大阪大学 人間科学部 編入の合格体験記|ゆうかさん・英語を先に片づけ、社会学と研究計画に1年
結論:英語を先に終わらせて、残りを社会学と研究計画に全部つぎ込んだ
国公立大学の社会学系から、大阪大学 人間科学部 人間科学科へ編入した方の記録です。1年目の前期、授業のなかで外国人への排外意識や社会的不平等に関心を持ったのが出発点でした。決め手は、大阪大学の教授に研究計画を相談し、その教授の著書を読んだこと。学生と教員が活発に議論しながら研究を深めているという話を友人から聞いたことも重なり、ここで学びたいという気持ちに変わりました。
対策は2024年10月から2025年11月までの約1年。前半の8か月はTOEICに一本化し、単語・音読・公式問題集の復習を積んで2025年6月に845点を提出しています。英語が片づいた6月からは社会学の入門書と要約ノートづくり、8月からは研究計画と口述試験の練習へ切り替えました。1日の学習時間は7時間を下回らず、直前の10月は11時間まで上がっています。
| 合格校 | 大阪大学 人間科学部 人間科学科 |
|---|---|
| 前籍 | 国公立大学 |
| 前籍の学部・学科 | 社会学系 |
| 入学年 | 2026年4月 入学 |
| 編入年次 | 3年次 |
| 受験年度 | 2026年度入学 |
この記事で分かること
- 社会問題への関心から、大阪大学を選ぶまで
- 実際に出願した2校と、その結果
- TOEIC・社会学・研究計画を、1年でどう組み替えたか
- 社会学で使った教材と、過去問の解き直し方
- 小論文・専門基礎・口述試験、当日の流れと聞かれたこと
なぜ編入を目指したのか
私が編入を決意したのは、 編入前の学校の1年目・前期 のことでした。
授業を受ける中で、外国人への排外意識や社会的不平等といった社会問題に関心を持つようになりました。より専門的に社会学や人間科学を学び、研究に取り組みたいという思いが強くなり、編入を考え始めました。決意したのは、大阪大学の教授に研究計画について相談し、その教授の本を読んだときです。また、友人から大阪大学の学生や教員が活発に議論しながら研究を深めているという様子を聞き、「この環境で学びたい」と強く感じました。それ以降は編入を第一目標に定め、研究計画の改善や専門科目の学習に全力で取り組みました。
志望校を選んだ決め手
社会問題を多角的に分析する学際的な教育環境と、関心のあった社会学分野の研究を専門とする教授の存在です。特に、外国人への排外意識や社会的不平等といったテーマを実証的に研究できる環境に魅力を感じました。また、社会学だけでなく心理学や教育学など隣接分野も学べるカリキュラムが、自分の視野を広げる上で大きな決め手となりました。
編入を周りに伝えた時の反応
伝えた相手: 家族・友人・恋人・パートナー・大学・学校の先生・予備校・塾の講師・先輩・後輩 / 伝えた時期: 試験の1年以上前
編入を決意したことを最初に伝えた際、両親は驚いていました。特に父からは「せっかく入学した大学を離れて本当に大丈夫なのか」と心配する声がありました。一方で母は、「金銭的に大丈夫なら挑戦してみたら」と比較的応援くれました。友人たちからは「わざわざ編入するの?」「そんな人いるんだ」と驚かれることが多かったです。しかし、教授訪問への参加、研究計画書の作成などに継続して取り組む姿を見て、「本気なんだね」「応援しているよ」と言ってくれるようになりました。最初は不安や驚きの反応が多かったものの、自分が行動を重ねるにつれて周囲の反応も変化し、最終的には家族も友人も応援してくれるようになりました。
受験した大学とその結果
この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。
| 結果 | 大学・学部 | 編入年次 | 試験区分 | 受験者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格(入学) | 大阪大学 人間科学部 人間科学科 | 3年次 | 一般編入 | 13 | 4.3倍 |
| 不合格 | 大阪公立大学 文学部 社会学 | 3年次 | 一般編入 | 50 | 5.0倍 |
受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
合格までの学習計画
私が編入試験対策を始めたのは 2024年10月 、本番の試験は 2025年11月 でした。
時期別の1日の学習時間
平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。
平日
休日
1日あたりの学習時間の推移
月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。
月ごとの学習の中身
- 2024年10月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 4/5
TOEIC対策を単語・英文解釈・音読を軸に学習しはじめました。単語学習では、頻出語を見た瞬間に意味が思い浮かぶレベルまで反復し、単語帳を何周も繰り返しました。
- 2024年11月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 4/5
定期的に模試や問題セットを解き、本番の時間感覚を身につけました。 各パートで使う時間を意識しながら解答しました。 時間切れになった問題は解き直し、改善点を確認しました。
