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予備校・塾の選び方

大学編入の予備校・塾の選び方|料金を正しくくらべる5つの手順

執筆・監修: オンライン編入学院 学長 國生誠 / 更新日: 2026-08-17​​‌​​‌‌​​​​‌‌​​​​​‌‌​‌‌​​​​​‌​​‌

大学編入の予備校を調べると、まず出てくるのが「おすすめ8選」のような記事で、そこには塾の名前と金額がならんだ表がのっています。ところが、その表を見てもピンとこないことが多いのではないでしょうか。同じ塾なのにサイトによって金額がちがいますし、そもそも安い塾がいいのか高い塾がいいのかも判断できません。

そこでこの記事では、まず主要8社を一覧にまとめました。お急ぎの方は、この一覧だけ見て決めていただいてかまいません。そのうえで後半では、自分でくらべるときの手順を5つに分けてお伝えします。

なお、先にお断りしておきます。この記事を書いているのは、大学編入の予備校「オンライン編入学院」が運営する大学編入総合研究所です。後半にはオンライン編入学院も出てきますので、中立な第三者による比較ではないことを踏まえてお読みください。

この記事で分かること

  • 主要8社の料金と合格実績の一覧(公式サイトの今の表示・確認日つき)
  • 塾を選ぶときに、いちばん先に見てほしいこと
  • 同じ塾でも、コースによって金額が2倍近くちがうこと
  • その1回が「何科目ぶんか」で、総額が大きく変わること
  • 「合格者◯◯名」という数字の読み方
  • 無料相談で聞いておくとよい13のこと
  • 予備校を使わなくてよい場合の条件

まず結論|主要8社を一覧でくらべました

細かい話に入る前に、まず全体を見てしまいましょう。大学編入を専門にあつかう主要8社を、公式サイトに今のっている情報だけでまとめました。

この記事がいちばんおすすめする選び方

もちろん金額も大事なのですが、その前に見ておいてほしいことがあります。

迷ったときの基準

いちばん新しい年の実績を、
きちんと出している塾を選ぶ

どの大学に何人受かったかという内訳まで出していれば、なお確かめやすくなります。

というのも、いちばん新しい年の合格実績こそ、その塾が「今」どうなのかを表す数字だからです。何年ぶんかを足した累計の数字は、長く続けている塾ほど大きくなるので、今の力までは読み取れません。

それに、実績をきちんと出すにはそれなりの手間がかかります。その手間をかけて毎年きちんと公開している塾は、それだけでも信用できるほうだと考えてよいでしょう。

実績の出し方を3つに分けました

そこで下の一覧では、実績の出し方を次の3つに分けました。良い悪いの評価ではなく、公式サイトに何が書いてあるかによる分類です。

  • ……いちばん新しい年の数と、大学ごとの内訳の両方を出している
  • ……いちばん新しい年の数を出している(内訳はなし)
  • ……累計だけ、いつの年の数字か確認できない、または公式サイトで見つけられなかった

ここで◎と○は、その数字が「いちばん新しい年のもの」だと確認できることが前提になります。年度がいつを指すのか公式サイトに書かれていなければ、新しい年の数字かどうかを読む側が確かめられないため、その場合は△としました。

主要8社の一覧

オンライン編入学院

受け方・教え方オンライン/コーチング・1対1

9か月のめやす面談18回 300,500円
面談36回 502,500円

最新年度の実績2025年度 148名2026年度 2258社で唯一、第三者の調査会社の裏づけあり。年度の区切りは公式に「2025年4月1日から2026年3月31日」と明記

ECC編入学院

受け方・教え方通学・オンライン/集団授業・個別

9か月のめやすオンライン個別36回 517,000円

最新年度の実績2025年度 145件2026年度 120どちらの年度にも「現時点の判明分」との記載あり。単位は「件」です(大学編入総合研究所が1件ずつ数えました)

中央ゼミナール

受け方・教え方通学・オンライン/集団授業・個別

9か月のめやすコース制のため別枠(後半に掲載)

最新年度の実績2025年度 2件2026年度 42024年度は84件で、年によって差が大きくなっています。累計は過去10年で2,209名

合格者編入塾

受け方・教え方オンライン/個別・学習管理

9か月のめやす標準コース 324,500円

最新年度の実績同塾の表記で2025年度 49それがいちばん新しい年を指すのかは、公式サイトの記載から確認できませんでした

四谷ゼミナール

受け方・教え方通学/個別

9か月のめやす週1コマ(36コマ)300,000円
月謝28,000円×9か月+入学金30,000円+諸経費18,000円。すべて税込(テキスト代は別途実費)

最新年度の実績大学名の列挙のみで人数の記載なし

スプリング・オンライン家庭教師

受け方・教え方オンライン/家庭教師

9か月のめやす計算できません(時間制の表示)
1時間6,000円(税込)。初回のみ入会金20,000円。何時間受けるかで金額が決まるため、9か月ぶんの総額は出せません

最新年度の実績過去7年の累計197名

河合塾KALS

受け方・教え方通学・オンライン/集団授業

9か月のめやすコース制のため別枠(後半に掲載)

最新年度の実績累計と合格率90%のみ。単年の人数は記載なし

日本編入学院

受け方・教え方通学・通信/少人数・個別

9か月のめやす計算できません(月額のみの表示)

最新年度の実績公式サイトで合格者数を見つけられませんでした

すべて税込。各社の公式サイトの今の表示をもとにまとめました(2026年8月17日に確認)。塾の名前をタップすると、その塾の公式ページが開きます。「ぜんぶ込み」は入学金・諸経費を足した金額です。四谷ゼミナールは公式が月謝で出しているため、9か月ぶんを掛けた計算です。スプリングは1時間あたりの表示なので、何時間受けるかが決まらないと総額が出せません。中央ゼミナールと河合塾KALSは月や年で区切らないコース制なので、この欄では出せません(いずれも後半に金額の考え方を載せています)。

2年ぶんをならべると、変化が見えます

上の一覧のうち、2025年度と2026年度の両方の実数を公式サイトで確認できたのは3社でした。せっかくなので、その3社を並べてみます。

2025年度 2026年度

オンライン編入学院(名)148名 → 225名

ECC編入学院(件)145件 → 120件

中央ゼミナール(件)2件 → 4件※2024年度は84件で、年によって差が大きくなっています

単位がちがう点に注意してください。オンライン編入学院は「名」、ECC編入学院と中央ゼミナールは「件」で、同じ数え方ではありません。また、ECC編入学院はどちらの年度にも「現時点の判明分」との記載があります。年度の区切りは各社の公式表示によります(オンライン編入学院は2025年4月1日〜2026年3月31日を2026年度と表示)。すべて2026年8月17日に確認。

