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鹿屋体育大学体育学部

鹿屋体育大学体育学部の編入試験対策|小論文・運動能力検査・倍率

2027年度(2027年4月入学)の出願期間
2026年7月27日〜2026年8月6日
出願前に必ず大学の最新の募集要項でご確認ください。

鹿屋体育大学体育学部の第3年次編入学試験は、1日目に小論文2問と面接、2日目に運動能力検査を行う2日間の試験です。もっとも重要なのは、募集要項が合否判定の基本方針として「小論文の得点の高い者から合格とします」と明記している点です。運動能力検査は点数ではなく合否で評価され、面接は5段階評価で、それぞれ最低評価に該当した場合に不合格となります。つまり実技と面接は足切りとして働き、順位そのものは小論文で決まる構造になっています。大学が公表している入試結果一覧では、直近3年度の受験者数と合格者数から計算した倍率は1.10〜1.50倍で、合格者は毎年ちょうど募集人員と同じ20名です。この記事では、選抜の仕組み、公式の実施状況、出願資格の区分ごとの違い、小論文・面接・運動能力検査それぞれの準備の進め方、そして編入後の教員免許取得に関する注意点まで、大学が公表している一次資料をもとに整理します。

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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試験概要(2027年度・最新要項データ)

2027年度(令和9年度)

20名募集人員(2課程の合計)
2026年8月25日・26日試験日(2日間)
2026年7月27日〜8月6日出願期間
大学・学部鹿屋体育大学 体育学部(国立大学で唯一の体育系単科大学。鹿児島県鹿屋市白水町)
編入学年次第3年次のみ(募集要項「2 編入学年次」に「第3年次とします」と明記)
募集単位スポーツ総合課程・武道課程の2課程。募集人員は2課程あわせて20人(課程ごとの内訳は設定されていない)
選抜方法1日目=小論文(2問・100点満点)/面接(7分程度の個人面接・5段階評価)/健康調査(対象者のみ)
2日目=運動能力検査(合否で評価)
これに指定調書・成績証明書の内容を加えて総合的に判定
出願資格(主なもの)大学に2年以上在学し62単位以上修得(見込含む)/大学卒業(見込含む)/短期大学・高等専門学校卒業(見込含む)/外国の学校教育14年以上の課程修了(見込含む)/専門学校の体育系学科等修了(見込含む)
出願期間インターネット出願登録・検定料払込=2026年7月27日〜8月6日15時
出願書類の提出=2026年8月3日〜8月6日(郵送は8月6日17時15分必着)
試験日程1日目 2026年8月25日(火)/2日目 2026年8月26日(水)
合格者発表2026年9月7日(月)10時(大学ホームページおよび合否照会サイト)
入学手続期間2027年2月10日〜2月17日
入学検定料30,000円
試験場鹿屋体育大学(鹿児島県鹿屋市白水町1番地)

この表は大学が公表した「令和9年度 鹿屋体育大学体育学部第3年次編入学試験学生募集要項」にもとづきます(更新日: 2026-09-06)。本記事の更新時点で2027年度の出願期間は最終日を迎えています。2028年度以降の入学を目指す方は、大学公式サイトで次年度の学生募集要項が公表されるのを待って原本を確認してください。2027年度は、出願書類の様式が2026年6月下旬に、学生募集要項が7月に公表されています。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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合否はどこで決まるのか

体育系の大学の編入試験というと、「まず実技で選ばれるのだろう」と考える方が多いと思います。鹿屋体育大学体育学部の第3年次編入学試験については、この理解は正確ではありません。募集要項の「5 選抜方法」には、合否判定の基本方針が次の2点で明示されています。

1. 小論文の得点の高い者から合格とする。同得点の者が複数いる場合には、面接、運動能力検査の結果の順に判断する。

2. 次に該当する者は不合格とする。ア 運動能力検査の結果が合否評価のうち「否」の者/イ 面接の結果が5段階のうち「1」の者。

この2点から読み取れる構造は、受験準備の優先順位をそのまま決めてしまうほど重要です。

順位を決めるのは小論文だけ

合格者は小論文の得点順に決まります。面接は5段階、運動能力検査は合否の2段階でしか評価されず、いずれも「良い評価を取れば順位が上がる」仕組みにはなっていません。同点の場合の順位づけに使われるだけです。したがって、限られた準備期間のなかで最初に時間を投じるべきなのは、間違いなく小論文です。

面接と運動能力検査は足切りとして働く

一方で、面接で5段階の「1」がついた場合、運動能力検査で「否」と判定された場合は、小論文の点数がどれだけ高くても不合格になります。ここが落とし穴です。小論文だけを仕上げて臨むと、面接での受け答えや当日のコンディションで足元をすくわれる可能性があります。「順位を上げるためではなく、最低評価を避けるために」面接と運動能力検査を準備する、という位置づけで取り組むのが合理的です。

競技実績は出願資格にも加点にもなっていない

体育大学を志望する方から「全国大会レベルの実績がないと出願できないのでは」という質問をよく受けます。募集要項の出願資格(後述の5区分)には、競技実績に関する条件は一切含まれていません。また合否判定の基本方針にも、競技実績を加点する記述はありません。選抜資料としては、本学が行う試験の成績に加えて「指定調書」と「成績証明書」の内容が総合されると要項に書かれていますが、点数化の方法は公表されていないため、競技歴が直接得点になると考えるのは適切ではありません。