- 2024年12月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 4/5
Partごとの特徴を分析し、自分の苦手分野を重点的に学習しました。 特にPart7では設問パターンごとの解き方を整理しました。 苦手な問題形式を繰り返し練習することで得点力を高めました。
- 2025年1月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 5/5
リスニング音声を聞きながら、少し遅れて発音を真似する練習を行いました。 聞き取れなかった箇所はスクリプトを確認し、音と意味を結び付けました。 音声のスピードに慣れることで、リスニング力向上を図りました。
- 2025年2月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 4/5
復習した英文を繰り返し音読し、内容を理解した状態で読むことを意識しました。 文章を見た瞬間に意味が取れるまで何度も繰り返しました。 読解速度の向上と英語への慣れにつながりました。
- 2025年3月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 4/5
長文やPart7の文章を用いて、文構造を丁寧に分析しました。 主語・動詞・修飾関係を意識しながら読み進めました。 曖昧なまま読み飛ばさず、一文ずつ正確に理解する力を養いました。
- 2025年4月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 4/5
TOEIC頻出単語帳を活用し、単語を見た瞬間に意味が浮かぶ状態を目指しました。 覚えられなかった単語には印を付け、重点的に反復しました。 例文も確認しながら、実際の文脈の中で覚えるようにしました。
- 2025年5月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 4/5
公式問題集を本番と同じ時間で解き、得点だけでなく間違えた原因を分析しました。 特にPart7は根拠となる箇所を確認し、なぜ誤答を選んだのかを振り返りました。 解きっぱなしにせず、復習に最も多くの時間を使いました。
- 2025年6月
主な科目: 社会学 / 気持ちの状態 3/5
社会学の入門書や教科書を読み、主要な理論や概念を整理しました。 機能主義、葛藤理論、相互作用論などの基本的な考え方を学びました。 まずは全体像を理解することを目標にしました。
- 2025年7月
主な科目: 社会学 / 気持ちの状態 5/5
重要な社会学者や理論について、自分で要約ノートを作成しました。 単なる暗記ではなく、理論同士の違いや共通点を整理しました。 論述問題で説明できるレベルまで理解を深めました。
- 2025年8月
主な科目: 面接/口頭試問, 社会学 / 気持ちの状態 4/5
志望理由書や研究計画書の内容を説明できるようにしました。 想定質問を書き出し、自分の言葉で答える練習を繰り返しました。 まずは内容に一貫性を持たせることを重視しました。
- 2025年9月
主な科目: 面接/口頭試問, 社会学 / 気持ちの状態 3/5
家族や友人に面接官役をお願いし、模擬面接を行いました。 予想外の質問にも対応できるよう、関連分野まで学習しました。 回答を録音し、改善点を確認しました。 社会学については、過去問で扱われたテーマに関連する専門書を読みました。 理論を現代社会の事例と結び付けながら考える練習をしました。 知識を使って論じる力を意識して学習しました。
- 2025年10月
主な科目: 面接/口頭試問, 社会学 / 気持ちの状態 3/5
実際に研究について議論する機会を作りました。 自分の研究テーマへの批判や質問に答える経験を積みました。 専門的な対話の中で論理的に説明する力を鍛えました。 社会学については、学術論文や研究論文にも挑戦しました。 研究の問いや分析方法に注目しながら読み進めました。 学問的な議論の進め方を学びました。
- 2025年11月
主な科目: 面接/口頭試問, 社会学 / 気持ちの状態 3/5
関心のある研究テーマについて複数の文献を比較して読みました。 異なる立場の議論を整理し、自分の考えをまとめました。 研究計画作成にもつながる知識をノートに蓄積し、繰り返し読み返しました。その過程で、口頭試問にも対応できる知識をつけていきました。
勉強場所と環境
主な勉強場所は自宅、大学の図書館、ファミリーレストランでした。図書館は静かで資料も充実していましたが、長時間いると眠くなってしまうことが多く、自分には必ずしも最適な環境ではありませんでした。そのため、夜は深夜まで営業しているファミリーレストランをよく利用していました。適度に人の気配や生活音がある方が集中しやすく、長時間勉強を続けることができました。一方、自宅は朝の時間帯であれば非常に集中できたため、早起きして英語や専門科目の学習を進めていました。場所ごとの特徴を理解し、その時々の目的や体調に応じて使い分けていたことが、継続的な学習につながったと思います。
スランプとメンタル回復
