金沢大学医薬保健学域(保健学類)の編入試験対策|出願資格・選抜方法・ダブルプロ制度
結論:金沢大学医薬保健学域の編入試験はこんな試験
金沢大学医薬保健学域で3年次編入学を実施しているのは保健学類の理学療法学専攻・作業療法学専攻の2専攻のみです(医学類の学士入学は選抜方法もスケジュールも別枠のため、本記事では扱いません)。読者として想定しているのは、一般的な大学1〜2年生ではなく、短期大学や専修学校で理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の養成課程を修了し、免許を持つ(または取得見込みの)人、そして大学でPTまたはOTの一方を卒業し、もう一方の免許も取得したい人です。選抜は外国語(英語外部試験のスコア)・専門科目の学力検査・口述試験の3本立て(各100点、計300点)で、募集人員は両専攻あわせて10名(各専攻5名)の少数選抜です。大学が公表する「入試状況(編入学)」によると、直近3年の実質倍率(受験者数÷合格者数)は理学療法学専攻が1.0〜1.4倍、作業療法学専攻が1.0倍で、数字だけを見れば高くありません。ただし受験者数が年度によって0〜7名という小さな母集団であること、そして出願資格そのものが免許取得済み・取得見込みという条件で絞られる特殊な試験であることは押さえておく必要があります。今日からやるべきことは、自分がどの出願ルート((1)(2)(3)のいずれか)に該当するかを確認し、有効期限のある英語外部試験のスコアを早めに確保することです。この記事では、2027年度(2027年4月入学)の募集要項をもとに、出願資格・選抜方法・学費が全額免除される「ダブルプロフェッショナルプログラム」・対策スケジュールまで解説します。
試験概要(最新要項データ)
2027年度2027年度(2026年実施・2027年4月入学)の募集要項にもとづくデータです。この節は毎年の要項公表に合わせて更新されます(更新日: 2026-08-05)。
| 試験日 | 2026年8月25日(火) 専門科目 9:00〜10:00/口述試験 10:30〜(場所: 金沢大学医薬保健学域保健学類) |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年7月6日(月)〜10日(金) Web出願限定・書留速達郵便必着 |
| 合格発表 | 2026年9月4日(金)16時(予定) |
| 入学手続・入学 | 入学手続は2026年11月下旬(予定)、入学は2027年4月 |
| 募集人員 | 理学療法学専攻 5名/作業療法学専攻 5名(計10名) |
| 選抜方法・配点 | 外国語(英語外部試験スコア)100点+専門科目の学力検査100点+口述試験100点=計300点。成績証明書もあわせて総合的に選抜 |
| 検定料 | 30,000円(別途サービス利用料990円) |
| 入学料・年間授業料(予定額) | 入学料282,000円/授業料は前期267,900円+後期267,900円で年額535,800円 |
出願資格・提出書類・選抜方法の詳細は、必ず金沢大学が公表する最新の募集要項(大学公式サイトで「金沢大学 保健学類 編入学」と検索)で確認してください。本記事は学習計画づくりのための参考情報です。
出願資格(3つのルート)
保健学類の3年次編入学は、専攻ごとに3つの出願ルートがあります。自分がどのルートに該当するかで、後述する学力検査の出題科目も変わるため、最初に必ず確認してください。
理学療法学専攻(募集5名)
- (1) 短期大学の理学療法関係学科を卒業(見込み)
- (2) 専修学校の専門課程(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)の理学療法関係学科を修了(見込み)
- (3) 大学で作業療法関係学科を卒業(見込み)=ダブルプロ枠
(1)(2)は理学療法士免許を取得(見込み含む)、(3)は作業療法士免許を取得(見込み含む)が条件です。
作業療法学専攻(募集5名)
- (1) 短期大学の作業療法関係学科を卒業(見込み)
- (2) 専修学校の専門課程(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)の作業療法関係学科を修了(見込み)
