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教養学部

埼玉大学教養学部の編入試験対策|倍率・専修課程別の出題・合格ロードマップ

2027年度(2027年4月入学)の出願期間
2026年10月1日〜2026年10月9日
出願前に必ず大学の最新の募集要項でご確認ください。

編入総研(オンライン編入学院)|更新日: 2026-09-19‌‌​​‌‌​‌‌‌​​‌​​‌‌​‌‌​​‌​​​​​​‌​​

埼玉大学の編入(全学部の募集・日程の一覧)

埼玉大学教養学部の第3年次編入学試験は、1日目の学力検査(筆記)に合格した人だけが2日目の面接に進む二段階の選抜です。募集人員は教養学科として一括で30名。国立大学の文系学部としては大きな枠で、大学公表データで計算した一般入試の倍率は直近2年が2.3〜2.4倍と、難関国立大の編入としては手の届きやすい水準にあります。

一方で、筆記試験の問題は志望する専修課程ごとにまったく別です。国際関係論の英語論文を読む課程もあれば、社会学・地理学・文化人類学の中から選んで600〜800字を書く課程、日本語の小論文と用語説明で構成される課程もあります。しかも出願時に選んだ専修課程・専攻は一切変更できません。この試験でいちばん重い意思決定は「どの専修課程で出願するか」で、それを間違えると準備の中身が丸ごとずれます。

この記事では、令和9年度(2027年4月入学)の募集要項原本と、大学が公表している5年分の実施状況をもとに、倍率・専修課程別の出題内容・出願実務・面接の中身まで、受験を決めるために必要な情報を整理しました。

結論:埼玉大学教養学部の編入試験はこんな試験

  • 入学年次は3年次のみ。2年次編入は実施していません(学部公式サイトのQ&Aに明記)。
  • 選抜区分は3つ。一般入試/社会人入試/私費外国人留学生入試があり、募集人員30名は一般入試と社会人入試の合計、私費外国人留学生入試は若干名です。
  • 試験は2日間。1日目(2026年11月7日)に90分の学力検査、その日の夕方に1次選考の合格発表があり、2日目(11月8日)に面接。社会人入試だけは学力検査が免除され面接のみです。
  • 英語外部スコアは不要。一般入試ではTOEIC等の提出は求められません。ただし5つの専修課程すべてで英文(または外国語文)が出題されるため、英語力は筆記の中で直接測られます。
  • 受入れ人員は専修課程・専攻ごとに「若干名」。30名という数字は学科全体の枠で、志望先ごとの枠はもっと小さくなります。
  • 共生構想専修課程には編入生は入れません。教養学部は6専修課程になりましたが、令和9年度の編入学者は令和8年度に新設された共生構想専修課程(心理学専攻・ジェンダー研究専攻)に所属できないと要項に明記されています。心理学やジェンダー研究を目的にこの学部を志望するのは、現時点では成立しません。
  • 外国の大学・短大出身者は、出願より1か月以上早い締切があります。出願資格⑦〜⑨に該当する方は、2026年8月20日〜9月3日必着で出願資格審査の書類を郵送しないと、そもそも出願できません。

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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試験概要(令和9年度・2027年4月入学)

