早稲田大学創造理工学部の編入試験対策|学士入学の仕組みと学科別対策
結論:創造理工学部が実施しているのは「学士入学」だけ
先に、もっとも重要な事実からお伝えします。早稲田大学創造理工学部は「3年次編入学試験」を実施していません。実施しているのは、すでに学士の学位を持つ人(または2027年3月までに取得見込みの人)を対象にした「学士入学試験」だけです。大学2年生・短期大学生・高等専門学校生など、まだ学士を持たずに3年次への編入を目指している場合、この記事で紹介する制度にはそのままでは出願できません。対象学科は建築学科・総合機械工学科・経営システム工学科・社会環境工学科・環境資源工学科の5学科すべてで、選考は学科によって異なり、建築学科だけ「空間表現(鉛筆デッサンなど)」の実技試験と面接、それ以外の4学科は面接(口頭試問)のみで判定されます。出願資格には外部英語試験(TOEFL-iBT・IELTS・TOEIC L&Rのいずれか)のスコア提出が必須です。すでに学士を持っている人はこのまま読み進めてください。学士をまだ持っていない人は、記事後半の「学士を持っていない場合の選択肢」を先に確認することをおすすめします。この記事では、2027年度の入試情報にもとづいて、制度の仕組み・学科別の選考内容・出願スケジュール・対策の考え方を整理します。
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
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試験概要(最新要項データ)
2027年度2027年度(2026年実施)の学士入学試験の入試情報にもとづくデータです。この節は毎年の要項公表に合わせて更新されます(更新日: 2026-09-06)。
| 実施区分 | 学士入学試験のみ(3年次編入学は実施なし)。基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部の3学部が共同で実施 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年9月1日〜9月8日(郵送・消印有効) |
| 試験日 | 2026年11月21日 |
| 合格発表 | 2026年12月18日 10:00〜 |
| 入学手続期間 | 2026年12月18日〜2027年1月18日 |
| 対象学科 | 建築学科・総合機械工学科・経営システム工学科・社会環境工学科・環境資源工学科(創造理工学部の5学科すべて) |
| 募集人員 | 各学科「若干名」(=具体的な人数を公表しない少数枠という意味) |
| 選考方法 | 建築学科: 空間表現(鉛筆デッサンなど・9:30〜10:30)+面接による口頭試問 総合機械工学科・経営システム工学科・社会環境工学科・環境資源工学科: 面接による口頭試問のみ |
| 出願資格(主なもの) | 学士の学位を持つ、または2027年3月までに取得見込みの者 |
| 英語要件 | TOEFL-iBT/IELTS(Academic または UKVI Academic)/TOEIC L&Rのいずれかのスコアカード原本を提出。出願開始日から起算して過去2年以内に受験したものに限る |
| 主な提出書類 | 入学志願票、写真、卒業(見込)証明書、成績証明書、外国語検定試験証明書 |
出願資格・提出書類・スコアの有効期限などの詳細は、必ず早稲田大学が公表する最新の募集要項(大学公式サイトで「早稲田大学 創造理工学部 学士入学」と検索)で確認してください。本記事は制度理解と学習計画づくりのための参考情報です。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
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まず確認:「学士入学」と「3年次編入学」の違い
「編入」という言葉は広く使われますが、早稲田大学の制度上は出願できる人の条件がまったく異なる2つの入試に分かれています。この違いを取り違えると、出願資格を満たさないまま準備を進めてしまう恐れがあるため、最初に整理しておきます。
| 学士入学 創造理工学部が実施 | 3年次編入学 創造理工学部は実施なし | |
|---|---|---|
| 出願できる人 | 学士の学位を持つ人(取得見込みを含む) | 学士を持たず、短期大学・高等専門学校の卒業見込みや大学に一定期間在学した人など |
| 入学する年次 | 3年次 | 3年次 |
| 早稲田の理工系での実施状況 | 基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部の3学部が共同で実施 | 基幹理工学部の一部学科のみ実施。創造理工学部・先進理工学部は実施していない |
