神戸大学 経営学部 編入の合格体験記|D.Sさん・アメリカの大学から経営学へ転じるまで
結論:初学だった経営学を、4か月で論述まで持っていった
アメリカの大学のスポーツ系学部から、神戸大学 経営学部 経営学科へ編入した方の記録です。渡米当初はアスレチックトレーナーを目指していましたが、学ぶうちに関心が、選手を現場で支えることよりもチーム運営や組織づくりというビジネスの側面へ移っていきました。バスケットボール部の活動をやり切った実感もあり、経営を体系的に学ぶために日本の大学へ戻る道を選んでいます。
対策を始めたのは2024年7月、本番は同年11月です。経営学はまったくの初学からのスタートでした。7月と8月は用語と理論の整理だけに絞り、参考書を見ずに自分の言葉で説明できる状態まで引き上げる。9月にマーケティングを足し、10月からは過去問と論述へ切り替える。1日の学習時間は3時間から始めて、直前期には8時間まで上げています。
| 合格校 | 神戸大学 経営学部 経営学科 |
|---|---|
| 前籍 | 海外の大学 |
| 前籍の学部・学科 | スポーツ健康学系 |
| 入学年 | 2025年4月 入学 |
| 編入年次 | 3年次 |
| 受験年度 | 2025年度入学 |
この記事で分かること
- スポーツから経営へ、関心が移った経緯
- 神戸大学と埼玉大学、出願した2校と結果
- 2024年7月から11月までの5か月をどう配分したか
- 経営学とマーケティングで使った教材と、その使い方
- 試験当日の様子と、志望理由書の組み立て
なぜ編入を目指したのか
私が編入を決意したのは、 編入前の学校の2年目・後期 のことでした。
アメリカの大学ではスポーツ系の学部に所属し、当初はアスレチックトレーナーを目指していました。しかし、学ぶ中で自分の関心は現場で選手を支えることだけでなく、チーム運営や組織づくり、ビジネスの側面に向いていると感じるようになりました。また、バスケットボール部での活動もやり切ったという実感があり、新たな分野に挑戦したいと考えました。そこで経営を体系的に学ぶため、まずは日本の大学で学びたいと思い、編入を決意しました。
志望校を選んだ決め手
志望校を神戸大学にした理由は、経営学部が全国的に高い評価を受けており、経営を専門的に学べる環境が整っていると感じたためです。また、編入学の募集人数が比較的多く挑戦しやすかったことも理由の一つです。さらに、地元が関西で以前から神戸大学をよく知っており、親しみと魅力を感じていたことも決め手となりました。
編入を周りに伝えた時の反応
伝えた相手: 家族・友人・先輩・後輩 / 伝えた時期: 試験の半年〜1年前
編入を考えていることを家族や友人に伝えた際は、全体的に前向きに応援してもらえました。両親は、アメリカの大学で学んだ経験を踏まえて新しい分野に挑戦したいという考えを尊重してくれ、「自分で決めたことなら頑張りなさい」と背中を押してくれました。友人たちも最初は進路変更に少し驚いていましたが、経営に興味を持った経緯を話すと理解を示してくれ、「応援している」「頑張れ」と励ましてくれました。周囲から反対されることはなく、多くの人の支えを感じながら編入試験に挑戦することができました。
受験した大学とその結果
この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。
| 結果 | 大学・学部 | 編入年次 | 試験区分 | 受験者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格(入学) | 神戸大学 経営学部 経営学科 | 3年次 | 一般編入 | 100 | 5.0倍 |
| 不合格 | 埼玉大学 経済学部 経済学科 | 3年次 | 一般編入 | - | - |
受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
合格までの学習計画
私が編入試験対策を始めたのは 2024年7月 、本番の試験は 2024年11月 でした。
時期別の1日の学習時間
平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。
平日
休日
1日あたりの学習時間の推移
月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。
月ごとの学習の中身
- 2024年7月
主な科目: 経営学 / 気持ちの状態 5/5