30名募集人員(教養学科)
2026年10月1日〜10月9日出願期間(必着)
1次 11月7日2次 11月8日試験日(2026年)
2.4倍一般入試の受験倍率
(2026年度入学)
入学年次第3年次のみ(2年次編入の実施なし)
募集単位教養学部 教養学科(専修課程・専攻を出願時に選択)
選べる専修課程は5つ: グローバル・ガバナンス/現代社会/哲学歴史/ヨーロッパ・アメリカ文化/日本・アジア文化
※共生構想専修課程は令和9年度編入学者の所属対象外
専攻国際関係論・国際開発論/社会コミュニケーション・地理学文化人類学/哲学・芸術論・歴史学/ヨーロッパ文化・アメリカ研究/日本文化・東アジア文化(計11専攻)
募集人員一般入試・社会人入試あわせて30名/私費外国人留学生入試は若干名
※各専修課程・専攻の受入れ人員はそれぞれ若干名
選抜区分一般入試/社会人入試/私費外国人留学生入試の3区分
選考方法第1次選考: 学力検査(社会人入試は免除
第2次選考: 面接(全区分)
※第2次選考は面接・第1次選考の結果・提出書類審査の総合評価
試験日第1次選考: 2026年11月7日(土)9:30〜11:00
第1次選考合格発表: 同日17:30(予定・学部サイトと学部棟掲示板)
第2次選考: 2026年11月8日(日)9:30〜
試験会場埼玉大学(さいたま市桜区下大久保)
出願期間2026年10月1日(木)〜10月9日(金)郵送必着
※インターネット出願の登録・検定料納付は9月24日(木)から可能
※10月7日(水)までの消印がある簡易書留速達に限り、期間後到着でも受理
出願資格審査出願資格⑦〜⑨(外国の大学・短大等)に該当する場合のみ、2026年8月20日(木)〜9月3日(木)必着で書類を郵送。結果は9月18日(金)までにメール通知
必要単位「日本の大学に2年以上在学して中途退学」の区分は62単位以上(見込みで出願する場合は出願時31単位以上・入学時までに62単位以上。入学時に62単位に達しないと入学不許可)
※短大卒・高専卒・専門課程修了などの区分にはこの単位要件はかかりません
検定料30,000円(クレジットカード・ネットバンキング・コンビニ・ペイジー)
合格発表2026年12月8日(火)14:00からインターネット出願サイトのマイページで合格通知書を交付(掲示発表・不合格通知はなし)
入学手続2026年12月17日(木)9:00〜17:00
入学料282,000円〔予定額〕/授業料 半期267,900円(年額535,800円)〔予定額〕
持込いずれの専修課程も辞書持込不可

出典: 令和9(2027)年度 埼玉大学教養学部 第3年次編入学学生募集要項(埼玉大学公式サイト・2026年7月公表)。日程・人員・選抜方法は毎年変わる可能性があります。出願前に必ず埼玉大学が公表する最新の募集要項の原本で確認してください。

データが1年前で止まっている情報に注意してください。令和8年度(2026年4月入学)までは、一部の専修課程で辞書の持込を認める記載が出回っていましたが、現行の要項では5つの専修課程すべてで辞書持込不可です。また外国語和訳で選べる言語も年度によって変わっています。参考書やまとめサイトの情報ではなく、必ず最新年度の要項原本で確認してください。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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3つの入試区分のうち、自分はどれで出願するか

最初に決めるのは専修課程ではなく入試区分です。区分によって課される試験がまったく違うためです。

一般入試(大多数の受験生が該当)

日本の大学・短期大学・高等専門学校の卒業(見込み)者、日本の大学に2年以上在学して中途退学(見込み)した人、専修学校の専門課程修了(見込み)者、高等学校の専攻科修了(見込み)者、外国の大学・短大の卒業(見込み)者、外国で14年以上の学校教育課程を修了(見込み)した人の9区分が対象です。1日目に90分の学力検査、2日目に面接の二段階選抜になります。

専修学校の専門課程から出願する場合は、修業年限2年以上かつ総授業時間数1,700時間以上または総単位数62単位以上という条件があります。「専門士」の称号が付与される課程を修了していれば、この条件は満たしているものとして扱われます。

社会人入試(学力検査が免除される)

一般入試の出願資格を持つ人のうち、①令和9年3月31日時点で出願資格を満たしてから1年以上経過している人(この場合の資格に「見込み」は含まれません)、または②出願時に3か月以上の就業経験(正規・非正規を問わない)がある人が対象です。①②の両方に当てはまる場合は①で出願します。

社会人入試は第1次選考の学力検査が免除され、面接のみで判断されます。その代わり、出願時に志望する専修課程の専門分野に関連した学習歴を2,000字程度・A4用紙2枚にまとめたレポートを提出する必要があり、これが面接の資料になります。筆記がない分、このレポートと面接がすべてです。学習歴を語れる材料をどれだけ積み上げてきたかが、そのまま評価対象になると考えてください。

なお、学校に在籍しながらの就業経験が②の要件として認められるのは、放送大学・通信制大学・大学夜間部に在籍していた場合のみです。昼間部の大学に通いながらのアルバイト経験では②に該当しません。

私費外国人留学生入試

一般入試の出願資格を持ち、日本国籍を有しない人で、大学入学資格に支障のない在留資格を持つ(取得見込みを含む)人が対象です。さらに日本語能力試験の1級またはN1に合格しているか、日本留学試験の「日本語」で聴解・聴読解と読解の合計240点以上かつ記述30点以上という日本語要件が出願資格そのものになっています。試験は一般入試と同じく学力検査+面接です。