編入対策中に最も落ち込んだのは、過去問が思うように解けなかった時期です。私は過去に一度受験で不合格を経験していたため、「落ちる」という現実を他人事ではなく具体的に想像できました。その経験があったからこそ勉強を続けられた一方で、過去問が全く解けないと「このままではまた不合格になるのではないか」と強い不安に襲われました。 直前の時期は特に焦りも大きく、勉強が手につかなくなることもありました。しかし、最終的に気付いたのは、不安を消す方法は考え続けることではなく、勉強量を積み重ねることしかないということでした。過去問を繰り返し解き、関連文献を読み、少しずつ理解できる範囲を広げていくうちに自信も戻ってきました。結局、メンタルを回復させてくれたのは特別な方法ではなく、「やり込んだ」という事実でした。
科目ごとの対策と使った教材
科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。
社会学
2025年5月 〜 2025年11月
過去問対策(入手・分析・周回)
過去問対策では、オンライン編入学院から提供された過去問を時間を測りながら本番と同じ条件で解くことを徹底しました。最初は時間内に解き切れないことも多かったため、解答内容だけでなく時間配分も含めて振り返りを行いました。また、文章題については引用元となっている文献や著者を特定し、図書館や古本サイトを活用してできるだけ早い段階で入手しました。表面的に解答を覚えるのではなく、出題の背景にある議論や考え方まで理解することを意識しました。 一度解いて終わりにするのではなく、時間を空けて再度解いたり、要約してから解答したり、別の視点から論点を整理したりと、異なるアプローチで何度も繰り返し取り組みました。出題者の意図や学問的関心を理解する教材として活用したことが、大きな力になったと感じています。
振り返ってみて、これもやっておけばよかった
今振り返ると、第一志望の研究室の教授の著作だけでなく、第二志望の教授や同じ学部内の他の教授の著作にも早い段階から目を通しておけばよかったと感じています。実際の試験や面接では、特定の研究テーマだけでなく、その学部全体の研究動向や自分の関心とのつながりを説明する力も求められました。複数の教授の研究を比較しながら理解していれば、研究計画の説得力をさらに高められただけでなく、志望理由もより深く語れたと思います。
英語のスコアをどう上げたか
受験で利用した英語試験は TOEIC L&R、TOEIC S&W です。以下、それぞれのスコア推移です。
TOEIC L&Rのスコア
| 2025年6月 | 845 (L 450 / R 395 ) 提出 |
|---|
TOEIC S&Wのスコア
| 2025年4月 | 300 (S 140 / W 160 ) |
|---|
試験当日はどうだったか
当日の時間の流れと、会場で感じたことです。
大阪大学 人間科学部 人間科学科
| 当日の受験者数 | 40 |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 10:00~11:30 小論文(90分) 13:00~14:00 専門基礎科目(60分) 14:30頃~ 口述試験(面接・口頭試問) |
| 当日の気づき | お昼を持ってくること、阪大はとても広く、ついたとしてもマップで表示される場所から試験場所の場所までは遠い可能性があるので注意 |
ゆうかさんが大阪大学の面接で実際に聞かれた質問
面接で投げられた質問と、その場での答え方
志望理由書のどこを突かれたか
筆記で何がどう出たか(科目ごと)
面接の準備は、聞かれる中身が分かっているかどうかで負荷がまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
受験にかかった費用
編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。
※「その他」の内訳: ファミレスの利用など
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ① 教材・書籍代 | ¥50,000 |
| ② 対策指導費 | ¥500,000 |
| ③ 試験関連費 | ¥60,000 |
| ④ 出願関連費 | ¥60,000 |
| ⑤ 当日関連費 | ¥30,000 |
| ⑥ その他 | ¥20,000 |
| 合計 | ¥720,000 |
編入したあとの生活
差分: −94単位 (認定率 2% )
単位はどれくらい認定されたか
認定された 2単位(2%)認定されなかった 94単位(98%)
編入前に取得した96単位のうち、編入先に引き継がれたのは2単位です。残りの94単位は認定されず、編入先の卒業要件には算入されません(同じ数だけ取り直すという意味ではありません)。
ゆうかさんが編入したあとに分かったこと
単位認定でもっとこうしておけばよかったこと
編入を決める前に不安だったこと、入学後の実際
編入後の就職活動の状況
編入学後に気づいた貴重な情報
単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。
編入前の自分へ
頑張ってください。絶対に受かるにはどうしたらいいかを考えて、後悔しない毎日を送ってほしいです。
— ゆうかさん(大阪大学 人間科学部)
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026-08-08
この合格者が使った参考書
本文に出てきた教材のうち、編入総研にレビューがあるものです。各カードをタップすると、中身・使いどころ・つまずきやすい箇所をまとめた記事に移動します。