なお、この3社以外を入れていないのは、2年ぶんの実数が公式サイトで見つけられなかったからです。入れなかった塾の実績が少ない、という意味ではありません。

主要8社の一覧を見るときの3つの注意

1つめは、回数のちがうものをそのまま並べて見ないことです。 同じ9か月でも18回のコースと36回のコースがあり、回数がちがえば金額がちがうのは当たり前だからです。くらべるときは、回数の近いものどうしで見てください。

36回どうしなら、四谷ゼミナール300,000円、オンライン編入学院502,500円、ECC編入学院517,000円です。ただし、この3社は「1回の中身」がちがいます。すぐ下で説明します。

2つめは、その1回が「何科目ぶんか」です。 じつは、ここがいちばん見落とされます。

たとえば四谷ゼミナールの公式サイトには、「1回の授業(1コマ)は110分です」「英語と小論文を受講するのであれば、英語週1コマ・小論文週1コマの合計週2コマ」と書かれています(2026年8月17日に確認)。つまり1コマは1科目ぶんという考え方です。

ところが編入試験では、英語と専門科目の2つが必要になることがよくありますし、志望理由書や面接の対策も欠かせません。1回が1科目ぶんの塾では、科目を増やせばそのぶん回数が増え、金額も上がっていきます。

そこで各社の公式サイトを読み比べてみると、そもそも料金の決まり方じたいが何通りもあることが分かってきます。

料金が何で決まるか塾の名前9か月・2科目にすると
期間と面談の回数で決まる
(科目による区分なし)
オンライン編入学院
合格者編入塾
変わりません
(300,500円/324,500円)
科目ごとのコマ数で決まる四谷ゼミナール週2コマなら 552,000円
ただし公式に「週1コマで2科目を半々に受けることもできる」との記載あり(その場合は300,000円のまま)
回数で決まる
(科目による区分なし)
ECC編入学院
(オンライン個別指導)
36回 517,000円
料金は回数だけで決まる表示のため、科目では変わりません
時間で決まる
(科目による区分なし)
スプリング・オンライン家庭教師科目が増えれば、そのぶん時間も必要になります
(何時間必要かは無料相談で確認を)
講座の組み合わせで決まる中央ゼミナール
河合塾KALS
組み合わせによります
(無料相談で確認を)

各社の公式サイトの今の表示をもとにまとめました(2026年8月17日に確認)。四谷ゼミナールの2科目は、公式の月謝「週2コマ56,000円」を9か月ぶんにして入学金30,000円と諸経費18,000円を足した金額です。ただし公式サイトには「時間的にあるいはご予算的に週2コマの受講が難しければ、週1コマで英語と小論文を半々に(または隔週で)受講することもできます」とも書かれています。その場合は週1コマのままなので300,000円です。スプリングは「授業料は1時間6,000円」という時間あたりの表示で、科目ごとの区分はありません。ただし時間で買う形なので、科目が増えればそのぶん時間が必要になります。何科目でどれくらいの時間が必要かは、無料相談で確認してください。

1科目だけでよければ、四谷ゼミナールの300,000円は8社でいちばん安い金額です。 でも2科目必要なら552,000円になります。

つまり「安い」かどうかは、自分が何科目必要かによって変わってしまうわけです。英語だけでよい方と、英語と専門科目の2つが必要な方とでは、同じ塾でも金額が倍近くちがうことすらあります。ですから金額を見るときは、回数と科目数の両方をそろえてください。

3つめは、金額の安さだけで決めないことです。 面談や授業のあいだの3〜4週間に何をしてもらえるかは塾によって大きくちがうのですが、そこは一覧には出てきません。この点は、あとの章であらためて説明します。

料金と実績の両方を確認できるオンラインの3社

8社のうち3社は、オンラインで受けられて、しかも9か月の料金と実績の両方を公式サイトで確認できます。オンライン編入学院、ECC編入学院、合格者編入塾の3社です。

このうち合格者編入塾の実績は、同塾の表記で2025年度のものです。それがいちばん新しい年を指すのかは、公式サイトの記載からは確認できません。先ほどの◎○△では、この理由で△にしています。

この3社を、回数をそろえて2通りで並べてみます。 面談や授業が「9か月で18回」のコースと、「9か月で36回」のコースの2つです。

9か月・18回でくらべる

くらべることオンライン編入学院合格者編入塾ECC編入学院
コース9か月プラン
(面談 月2回)
標準コース
(面談 月2回)
18回の料金は載っていません
9か月のぜんぶ込み300,500円324,500円
その内わけ授業料 273,000円
+入会金 27,500円
授業料 297,000円
+入学金 27,500円

ECC編入学院のオンライン個別指導は「回数は12回コースから目的に応じて自由に設定できます」と書かれていますが、料金表に載っているのは12回・24回・36回の3つだけです(2026年8月17日に確認)。18回の金額は公式に出ていないため、こちらで計算して埋めることはせず、空けてあります。回数を自分で決めたい方は無料相談で聞いてください。

9か月・36回でくらべる

くらべることオンライン編入学院ECC編入学院合格者編入塾
コース9か月プラン
(面談 月4回)
オンライン個別指導
36回
徹底伴走コース
(面談 週1回=月4回)
9か月のぜんぶ込み502,500円517,000円567,490円
その内わけ授業料 475,000円
+入会金 27,500円
授業料 445,500円
+入学金 22,000円
+諸費 49,500円
(1回1,375円×36回)
授業料 539,990円
+入学金 27,500円

すべて税込。各社の公式サイトの今の表示をもとにまとめました(2026年8月17日に確認)。合格者編入塾の徹底伴走コースは「面談頻度を倍に増やし『週1回(月4回)』のペースで実施」と公式に書かれています。出典: オンライン編入学院 文系パーソナルコースECC編入学院 オンライン個別指導合格者編入塾 標準コース徹底伴走コース

ただし、同じ「1回」でも中身は同じではありません。 たとえばECC編入学院の公式サイトには、「インプット中心の講義型や、アウトプット中心の演習型、コーチングを主体とした進捗管理型など、時期や状況に応じて柔軟に指導パターンをお選びいただけます」と書かれています(2026年8月17日に確認)。つまり1回の中身は、選び方しだいで変わるわけです。

このように1回の中身が「面談なのか、授業なのか、その両方なのか」は塾によってちがい、公式の言葉だけでは分からないこともあります。 そこは無料相談で「1回で何をしてくれるのか」と聞いてみてください。聞き方は、あとの手順5にまとめてあります。

そしてもう1つ、回数を見るときに知っておいてほしいことがあります。

「コマを買う塾」と「伴走する塾」では、回数の意味がちがいます

コマを買う塾では、その授業の時間だけが指導の時間になります。 1コマ受ければ1コマぶん教わり、終わればそこで一区切りですから、回数がそのまま指導量に直結するわけです。

一方、伴走する形の塾では、面談と面談のあいだも指導が続きます。 質問への答え、添削、今週やることの管理といったやりとりが毎日あり、面談のほうは授業というより「次の2週間で何をやるか」を決める舵取りの場という位置づけになります。