つまり、大学に在学中でまだ学士を持っていない1〜2年生・短大生・高専生が「早稲田大学の理工系に編入したい」と考えた場合、創造理工学部は選択肢に入りません。同じ理工系で3年次編入学の対象になり得るのは基幹理工学部の一部学科(学科によって対象が異なるため、必ず基幹理工学部の要項で確認してください)です。一方、すでに4年制大学を卒業し学士の学位を持っている人(または卒業見込みの人)にとって、創造理工学部の学士入学は、専門分野を変えて新たに3年次から学び直せる制度として選択肢になります。
学科別の選考内容
創造理工学部の学士入学は、5学科すべてで実施されますが、選考内容は学科によってはっきり分かれます。志望学科を決めるうえで、この違いを踏まえておくことが重要です。
建築学科:空間表現(実技)+面接
建築学科だけ、他の4学科にはない実技試験「空間表現(鉛筆デッサンなど)」が課されます。試験時間は9:30〜10:30の1時間で、その後に面接による口頭試問が行われます。空間や物の形を短時間で的確にとらえて表現する力が問われる試験で、専門知識の説明力だけでなく、建築を学んできた(あるいはこれから学ぶ)人としての基礎的な表現力も評価対象になると考えられます。
総合機械工学科・経営システム工学科・社会環境工学科・環境資源工学科:面接のみ
この4学科には筆記試験がなく、面接による口頭試問のみで選考されます。限られた面接時間の中で、これまで学んできた専門分野の理解、なぜ早稲田大学のその学科で学び直したいのか、入学後にどのような研究・学びを行いたいのかを、自分の言葉で一貫性を持って説明できるかが問われる形式です。筆記試験がない分、口頭でのやり取りの比重が大きい試験だといえます。
選考方法は2027年度の入試情報にもとづいています。年度により変わる可能性があるため、出願前に必ず最新の入試要項で確認してください。
口頭試問(面接)で意識したいこと
創造理工学部の学士入学は、建築学科以外の4学科が面接のみで判定される制度です。ここでは、限られた面接時間を有効に使うための一般的な準備の考え方を整理します(学士入学試験特有の採点基準は公表されていないため、一般的な大学院入試・編入学面接に共通する考え方として参考にしてください)。
これまでの学びと志望動機をつなげる
すでに学士を取得している応募者は、前籍校での専門分野・卒業論文(卒業研究)のテーマを持っていることが多いはずです。面接では「これまで何を学び、なぜ今、創造理工学部のその学科で学び直したいのか」という一貫したストーリーを、専門用語を正確に使いながら簡潔に説明できる状態にしておくことが重要です。分野を大きく変える場合ほど、これまでの学びと新しい学科での学びの接点を具体的に言語化しておく必要があります。
志望する研究室・研究テーマを調べておく
学科の公式サイトで、志望する研究室の教員・研究内容を事前に確認し、自分がその研究室(またはその学科の研究分野)でどのようなテーマに取り組みたいかを、できるだけ具体的に説明できるようにしておきましょう。「なぜ他大学ではなく早稲田大学のこの学科なのか」という問いに、研究内容や設備、カリキュラムなど具体的な理由で答えられると、志望動機の説得力が高まります。
専門知識を口頭で説明する練習
筆記試験がない分、専門知識そのものの正確さに加えて「口頭でわかりやすく説明できるか」が問われます。これまで使ってきた教科書・専門書の重要な概念を、紙に書かずに声に出して説明する練習をしておくと、当日の受け答えに落ち着きが出ます。可能であれば、大学の教員や、すでに社会人・研究者として活動している知人に模擬面接を頼み、第三者からのフィードバックを受けておくと精度が上がります。
出願資格と提出書類
出願資格の中心は「学士の学位を持つ、または2027年3月までに取得見込みであること」です。加えて、外部英語試験のスコアカード原本の提出が必須で、次の3種類のいずれかに限られます。
- TOEFL-iBT(MyBest Scores・TOEFL-ITP・TOEFL iBT Home Edition・TOEFL iBT Paper Edition・TOEFL Essentialsを除く)
- IELTS Academic または IELTS for UKVI Academic(IELTS One Skill Retake・IELTS General Training・IELTS Indicator・IELTS Onlineを除く)
- TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC Bridge・TOEIC IP・TOEIC S&Wを除く)
いずれも出願開始日(2026年9月1日)から起算して過去2年以内に受験したものに限られます。これより古いスコアは使えないため、受験時期から逆算してスコアを確保しておく必要があります。主な提出書類は、入学志願票、写真、卒業(見込)証明書、成績証明書、外国語検定試験証明書です。証明書類は発行に時間がかかることがあるため、出願期間の直前ではなく数週間前から手配を始めるのが安全です。
出願資格の詳細な区分(学士取得の時期・見込みの扱いなど)は年度により文言が変わる可能性があります。必ず大学公式の最新の募集要項で確認してください。
出願から入学までのスケジュール