- (3) 大学で理学療法関係学科を卒業(見込み)=ダブルプロ枠
(1)(2)は作業療法士免許を取得(見込み含む)、(3)は理学療法士免許を取得(見込み含む)が条件です。
つまり(1)(2)は「短大・専修学校でPTまたはOTの免許を取得し、大学で学士の学位も得たい人」向けのルート、(3)は「大学でPTまたはOTの一方をすでに修めた人が、もう一方の免許も取りたい人」向けのダブルプロフェッショナルプログラムです。詳しい免除の条件は後述します。
出願手続きの実務(チェックリスト)
出願期間は2026年7月6日(月)〜10日(金)のわずか1週間で、Web出願システムでの登録・検定料支払・証明写真アップロードのあと、出願確認票などを印刷して書留速達郵便で郵送する必要があります。準備に時間がかかる項目から逆算すると、次のようになります。
- 出願1年以上前〜: 英語外部試験のスコアを確保する。2027年度要項では2024年8月25日〜2026年7月10日に受験したスコアが対象です。対象試験はTOEIC Listening & Reading・TOEFL-iBT(Home Editionを含む、Test Dateスコアのみ・My Bestスコア不可)・実用英語技能検定(英検CBT・S-CBT・S-Interviewを含む)のいずれかで、TOEIC-IP、TOEIC S&W、TOEIC Bridge、TOEFL-ITP、TOEFL-PBT、英検Jr.、英検IBAは対象外です。
- 出願3か月前〜: 出願資格(2)(専修学校ルート)に該当する場合、修業年限・総授業時間数などの証明書を用意する。これは保健学類のWebサイトからダウンロードした所定の様式を専修学校長に作成してもらうもので、要項にも「日数がかかる場合があります」「出願締切に間に合わない場合は出願を受け付けません」と明記されているため、早めに依頼します。
- 出願1〜2か月前〜: 成績証明書(厳封)・卒業証明書または卒業見込証明書を準備する。ダブルプロ(出願資格(3))で出願する場合は、志望専攻と逆分野の免許証の写し(例: 理学療法学専攻へ出願資格(3)で出願する人は作業療法士免許証の写し)も必要です。
- 出願期間(7月6日〜10日): Web出願システムで「志願学域・研究科等選択」画面から専攻を選ぶ際、出願資格(1)(2)なら通常の専攻名を、出願資格(3)なら「(ダブルプロ)」と付いた選択肢を必ず選びます。選び間違えると出願不備につながる可能性があるため、画面の指示をよく確認してください。出願期間後に届いた書類でも、2026年7月8日(水)までの発信局日付印がある書留速達郵便に限り受理されるという救済ルールがありますが、余裕を持った投函が基本です。
- 受験票印刷: 2026年7月29日(水)から、Web出願システムの「申し込み確認」画面より印刷できます。
必要書類の正式なリストと様式は年度ごとに変わる可能性があります。必ず金沢大学が公表する最新の募集要項で確認してください。障がい等があり受験・修学上の配慮を希望する場合は、2027年度要項では2026年6月8日(月)までに保健学支援課保健学務係へ書類を提出して事前相談する必要があります(出願期間より約1か月早い点に注意してください)。
選抜方法と配点
入学者の選抜は学力検査(専門科目)・口述試験の結果と成績証明書を総合して行われます。配点は外国語(英語外部試験スコア)100点、専門科目100点、口述試験100点の合計300点です。専門科目の出題範囲は、出願ルートによって次のように変わります。
| 理学療法学専攻・出願資格(1)(2) | 基礎理学療法学、理学療法評価・技術学、臨床理学療法(専門基礎科目にかかわる内容も含む) |
|---|---|
| 理学療法学専攻・出願資格(3) | 作業療法原理、作業療法評価・技術学、臨床作業療法(専門基礎科目にかかわる内容も含む) |
| 作業療法学専攻・出願資格(1)(2) | 作業療法原理、作業療法評価・技術学、臨床作業療法(専門基礎科目にかかわる内容も含む) |
| 作業療法学専攻・出願資格(3) | 基礎理学療法学、理学療法評価・技術学、臨床理学療法(専門基礎科目にかかわる内容も含む) |