社会人入試・私費外国人留学生入試で出願する場合でも、一般入試出願資格の⑦・⑧・⑨(外国の大学等)に該当するときは、8月〜9月の出願資格審査を受ける必要があります。

倍率:大学公表データで5年分を確認する

埼玉大学は毎年「埼玉大学3年次編入学試験実施状況」というPDFを入試情報ページで公開しており、学部・区分別に募集人員/志願者数/受験者数/合格者数/入学手続者数/入学辞退者数/入学者数が掲載されています。ここでは教養学部の行だけを取り出して整理しました。

表の年度はすべて入学年度です(例: 2026年度=2026年4月入学。試験は前年の2025年11月に実施)。1つのPDFに教養学部・経済学部・工学部が並ぶ形式のため、この記事では教養学部=教養学科の行のみを使っています。経済学部の学科・メジャー別の数値や工学部の学科別の数値は含みません。

一般入試の実施状況(5年分)

入学年度志願者受験者合格者入学者受験倍率
2022年度998729223.00倍
2023年度1018626223.31倍
2024年度868026193.08倍
2025年度686026212.31倍
2026年度767230232.40倍

受験倍率=受験者数÷合格者数で計算しています。志願者数を分母にした志願倍率は、順に3.41倍・3.88倍・3.31倍・2.62倍・2.53倍です。

120名 90名 60名 30名 0 2022 2023 2024 2025 2026 (入学年度)
志願者数(一般入試) 合格者数(一般入試)

グラフを見ると構造がはっきりします。合格者数は5年間ずっと26〜30名の範囲に収まっていて、ほとんど動いていません。倍率が3倍台から2倍台に下がったのは、大学が合格者を増やしたからではなく、志願者が99〜101名から68〜76名へ減ったためです。つまりこの試験は、合格枠がほぼ固定された「定数選抜」に近いと考えてよく、志願者数の増減次第で難易度は毎年動きます。今年の志願者が増えれば倍率は簡単に3倍台に戻ります。「最近は2倍台だから入りやすい」と読むのは危険です。

学部全体(3区分合算)の実施状況

実施状況PDFには、一般入試・社会人入試・私費外国人留学生入試を合算した「計」の行があります。学部全体の規模を把握するときはこちらを見てください。

入学年度募集人員志願者受験者合格者入学者受験倍率
2022年度3011710532243.28倍
2023年度3011710231263.29倍
2024年度301019531243.06倍
2025年度30776932272.16倍
2026年度30908233252.48倍

この「計」の行は一般入試・社会人入試・私費外国人留学生入試の合算値です。募集人員30名は一般入試と社会人入試の合計で、私費外国人留学生入試は若干名として別枠になっています。

ここで気づいてほしいのは、合格者数と入学者数に毎年5〜8名の差があることです。2026年度入学では合格33名に対して入学25名。編入試験は複数校を併願する受験生が多いため、他大学に進む合格者が一定数出ます。この差は倍率には表れませんが、実質的な合格の出し方(大学側が辞退を織り込んで合格者を出していること)を示しています。

社会人入試の実施状況

社会人入試は母数が小さく、年によって数字が大きく振れます。参考として掲載しますが、この数字で難易度を判断しないでください。

入学年度20222023202420252026
志願者11106711
受験者11106710
合格者24443

5年間で受験者44名・合格者17名。単年で見ると受験者6名に合格者4名という年もあれば、受験者11名に合格者2名という年もあります。社会人入試は合格枠があらかじめ決まっている選抜ではなく、レポートと面接で評価に達した人が通る形と考えるのが実態に近そうです。

専修課程の選び方:志願倍率は2.2倍から4.1倍まで開く

募集要項の巻末には、専修課程ごとの志願者数・合格者数が区分別に掲載されています(過去2年分ずつ)。令和8年度版と令和9年度版の要項を合わせると、2023〜2026年度入学の4年分がそろいます。ここから一般入試の志願倍率(志願者数÷合格者数)を計算しました。

この表の分母は志願者数です。専修課程別の表には受験者数の列がないため、前の章の「受験倍率」とは分母が違います。比較する場合は、一般入試全体の志願倍率(2023年度3.88倍・2024年度3.31倍・2025年度2.62倍・2026年度2.53倍)と並べて見てください。