逆にいえば、これは在学中に競技での目立った実績を残せなかった方にとって現実的な選択肢になり得る試験だということです。求められているのは、スポーツ・武道・体育・健康づくりの分野について論理的に考え、書ける力です。

倍率と実施状況(大学公表・3年分)

鹿屋体育大学は、入試関連データのページで「鹿屋体育大学入試結果一覧」を年度ごとに公開しており、そのなかに第3年次編入学の独立した表が設けられています。総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜・特別選抜(帰国生徒・社会人)・私費外国人留学生入試とは別の表で、課程別の内訳と、募集人員・志願者・受験者・合格者・入学辞退者・追加合格者・入学者の各列を持っています。

入学年度課程募集人員志願者受験者合格者入学者倍率
2024年度
(令和6年度)
スポーツ総合20252520191.25倍
武道0000
合計252520191.25倍
2025年度
(令和7年度)
スポーツ総合20222220201.10倍
武道0000
合計222220201.10倍
2026年度
(令和8年度)
スポーツ総合20303020201.50倍
武道0000
合計303020201.50倍

出典: 鹿屋体育大学「令和6年度/令和7年度/令和8年度 鹿屋体育大学入試結果一覧(体育学部)」の第3年次編入学の表。倍率は受験者数÷合格者数で計算しています。年度は入学年度です(例: 令和8年度=2026年4月入学。試験は前年の2025年8月に実施)。

0 10 20 30 25 22 30 20 20 20 2024年度 2025年度 2026年度 志願者数(=受験者数) 合格者数

この数字から読み取れること

合格者数は3年とも20名で固定されています。募集人員が20人であり、それを超える合格者は出していません。一般選抜では追加合格が出た年度もありますが、編入学では直近3年度とも追加合格者は0名です。つまり「志願者が増えれば合格者も増える」試験ではなく、志願者の増減がそのまま倍率の変動になります。

志願者数と受験者数が3年とも完全に一致しています。出願した人は全員が試験当日に来ているということで、辞退による目減りは期待できません。倍率を「実質的にはもっと低いはずだ」と甘く見積もらないほうがよいでしょう。

直近の2026年度入学で志願者が30名に増え、倍率が1.50倍に上がりました。2024年度25名、2025年度22名からの増加です。1年分の変動なので傾向と断定はできませんが、少なくとも「毎年ほぼ全員が受かる試験」ではないことは押さえておくべきです。20名の枠に対して10名が不合格になった年度がある、という受け止め方が実態に近いと思います。

武道課程は3年連続で志願者0名です。これは武道課程で編入生を受け入れていないという意味ではなく、募集人員が2課程の合計で設定されているため、志望者がいれば枠のなかで判定される形になっています。武道(柔道・剣道)を専門にしたい方にとっては、志願者が少ない状況が続いている募集単位だといえます。ただし合否判定の基本方針は課程を問わず共通なので、「武道課程なら通りやすい」と考えるのは根拠がありません。

入学辞退者はほとんど出ていません。2024年度に1名の辞退があった以外は0名です。入学手続が翌年2月と遅いにもかかわらず辞退がほぼ出ていないのは、この大学を第一志望として受験している人が多いことを示唆します。

出願資格を区分ごとに確認する

出願資格は5つの区分に分かれています。ここで最も誤解されやすいのが「62単位」という条件です。62単位が求められるのは(1)の区分だけで、短期大学・高等専門学校・専門学校からの出願には適用されません。まとめて「必要単位62単位」と覚えてしまうと、出願できるのにできないと思い込む、あるいはその逆の誤解につながります。

区分条件提出する証明書
(1) 大学2年以上在学大学に2年以上在学し、62単位以上を修得した者、および2027年3月までに修得見込みの者在学証明書+成績証明書(厳封)
(2) 大学卒業大学を卒業した者、および2027年3月までに卒業見込みの者。単位数の条件なし卒業(見込)証明書+成績証明書(厳封)
(3) 短大・高専卒業短期大学または高等専門学校を卒業した者、および2027年3月までに卒業見込みの者。単位数の条件なし卒業(見込)証明書+成績証明書(厳封)
(4) 外国の課程外国の学校教育における14年以上の課程を修了した者、および2027年3月までに修了見込みの者で、上記に相当すると認められる者修了(見込)証明書+成績証明書(厳封)
(5) 専門学校学校教育法第126条第2項に定める専門学校の体育系学科等を修了した者、および2027年3月までに修了見込みの者。修業年限2年以上かつ総授業時間数1,700時間以上または62単位以上の学校に限る修了(見込)証明書+成績証明書(厳封)

出典: 令和9年度 鹿屋体育大学体育学部第3年次編入学試験学生募集要項「3 出願資格」。(4)の外国の大学・短期大学には、文部科学大臣が指定した外国大学(短期大学相当を含む)の日本校が含まれます。

大学2年生が注意すべき点

現在大学2年生で(1)の区分から出願する場合、出願時点で62単位に届いていなくても、2027年3月までの修得見込みで出願できます。ただし要項には、成績証明書の発行を依頼する際に修得見込みの科目・単位を必ず明記してもらうよう伝えることと指示があります。通常の成績証明書には履修中の科目は載らないため、事務室に何も伝えないまま依頼すると、単位数が足りない証明書が出てきてしまいます。依頼のときにこの一言を添えられるかどうかで、出願の可否が変わりかねません。