ここで注意したいのは、ダブルプロ(出願資格(3))で出願する人は、志望する専攻そのものではなく、自分がすでに学んだ分野の専門科目で学力検査を受けるという点です。作業療法学科の卒業生が理学療法学専攻に出願する場合、学力検査の範囲は自分の専門である作業療法分野になります。これは、志望する専攻の知識ではなく、入学前にすでに身につけているはずの専門性を確認する検査だと理解しておくとよいでしょう。口述試験については、要項の「選抜の基本方針」に「面接により資質適性等を評価する」と明記されています。
理学・作業療法ダブルプロフェッショナルプログラムとは
保健学類の編入学制度の中でもっとも特徴的なのが、出願資格(3)にあたる「理学・作業療法ダブルプロフェッショナルプログラム」です。作業療法関係学科(または本学類の作業療法学専攻)を卒業・卒業見込みの人が理学療法学専攻に合格して入学した場合、または理学療法関係学科(または本学類の理学療法学専攻)を卒業・卒業見込みの人が作業療法学専攻に合格して入学した場合、5名を上限に検定料が全額返還され、入学料・授業料が全額免除されます(要項上、検定料は「返還」、入学料・授業料は「免除」と書き分けられています)。金額でいえば検定料30,000円+入学料282,000円+初年度授業料535,800円が対象になり得るため、対象者にとっては学費面の負担が大きく軽減される制度です。ただし対象は「令和9年3月に卒業見込みの者」が合格して2027年4月に入学した場合と要項で限定されており、免除対象者の選出方法は別途通知とされています。
一方で押さえておくべき注意点も2つあります。1つ目は合格取消の条件です。免許を「取得見込み」として受験し合格したにもかかわらず、実際には免許を取得できなかった場合、合格が取り消されます。2つ目は修業年限です。3年次編入学生の修業年限は原則2年ですが、2027年度要項には、出願資格(3)(ダブルプロ)で入学した学生は入学時に認定される既修得単位数によっては2年で卒業できない場合があると明記されています。出願前に確認したい場合は、入学前の所属大学の成績証明書(写し可)を添えて、2026年6月29日(月)までに医薬保健系事務部保健学支援課保健学務係へ問い合わせるよう要項で案内されています。ダブルプロを検討する場合は、学費免除のメリットと合わせて、この2点を必ず最新要項で確認してください。
出題科目からみる対策の方向性
金沢大学医薬保健学域保健学類は、オンライン編入学院が過去問を設問単位で分析している他学部・他大学と異なり、本専攻について蓄積された設問データが現時点でありません。そのためこの節では、頻出分野の統計ではなく、大学が公表している学力検査の出題科目区分をもとに、対策の方向性を整理します。
理学療法学専攻(出願資格(1)(2))の出題科目
学力検査の範囲は「基礎理学療法学」「理学療法評価・技術学」「臨床理学療法」です。理学療法士養成課程で一般的に学ぶ区分に沿って言えば、基礎理学療法学は解剖学・生理学・運動学など治療の土台となる基礎知識、理学療法評価・技術学は関節可動域測定や徒手筋力検査などの評価法・治療手技、臨床理学療法は脳血管疾患・整形外科疾患・内部障害といった疾患別の臨床各論にあたります。専門基礎科目にかかわる内容も出題対象に含まれるため、養成課程で使った教科書・国家試験対策の教材を使って、これまで学んだ範囲を体系的に総復習するのが基本的な対策になります。
作業療法学専攻(出願資格(1)(2))の出題科目
学力検査の範囲は「作業療法原理」「作業療法評価・技術学」「臨床作業療法」です。作業療法原理は作業療法の考え方・理論的枠組み、作業療法評価・技術学は評価法や治療技術、臨床作業療法は精神障害・身体障害・発達障害・高齢期障害などの領域別の臨床知識にあたります。こちらも専門基礎科目にかかわる内容を含むため、作業療法士養成課程で使用した教材の総復習が対策の中心です。
ダブルプロ受験者の対策
前述のとおり、ダブルプロ(出願資格(3))の学力検査は、志望専攻ではなく自分がすでに学んだ分野が範囲です。作業療法学科出身で理学療法学専攻に出願する人は作業療法分野、理学療法学科出身で作業療法学専攻に出願する人は理学療法分野の対策をすることになります。自分の出身学科の知識を、卒業後もあらためて体系的に振り返っておく必要があります。