専修課程
(一般入試)
2023年度2024年度2025年度2026年度4年通算
グローバル・
ガバナンス
志願14/合格6
2.33倍
志願12/合格5
2.40倍
志願13/合格4
3.25倍
志願18/合格7
2.57倍
志願57/合格22
2.59倍
現代社会志願28/合格5
5.60倍
志願19/合格6
3.17倍
志願20/合格8
2.50倍
志願18/合格2
9.00倍
志願85/合格21
4.05倍
哲学歴史志願16/合格5
3.20倍
志願22/合格7
3.14倍
志願14/合格6
2.33倍
志願13/合格7
1.86倍
志願65/合格25
2.60倍
ヨーロッパ・
アメリカ文化
志願14/合格4
3.50倍
志願10/合格4
2.50倍
志願7/合格4
1.75倍
志願11/合格7
1.57倍
志願42/合格19
2.21倍
日本・
アジア文化
志願29/合格6
4.83倍
志願23/合格4
5.75倍
志願14/合格4
3.50倍
志願16/合格7
2.29倍
志願82/合格21
3.90倍
合計志願101/合格26
3.88倍
志願86/合格26
3.31倍
志願68/合格26
2.62倍
志願76/合格30
2.53倍
志願331/合格108
3.06倍

4年通算で見ると、いちばん通りやすいのがヨーロッパ・アメリカ文化専修課程(2.21倍)、いちばん厳しいのが現代社会専修課程(4.05倍)で、倍率にはおよそ2倍の開きがあります。

  • 現代社会専修課程は志願者がもっとも多い(4年で85名)にもかかわらず、合格者は21名。2026年度は志願18名に対し合格2名と大きく絞られました。単年の振れが大きいので、この課程を志望するなら「合格者が2名の年もある」前提で準備の水準を上げておく必要があります。
  • 日本・アジア文化専修課程も志願者が多い課程です。ただし合格者数は2026年度に7名まで増えており、傾向は緩和方向にあります。
  • ヨーロッパ・アメリカ文化専修課程は志願者が4年で42名と少なく、直近2年は志願7〜11名に対して合格4〜7名。ただし、これは「簡単だから」ではなく、ヨーロッパ文化またはアメリカ研究という専門性が明確なため、そもそも準備した人しか出願しないからだと考えるのが自然です。
  • 哲学歴史専修課程は合格者数が毎年5〜7名と安定しており、志願者の増減で倍率が動くタイプです。
  • グローバル・ガバナンス専修課程は2026年度に志願18名・合格7名と、志願者・合格者ともに増えています。

倍率だけで専修課程を選ばないでください。各専修課程の受入れ人員は「若干名」で、1〜2名の合否が倍率を大きく動かします。そして何より、専修課程を変えると筆記試験の問題そのものが別物になります。倍率が低いという理由だけで志望を変えると、対策のやり直しになるうえ、面接で「なぜこの専攻なのか」を語れなくなります。倍率は「志望が固まったあとで、準備の水準を決めるための材料」として使ってください。

専修課程ごとの筆記試験(第1次選考)

第1次選考は90分(9:30〜11:00)・辞書持込不可で、志望する専修課程の問題だけを解きます。以下は令和9年度募集要項の「別表 第1次選考(学力検査)」に記載された出題形式と、オンライン編入学院の過去問分析でわかった傾向です。著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。

グローバル・ガバナンス専修課程(国際関係論/国際開発論)

問題は2つで構成されます。①国際関係論・国際開発論分野の英文(出典は学術的・専門的な論文や書籍)を読んで複数の設問に答える問題と、②国際関係論または国際開発論に関連した特定のテーマについて論述する問題です。

過去問を分析すると、①は下線部の日本語訳が複数題出るのが基本形で、そこに「筆者がなぜそう述べているかを本文に沿って日本語で説明する」タイプの内容説明や、語句整序が加わることがあります。英文の題材は開発と貧困、国際秩序と安全保障、国家と統治機構といった、国際関係論・開発学の主要論点から取られています。②は字数上限が1,200字程度と大きく、指定されたキーワードを一定数以上使うという条件が付く形式が続いています。