かかりつけのお医者さんを思い浮かべると近いかもしれません。診察の日だけ健康になるわけではなく、毎日の生活が本体で、診察はその方針を決める場ですよね。だから診察が月2回でも、体のことは全部見てもらえます。

伴走する形の塾で面談が月2回でも薄くならないのは、これと同じ理由です。面談のあいだにも指導が続いていますし、科目がいくつあってもまとめて見てもらえます。

ですから、回数の数字だけを横に見くらべないでください。 見るべきなのは「その1回で何をしてくれるか」と「面談と面談のあいだに何があるか」の2つです。

科目と実績は、回数に関係なく共通です。

くらべることオンライン編入学院ECC編入学院合格者編入塾
科目を増やしたとき変わりません料金は回数だけで決まる表示のため、科目では変わりません変わりません
いちばん新しい年の実績2025年度 148名
2026年度 225名
2025年度 145件
2026年度 120件
(どちらも「判明分」)
同塾の表記で
2025年度 49名
(年度の定義は確認できず)

各社の公式サイトの今の表示をもとにまとめました(2026年8月17日に確認)。

この3つの表で、とくに見ておいてほしいのがECC編入学院の「その内わけ」です。 公式ページに大きく出ている金額は445,500円ですが、入学金と、1回ごとにかかる諸費(1,375円×36回=49,500円)を足すと517,000円になり、その差は71,500円にもなります。「ぜんぶ込みで見てください」とお伝えしてきたのは、こういうことが起きるからです。

ここまでで決めてしまってもいい人

次のどれかに当てはまる方は、上の一覧で候補を2〜3校にしぼって、そのまま無料相談に進んでいただいて大丈夫です。

  • 通えるところに校舎がない → オンラインで受けられる塾から選ぶ
  • いちばん新しい年の実績をきちんと出している塾がいい → ◎の3社から選ぶ
  • 予算を先に決めたい → 「9か月のめやす」で選ぶ(自分に必要な科目数も忘れずに)

ここから先は、もう少し自分で確かめてから決めたい方に向けた説明です。ここまでの金額がどう作られているのか、なぜ回数と科目数をそろえないといけないのか、そして無料相談では何を聞けばいいのかを、順番にお話ししていきます。

なぜ大学編入の塾選びは、こんなに分かりにくいのか

大学受験の塾なら、周りに通っている人がいるので話も聞けます。ところが編入の塾となると、そうはいきません。理由は3つあります。

大学ごとに試験がバラバラで、共通の参考書がない

編入試験は大学ごとに科目も問題の中身もちがい、A大学で出る内容がB大学では1問も出ない、ということが普通に起こります。そのため一般入試の赤本のような「これをやればいい」という本がありません。過去問にしても、大学の窓口に取りに行ったり郵送してもらったりして集めるほかなく、手に入るのは1〜3年分ということが多いのです。

つまり塾を選ぶときも、「自分の志望校に対応できるか」を1校ずつ確かめる必要があるわけで、「編入に強い塾」という言葉だけでは決められません。

そもそも編入の予備校は数が少ない

編入を専門にあつかう予備校は全国でも10校ほどしかなく、大学受験の塾のように家の近くにいくつもあるわけではありません。実際のところ、通える場所に校舎がないという方のほうが多く、だからこそオンラインの塾が選択肢に入ってきます。

数字は「注釈」まで読むと、たしかめられるかどうかが分かる

塾のサイトには「合格者◯◯名」「合格率◯◯%」といった数字が並びます。ただ、ここで見てほしいのは数字の大きさではなく、その数字に「いつの」「何を」「どうやって」数えたのかが書いてあるかどうかのほうです。

注釈まで書いてある例

大学編入試験
合格者数 No.1

※調査対象期間 2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
※調査方法: 企業担当者へのヒアリング、企業発表情報、デスクリサーチ/調査対象: 大学編入試験対策の予備校・個別指導塾(医学部・看護学部系除く)/調査項目: 2025年度と2026年度の大学編入試験合格者数

オンライン編入学院 公式サイト(2026年8月17日に確認)

これは、この記事を書いているオンライン編入学院の表記です。調べたのが自分たちではなく調査会社であること、いつからいつまでを数えたのか、何を数えたのかまで書いてあるので、読んだ方がその調査会社の名前を検索して確かめることができます。

一方で、注釈のない数字も世の中にはあります。もっとも、それが嘘だという意味ではありません。読んだ人が自分では確かめられない、というだけのことです。

そういう数字に出会ったら、無料相談で「その数字はどうやって数えていますか」と聞けば済みます。聞かれて困る塾はありませんし、聞き方はこの記事の後半にまとめてあります。

同じ塾なのに、サイトによって値段が全然ちがうのはなぜ?

比較記事を2つ3つ読んでいると、こんなことが起こります。同じ塾なのに、Aのサイトでは30万円、Bのサイトでは50万円と書いてある。 どちらかが嘘をついているのでしょうか。たいていは、そうではありません。理由はもっと単純なところにあります。

同じ塾でも、コースによって金額は2倍近くちがう

携帯電話の料金プランを思い出してみてください。同じ会社でも、データが少ないプランと使い放題のプランでは月々の金額が全然ちがいますよね。塾もこれと同じで、多くの塾が面談や授業の回数によっていくつかのコースを用意しており、回数が多いコースは高く、少ないコースは安くなります。

この記事を書いているオンライン編入学院の、実際の料金で見てみます。

期間面談が月2回のコース面談が月4回のコース金額の差
3か月119,500円206,500円1.73倍
6か月209,500円356,500円1.70倍
9か月300,500円502,500円1.67倍
12か月386,500円652,500円1.69倍

すべて税込。入会金27,500円(=最初の1回だけ払うお金)を足した金額です。出典: オンライン編入学院 文系パーソナルコース(2026年8月17日に確認)

どの期間で見ても、金額は1.7倍くらいちがいます。9か月なら、30万円と50万円です。

ここが大事なところなのですが、比較記事の表にのるのは、この2つのうちどちらか1つだけです。そして、どちらをのせるかを決めるのは記事を書く人です。

安いほうをのせれば「30万円の塾」に見えますし、高いほうをのせれば「50万円の塾」に見えます。どちらも本当の金額なのですが、読んだ人が受ける印象は全然ちがいますよね。まして、ある塾は安いコースで、別の塾は高いコースで表にのっていたとしたら、その表はもうくらべたことになっていません。

とはいえ、これはだれかが意地悪をしているという話ではなく、コースが複数ある以上かならず起きることです。

期間がちがえば、もっと変わる

変わるのは回数だけではなく、期間でも同じことが起こります。上の表をもう一度見ていただくと、同じ「面談が月2回」でくらべても3か月は119,500円、12か月は386,500円で、3.2倍のひらきがあります。