専門学校からの出願は2重の条件がある

専門学校ルートは、学科の分野(体育系学科等であること)と学校の規模(修業年限2年以上、かつ総授業時間数1,700時間以上または62単位以上)の両方を満たす必要があります。スポーツ系の専門学校でも課程によっては該当しない場合があるため、自分の在籍課程がこの条件を満たすかどうかは、出願前に大学の教務課入試係へ確認することを強くおすすめします。

大学・短大に在籍しながら専門学校にも籍がある場合

要項には、大学(短期大学を含む)に在籍しながら別の専門学校に籍を置いている場合は、両方の成績証明書を提出するようにという指示があります。ダブルスクールをしている方は書類の準備点数が増えるので、早めに動いてください。

1日目①小論文の形式と対策

小論文は、この試験で唯一「順位を作る」科目です。ここに準備時間の大半を割いてください。

試験時間10時00分〜11時30分(90分)
問題数2問(要項に「600字程度の小論文を2問課します」と明記)
字数大学が公開している過去の試験問題では、各問とも540字以上660字以内の指定
出題領域競技スポーツ、生涯スポーツ、武道、健康・体力等の領域
配点・評価理解力・思考力・表現力等について総合的に100点満点で評価

90分で1,200字前後を書き切る配分

2問あわせて最大1,320字を90分で書きます。1問あたり45分、そのうち構成を考える時間が10〜12分、書く時間が28〜30分、見直しが3〜5分というのが現実的な配分です。600字前後の答案を制限時間内に書き上げる訓練を、本番と同じ手書き・同じ時間で繰り返しておくことが直接効きます。時間内に書き終わらない、字数が足りないという失点は、内容の良し悪し以前の問題として順位を大きく下げます。

出題テーマの系統

大学は、第3年次編入学試験の過去の試験問題を公式サイトで公開しており、直近年度分については「出題の意図」もあわせて公表しています。公開されている問題を通して見ると、2問の役割がはっきり分かれています。

  • 問題番号1: スポーツ・健康づくりの実践に関わる知識を、具体的な方策に落として述べさせる問題。トレーニングと栄養・休養の関係、健康の維持増進のための運動プログラムづくりの留意点、人口構造の変化がスポーツ・武道に及ぼす影響といった、体育学の基礎知識を土台に「自分ならどう取り組むか」「どのような点に注意すべきか」を問う形式です。
  • 問題番号2: スポーツと社会の関わりに関する時事的なテーマ。大規模な国際競技大会の招致をめぐる賛否、気候変動がスポーツ活動に及ぼす問題とスポーツ界の対応、スポーツを対象とした賭け事の社会的なメリット・デメリットなど、社会的な論点についてメリットとデメリットの双方を整理し、そのうえで自分の考えを述べさせる形式です。

大学が公表している「出題の意図」でも、現代の社会状況を捉えたうえでそれがスポーツ・武道へ与える影響を問う、あるいはスポーツをめぐる社会的な事象についての知識や理解を問うことで、本学の教育を受けるにふさわしい資質を有しているかを評価する、という趣旨が述べられています。専門的な体育学の細かい知識を暗記しているかではなく、社会の動きとスポーツを結びつけて論理的に説明できるかが見られている、と理解するのが正確です。

設問の形がほぼ固定されている

公開されている問題に共通するのは、指示が複数の段階に分かれていることです。「〜を2つ挙げなさい」「それぞれについて具体的な方策(または背景)を説明しなさい」「そのうえであなたの考えを述べなさい」という三段構えが繰り返し使われています。この形式に慣れていないと、意見だけを書いて具体例を落とす、あるいは列挙だけで自分の考えを書き忘れる、といった減点を生みます。

対策としては、答案の骨格をテンプレート化しておくのが有効です。たとえば、①指示された数だけ論点を明示的に列挙する(「第一に〜。第二に〜。」と番号を振る)、②それぞれに1〜2文で具体的な根拠・背景・方策を付ける、③最後の150〜200字で自分の立場と理由を述べる、という配分です。指示された要素をすべて拾っているかを、書き終えたあとに設問文と突き合わせて確認する習慣をつけてください。

準備しておくべき知識の範囲

出題領域は競技スポーツ・生涯スポーツ・武道・健康と体力の4つです。この範囲について、次のようなテーマを自分の言葉で説明できる状態にしておくと、多くの設問に対応できます。

  • トレーニング科学とスポーツ栄養: トレーニング・栄養・休養の関係、主要な栄養素の役割、水分補給、オーバートレーニングと休養の考え方
  • 健康づくりと運動処方: 運動プログラムを作成する際の原則、対象者の年齢・体力・疾患に応じた配慮、生活習慣病予防と介護予防
  • 生涯スポーツと地域: 総合型地域スポーツクラブ、部活動の地域移行、スポーツ実施率、指導者の確保
  • スポーツと社会: 大規模国際大会の開催をめぐる費用と便益、スポーツのインテグリティ(公正性)、暴力・ハラスメントの防止、スポーツと賭博
  • スポーツと環境・人口: 気候変動と暑熱下の競技運営、少子化と競技人口の減少、施設の維持
  • 武道: 我が国発祥の身体運動文化としての位置づけ、稽古を通じた心と技の修錬、学校教育における武道必修化