口述試験の対策
口述試験は面接形式で、要項には「資質適性等を評価する」と記載されています。医療専門職の編入学試験である以上、志望理由・これまでの学び(PTまたはOTとしての学習・臨床経験)・卒業後のキャリアビジョン・なぜ学士の学位や、もう一方の免許が必要なのかを、自分の言葉で具体的に説明できるように準備しておくことが基本になります。すでに医療現場に近い分野を学んできた(あるいは実務についている)受験生が多いと考えられるため、抽象的な志望動機ではなく、自分の経験に基づいた具体的なエピソードを整理しておくとよいでしょう。
難易度・倍率(大学公表データ)
金沢大学は毎年度「入試状況(編入学)」を公表しており、保健学類については専攻別に志願者数・受験者数・合格者数・入学者数が出ています。直近3年分は次のとおりです(出典: 金沢大学「令和6〜8年度 入試状況(編入学)」。年度は入学年度で表記。実質倍率は受験者数÷合格者数で編入総研編集部が算出しました)。
| 専攻 | 年度 | 募集人員 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 理学療法学専攻 | 2024年度 | 5名 | 1名 | 1名 | 1名 | 1名 | 1.0倍 |
| 2025年度 | 5名 | 5名 | 5名 | 5名 | 5名 | 1.0倍 | |
| 2026年度 | 5名 | 7名 | 7名 | 5名 | 4名 | 1.4倍 | |
| 作業療法学専攻 | 2024年度 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 0名 | — |
| 2025年度 | 5名 | 2名 | 2名 | 2名 | 2名 | 1.0倍 | |
| 2026年度 | 5名 | 2名 | 2名 | 2名 | 2名 | 1.0倍 |
この表から、受験を決めるうえで押さえておきたいのは次の3点です。
- 倍率そのものは低く、募集人員を埋めきれていない年度が続いています。両専攻とも毎年5名の枠に対し、合格者は0〜5名。とくに作業療法学専攻は、直近3年の志願者が0名・2名・2名と定員を大きく下回っています。「倍率が高くて入れない試験」ではなく、出願資格を満たす人が少ないために受験者自体が集まりにくい試験だと理解するのが実態に近いと言えます。
- それでも全員が受かるわけではありません。2026年度の理学療法学専攻は受験7名に対して合格5名で、募集人員と同数までしか合格が出ていません。志願者が増えた年度には募集人員が上限として働くため、「倍率が低いから対策が要らない」とは言えない点に注意が必要です。
- 母集団が非常に小さく、年度による振れが大きいデータです。受験者が0〜7名という規模なので、倍率は1人の増減で大きく動きます。倍率の数字を志望校選びの決め手にせず、次で述べる出願資格の該当有無と、専門科目の準備状況で判断してください。
あわせて知っておきたいのが、編入学を実施する専攻自体が絞り込まれてきたという経緯です。大学公表の入試状況によれば、2024年度入学分までは看護学専攻・診療放射線技術学専攻・検査技術科学専攻でも編入学が実施されていました(保健学類全体の募集人員は20名)。2025年度入学分以降は理学療法学専攻・作業療法学専攻の2専攻のみ(計10名)となっています。保健学類の他専攻への編入を検討していた場合は、この点を最初に確認してください。
なお、選抜の構造そのものも押さえておく価値があります。出願資格が「PTまたはOTの免許を取得済み・取得見込み」に限定されているため母集団が養成課程の卒業生に限られること、そして外国語・専門科目・口述試験が各100点の均等配分で、どれか1つが極端に弱いと挽回しにくい配点であることの2点です。2027年度(2026年8月実施)の結果は、例年どおりであれば翌春の「入試状況(編入学)」で公表されます。
対策ロードマップ(時期別)
2027年度の日程(出願2026年7月6日〜10日、試験2026年8月25日、合格発表2026年9月4日)から逆算した準備の目安です。合格者の学習記録の蓄積が現時点でないため、大学公表の要項にもとづく一般的なスケジュールとして紹介します。
-
1年以上前〜:英語外部試験のスコアを確保