ですから、比較記事に「◯◯塾 39万円」とだけ書いてあっても、それが3か月なのか12か月なのか分からなければ、高いのか安いのかは判断できません。

表を見たら、金額より先にコース名と期間を見てください。

入学金や教材費が、表に入っていないことがある

もう1つ、表からこぼれやすいものがあります。授業料以外のお金です。

多くの塾には入学金(=入るときに1回だけ払うお金)があります。数万円のことが多く、授業料とは別にかかります。表にのっている金額が授業料だけなら、そこに入学金を足さないと、実際に払う金額にはなりません

同じように、次のようなお金が別になっていることがあります。

  • 教材費
  • 夏期講習や直前講習の費用
  • 模試の費用
  • 添削を追加でお願いしたときの費用

逆に、これらが最初から授業料に入っている塾もあります。入っているかどうかが、どこにも書いていないこともあります。

だから、授業料が安く見えても、ぜんぶ足すと順番が入れかわることがあります。実際にどうなるかを、次に見てみます。

ぜんぶ足すと、こう見えます

授業料 入学金・諸経費

四谷ゼミナール(36コマ)300,000円

オンライン編入学院(36回)502,500円

ECC編入学院(36回)517,000円

9か月で36回(36コマ)、1科目で受けたときの金額です。各社の公式サイトの今の表示をもとにまとめました(2026年8月17日に確認)。四谷ゼミナールは公式が月謝で出しているため、9か月ぶんを掛けた計算です(月謝28,000円×9か月+入学金30,000円+諸経費18,000円)。ECC編入学院は諸費(1回1,375円×36回)を入学金と合わせています。四谷ゼミナールは1コマが1科目ぶんなので、2科目にすると552,000円になります。

ECC編入学院の入学金・諸費の帯(濃い橙)が長いことに気づかれたと思います。1回ごとにかかる諸費が積み上がるためで、授業料だけを見ていたら気づかない差です。

そして、この図は1科目のときの金額です。2科目にすると、順番が入れかわります。

授業料 入学金・諸経費

オンライン編入学院(面談36回)502,500円

ECC編入学院(36回)517,000円

四谷ゼミナール(週2コマ)552,000円

9か月・2科目のときの金額です。すべて税込(2026年8月17日に確認)。四谷ゼミナールは公式に「英語週1コマ・小論文週1コマ=合計週2コマ」と書かれているため、公式の月謝56,000円で計算しています。ただし同じページに「週1コマで英語と小論文を半々に受講することもできる」とも書かれており、その場合は1科目のときと同じ300,000円です。スプリングは、科目が増えて週1回から週2回に増やした場合の金額です(公式の「90分×週2回(月8コマ)で72,000円」を9か月ぶんにして入会金20,000円を足したもの。週2回にするかどうかはご自身の選択です)。オンライン編入学院とECC編入学院は、科目を増やしても金額が変わりません。

1科目のときといちばん安い塾がちがうことに気づかれたと思います。1科目なら四谷ゼミナールが300,000円でいちばん安いのですが、2科目になると552,000円になります。

どの塾が安いかは、自分に必要な科目数で入れかわります。 だから、金額を見る前に「自分は何科目必要か」を決めておいてください。

手順1|「いつまでに」「何が足りないか」を先に決める

いきなり塾をくらべ始めても、うまくいきません。その前に決めておくことが2つあります。

試験の日から逆算して、必要な月数を出す

まず調べたいのは、受けたい大学の試験がいつかです。大学によりますが、理系は6〜8月、文系は10〜12月に試験が集まる傾向があります。試験の日が分かったら今日から何か月あるかを数えてみてください。それがそのまま必要な期間になります。

ただし英語で外部試験のスコア(TOEICなど)を使う大学を受けるなら、スコアを取るまでの期間を別に見ておく必要があります。まだ取っていない方は、そのぶん早く動くことになるでしょう。

「何年生の何月から」という決まった答えはありません。試験の日と今の自分の状態さえ分かれば、必要な月数は自然に出てきます。

塾で買えるものを4つに分けて考える

ところで、塾に払うお金で実際には何を買っているのでしょうか。整理すると、大きく4つに分かれます。

  1. 情報……過去問、出願の条件、どんな問題が出るかの傾向
  2. 計画……試験の日から逆算して、いつ何をやるかを決めてもらう
  3. 添削と面接の練習……志望理由書や小論文を見てもらう、面接の練習をする
  4. 続ける仕組み……進んでいるかを見てもらう、質問できる相手がいる

この4つを自分に当てはめてみてください。じつは4つとも足りないという方は、そんなに多くありません。

足りないものだけ買えばいい

たとえば、こういう分かれ方をします。

  • TOEICのスコアはもう取れている。専門科目だけ不安 → 3と4が中心
  • 志望校がまだ決まらない → 1が中心
  • やることは分かっているが、一人だと続かない → 4が中心
  • 何から始めればいいか分からない → 1から4まで全部

足りないものだけを買えば、当然ながら金額は下がります。 逆に、必要なものがそろっていない塾を「安いから」という理由で選ぶと、足りない部分を別で埋めることになり、結局は高くついてしまいます。

手順2|3つの塾の「ぜんぶ込みの金額」をそろえる

気になった塾を3つえらんだら、次の項目を書き出してみてください。紙でもスマホのメモでもかまいません。

  1. 期間(何か月)
  2. 面談や授業の回数(月に何回)
  3. 1回あたりの時間(何分)
  4. 授業料
  5. 入学金
  6. 教材費
  7. 夏期講習・直前講習の費用
  8. その他(模試、追加の添削など)
  9. ぜんぶ込みの金額(4〜8を足したもの)
  10. 面談と面談のあいだに使えるもの
  11. この金額を調べた日

この記事の前半でお見せした一覧も、まさにこれを8社ぶん調べたものです。実際にやってみると、公式サイトのどこを見ればいいかが分かってきます。

書き出すときの3つの注意

1つめは、1の期間と2の回数を、3つの塾で同じ数字にそろえることです。 9か月で探しているなら3つとも9か月のコースで書きます。ここがそろっていないメモは、くらべているようでくらべていません。なお、ぴったり同じコースがない塾もありますから、その場合はいちばん近いコースの名前を書きそえておきましょう。

2つめは、6・7・8が公式サイトに書いていないとき、空らんにせず「書いていない」とメモすることです。 そのうえで、無料相談のときに必ず聞いてください。というのも書いていない=無料、ではないからです。むしろ書いていないという事実そのものが、くらべるときの材料になります。

3つめは、11の日付を必ず書くことです。 料金は変わるもので、半年前に調べた金額と今の金額がちがうことはよくあります。日付のないメモは、あとで見返したときに使えません。

金額が公開されていても、くらべられないことがある

前半の一覧で、日本編入学院だけ「計算できません」になっていたことにお気づきでしょうか。理由をお話しします。

日本編入学院の公式サイトには「月額22,000円〜」と入学金55,000円が書かれており、金額そのものは公開されています。 ところが、それが何か月のコースなのか、月に何回教わるのかは書かれていません。