対策の要点は2つです。1つは学術的な英文を正確に訳し切る力。もう1つは、国際関係論・開発学の主要概念を「知っている」だけでなく、指定語を軸に1,200字の論を組み立てられる状態にしておくことです。用語集を眺めるだけでは足りず、テーマを決めて実際に1,000字以上を書く練習が要ります。

現代社会専修課程(社会コミュニケーション/地理学文化人類学)

要項では「英語試験と日本語の論述試験を課す」と定められています。英語試験は現代社会専修課程の関連分野を内容とする英文の解釈問題、論述試験は関連分野の特定のテーマについて論じるものです。

過去問を見ると、英語側は社会学・文化人類学寄りの英文(社会運動、障がいと社会、メディアなど)で、和訳と内容説明が組み合わされます。論述側は600〜800字の設問が複数並び、その中から選んで解答する形式が定着しています。並ぶ設問の系統は毎年似ていて、社会学の理論・概念/地理学(都市化・地域社会など)/文化人類学/メディアと世論の4つの視点が揃うのが特徴です。

つまりこの課程では、4つの視点のうち自分が確実に600〜800字を書ける柱を最低2つ作っておくのが現実的な戦略になります。1つだけだと、その年の設問と噛み合わなかったときに逃げ場がありません。社会学の古典的な理論と基本概念、日本の都市化・地域変動、儀礼や伝統といった文化人類学の基礎概念、マスメディアの効果研究の流れ——このあたりを、それぞれ答案の形で書けるところまで仕上げてください。志願者が多く合格者が絞られる年もある課程なので、答案の完成度がそのまま差になります。

哲学歴史専修課程(哲学/芸術論/歴史学)

哲学・芸術論・歴史学の3分野のうち1分野を選んで解答します。ここで重要な変更点があります。令和8年度の要項から「志望専攻の分野の問題を解答すること」という一文が加わりました。以前は3分野から自由に選べる書き方でしたが、現在は志望する専攻に対応する分野を解くことになります。「歴史学専攻で出願して、当日は解きやすそうな哲学分野を選ぶ」という戦い方はできません。

  • 哲学分野: 哲学に関する英文が題材です。過去問では、下線部の和訳、筆者の論の要約・説明、そして「あなた自身はどう考えるか」を本文の例に触れながら述べる論述、という三段構えが繰り返し出ています。哲学史の知識を問うというより、英語で書かれた哲学の議論を追い、自分の言葉で応答できるかが測られます。
  • 芸術論分野: こちらも英文が題材です。美術・視覚文化に関する評論文を読み、下線部の内容を本文に即して説明する形式が中心です。
  • 歴史学分野: 構成が他と違い、(1) 歴史学全般にかかわる論述問題と、(2) 日本史・東洋史・西洋史・考古学の個別分野に関する史資料読解問題(選択問題)の両方に答えます。外国語問題の出題も含まれると要項に明記されています。過去問では、(1)が「戦争」「交易」「法」といった大きな主題について自分の研究対象の時代・地域から具体例を挙げて論じる形、(2)が史料や統計図表を読ませて背景を説明させる形でした。考古学は令和8年度の要項から個別分野に明記されており、実際に自然科学的な分析結果の図表を読ませる出題も見られます。

対策の要点: 哲学・芸術論を選ぶなら、英文読解を主戦場として、専門分野の英語論説文に慣れることが最優先です。歴史学を選ぶなら、通史の知識に加えて初見の史料・図表を読んで文脈を説明する訓練が要ります。そのうえで「自分はどの時代・地域を専門にしたいのか」を決めておかないと、(1)の論述で書く材料が出てきません。

ヨーロッパ・アメリカ文化専修課程(ヨーロッパ文化/アメリカ研究)

ヨーロッパ関連とアメリカ関連の2群の問題から、志望する専攻に対応する問題を選択して解答します。哲学歴史専修課程と同じく、志望専攻と解く問題は連動します。

  • ヨーロッパ関連は2問。(1) ヨーロッパの文化と社会に関して論述する問題、および個別事項を簡潔に説明する問題。(2) 英語・ドイツ語・ロシア語からいずれか1つを選んで和訳する問題です。
    過去問では、(1)の論述は毎年テーマが与えられ(技術革新、民衆、革命といった大きな主題)、それに合う作品を自分で選んで8〜10行程度で論じる形。用語・人名の説明は、提示された10数個の候補から2つを選んで各2〜3行で書く形が定着しています。ヨーロッパの歴史・思想・文学・美術の人名と用語を、短く正確に説明できる状態にしておくことが直接得点になります。
  • アメリカ関連は1問。英語の文章を読み、設問について論述します。過去問では相応の分量の英語長文が1本出され、下線部和訳・内容説明・そして「あなたならどう論じるか」という自由論述が組み合わされていました。題材はアメリカ社会・政治・人種に関する評論が中心です。

