基準のひとつになります。
入学後の学費・生活費の見通し
働きながら通う場合でも、授業料そのものは新卒で入学する学生と同じ金額がかかります。夜間主コースは昼間開講のコースより授業料が低く設定されている大学もありますが、制度は大学ごとに異なるため一律には言えません。また、在学中に収入が減る、あるいは通学のために勤務時間を減らす必要が出てくるケースもあります。奨学金や教育訓練給付など利用できる制度がないかは、編入後の奨学金の継続手続きもあわせて出願前に確認しておくと安心です。
社会人が大学編入を目指すときの3ステップ
- いまの学歴・在籍状況を整理する。大卒(学士)かどうか、大学在学中・短大・高専卒業などの条件に当てはまるかどうかで、検討できる道の範囲が変わります。ここが曖昧なまま情報収集を始めると、対象外の要項を読むことに時間を使ってしまいます。
- 働きながら通える現実的な選択肢を絞り込む。学士編入なら面接・書類中心の募集がある大学、夜間主コースなら開講時間帯が自分の勤務と両立できる大学というように、まず「通える」条件で候補を絞ってから、志望分野との一致を確認します。
- 志望理由書と試験日程の準備を並行して進める。学士編入は志望理由書(ステートメント)の完成度が評価に直結する大学が多く、まとまった作成時間の確保が必要です。試験日・出願書類の締切から逆算して、いつまでに何を用意するかを早めに決めておいてください。
この3ステップは、大卒か大卒でないかに関わらず共通して有効です。とくに社会人の場合は、学生時代と違って自分で使える時間が限られているため、最初の整理と絞り込みにかける時間を惜しまないことが、遠回りを避ける近道になります。
編入試験の全体像をもっと知りたい方へ
よくある質問
大卒でなくても大学編入はできますか?
できます。大卒(学士)であれば学士編入、大卒でなくても大学在学中・短大・高専卒業見込みなどの条件を満たせば、通常の編入試験に出願できる場合があります。加えて、夜間主コースや通信制大学を経由してから編入するという道もあります。まずは自分のいまの学歴・在籍状況が、どの出願資格に当てはまるかを確認してください。
仕事を辞めずに大学に通えますか?
大学・学部によって授業の時間帯や必要な出席日数が異なるため、一律には言えません。夜間主コースは働きながら通うことを前提に設計されていますが、実験・実習が必須の学部では平日昼間の時間が必要になることもあります。志望校の時間割・必修科目の開講時間を早い段階で確認してください。
学士編入と、在学中の人向けの3年次編入学試験はどちらが有利ですか?
「有利」というより対象者が違います。学士編入は学士の学位を持つ人向けで、選抜方法も書類・面接中心の大学が多い一方、3年次編入学試験は在学中・短大・高専卒業見込みなどの人を対象に学力試験を課す大学が多い傾向があります。自分がどちらの出願資格に当てはまるかを先に確認してください。
自分がいまどの出願資格に当てはまるか、大卒でない場合にどの道が現実的かは、状況を聞いて初めて分かります。
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もっと知りたい方へ
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。学士編入の出願先データは編入総研の集計にもとづいています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