いずれも、日々の報道に目を通していれば触れる話題です。ニュースを見たときに「これはスポーツにどう影響するか」「賛成・反対それぞれの言い分は何か」を30秒でメモする習慣をつけると、そのまま答案の材料になります。

著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。実際の設問文と「出題の意図」は、大学の資料請求・過去問のページで公開されているものを確認してください。

1日目②面接で見られること

面接は8月25日の12時30分から17時00分の時間帯に実施されます。受験者ごとに割当時刻が決まる形式で、面接そのものは複数の面接員による7分程度の個人面接です。

評価の観点が要項に書かれている

募集要項の採点・評価基準には、次のように明記されています。学習意欲、競技意欲について質問し、積極性・計画性・独創性の観点から5段階で評価する。また、それらの回答全体から品格・マナー・課題解決力についても5段階で評価する。質問されるテーマと評価の軸が公表されているのですから、これに沿って準備しない手はありません。

  • 学習意欲: 鹿屋体育大学で何を学びたいのか。関心のある研究領域や、卒業研究で扱いたいテーマ。編入後の2年間でどこまで到達したいか
  • 競技意欲: 現在取り組んでいる競技、編入後に継続する意思、競技と学業をどう両立させるか
  • 積極性・計画性・独創性: これまでの取り組みで自分から動いた経験、2年間の学習計画、他の人がやっていない切り口
  • 品格・マナー: 入退室、言葉遣い、姿勢。答えられない質問への対応
  • 課題解決力: 直面した困難とその乗り越え方を、原因の分析まで含めて説明できるか

7分は短い

7分程度という設定は、質問数にして5〜8問程度です。1問あたり40〜60秒で答え切る必要があります。長く話すほど評価が上がる形式ではないので、結論を先に述べ、理由と具体例を1つ添えて終えるという型を身につけてください。志望理由、編入後の学習計画、卒業後の進路、競技との両立の4つは高い確率で問われる領域なので、それぞれ40秒版と90秒版を用意しておくと安定します。

志望理由書との整合

出願書類には志望理由書が含まれます。様式は志願課程と志望理由を記入するシンプルなもので、要項には「志望理由欄には、志願の動機、学習の目的を記入してください」と指示があります。面接はこの書類を手元に置いて行われる可能性が高いので、書いた内容と口頭での説明が食い違わないよう、提出した志望理由書の控えを必ず手元に残し、試験前に読み返してください。

どちらの課程を志望するのか説明できるようにする

志望理由書では、スポーツ総合課程か武道課程かを選んで丸をつけます。面接で「なぜこの課程なのか」を問われたときに答えられるよう、2つの課程の違いを理解しておく必要があります(次の節で整理します)。

2日目運動能力検査と健康調査

2日目の8月26日、9時00分から15時00分にかけて運動能力検査が行われます。ここで問われるのは競技の技術ではなく、基礎的な運動能力です。

検査は4項目

募集要項には、検査項目が具体的に4つ明記されています。

項目測るもの
自転車エルゴメータによる
持久性テスト
全身持久力。固定式自転車を漕いで有酸素能力を測る
垂直跳テスト下肢の瞬発力
リバウンドジャンプテスト踏み切りの短さと跳躍高から求める、伸張反射を利用した爆発的な力発揮の能力
敏しょう性テストすばやく方向を変える能力

また、検査の前に形態的特性の基本データを得る目的で、身長・体重の測定が行われます。評価は点数ではなく合否です。要項の合否判定の基本方針では、この検査で「否」と判定された者は不合格とすると定められています。

特定の競技経験は問われない

4項目はいずれも競技横断的な体力測定の項目です。球技の経験者が有利、武道の経験者が不利といった構造にはなっていません。持久力・跳躍力・敏しょう性という基礎体力を、試験当日に一定水準で発揮できる状態にしておくことが準備の目標になります。合否評価であるため、上位を狙って追い込む必要はありませんが、長くトレーニングから離れている場合は、少なくとも数か月前から有酸素運動とジャンプ系の動きに体を慣らしておくべきです。

健康調査と診断書

受験者は全員、出願時に健康調査票を提出します。要項には、この調査は運動能力検査を安全に実施することを目的としており、結果が合否判定に影響することはありませんと明記されています。健康調査票の内容から当日の健康調査が必要と判断された人については、試験当日(1日目)に問診と心電図等の検査が行われます。

加えて、次に該当する人は診断書を出願書類と一緒に提出する必要があります。

  • 整形外科的な外傷や障害のため、医療機関から活動制限を指導されている人。病名および活動制限に関する内容を含む診断書
  • 内科・外科的な疾患に伴い、定期的に医療機関を受診して検査や治療を継続している人。スポーツ活動の制限の有無、病状およびこれまでの治療経過に関する診断書(アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎は除く)