和訳で選べる言語は年度によって変わっています。令和8年度の要項は英語・ドイツ語の2択でしたが、令和9年度はロシア語が加わって3択になりました。それ以前にはさらに別の言語が並んだ年もあります。ここは必ず受験する年度の要項原本で確認してください。

対策の要点: アメリカ研究専攻を志望するなら、英語長文の読解量を確保することが最優先です。ヨーロッパ文化専攻を志望するなら、和訳の言語選択(英語で受けるのか、ドイツ語・ロシア語で受けるのか)を早い段階で決めて、そのぶん用語・人名の説明と作品論述に時間を割り当てるのが効率的です。

日本・アジア文化専修課程(日本文化/東アジア文化)

問題は2問。第1問は日本語の小論文、第2問は日本・アジア文化に関する個別事項を選択して簡潔に説明する問題です。

過去問を見ると、近年の第1問は800〜1,200字規模の論述で、日本・中国・韓国の言語や文学、文化の関係にかかわる文章や主題が与えられ、それに対する自分の評価を述べる形が出ています。第2問は、提示された12前後の事項から2つを選び、それぞれ160〜200字程度で説明する形式です。事項の範囲は日本語学・日本文学・中国文学・東アジアの思想史・文化史にまたがります。以前は漢字の読み書きや語句の意味説明、文法説明を含む出題や、志望動機を300字以上で書かせる出題もありました。形式が動いている課程なので、直近の過去問で現在の形を確認することが特に重要です。

対策の要点: 第2問は「広く浅く」では戦えません。12前後の候補のうち2つ書ければよいので、自分の専攻(日本文化か東アジア文化か)に沿った領域を決めて、その領域の重要事項を160〜200字で説明できるようにストックしておくのが正攻法です。第1問は800〜1,200字を制限時間内に書き切る訓練が必要で、これは知識よりも書く量をこなすことで伸びます。

第2次選考(面接)の中身

第2次選考は第1次選考の翌日、2026年11月8日(日)9:30から行われます。第1次選考の合格者と、学力検査を免除された社会人入試の出願者が対象です。合否は面接・第1次選考の結果・提出書類審査の総合評価で決まります。1日目の筆記の点数が消えるわけではありません。

要項には「面接は基本的に日本語で行いますが、一部を外国語で行うことがあります」と明記されています。これは形式的な注記ではありません。オンライン編入学院に寄せられた合格体験談でも、面接の冒頭で短い英文を渡され、その場で内容を日本語で説明するよう求められたという報告があります。筆記が終わったら面接だけ、と切り替えてしまうと足をすくわれます。試験前日まで、英文を読んで即座に内容を言葉にする練習は続けてください。

面接そのものは、志望する専攻で何を学びたいのか、これまでどんな学習をしてきたのかを掘り下げる形が中心です。複数の面接担当者から専門分野に踏み込んだ質問が来るため、「その専攻で誰の何を研究したいのか」まで言語化しておく必要があります。志望理由書の提出が求められない年もあるため、口頭で説明し切れるかどうかがそのまま評価になります。

社会人入試の場合は、出願時に提出した2,000字程度の学習歴レポートが面接の資料になります。レポートに書いた内容は必ず深掘りされる前提で、書いた本や経験について自分の言葉で語れる状態にしておいてください。

出願手続きの実務(チェックリスト)