2027年度は、出願から入学手続までが次のような日程で進みます。試験(11月)から出願(9月)まで逆算すると、準備の中心はそれより前の時期に来る点に注意が必要です。
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半年〜1年以上前:英語スコアの確保
選考は面接(一部学科は実技)が中心で、学力試験としての英語はありません。その代わりに、出願時点で外部英語試験のスコアカード原本が手元にある必要があります。スコアの有効期限は「出願開始日から過去2年以内」なので、早すぎる受験は無効になる一方、出願直前の受験では結果が間に合わないリスクがあります。出願年の1年〜半年ほど前を目安に受験計画を立て、必要であれば複数回受験してスコアを更新しておくと安心です。
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3〜6か月前:面接準備・研究計画の整理
面接では、これまでの学びの内容、志望する学科・研究室を選んだ理由、入学後に取り組みたい研究テーマなどを、専門用語を正確に使いながら説明できることが求められると考えられます。志望する研究室の教員や研究内容を調べ、自分の関心と結びつけて話せるように整理しておきましょう。すでに卒業論文・卒業研究に取り組んだ経験がある人は、その内容と新しい学科での学びのつながりを言語化しておくと、一貫性のある志望理由になります。
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建築学科志望者:空間表現の練習を並行
建築学科を志望する場合は、面接準備と並行して「空間表現(鉛筆デッサンなど)」の練習が必要です。試験時間は1時間と限られているため、短時間で対象を的確に観察し、構図・比率・陰影を意識して描き切る練習を重ねておくことが対策の中心になります。日頃からスケッチを習慣にする、建築系の予備校や講座で基礎的なデッサン指導を受けるなどの方法が考えられます。すでに建築・意匠系の学部でデッサンや製図の授業を受けた経験がある人は、その基礎を思い出しながら短時間で描き切るスピード感を意識した練習に切り替えるとよいでしょう。未経験の人は、鉛筆の濃淡だけで立体感や質感を表現する基本練習から始め、時間を計りながら1枚を完成させる練習を重ねることをおすすめします。
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出願期間直前:書類をそろえる
出願期間は2026年9月1日〜9月8日の約1週間と短く設定されています。卒業(見込)証明書・成績証明書・外国語検定試験証明書など、発行に日数がかかる書類は、出願期間に入る前の数週間で手配を終えておきましょう。
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試験日(11月21日):建築学科は実技→面接
建築学科は9:30〜10:30に空間表現の実技試験があり、その後に面接が行われます。それ以外の4学科は面接のみです。時間割や実施方法は年度により変わる可能性があるため、受験票と最新の入試要項の記載を必ず確認してください。
難易度の考え方
創造理工学部の学士入学について、大学が公表している志願者数・合格者数などの実施状況データは現時点で確認できていません。したがって、他大学のように倍率を数値で示すことはできません。ただし、次の3点から、応募者層とハードルの性質はある程度読み取れます。
- 出願資格が学士取得者に限定されるため、母集団自体が「学士を持たない編入希望者」より小さく絞り込まれます。
- 募集人員が学科ごとに「若干名」であり、多くの学科で数名程度の少数選抜と考えられます。
- 建築学科以外は面接のみで判定されるため、限られた対話の中で専門性と志望動機を的確に伝えられるかどうかが合否を左右すると考えられます。
大学公表の志願者数・合格者数などの実施状況データが確認でき次第、本記事を更新します。
学士を持っていない場合の選択肢
ここまで読んで、「自分はまだ学士を持っていない」と気づいた方に向けて、代わりの選択肢を整理します。
- 基幹理工学部の3年次編入学を検討する: 早稲田大学の理工系3学部のうち、学士を持たない人向けの3年次編入学を実施しているのは基幹理工学部の一部学科です。対象学科・選考内容は創造理工学部とは別に定められているため、基幹理工学部の入試情報で改めて確認してください。
- 他大学の理工系学部を検討する: 建築・機械・経営工学・土木環境・資源工学に近い分野で、学士を持たない人向けの3年次編入学を実施している大学は他にもあります。志望分野が近い大学から検討先を広げるのも有効です。
- まず学士(卒業)を取得してから学士入学に再挑戦する: 今の大学・短期大学・高等専門学校で学びを続けて学士(卒業)を取得したうえで、創造理工学部の学士入学に改めて出願する道もあります。
志望分野が近い大学の編入試験情報は、記事末尾の関連記事もあわせて確認してください。
よくある質問
早稲田大学創造理工学部は3年次編入学を実施していますか?