診断書は医療機関に依頼してから受け取るまでに時間がかかります。出願期間は10日ほどしかないので、該当しそうな方は要項の公表を待たずに早めに医師へ相談してください。また要項には、出願期間の後に脳しんとうや上記にあたる外傷・障害、疾病が生じた場合は必ず大学へ電話で相談することという指示もあります。出願後にけがをした場合、黙って当日を迎えるのではなく連絡が必要です。

同意書には家族の署名が要る

出願書類のひとつに「運動能力検査受験に係る同意書」があります。検査中の事故やけがの可能性、持病が悪化する可能性、治療費が自己負担となることを認識したうえで受験に同意する、という内容で、本人に加えて父母等関係者の氏名(自署または押印)と続柄、緊急時の連絡先電話番号を記入する欄があります。本人だけでは完成しない書類なので、実家を離れている方は郵送でのやり取りの時間を見込んでおいてください。あわせて、試験当日は家族と必ず連絡が取れる状態にしておくよう要項が求めています。

スポーツ総合課程と武道課程の選び方

鹿屋体育大学の体育学部は1学部ですが、募集の単位はスポーツ総合課程と武道課程の2つに分かれています。編入学試験の募集人員はこの2課程の合計で20人と設定されており、課程ごとの内訳は示されていません。出願時にどちらの課程を志望するかを選びます。

課程内容(要項・大学公表資料より)
スポーツ総合課程トップレベルのアスリートの育成や科学的サポート、ジュニア期からの一貫指導、生涯にわたるスポーツ・健康づくりのコーディネートなどに関心を持ち、指導者や競技者を目指す人を育成する教育課程。自身の進路選択に合わせて講義や実技を履修できる
武道課程武道に関心を持ち、指導者や競技者を目指す人を育成する教育課程。この課程を専攻する場合、武道に関する講義や実技(柔道・剣道)を必ず履修することになる

選択の分かれ目ははっきりしています。柔道・剣道の実技を必修として履修することに納得できるかどうかです。武道課程では武道学概論・武道史・武道文化論といった科目も必修として置かれています。武道を専門にしたい人にとっては一貫した学びができる一方、そうでない人にとっては履修の自由度が下がります。

スポーツ総合課程の学生は、実践的な指導力を身につけるための専修科目について、アスリート・コーチング系または生涯スポーツ系から1系以上を選択して履修します。競技力向上の側から学ぶのか、生涯スポーツ・健康づくりの側から学ぶのかを、編入後に選べる構造になっています。面接で学習計画を問われたときに、この系のどちらを志向するのかまで語れると説得力が増します。

編入後の学びと資格の注意点

単位認定と卒業要件

募集要項の「13 入学後の履修等について」には、次のように定められています。

  • 入学前に修得した単位は、大学の定める規則により卒業に必要な単位として認定する
  • 入学後の修業年限は2年、在学年限は4年
  • 入学後は本学に2年以上在学し、指定される科目のなかから62単位以上を修得することで卒業となる

在学年限が4年ある、つまり2年で卒業できなかった場合も最大4年まで在学できる設計です。体育学部の卒業要件は全体で124単位(一般科目とキャリア形成科目で38単位以上、専門科目と専攻科目で86単位以上)ですから、編入生は入学前の単位認定と入学後の62単位以上でこれを満たしていくことになります。

注意したいのは卒業研究が必修だという点です。カリキュラムでは、ゼミナールと卒業研究が修学後半期の必修科目として置かれ、4年次に卒業研究中間発表と卒業研究発表会での発表が求められます。3年次編入で入学した場合、指導教員のもとでテーマを決め、2年間で研究をまとめて発表するスケジュールになります。実技系の科目や専修科目、指導・実践科目も必修で組まれているため、時間割はかなり密になると見込んでおくべきです。

保健体育の教員免許は2年では取り切れない可能性が高い

体育学部で取得できる教育職員免許状は、中学校教諭一種免許状(保健体育)と高等学校教諭一種免許状(保健体育)です。教員志望でこの大学を目指す方が多いと思いますが、募集要項には次のように明記されています。

本学において教員免許状の取得を希望する者は、本学の定める教員免許状の取得に必要な科目・単位をすべて修得しなければならない。なお、編入学後に教員免許状の取得を希望する場合、原則3年以上かかる。ただし、二種免許状取得者や教職課程認定を受けている大学等から編入する者等については、この限りではない

つまり、教職課程を持たない学校から編入して一から教職科目を積む場合、2年間では免許取得に届かず、3年目が必要になるのが原則だということです。逆に、二種免許状をすでに持っている方や、教職課程認定を受けている大学等から編入する方は、この限りではないとされています。

ここは進学の可否そのものを左右する情報です。「編入して2年で卒業し、そのまま保健体育の教員になる」という計画を立てている方は、出願前に必ず大学へ問い合わせ、自分がこれまでに修得した科目のうち何が教職課程の単位として認められるのか、2年で免許まで到達できる見込みがあるのかを個別に確認してください。要項の書き方は例外を認める余地を残していますが、その判断は出身校での履修状況によって変わるため、記事で一律に断定できる性質の情報ではありません。