この試験は出願より前に締め切られる手続きがある点に注意が必要です。令和9年度(2027年4月入学)を受験する場合の実務を時系列で並べます。

  • 2026年8月20日〜9月3日(必着)|出願資格審査: 出願資格⑦〜⑨(外国の大学卒業、外国の短期大学卒業、外国で14年以上の学校教育課程を修了)に該当する方は、この期間に出願資格審査願・卒業(見込)証明書・学位が分かる書類・成績証明書などを簡易書留で郵送します。期間内に郵送しなかった場合、いかなる理由があってもこの資格では出願できません。窓口受付もありません。審査結果は9月18日までにメールで通知されます。
  • 2026年9月4日ごろまで|受験上の配慮申請: 障がい等により受験上の配慮を希望する場合は、配慮申請書と診断書(発行後6か月以内の原本)を郵送します。9月4日が目安とされていますが、程度によっては検討に時間がかかるため早めに。
  • 出願の2〜4週間前|証明書の手配: 成績証明書は出身学校長または学部長が作成した最新のものの原本が必要です。出願資格③〜⑥(大学2年以上在学、専修学校専門課程、高校専攻科など)で出願する場合は、要項の指定様式に出身学校長の証明を受けた「出願資格等証明書」が必要で、他の証明書では代替できません。学校側の作成に時間がかかるため、9月中には依頼を済ませてください。
  • 2026年9月24日〜|インターネット出願の登録・検定料の支払い: 出願サイトで志願者登録を行い、検定料30,000円を支払います。顔写真は出願前3か月以内に撮影した加工なしのデータをアップロードします。
  • 2026年10月1日〜10月9日(必着)|出願書類の郵送: 入学志願票を印刷し、市販の角形2号封筒に宛名を貼って簡易書留速達で郵送します。大学への持参は不可です。10月7日までの消印がある簡易書留速達に限り、期間後の到着でも受理されます。
  • 社会人入試の方は同時に|学習歴レポート: 志望専修課程の専門分野に関連した学習歴を2,000字程度・A4用紙2枚にまとめ、冒頭に志望する専修課程・専攻名と氏名を明記して提出します。
  • 2026年10月23日まで|受験票のダウンロード: 出願サイトに受験票と受験案内がアップロードされます。集合場所・集合時間は受験案内に記載されるため、必ず熟読してください。
  • 2026年11月7日(土)|第1次選考(学力検査): 9:30〜11:00。辞書持込不可。合格発表は同日17:30に学部サイトと学部棟1階掲示板で受験番号が発表されます。
  • 2026年11月8日(日)|第2次選考(面接): 9:30〜。
  • 2026年12月8日(火)14:00〜|合格発表: 出願サイトのマイページで合格通知書が交付されます。掲示発表はなく、不合格者には通知が出ません。合否照会は12月11日17:00まで。
  • 2026年12月17日(木)9:00〜17:00|入学手続: 指定日以外は一切受付されません。入学料282,000円〔予定額〕が必要です。

入試区分と志望専修課程・専攻の訂正には一切応じられません。これは要項に繰り返し書かれている注意事項です。検定料を支払ったあとは登録のやり直しもできません(住所・電話番号・メールアドレスの変更のみ連絡で対応)。出願ボタンを押す前に、区分と志望先を確定させておいてください。

上記は令和9年度募集要項にもとづく日程です。年度によって変わるため、出願前に必ず埼玉大学が公表する最新の募集要項の原本で確認してください。

合格ロードマップ(時期別)

  • 試験の1年前〜

    専修課程・専攻を決める。この試験でもっとも重要な意思決定です。学部サイトの各専修課程紹介、教養学部案内、Webシラバスで、その専攻で実際に何が学べるかを確認してください。教員がどんな研究をしているかまで見ておくと、面接での志望動機に厚みが出ます。決まったら、その課程の出題形式に合わせて学習計画を立てます。

    出願資格を確認する。大学2年以上在学の区分で出願する場合、入学時までに62単位以上が必要です。単位が足りるかを早い段階で計算しておいてください。外国の大学出身の方は、出願資格審査が8月に締め切られることを今のうちにカレンダーに入れてください。

  • 試験の6〜9か月前

    専門分野の基礎を固める。専修課程を問わず、この試験は「その分野の入門書1冊を読み終えた人」を前提にした問題です。志望分野の標準的な概説書を1冊決めて、繰り返し読み込みます。

    英語(外国語)の土台を作る。5つの専修課程すべてで外国語が問われます。しかも辞書は持ち込めません。学術的な文章に対応できる語彙と、下線部を正確に訳す精度を、この時期にまとめて上げておきます。

  • 試験の3〜6か月前

    過去問を入手して現物を見る。埼玉大学教養学部係の窓口で直近3年分を閲覧・コピーできます(平日8:45〜16:45、本人確認書類の一時預けが必要、郵送・メール・販売はなし)。夏のオープンキャンパスでも閲覧コーナーが設置されます。専修課程ごとに問題がまったく違うため、自分の課程の現物を見るまで対策の方向は定まりません。