英語外部試験のスコアには有効期間があり、2027年度要項では出願締切から遡って約2年以内(2024年8月25日〜2026年7月10日)の受験分に限られます。TOEIC L&R・TOEFL-iBT・実用英語技能検定のいずれかを選び、余裕を持った時期に受験して、出願直前にスコアが失効する事態を避けます。
-
半年前〜(2月頃): 書類の洗い出し
自分がどの出願ルート((1)(2)(3))に該当するかを確定させ、必要書類をリストアップします。専修学校ルート((2))の証明書は保健学類のWebサイトにある所定の様式を専修学校長に作成してもらうもので、日数がかかることがあるため、この時期に依頼しておくと安心です。ダブルプロで出願する場合は、逆分野の免許証の写しが必要な点も忘れずに確認します。受験・修学上の配慮が必要な場合の事前相談は2026年6月8日(月)が期限で、出願期間よりかなり早い点に注意してください。
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3〜4か月前〜:専門科目の総復習
自分のルートに応じた専門科目(基礎理学療法学・理学療法評価技術学・臨床理学療法、または作業療法原理・作業療法評価技術学・臨床作業療法)を、養成課程で使った教材や国家試験対策の教材で総復習します。範囲が広いため、疾患別・領域別に分野を分けて計画的に進めるのが基本です。
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出願期間(7月6日〜10日):提出・選択ミスに注意
Web出願システムでの専攻選択(通常か「ダブルプロ」か)を間違えないよう、画面の指示を落ち着いて確認します。出願確認票・履歴書・宛名ラベルを印刷し、書留速達郵便で郵送します。出願期間後の到着でも2026年7月8日(水)までの消印なら受理される救済ルールはありますが、原則は期間内の投函です。
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直前期(7月末〜8月): 口述対策
受験票が印刷可能になる7月29日以降、専門科目の最終確認と並行して口述試験対策を進めます。志望理由・これまでの学びやキャリアビジョンを、具体的なエピソードとともに簡潔に説明できるよう練習します。試験当日は専門科目が9:00〜10:00の60分、口述試験が10:30からの実施です(年度により変わる可能性があるため受験票の記載を優先してください)。
よくある質問
金沢大学医薬保健学域保健学類の編入学試験は誰でも出願できますか?
いいえ。対象は理学療法学専攻・作業療法学専攻の2専攻のみで、短期大学・専修学校で理学療法士(PT)または作業療法士(OT)の養成課程を修了し、免許を持つか取得見込みの人が主な出願者です。加えて、大学でPTまたはOTの一方を卒業(見込み)し、もう一方の免許取得を目指す人向けの「ダブルプロフェッショナルプログラム」という出願ルートもあります。一般的な大学1〜2年生がそのまま出願できる試験ではない点に注意してください。
医学類(医学部医学科)の編入学とは違いますか?
はい、別の試験区分です。医学類には第2年次編入学(学士入学)という別枠の選抜があり、出願資格・選抜方法・スケジュールはすべて保健学類の3年次編入学と異なります。本記事は保健学類(理学療法学専攻・作業療法学専攻)の3年次編入学に限定して解説しています。医学類の編入学を検討している場合は、大学公式サイトで医学類向けの募集要項を別途確認してください。
金沢大学医薬保健学域保健学類の編入試験の倍率はどのくらいですか?
金沢大学が公表する「入試状況(編入学)」によると、実質倍率(受験者数÷合格者数)は理学療法学専攻が2024年度1.0倍・2025年度1.0倍・2026年度1.4倍、作業療法学専攻が2025年度・2026年度ともに1.0倍でした(2024年度は志願者0名のため算出できません)。ただし両専攻とも募集人員5名に対して受験者が0〜7名という小さな規模で、倍率は数名の増減で大きく動きます。倍率の低さだけで判断せず、出願資格を満たしているかどうかと専門科目の準備状況で検討してください。
ダブルプロフェッショナルプログラムとは何ですか?