ここで「たぶん9か月だろう」と決めて22,000円を9倍してしまうと、それはもう公式の情報ではなく、この記事の推測になってしまいます。推測の数字を表に入れるわけにはいかないので、空けてあるのです。

つまり金額が書いてあることと、くらべられることは別だということです。これも知っておくと役に立ちます。

回数だけではくらべられない。面談と面談の「あいだ」を見る

ここで金額の話から少し離れます。じつは面談の回数が多い塾がよい塾、というわけではありません。

たとえば月2回の塾と月4回の塾があったとして、回数だけ見れば月4回のほうが手厚く見えます。ところが実際に効いてくるのは、面談と面談のあいだの3〜4週間に何をしてもらえるかのほうです。面談の日は月に数時間で、残りの何百時間かは自分ひとりで勉強することになるのですから、その時間に助けがあるかどうかで進み方は大きく変わります。

ですので、次のことも聞いてみてください。

  • 質問はいつでもできるか(メールだけか、LINEなども使えるか)
  • 質問への返事は、どのくらいで返ってくるか
  • 添削は何回までか(回数に上限があるか、無制限か)
  • 添削の返却は何日くらいか
  • 勉強が進んでいるかを見てもらえるか、どのくらいの頻度で見てもらえるか
  • 教材はもらえるか、自分で買うか

回数が少なくても、あいだの支えが厚ければ足りることがあります。 逆に回数が多くても、あいだに何もなければ、間があいたときに一人で止まってしまいます。

手順3|「合格者◯◯名」という数字の読み方

塾のサイトにのっている合格者数は、じつはそのままでは比べられません。集計している期間が塾ごとにちがうからです。読むときは、次の3つを確かめてください。

1年ぶんの数字か、何年ぶんかを足した数字か

たとえば「合格者2,209名」と書いてあっても、それが去年1年の数字なのか、過去10年を足した数字なのかで、意味はまったくちがってきます。「過去10年で◯◯名」「2022〜2025年の累計◯◯名」といった書き方は長い期間を足したものなので、今その塾がどうなのかは、この数字からは読み取れません。

ただし、累計の数字が悪いという話ではありません。長く続けている塾ほど累計は大きくなるので、歴史の長さを表す数字としてはむしろ正しいのです。とはいえ今年の力を見たいのであれば、1年ぶんの数字もあわせて見る必要があります。前半の一覧で「実績の出し方」を◎○△に分けたのは、そのためでした。

年度が「いつからいつまで」か書いてあるか

もう1つ確かめてほしいのが、その「◯年度」がいつからいつまでを指すのかです。というのも、年度の区切りは塾によってちがううえ、そもそも書かれていないことも少なくないからです。

たとえばオンライン編入学院は、2026年度の225名という数字に次の注釈を付けています。

※昨年度合格者とは2025年4月1日から2026年3月31日の累計合格者数(無料相談や無料セミナー参加者は含まれていません)

いつからいつまでかが日付で書いてあり、しかも「何を含まないか」まで示されているので、読んだ方が数字の中身を取りちがえることはありません。 こうした注釈があるかどうかは、数字そのものより大きな手がかりになります。

また、まだ年度の途中で集計している数字もあります。たとえばECC編入学院は「現時点の判明分」と書いています。途中の数字はあとから増えるので、どの塾の数字についても「いつ時点のものか」を見てください。

自分と似た人の例があるか

難関大学の合格実績がたくさんのっていても、自分の志望校の例が1つもなければ、自分にとっては情報がないのと変わりません。見てほしいのは、自分の志望校・志望学部・今の学力に近い方の例があるかです。編入試験は大学ごとに問題がちがうので、その大学の対策をしたことがあるかどうかが、そのまま実力になります。

なかには「何人中の何人か」まで公開している例もあります。オンライン編入学院の場合、大阪大学経済学部は5名中4名、名古屋大学経済学部は11名中7名、神戸大学経営学部は21名中14名が受講生です。

出典: オンライン編入学院 公式サイト(2026年8月17日に確認)

手順4|「実際に教えてくれる人は誰か」を確かめる

ここは見落とされがちですが、通い始めてからの満足度に直結します。

その人は編入試験を受けたことがあるか

編入試験は一般入試とはまったくちがう試験で、科目もちがえば志望理由書や面接もあります。そのため大学受験の指導が上手な方でも、編入の経験がなければ分からないことが出てきます。教えてくれる人自身が編入試験を受けたことがあるかどうか、聞いてみてください。

面談する人と、添削する人は同じか

塾によっては、面談する人と志望理由書を添削する人が別ということがあります。別であること自体は問題ないのですが、そうと知らずに始めると「話がかみ合わない」と感じることがあるので、先に確かめておくと安心です。

途中で担当が変わることがあるか

1年近く通うと、担当の先生が変わることもあります。

担当が変わること自体は問題ではありません。見てほしいのは、変わったときに引きつぎがあるかです。これまでの経過を新しい担当が分かっている状態で始まるのか、それともまた一から説明することになるのかで、負担は大きく変わります。

人がやることと、AIがやることの分かれ目

もう1つ、最近の塾選びで見ておきたいことがあります。AIをどう使っているかです。

塾をとりまく環境は変わってきています。帝国データバンクの調べでは、2025年の学習塾の倒産は46件で、前の年の40件を上回って過去最多になりました(負債1000万円以上・法的整理/2025年12月26日までの速報値)。理由として挙げられているのは、少子化、講師の確保のむずかしさ、物価の上昇です。

出典: 帝国データバンク「『学習塾』の倒産動向(2025年、速報)」2026年1月4日公表

これは編入の予備校だけの話ではありませんが、「人の手だけで全部やる」やり方が続けにくくなっているという点は、どの塾にも関係してきます。

いちばん効くのは「待たされないこと」

受験生にとっていちばん困るのは、質問や添削の答えが返ってくるまで待たされることではないでしょうか。試験の直前に志望理由書の添削が1週間戻ってこなかったら、それだけで焦ってしまいます。この点については、公式サイトに書いている塾と書いていない塾があります。

  • ECC編入学院……「添削は原則3日以内に返却、質問は24時間受付いたします」と公式サイトに明記
  • オンライン編入学院……AIコーチ(AIマイコ)が論述・小論文の添削と質問への回答を行い、過去問は「AIで解答を即時添削、数値化してフィードバック」。そのうえで専属コーチが最終チェックをする、と公式サイトに記載
  • 合格者編入塾……「24時間質問し放題」「無制限添削」と記載(返却までの日数の記載は見つけられませんでした)
  • そのほかの塾……返却までの日数の記載は見つけられませんでした

各社の公式サイトの今の表示をもとにまとめました(2026年8月17日に確認)。「見つけられませんでした」は、その時点で公式サイトに書かれていなかったという事実の記録です。