取得できる資格

大学が公表している「取得可能な免許・資格」によると、所定の科目を履修して卒業することで、次のような資格の受験資格や講習会受講の免除が得られます。

  • 日本スポーツ協会公認スポーツ指導者: スポーツコーチングリーダー、ジュニアスポーツ指導員、スポーツプログラマー、アシスタントマネージャー、コーチ(競技別)、教師(競技別)
  • 健康・体力づくり事業財団: 健康運動実践指導者、健康運動指導士
  • 日本レクリエーション協会: レクリエーション・インストラクター、レクリエーション・コーディネーター
  • そのほか、イベント検定、大学独自の子どもの運動プログラム指導員(Exseed指導員)など

これらも「所定の科目を履修し、卒業することにより」得られるものです。編入生が2年間で必要な科目をすべて履修できるかは、認定される単位や時間割の組み方に左右されます。資格の取得を主目的にする場合は、教員免許と同様に、出願前の問い合わせで見通しを立てておくことをおすすめします。

出願手続きの実務とチェックリスト

2027年度の日程は本記事の更新時点で締切を迎えています。ここでは、次のサイクルで受験する方が同じ流れをたどれるように、実務上の注意点を時系列で整理します。日付は2027年度入試の実績値です。

  • 出願の約7週間前
    受験上の配慮が必要な場合の事前相談。障害のある方等で受験上・修学上の特別な配慮が必要な場合は、出願に先立って大学へ電話で相談する必要があります。2027年度は7月9日が期限で、出願開始(7月27日)より18日も早い設定でした。ここを逃すと配慮の申請ができなくなる可能性があるため、実質的な第一の関門です。
  • 出願の1〜2か月前
    証明書と診断書の手配。成績証明書は厳封が必要で、(1)の区分で修得見込み単位を含める場合は、依頼時に「修得見込みの科目・単位を明記してほしい」と伝えます。診断書が必要な方は医療機関の予約から逆算して動きます。運動能力検査の同意書は家族の署名が要るので、帰省や郵送の予定も組み込んでおきます。
  • 出願の1か月前
    要項と様式の入手。2027年度は、出願書類の様式(同意書・健康調査票・志望理由書)が2026年6月下旬に、学生募集要項が7月に大学サイトで公表されました。公表され次第、原本をダウンロードして日程・出願資格・書類の一覧を自分で確認してください。
  • 出願期間(約10日間)
    インターネット出願の登録と検定料の払込。2027年度は7月27日から8月6日15時まででした。検定料は30,000円です。成績開示を希望する場合は、この出願登録と同時に「入試成績開示請求」を「希望する」で申し込む必要があります。出願登録期間を過ぎてからの開示請求登録はできません。手数料は1選抜あたり600円で、検定料と一緒に支払います。
  • 出願期間の後半
    出願書類の郵送・持参。2027年度は8月3日から8月6日で、郵送は8月6日17時15分必着でした。登録後にダウンロードする入学願書・指定調書・宛名シート(カラー印刷して市販の角形2号封筒に貼付)と、大学サイトから印刷する同意書・健康調査票・志望理由書、各自で用意する証明書類をまとめて提出します。検定料を払っただけでは出願は完了しません。
  • 試験の約1週間前
    受験票のダウンロードと印刷。大学から受験票は送られてきません。2027年度は8月19日10時から印刷可能でした。スマートフォンの画面表示による提示は認められず、必ず印刷したものを持参します。記載内容に誤りがある場合の連絡期限(2027年度は8月20日17時)も設定されています。
  • 試験前日
    受験者心得と割当表の確認。受験上の注意事項は受験票の2ページ目以降に掲載され、各試験の割当表等は試験前日に大学ホームページに掲載されます。面接と運動能力検査は集合時刻が割り当てられるため、前日の確認が必須です。
  • 試験当日(2日間)
    1日目は小論文(10:00〜11:30)と面接(12:30〜17:00)、対象者は健康調査。2日目は運動能力検査(9:00〜15:00)。試験開始時刻(面接・運動能力検査は集合時刻)に30分を超えて遅刻すると受験が認められません。
  • 試験の約2週間後
    合格者発表。2027年度は9月7日10時。大学ホームページの合格者受験番号一覧表と合否照会専用サイトで確認します。電話での問い合わせには一切応じず、合格通知書は発行されません。
  • 翌年2月
    入学手続。2027年度は2027年2月10日から2月17日で、web入学手続サイトから行います。案内は同年1月中旬までに送付されます。期間内に完了しないと合格者としての権利が消滅します。学生宿舎への入居を希望する場合の申請受付も1月下旬から2月中旬に設定されています。

併願戦略と日程の考え方

この試験の日程は、他大学との併願をかなり組みやすい形になっています。

8月受験・2月手続という時間差

試験が8月下旬、合格発表が9月上旬、入学手続が翌年2月中旬です。合格から手続完了まで約5か月の猶予があります。国公立大学の編入試験には6月〜7月実施の学部も多く、私立大学は9月〜12月に実施する大学が中心ですから、鹿屋体育大学に合格したうえで秋以降の他大学を受験し、結果を見てから進学先を決めるという設計が日程上は可能です。

実際、大学公表の入試結果一覧では入学辞退者が3年間で1名しか出ていません。日程上は併願しやすいにもかかわらず辞退が少ないという事実は、この大学を第一志望として受けている人が多いことを示しています。逆にいえば、併願先として合格を確保しておく使い方も制度上は成り立ちます。