いいえ。創造理工学部が実施しているのは、学士の学位を持つ人を対象にした「学士入学試験」のみです。学士を持たない大学2年生・短期大学生・高等専門学校生などが出願する「3年次編入学試験」は実施していません(2027年度入試情報にもとづく)。学士を持たない場合は、3年次編入学を実施している基幹理工学部の一部学科や、他大学の理工系学部を検討する必要があります。
学士入学と3年次編入学はどう違いますか?
どちらも3年次に入学する制度ですが、出願できる人の条件が異なります。学士入学は学士の学位を持つ人(取得見込みを含む)が対象で、3年次編入学は学士を持たず、短期大学・高等専門学校の卒業見込みや大学に一定期間在学した人などが対象です。早稲田大学の理工系では、学士入学は基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部の3学部共同で実施されますが、学士を持たない人向けの3年次編入学を実施しているのは基幹理工学部の一部学科のみです。
創造理工学部の学士入学はどの学科で実施されていますか?
建築学科・総合機械工学科・経営システム工学科・社会環境工学科・環境資源工学科の5学科すべてで実施されています(2027年度入試情報)。創造理工学部を構成する全学科が対象ですが、学科ごとに選考内容が異なる点に注意してください。
選考方法は学科によってどう違いますか?
建築学科は「空間表現(鉛筆デッサンなど)」の実技試験と、面接による口頭試問が課されます。総合機械工学科・経営システム工学科・社会環境工学科・環境資源工学科の4学科には筆記試験がなく、面接による口頭試問のみで選考されます(2027年度入試情報にもとづく。年度により変わる可能性があるため最新の入試要項で確認してください)。
出願資格は?
学士の学位を持つ人、または2027年3月までに取得見込みの人が対象です。加えて、TOEFL-iBT・IELTS(Academic)・TOEIC L&Rのいずれかのスコアカード原本の提出が必須で、出願開始日から起算して過去2年以内に受験したものに限られます。詳しい条件は必ず最新の募集要項で確認してください。
募集人員は何人ですか?
2027年度入試情報では、学科ごとに「若干名」とされており、具体的な人数は公表されていません。少数選抜であることは確かですが、倍率のような数値による比較はできません。
出願から入学までのスケジュールは?
2027年度は、出願期間が2026年9月1日〜9月8日(郵送・消印有効)、試験日が2026年11月21日、合格発表が2026年12月18日、入学手続期間が2026年12月18日〜2027年1月18日という日程です。日程は年度により変わるため、出願前に必ず最新の募集要項を確認してください。
倍率や合格者数のデータはありますか?
現時点で大学が公表している志願者数・合格者数などの実施状況データは確認できていません。募集人員が「若干名」の少数選抜であることから、応募者はある程度絞り込まれた層になると考えられますが、数値による難易度の比較はできません。確認でき次第、本記事を更新します。
学士を持っていない場合、創造理工学部を諦めるしかありませんか?
諦める必要はありません。今の大学や短期大学・高等専門学校でまず学士(または卒業)を取得してから創造理工学部の学士入学に挑戦する道のほか、学士を持たない人向けの3年次編入学を実施している基幹理工学部の一部学科、他大学の理工系学部を検討する方法があります。志望分野が近い大学の編入試験情報もあわせて確認することをおすすめします。
まとめ
早稲田大学創造理工学部の入試でまず押さえるべきは、「3年次編入学」ではなく「学士入学」が実施されているという制度上の事実です。対象は学士を持つ人(または取得見込みの人)に限られ、5学科すべてで実施されますが、建築学科だけ空間表現の実技試験が加わり、それ以外の4学科は面接のみで選考されます。外部英語試験のスコア提出も必須のため、専門分野の準備と並行して、早い段階からスコア確保のスケジュールを立てることが対策の起点になります。学士をまだ持っていない場合は、この記事後半で紹介した代わりの選択肢を確認し、自分に合った編入ルートを検討してください。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
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この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認しています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年9月6日