AIがある=良い、ではありません

大事なのはAIを使っているかどうかではなく、何をAIがやって、何を人がやるのかのほうです。この記事を書いているオンライン編入学院の公式サイトには、その分け方がはっきり書かれているので、実例として挙げてみます。

場面AIがやること人(専属コーチ)がやること
日々の質問独自に開発したAI「マイコ」が24時間365日、専門科目の質問に即時回答AIで解決できなかった疑問や、学習の悩み・不安を面談で解消
復習前日に質問した内容から要点を拾った専用の復習問題が毎朝届く面談で前週の振り返りと翌週の目標設定
志望理由書質問に答えるだけで自己分析が進み、骨子ができるそのあと添削を重ねて仕上げる
面接練習志望理由書をもとに深掘り質問。専用の予想質問集が自動で作られる本番に近い緊張感のある練習
論述・小論文瞬時に添削し、評価をグラフで見せる確かめたい点や心配な点を最終チェック

オンライン編入学院 公式サイトの記載をもとにまとめました(2026年8月17日に確認)。過去問は著作権の関係で改題を取り扱う、と記載されています。

面接練習については、公式サイトに「本番に近い“緊張感のある練習”はコーチと、気軽に数をこなす“自主練”はAIと」とも書かれています。こうして分けると練習できる量そのものが変わってくるようで、公式パンフレットには次の数字が載っています。

やることAIを使わない場合AIを使う場合
面接練習4回52回(約13倍)
論述・小論文の演習9回69回(約7.6倍)
志望理由書にかかる時間約100時間約15時間

出典: オンライン編入学院 公式パンフレット(2026年8月17日に確認)。いずれも次の条件のもとでの比較です。
面接練習……52回の内訳は「コーチと隔週面談: 計4回」+「AIと週に6回×8週: 計48回」。※6ヶ月プラン・月2回契約で、本番2ヶ月前から面接対策を行なった場合
論述・小論文……69回の内訳は「コーチ添削: 計9回」+「AI添削: 計60回」。※1 1ヶ月に3回添削を本番3ヶ月前から行なった場合/※2 週に5回添削×12週: 計60回
志望理由書……約100時間の内訳は「自己分析: 約50時間」「初稿作成: 約30時間」「推敲&添削: 約20時間」。※AIを使う場合は「AIによる骨子生成: 約0.5時間」「推敲&添削: 約15時間」
実際の回数や時間は使い方によって変わります。また、この数字はAIを使った場合の練習量であって、合格しやすさを示すものではありません。

あわせて、利用した方へのアンケート結果も公開されています。満足度97.2%と93.3%です。

出典: オンライン編入学院 公式パンフレット(2026年8月17日に確認)。2025年12月実施「志望理由書・面接対策AIの利用満足度アンケート」独自調査 n=36。※「とても役に立った」と「どちらかといえば役に立った」の合計値です。
36人は多い数ではありませんし、自社で行った調査です。この記事では「数え方と条件を見てください」とお伝えしてきましたが、それは自社の数字についても同じです。

整理すると「数と速さはAI、最後の判断は人」という分け方です。

ただしこれが唯一の正解というわけではありません。 人が全部見るやり方にも良さがあって、同じ先生がずっと見てくれるぶん、前に言われたことと今回のことがつながります。そのかわり、返ってくるまでには時間がかかりやすくなります。

どちらが自分に合うかは何に困っているかで変わります。「聞きたいことがすぐ聞けないのがつらい」方と、「一人の先生にじっくり見てほしい」方とでは、選ぶものがちがってくるはずです。

ですので、無料相談ではこう聞いてください。「AIと人は、それぞれ何を担当していますか」。 答えを聞けば、その塾がどこに力を入れているかが分かります。

手順5|無料相談で聞く13のこと

ここまで調べたら、気になった2〜3校の無料相談に行ってみましょう。ここで何を聞くかによって、分かることが大きく変わります。

使い方

無料相談は60分くらいのことが多いので、13個ぜんぶを聞く時間はありません。 行く前に、自分にとって大事な3つに印をつけておいてください。

聞く目的は、答えの中身そのものよりも「どう答えるか」を見ることにあります。すぐ具体的な数字が返ってくるのか、「人によります」で終わるのか、それとも持ち帰って後日連絡になるのか。同じ質問を同じ言葉で2〜3校に聞いてみると、そのちがいがはっきり出ます。

なお、答えはその場でメモしてください。2日もたつと、どの塾が何と言ったか混ざってしまいます。

お金のこと4つ

  1. この金額に入っていないものは何ですか?(教材費、季節講習、模試、追加の添削)……いちばん最初に聞いてください
  2. 途中で期間をのばしたら、追加でいくらかかりますか?……試験が後ろにずれる、受ける大学を増やす、というのは実際によく起きます
  3. 途中でやめた場合、お金は戻りますか?……決まりを書面で見せてもらえるかも見ておきます
  4. 分割払いの手数料はいくらで、最終的にいくら払うことになりますか?……月々の金額が小さいと安く感じますが、合計でくらべます

教え方のこと4つ

  1. ◯◯大学◯◯学部の過去問を見たことはありますか? 最近その大学に受かった人はいますか?……自分の志望校の名前を出して聞くのがコツです
  2. 添削を出してから返ってくるまで、だいたい何日ですか?……「なるべく早く」ではなく日数で聞きます。試験の直前に効いてきます
  3. 担当の先生はいつ決まりますか? その人は編入試験を受けたことがありますか?
  4. 面談のほかに質問できる方法はありますか? 回数の上限はありますか?……「無制限」と書いてあっても、方法や時間帯に条件があることがあります
  5. AIと人は、それぞれ何を担当していますか? 1回で何をしてもらえますか?……速さと、最後に人が見てくれるかの両方を確かめられます

合格実績のこと2つ

  1. その合格者数は、いつからいつまでを数えたものですか?
  2. 私と同じ学部で、同じ時期に始めた人の例を教えてください

相性のこと2つ

  1. 面談する人と添削する人は同じですか? 途中で担当が変わることはありますか?
  2. 合わないと感じたとき、担当やコースを変えてもらえますか?……できる・できないのどちらでもかまいません。先に決まっているかどうかが大事です

答えが返ってこなかった質問が、いちばんの情報

13個ぜんぶにその場で答えられる塾は、そう多くありません。もっとも答えられなかったこと自体は、悪いことではありません。

見てほしいのは、どの質問に答えられなかったかです。お金の内わけに答えられないのか。志望校のことに答えられないのか。担当の先生の話に答えられないのか。答えられなかった質問のならびが、その塾が何を得意にしていないかを、どんな紹介文よりも正確に教えてくれます。

そして、「確認して後日ご連絡します」と言われたときは、本当に連絡が来るかどうかまで見てください。 入る前の対応は、入ったあとの対応とだいたい同じです。

期間で区切らない塾の料金ものせておきます

前半の一覧で「別枠」とした2社です。この2社は月や年ではなく、コース・講座の単位で料金が決まります。9か月にそろえられないので、公式にのっている代表的な金額をそのまま書きます。