この時期は経営学が初学だったため、まずは基礎知識の習得に集中しました。経営学の各分野や理論を項目ごとに整理しながら学習を進め、重要な概念やキーワードを一つずつ覚えていきました。また、単に用語を暗記するだけでなく、それぞれの理論がどのような背景で生まれ、どのような意味を持つのかを理解することを意識しました。基礎を積み重ねたことで、後半には学んだ知識を組み合わせて論述問題に対応できるようになりました。
- 2024年8月
主な科目: 経営学 / 気持ちの状態 5/5
8月は経営学の基礎知識の定着に最も力を入れた時期でした。経営学が初学だったため、試験で出題されそうな重要概念や理論を一つずつ整理しながら学習を進めました。毎日繰り返し復習した結果、8月末頃には主要な用語や理論について、参考書を見なくても自分の言葉で説明できるレベルまで理解を深めることができました。単なる暗記ではなく、それぞれの概念同士の関係性も意識して学習したことで、その後の論述対策の土台を作ることができました。
- 2024年9月
主な科目: 経営学, マーケティング学 / 気持ちの状態 5/5
この時期は、経営学については2冊目のテキストに取り組み、1冊目では理解しきれなかった内容や異なる視点からの説明を学ぶことで、知識の幅を広げました。また、マーケティングについては『ゼミナール マーケティング入門』を用いて学習し、まずは重要な用語や概念の意味を正確に覚えることを意識しました。経営学と重なる内容も多くあったため、既に学んでいた知識と結び付けながら理解を深めることができ、比較的スムーズに学習を進めることができました。
- 2024年10月
主な科目: 志望理由書, 経営学, マーケティング学 / 気持ちの状態 5/5
10月には、経営学・マーケティング学ともに基礎知識がある程度定着したため、インプット中心の学習からアウトプット中心へと切り替えました。過去問や論述問題を使いながら、自分の言葉で説明する練習を繰り返し行い、知識の使い方を強化しました。同時に、学んだ内容を踏まえながら自分の将来像についても整理し始め、なぜ経営を学びたいのか、将来何を実現したいのかを言語化しながら志望理由書の作成にも着手しました。
- 2024年11月
主な科目: 経営学, マーケティング学 / 気持ちの状態 5/5
この時期は過去問演習を中心に学習を進めました。これまでに身につけた経営学・マーケティングの知識を前提に、実際の設問に対してどのように使うかを意識して解答を作成しました。また、知識として理解しているだけでは不十分だと感じたため、各理論や概念に関連する具体例を自分で調べ、答案に補足として加えるようにしました。これにより、抽象的な理解から実践的な記述力へとつなげることができました。
勉強場所と環境
勉強は基本的に自宅で行っていました。経営学の概念や理論を音読しながら覚えることが多かったため、声を出しても問題のない環境であることを重視していました。自宅は自分のペースで学習でき、時間の使い方も柔軟に調整できるため、インプットと復習の両方を安定して進めることができました。一方で、集中力が落ちてきたときは短時間で切り替える必要がありましたが、全体としては最も効率よく学習できる環境でした。
スランプとメンタル回復
編入対策中に精神的に一番きつかったのは、もし試験に落ちた場合の進路が明確でなかったことです。アメリカの短期大学を卒業した後、日本での進学先が決まらない可能性があり、「どこにも所属できない状態になるかもしれない」という不安が常にありました。そのため勉強をしていても時折焦りが出て、手が止まりそうになることもありました。 その中で意識したのは、不安を考える時間と勉強する時間を切り分けることです。考えても状況は変わらないと割り切り、まずは今日やるべきことだけに集中するようにしました。また、やることを細かく分解して1日の達成目標を明確にすることで、迷いなく机に向かえる状態を作りました。結果として、不安はありつつも行動を止めないことを徹底できました。
科目ごとの対策と使った教材
科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。
経営学
2024年7月 〜 2024年11月
経営学スタンダードプラス 3周
選んだ基準: Vテキストには書いていないことをカバーするために使った。
公務員Vテキストでは書かれていない部分を重点的に抑えた。
経営組織論 1周
選んだ基準: 神戸大学の教授が筆者の本だったので、自分がカバーできる部分を増やすために使った。
読み物として使った。
マーケティング学
2024年9月 〜 2024年11月