試験期間中の移動を甘く見ない

試験は鹿屋キャンパスでの2日間です。鹿児島空港から大学までは、空港連絡バスで鹿屋市街地まで約100分、そこから路線バスで約20分。鹿児島中央駅からは直行バスで約100分、フェリー経由でも1時間半以上かかります。要項自身が「交通経路によっては便数が限られている」と注意を促しています。前泊は事実上必須で、2日間の日程であることから最低でも2泊が必要になる方が多いはずです。大学の入試情報ページには宿泊施設一覧が掲載されているので、要項の公表と同時に宿の確保に動いてください。

他大学の体育・スポーツ系学部との比較

体育・スポーツ科学系の学部で編入学を実施している大学は限られています。国公立では鹿屋体育大学が国立唯一の体育系単科大学であり、私立では国士舘大学体育学部、日本大学スポーツ科学部、法政大学スポーツ健康学部、福岡大学スポーツ科学部などが選択肢になります。試験科目の構成は大学ごとに大きく異なるため、小論文中心の鹿屋体育大学と、英語や専門科目を課す大学とでは、必要な準備が変わります。併願先を決めるときは、科目の重なりが大きい大学から優先するのが効率的です。

対策ロードマップ

試験日を8月下旬とすると、逆算のスケジュールは次のようになります。準備期間が短い方は、順序を守りつつ各段階を圧縮してください。

  • 10か月前〜6か月前
    土台づくり。出願資格の区分を確定させ、自分がどのルートで出願するのか、必要な証明書は何かを確認します。教員免許や資格の取得を目的にしている場合は、この時期に大学へ問い合わせて実現可能性を確かめます(2年で取り切れないと分かれば、進路計画そのものを見直す時間がまだあります)。並行して、スポーツ・健康分野のニュースを毎日追う習慣をつけ、気になったテーマをメモに残し始めます。運動から離れている方は、有酸素運動を週2〜3回のペースで再開します。
  • 6か月前〜3か月前
    小論文の基礎固め。出題領域である競技スポーツ・生涯スポーツ・武道・健康と体力について、テーマごとに要点を200〜300字でまとめるノートを作ります。同時に、600字の答案を書く練習を週1本のペースで始めます。この段階では時間を計らず、構成(列挙→根拠→自分の考え)を正しく作れることを優先します。第三者に読んでもらい、論点が伝わるかを確認できると理想的です。
  • 3か月前〜2か月前
    時間を計った演習へ移行。45分で600字という条件で書く練習に切り替えます。大学が公開している過去の試験問題と「出題の意図」を入手し、実際の設問形式に慣れます。2問続けて90分で書き切る通し練習も、この時期に月2〜3回は入れておきます。運動能力検査に向けて、持久系のトレーニングに加えて垂直跳・リバウンドジャンプ・方向転換の動きを取り入れます。
  • 2か月前〜出願まで
    書類の準備と面接対策。成績証明書・卒業(修了)見込証明書を依頼します(発行に2〜3週間かかる学校もあります)。診断書が必要な方は医療機関を受診します。志望理由書を書き上げ、その内容をもとに面接の想定問答を作ります。想定問答は、学習意欲・競技意欲・積極性・計画性・独創性・課題解決力という要項の評価観点に沿って組み立てます。宿泊と交通手段の予約もこの時期に済ませます。
  • 出願後〜試験直前
    仕上げ。小論文は週2〜3本のペースを保ちつつ、時事テーマの最新情報を補充します。面接は声に出して7分間の模擬を繰り返し、1問40〜60秒で答え切る感覚を体に入れます。運動能力検査に向けては、疲労を残さない調整に切り替えます。前日に大学サイトへ掲載される割当表と受験者心得を必ず確認し、印刷した受験票を含む持ち物を前夜のうちにそろえます。
  • 合格発表後〜2月
    手続と生活の準備。入学手続は翌年2月です。案内は1月中旬までに届きます。学生宿舎を希望する場合は1月下旬からの申請受付に間に合うよう、大学サイトの募集ページを確認します。大学ではノートパソコンの必携化が実施されているため、仕様の案内(1月中旬頃公開の入学ガイドブック)を待って準備します。

費用と入学後の生活

入学検定料30,000円
入学料282,000円(予定額)
授業料年額535,800円/半期267,900円(予定額)
諸経費83,100円(体育会費、学生教育研究災害傷害保険料、スポーツ安全保険料、同窓会会費等。2026年度入学実績)

出典: 令和9年度 第3年次編入学試験学生募集要項「12 入学手続・入学料等」。入学料・授業料は予定額で、改定があった場合は随時公表されます。在学中に授業料の改定が行われた場合は、改定時から新授業料が適用されます。

入学手続完了後に3月31日までに入学を辞退した場合、申し出により諸経費は返還されますが、入学料は返還されません。併願を前提にする場合は、この点を織り込んで判断してください。なお、納付が著しく困難な場合に備えて、入学料免除・入学料徴収猶予・授業料免除の制度が用意されています。詳細は入学ガイドブックで公表されます。

生活面では、学生宿舎の入居申請が1月下旬から2月中旬に受け付けられ、選考結果は3月上旬に発表されます。入居開始は3月末で、それより前の引っ越しはできないと明記されています。大学は鹿屋市白水町にあり、市街地からもバスで20分ほど離れた立地です。通学手段と住まいは早めに検討しておくのが安全です。

合格者インタビュー・関連動画

実際に鹿屋体育大学体育学部スポーツ総合課程へ編入学した合格者へのインタビュー動画です。実技の審査がどのように行われたのか、小論文と面接をどう準備したのかが、受験した本人の言葉で語られています。

【大学編入】鹿屋体育大学 体育学科 スポーツ総合課程 編入合格者インタビュー|"実技審査"の全貌まで詳しくお話します!