塾の名前公式にのっている代表的な金額入学金など
中央ゼミナール大学編入総合コース 275,000円〜(期間の記載なし)/単科コース 60,000円〜別途入学金・教材費(金額の記載なし)
河合塾KALS
(大学編入・文系)
パーフェクトコース 674,080円(5%割引で640,376円)/専門科目徹底対策コース 450,340円入学金 10,000円
(Web申込は免除)

すべて税込。各社の公式サイトの今の表示(2026年8月17日に確認)。河合塾KALSはテキスト代について「選択する学系によって多少の増減あり」との記載があり、金額は書かれていません。

この2社は受ける講座を自分で組み合わせる形なので、ほかの社と単純にくらべることはできません。「1年でいくらか」を知りたいときは、無料相談で自分の受けたい組み合わせの見積もりを出してもらってください。

通学とオンライン、集団と個別。自分に合うのはどれ?

お金の次に結果を分けるのが学び方の形です。形そのものに上下はないのですが、自分の生活や性格に合っていない形をえらぶと、中身がよくても続きません。

さきほどの8社を、学び方の形で分けると、こうなります。

オンライン × 個別・コーチング

  • オンライン編入学院
  • ECC編入学院
    (オンライン個別コース)
  • 合格者編入塾

オンライン × 家庭教師型

  • スプリング・オンライン家庭教師

通学が中心 × 集団授業が中心

  • ECC編入学院
    (※オンライン個別コースは左上)
  • 河合塾KALS
  • 中央ゼミナール

通学が中心 × 個別・少人数

  • 四谷ゼミナール
  • 日本編入学院

各社の公式サイトに書かれている受講形態と指導形式をもとに、主なかたちで分けたものです(2026年8月17日に確認)。順位や優劣を表すものではありません。どの塾も複数のコースを持っているため、実際に受けるコースによって当てはまる場所は変わります。

通学かオンラインか

通学は校舎に通う形です。決まった時間に決まった場所へ行くので、生活の中に勉強が組みこまれます。同じ目標の人が近くにいることが力になる方もいます。ただし、編入の予備校は数が少ないので、通える場所に校舎がないことが多いです。移動の時間もそのまま負担になります。

オンラインは場所を選びません。今の学校の授業と両立しやすく、移動時間がゼロになります。地方に住んでいても選べる塾が減りません。ただし、自分で机に向かう時間を作らないと何も起きません。 強制力が働きにくいので、続ける仕組みがあるかが大事になります。

通える場所に校舎がある方は、両方の無料相談に行ってみてください。 選べること自体が有利な条件です。

集団授業・個別指導・コーチングの3つ

教わり方は、だいたい3つに分かれます。

集団授業は、決まった内容の授業を何人かで受ける形です。順番に体系立てて学べます。1人あたりの費用はおさえられる傾向があります。
向いているのは、基礎から順に固めたい方。
合わないのは、志望校が変わった出題をする方です。同じ授業に志望校のちがう人がいるので、自分の志望校だけに寄せることはできません。

個別指導(マンツーマン)は、先生と1対1で進める形です。志望校の出題に合わせて内容を変えられます。
向いているのは、特定の科目に苦手がある方。
合わないのは、何をやるか自分で決められない状態の方です。1対1の時間は、やることが決まっていて初めて生きます。

コーチングは、教えることより「何をいつやるか」を決めて管理することに重心をおく形です。
向いているのは、勉強のやり方じたいに迷っている方。
合わないのは、科目を根本から教わりたい方です。計画は、科目の理解そのものを肩がわりしてくれません。

この3つを組み合わせている塾もあります。名前ではなく、自分が受ける時間の中身がどれに当たるかで判断してください。

全部をたのむか、足りない分だけたのむか

見落とされやすいのですが、全部を1つの塾にたのむ必要はありません。

英語のスコアは取れていて専門科目だけ不安な方、志望理由書と面接だけ見てほしい方、計画は自分で立てられるけれど添削してくれる人がいない方——こうした場合は、必要な部分だけを買うという選び方があります。 科目をえらべる塾もあれば、コマ数を自分で決められる塾もあります。手順1で「何が足りないか」を先に決めたのは、このためでした。

予備校を使わない、という選び方もあります

ここまで塾の選び方をお伝えしてきましたが、塾を使わずに合格している方もいます。 ですので、使わない場合の判断材料もお伝えしておきます。

独学でいけそうな方の4つの条件

次の4つがそろっていれば、独学は現実的な選択肢です。

  1. 志望校が決まっていて、その大学の試験科目と過去問が手元にある
    編入は大学ごとに試験がちがい、共通の対策本がほとんどありません。情報が集まっているかどうかが、いちばん大きな分かれ目です
  2. 英語の準備の見通しが立っている
    外部試験のスコアを使う大学なら、目標のスコアまでの道すじが自分で描けているか
  3. 試験日から逆算した計画を、自分で立てて直せる
    立てるだけでなく、くずれたときに組み直せるかどうかです
  4. 志望理由書や小論文を見てくれる人がいる
    大学の先生、編入した先ぱいなど、塾でなくてかまいません。 ただ、自分の文章を自分で採点することはできないので、ここだけは誰かが必要です

独学がつらくなりやすい5つの場面

逆に、独学で行きづまりやすいのは次のような場面です。先に知っておくと、そうなったときに早く手を打てます。

  • 情報が集まらない……過去問が手に入らない。手に入っても答えがなく、合っているか分からない
  • 志望校を決めきれない……どこを併願すればいいか分からないまま時間が過ぎる
  • 計画がくずれたあと、立て直せない……一度おくれると、どこから戻せばいいか分からなくなる
  • 書類と面接が後回しになる……勉強は進んでいるのに、志望理由書に手がつかないまま出願が近づく
  • 相談する相手がいない……周りに編入を目指す人がいないので、自分のやり方が合っているか確かめられない

この5つのうち、いくつが自分に起きそうか考えてみてください。 起きそうなものが多いほど、外から手を借りる意味が大きくなります。

途中から使う、一部だけ使う

最初から1年ぶんを申しこむ必要はありません。

3か月くらいの短い期間から始められる塾もあれば、科目ごとに受けられる塾もありますし、計画を立てるところまで手伝ってもらって、あとは自分で進めるという使い方もできます。実際に多いのは、独学で始めてみて、行きづまった時点で使い始めるという進み方です。この場合は自分に何が足りないかがはっきりしているので、必要なものだけを買いやすくなります。

ただし、試験の直前になると、選べる幅がせまくなります。 短い期間で対応できる塾は限られますし、費用も期間のわりに高くなりがちです。使うかもしれないと思った時点で、無料相談だけ受けて条件を聞いておくと、あとで動きやすくなります。