過去問対策(入手・分析・周回)
過去問はメルカリで購入して入手しました。ただ、知識が十分に身についていない段階で解いてしまうと効果が薄いと考えたため、本格的に取り組み始めたのは試験の約1か月前からでした。まずは参考書で基礎知識を固め、その後に過去問を使って出題傾向や求められているレベルを確認しました。解答を作る際は、単に暗記した内容を書き写すのではなく、学んだ知識を組み合わせながら自分の言葉で説明することを意識しました。模範解答がない問題については、教科書や参考書を根拠にしながら、自分なりに論理的な答案を作成する練習を行いました。
振り返ってみて、これもやっておけばよかった
振り返ってみても、大きな後悔はあまりありません。編入試験の準備期間は限られていましたが、その分やるべきことを絞り、短期集中で効率よく取り組むことができたと感じています。あえて挙げるとすれば、もう少し早い段階から情報収集を行い、志望校や試験内容について幅広く調べておけば、より余裕を持って準備できたかもしれません。しかし、結果的には自分なりに納得のいく形で受験に臨むことができたため、大きな後悔はありません。
AIの活用方法
- ChatGPTと理論の壁打ちをした。
英語のスコアをどう上げたか
受験で利用した英語試験は TOEIC L&R です。以下、それぞれのスコア推移です。
TOEIC L&Rのスコア
| 2024年6月 | 845 提出 |
|---|
試験当日はどうだったか
当日の時間の流れと、会場で感じたことです。
神戸大学 経営学部 経営学科
| 当日の受験者数 | 約100名 |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 9:00前後 集合・受付(六甲台キャンパス) * 9:30〜11:00頃 専門科目(経営学、マーケティング)筆記試験 → 論述中心(経営学の基礎理論・概念説明・比較など) |
| 当日の気づき | 駅から遠かった。歩くと遠く、バスはすごく混んでいた。 |
埼玉大学 経済学部 経済学科
| 当日の受験者数 | 約50名 |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 13:00〜面接のみでした。 |
| 当日の気づき | 面接当日は、最寄り駅からバスでキャンパスに向かいました。会場に着くまでは緊張していましたが、移動時間は気持ちを整理することに使い、志望理由やこれまでの経験を頭の中で再確認していました。 |
D.Sさんが神戸大学の面接で実際に聞かれた質問
面接で投げられた質問と、その場での答え方
志望理由書のどこを突かれたか
筆記で何がどう出たか(科目ごと)
面接の準備は、聞かれる中身が分かっているかどうかで負荷がまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
受験にかかった費用
編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ① 教材・書籍代 | ¥15,000 |
| ② 対策指導費 | ¥100,000 |
| ③ 試験関連費 | ¥6,000 |
| ④ 出願関連費 | ¥30,000 |
| ⑤ 当日関連費 | ¥30,000 |
| 合計 | ¥181,000 |
編入したあとの生活
差分: +2単位
単位はどれくらい認定されたか
D.Sさんが編入したあとに分かったこと
単位認定でもっとこうしておけばよかったこと
編入後の就職活動の状況
編入学後に気づいた貴重な情報
単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。
編入前の自分へ
編入試験は、難しいことをどれだけ知っているかよりも、基礎をどれだけ正確に自分の言葉で説明できるかが大事だと思います。最初はわからないことが多くても、やるべきことを絞って積み上げていけば必ず形になります。
また、不安があっても、それは多くの人が同じように感じているものなので、必要以上に気にしすぎなくて大丈夫です。結局はやり切ったかどうかが一番大きい差になるので、淡々と続けることを意識してほしいです。
— D.Sさん(神戸大学 経営学部)
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026-08-08
この合格者が使った参考書
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