よくある質問

鹿屋体育大学体育学部の編入試験の倍率は?

大学が公表している「鹿屋体育大学入試結果一覧」によると、第3年次編入学の受験者数÷合格者数は、2024年度入学が25名÷20名で1.25倍、2025年度入学が22名÷20名で1.10倍、2026年度入学が30名÷20名で1.50倍です。3年とも合格者は募集人員と同じ20名で、志願者数と受験者数は一致しています。数字だけを見れば高倍率ではありませんが、合格者数が20名で頭打ちになっている点には注意が必要です。

運動能力検査ではどんな種目が課されますか?

募集要項には、自転車エルゴメータによる持久性テスト、垂直跳テスト、リバウンドジャンプテスト、敏しょう性テストの4項目と明記されています。検査の前に、形態的特性の基本データを得るため身長・体重の測定も行われます。特定の競技の技術を見る実技審査ではなく、基礎的な運動能力を測る体力測定に近い内容です。評価は点数ではなく合否で行われます。

競技実績がないと合格できませんか?

募集要項の出願資格には競技実績に関する条件はなく、特定の競技歴が出願の条件になることはありません。また合否判定の基本方針は「小論文の得点の高い者から合格とします」と明記されており、運動能力検査は合否評価、面接は5段階評価で、いずれも最低評価に該当した場合に不合格となる仕組みです。競技実績そのものが加点される仕組みは要項に記載されていません。

小論文はどのくらいの分量ですか?

募集要項では、競技スポーツ・生涯スポーツ・武道・健康・体力等の領域から600字程度の小論文を2問課すと定められ、理解力・思考力・表現力等を総合して100点満点で評価されます。大学が公開している過去の試験問題では、いずれの設問も540字以上660字以内という字数指定が付いています。試験時間は10時00分から11時30分までの90分で、2問あわせてこの時間内に書き上げる必要があります。

鹿屋体育大学体育学部の編入試験の出願資格と必要単位は?

出願できるのは、(1)大学に2年以上在学し62単位以上を修得した者および修得見込みの者、(2)大学卒業者および卒業見込みの者、(3)短期大学または高等専門学校の卒業者および卒業見込みの者、(4)外国の学校教育における14年以上の課程の修了者および修了見込みの者、(5)専門学校の体育系学科等の修了者および修了見込みの者、のいずれかです。62単位という条件は(1)の区分にのみかかるもので、短大・高専・専門学校の卒業ルートには適用されません。専門学校については修業年限2年以上かつ総授業時間数1,700時間以上または62単位以上という条件が付きます。

編入後に保健体育の教員免許は取れますか?

体育学部を卒業すると中学校教諭一種免許状(保健体育)と高等学校教諭一種免許状(保健体育)を取得できます。ただし募集要項には、編入学後に教員免許状の取得を希望する場合は原則3年以上かかると明記されています。二種免許状の取得者や、教職課程認定を受けている大学等から編入する者などは例外とされています。2年間で免許まで取り切れるかは出身校の履修状況によって変わるため、出願前に大学へ個別に確認してください。

他大学との併願はできますか?

日程の面では併願しやすい試験です。試験日は8月下旬、合格者発表は9月上旬で、入学手続期間は翌年2月10日から2月17日に設定されています。合格から入学手続まで約5か月あるため、秋から冬にかけて実施される他大学の編入試験を受けたうえで進学先を決めることが日程上は可能です。ただし入学手続期間内に手続を完了しないと合格者としての権利が消滅すると要項に明記されているため、締切日は必ず控えておいてください。

まとめ

鹿屋体育大学体育学部の第3年次編入学試験は、体育系の試験でありながら、順位を決めるのは小論文だという点に最大の特徴があります。運動能力検査は基礎体力を測る4項目の合否評価、面接は5段階評価で、どちらも最低評価を避けることが目的になります。競技実績が出願資格にも加点にもなっていないため、実績よりも「スポーツと社会を結びつけて論理的に書ける力」を磨いた人が有利になる構造です。

倍率は大学公表の入試結果一覧で1.10〜1.50倍。合格者は3年とも募集人員と同じ20名で固定されており、志願者が増えればそのまま倍率が上がります。今日から始めるとすれば、まず出願資格のどの区分に当てはまるかを確定させ、次にスポーツ・健康分野のニュースを追う習慣をつけ、600字の答案を書く練習を始めることです。教員免許の取得を目的にしている方は、2年間で取り切れるかどうかを出願前に大学へ確認してください。この確認だけは、他のどの準備よりも先に済ませる価値があります。

日程・科目・出願資格は年度によって変わります。出願前には必ず、大学が公表する最新の学生募集要項の原本を確認してください。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要・実施状況は、鹿屋体育大学が公表する第3年次編入学試験学生募集要項および入試結果一覧をもとに毎年度確認し、更新しています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年9月6日

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