オンライン編入学院の場合

ここまでの手順に、この記事を書いているオンライン編入学院を当てはめると、こうなります。

  • ……完全オンライン。コーチングと1対1の授業から選べます
  • 教える人……編入試験に合格した経験のある専属コーチ
  • 期間……3か月・6か月・9か月・12か月。4か月や7か月などの相談もできます
  • 面談の回数……月2回・月4回・月5回以上から選べます
  • 料金……月2回で3か月92,000円〜12か月359,000円。月4回で3か月179,000円〜12か月625,000円(すべて税込)
  • 入会金……27,500円(最初の1回だけ)
  • 料金に入っていないもの……なし。夏期講習や直前講習の追加費用はかかりません
  • 科目……英語・専門科目・志望理由書・面接が対象で、科目を増やしても料金は変わりません
  • 面談と面談のあいだ……LINEでの質問、志望理由書・小論文の添削(回数の上限なし)、学習の進み具合の管理
  • AIコーチ「マイコ」……独自に開発したAIが24時間365日、専門科目の質問に即時回答。毎朝、前日の質問から作った専用の復習問題が届く
  • 志望理由書のAI……質問に答えるだけで自己分析が進み、骨子ができる。そのあと専属コーチと添削を重ねて仕上げます
  • 面接練習のAI……志望理由書をもとに深掘り質問。自分専用の予想質問集が自動で作られる。本番に近い練習はコーチと、数をこなす自主練はAIと、と公式サイトに記載
  • 論述・小論文のAI……瞬時に添削し、評価をグラフで見せる。過去問も選んで取り組める(過去問は著作権の関係で改題)
  • 支払い……分割は2〜24回、金利0円(別に事務手数料3,000円・審査あり)。現金一括なら1,000円引き
  • 合格実績……2026年度は225名(2025年4月1日〜2026年3月31日の累計。無料相談やセミナー参加者は含みません)。大学編入試験の合格者数No.1(※調査対象期間 2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ)

出典: 文系パーソナルコース理系パーソナルコース合格実績(いずれも2026年8月17日に確認)

よくある質問

大学編入の予備校の費用はどれくらいかかりますか?

ひとつの金額ではお答えできません。 費用は「何か月通うか」と「月に何回教わるか」でほとんど決まるからです。

ただ、条件をそろえると幅は見えてきます。この記事で8社を調べ、9か月・36回・1科目でそろえられた3社は30万円ちょうどから51万円台9か月・面談18回のコーチング型2社は30万円台におさまりました(2026年8月17日時点・入学金込み)。ただし1回が1科目ぶんの塾では、科目を増やすと金額も増えます。コース制の塾や、月額だけを公開している塾は、これとは別に見積もりが必要です。

まず「いつまでに、何が足りないか」を決めて必要な月数を出し、そのあとで金額をそろえてくらべてください。

大学編入に予備校は必要ですか?

必ず必要というものではなく、独学で合格している方もいます。

塾を使う意味は、多くの場合「時間を短くできること」にあります。編入試験は大学ごとに問題がちがい、市販の対策本もほとんどないため、過去問を集めて傾向を読み、計画を立てるところまでを自分でやると、そのぶん勉強に使える時間が減ってしまうからです。

ですので分かれ目は「お金があるかどうか」よりも、情報を集める作業と計画づくりを自分でどこまでできるかのほうにあります。

予備校にはいつから通うのがいいですか?

試験の日から逆算して決めてください。 大学によりますが、理系は6〜8月、文系は10〜12月に試験が集まる傾向があります。なお英語で外部試験のスコアを使う大学を受けるなら、スコアを取るまでの期間を別に見ておく必要があり、まだ取っていない方はそのぶん早く動くことになります。

いちばん安いところを選んでも大丈夫ですか?

金額だけで決めてしまうと、あとで差額以上の負担になることがあります。次の3つを確かめてください。

  1. その金額に入っていないものは何か……入学金・教材費・季節講習が別なら、ぜんぶ足すと順番が変わります
  2. 面談と面談のあいだに何をしてもらえるか……質問できるか、添削の回数、進み具合を見てもらえるか
  3. 自分の志望校に対応できるか……ここが合っていなければ、いくら安くても意味がありません

オンラインと通学、どちらがいいですか?

どちらが優れている、ということはありません。 選ぶときに効くのは次の3つです。

  • 通える場所に校舎があるか……編入の予備校は数が少なく、通える範囲にないことも多いです
  • 今の学校の授業や課題と両立できるか……決まった時間に通う形が合うか、自分の時間に合わせる形が合うか
  • 一人だと続かないタイプか……同じ目標の人が近くにいる環境が効く方もいます

途中で予備校を変えることはできますか?

できますが、お金と時間の両方で負担があります。 途中でやめるときの返金の決まりは塾ごとにちがい、時期によっては戻らないこともあります。新しい塾では入学金がもう一度かかるのがふつうです。

迷っている段階なら、まず今の塾に、担当やコースを変えてもらえないか聞いてみてください。 そのほうが早く解決することがあります。

まとめ|この5つをやれば、自分で選べます

  1. 手順1……試験の日から逆算して必要な月数を出す。足りないものを4つ(情報・計画・添削と面接・続ける仕組み)から選ぶ
  2. 手順2……3つの塾の「ぜんぶ込みの金額」を、同じ期間・同じ回数でそろえる。面談と面談のあいだに何があるかも書く
  3. 手順3……合格者数は「1年ぶんか累計か」「年度が日付で書いてあるか」「自分と似た人の例があるか」を確かめる
  4. 手順4……実際に教えてくれる人が誰かを確かめる
  5. 手順5……メモを持って2〜3校の無料相談に行き、同じ質問を同じ言葉で聞く(13の質問を用意しました)

ここまでやれば、比較記事に何が書いてあっても、自分で判断できるようになります。

いちばん大事なのは、最後は自分の目で確かめることです。 ネットの記事は、この記事もふくめて、判断の材料のひとつでしかありません。気になった塾は2〜3校えらんで、必ず無料相談に行ってから決めてください。

大学ごとの試験内容や出願の条件は経済学部の編入試験一覧経営学部・商学部の編入試験一覧でも調べられます。あわせてお使いください。

執筆・監修

  • 國生 誠(こくしょう まこと)/ オンライン編入学院 学長
  • 監修: 2年連続 合格者数No.1の大学編入予備校 オンライン編入学院(株式会社BearBee)
  • ※調査対象期間: 2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
  • 大学編入試験に特化した予備校「オンライン編入学院」を運営。大学編入総合研究所の編集責任者。
  • この記事の金額と合格実績は、各社の公式サイトの表示を2026年8月17日に確認したものです。料金も実績も変わることがあるため、申しこむ前に必ず各社の公式サイトでご確認ください。誤りにお気づきの場合はご連絡ください。

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運営: 大学編入専門の予備校 オンライン編入学院
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