大学で作業療法関係学科(または理学療法関係学科)を卒業・卒業見込みの人が、出願資格(3)を使ってもう一方の専攻に出願できる制度です。合格して入学すると、5名を上限に検定料が全額返還され、入学料・授業料は全額免除されます。ただし学力検査では、出願時点で自分がすでに学んだ分野(作業療法または理学療法)の専門知識が問われ、免許を「取得見込み」で合格した人が実際には免許を取得できなかった場合は合格が取り消されます。また2027年度要項には、入学時に認定される既修得単位数によっては通常の2年で卒業できない場合があると明記されています。
選抜方法・配点はどうなっていますか?
外国語(英語外部試験のスコア)100点、専門科目の学力検査100点、口述試験100点の合計300点で、成績証明書もあわせて総合的に選抜されます。専門科目の学力検査は、理学療法学専攻なら基礎理学療法学・理学療法評価技術学・臨床理学療法、作業療法学専攻なら作業療法原理・作業療法評価技術学・臨床作業療法が範囲です(ダブルプロの出願者は逆の分野が範囲になります)。口述試験は面接形式で、資質適性等を評価すると要項に明記されています。
出願期間・出願方法を教えてください。
2027年度(2027年4月入学)は出願期間が2026年7月6日(月)〜10日(金)の1週間のみで、Web出願限定です。Web出願システムで登録・検定料支払・証明写真アップロードをしたうえで、出願確認票などを印刷し、書留速達郵便で郵送する必要があります。出願期間後に届いた書類でも、2026年7月8日(水)までの消印があれば受理されるという救済ルールがありますが、余裕を持った提出が基本です。試験日は2026年8月25日(火)、合格発表は2026年9月4日(金)の予定です。
英語外部試験はどれを使えますか?いつまでに受ければよいですか?
TOEIC Listening & Reading・TOEFL-iBT(Home Editionを含む)・実用英語技能検定(英検CBT・S-CBT・S-Interviewを含む)のいずれかのスコアが対象です。TOEIC-IP、TOEIC S&W、TOEIC Bridge、TOEFL-ITP、TOEFL-PBT、英検Jr.、英検IBAは対象外です。2027年度要項では2024年8月25日〜2026年7月10日に受験したスコアに限られるため、出願年の前年から逆算して受験計画を立てる必要があります。出願期間中に間に合わなければ試験当日の提出も認められますが、持参しないとすべての試験を受験できません。
編入後、何年で卒業できますか?
3年次編入学生の修業年限は原則2年です。ただし2027年度要項には、ダブルプロフェッショナルプログラム(出願資格(3))で入学した場合、入学時に認定される既修得単位数によっては2年で卒業できない場合があると明記されています。出願前に確認したい場合は、入学前の所属大学の成績証明書(写し可)を添えて2026年6月29日(月)までに保健学支援課保健学務係へ問い合わせるよう、要項で案内されています。
まとめ
金沢大学医薬保健学域保健学類の編入学試験は、一般的な大学1〜2年生向けの編入試験とは対象者も選抜の考え方も異なる、PT・OTの免許(または取得見込み)を条件とする少数選抜です。理学療法学専攻・作業療法学専攻ともに募集5名、外国語・専門科目・口述試験の3要素で総合的に選抜され、大学でもう一方の免許を目指す人には入学料・授業料が全額免除される「ダブルプロフェッショナルプログラム」という選択肢もあります。大学公表データでの実質倍率は直近3年で1.0〜1.4倍と高くありませんが、これは倍率が緩いというより出願資格を満たす人自体が少ないためで、募集人員が上限として働くため合格者が定員を超えることはありません。まずは自分がどの出願ルートに該当するかを確認し、有効期限のある英語外部試験のスコア確保から今日はじめてください。
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は金沢大学が公表する2027年度(令和9年度)3年次編入学学生募集要項の原本を、倍率は同大学が公表する「入試状況(編入学)」を毎年度確認して記載しています。本専攻については、オンライン編入学院に過去問の設問データおよび合格体験談の蓄積が現時点でないため、出題傾向は大学公表の出題科目区分をもとに整理しています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年8月5日