    書く練習を始める。1,200字(グローバル・ガバナンス)、600〜800字(現代社会)、800〜1,200字(日本・アジア文化)と、どの課程でもまとまった分量を書かせます。90分という試験時間の中で書き切るには、時間を計った答案作成を繰り返すしかありません。

  • 試験の1〜3か月前

    出願書類を手配する。成績証明書・出願資格等証明書は学校側の作成に時間がかかります。9月中に依頼を終えてください。

    時間配分を固める。90分で英文読解と論述の両方を処理する課程が多いので、どちらに何分使うかを過去問演習で決めておきます。辞書がない前提での読解速度も、この時期に実測しておいてください。

  • 試験の1か月前〜直前

    面接の準備を並行させる。1次の合格発表は試験当日の17:30、面接は翌朝です。1次が終わってから準備する時間はありません。志望動機、学びたいテーマ、卒業後の展望を口頭で説明できる状態にしておきます。

    英文の即答訓練を続ける。面接で短い外国語文を渡されて説明を求められる可能性があります。短い英文を読んで、その場で要点を日本語で言う練習を毎日少しずつ続けてください。

    会場までの動線を確認する。会場は埼玉大学(さいたま市桜区下大久保)です。最寄りからのバスは混みます。集合時間は受験案内で確認し、余裕を持って動いてください。

合格者の声

オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、埼玉大学教養学部(ヨーロッパ・アメリカ文化専修課程 アメリカ研究専攻)に合格した方の記録を紹介します。

「埼玉大学は大学の学生センターに行けば、直近3年分をコピーさせてくれるのでそれをもらいに行き使用しました。分析としては、やはり単語のレベルをまず注意深く見ました。やはり訳をする上で大事なのは文法もそうですが単語です。埼玉大学の傾向として必ず訳の問題が出ることを知ってから単語の勉強は多くやりましたね。」

らいきさん(2024年度 埼玉大学教養学部 教養学科 合格)

らいきさんの体験談を読む

「試験官3名(メインとサブ2人)。短い英語の文章を最初に手渡されて簡単に日本語で解説します。その後3人から専攻や学びたいことの質問があります。」

らいきさん(2024年度 埼玉大学教養学部 教養学科 合格)|面接の様子について

らいきさんは私立大学の経営学科から編入し、対策を始めたのは試験の約1年5か月前でした。1日の学習時間は開始期が平日3時間・休日3時間、中期以降は平日6時間・休日8時間。使った教材として、アメリカ史の概説書(4周)と英単語帳(3周)を挙げています。志望校選びの理由は、学費(国立であること)、実家から通える立地、そして「教養学部は自分の専攻を掘り下げたうえでヨーロッパやアジアなど他の地域に関しても学ぶことができる」という学部の性格の3点でした。

「これもやっておけばよかった」として挙げられていたのは、主要な歴史の年号を覚えること。英文の読解でも面接でも、時代の骨格が頭に入っているかどうかで説明の説得力が変わったということでしょう。

上記は個人の体験であり、試験の内容・面接の形式は年度や担当教員によって変わります。数値や日程は必ず大学公表の募集要項で確認してください。

併願戦略

埼玉大学教養学部の試験日は11月上旬の土日で、出願は10月上旬。この時期は文系編入の試験が集中するため、日程の重複を最初に確認する必要があります。

学内併願はできません。埼玉大学の経済学部・工学部も第3年次編入を実施していますが、教養学部とは試験時期も試験内容もまったく異なります。教養学部の中でも、出願できるのは1つの専修課程・専攻だけで、複数の課程に出願することはできません。

併願先を考えるうえで、埼玉大学教養学部には他大学にない特徴があります。1つの学部の中に、国際関係・社会学・哲学・歴史・地域文化・日本語日本文学が並んでいることです。そのため、志望する専攻によって自然な併願先が変わります。

  • グローバル・ガバナンス志望: 国際関係・国際協力を扱う学部が併願先になります。東京外国語大学 国際社会学部は出題の性格が近く、英語の学術文章を読ませる点も共通しています。
  • 哲学歴史・日本アジア文化志望: 人文系の学部が中心になります。千葉大学 文学部は同じ関東圏の国立で、専攻を選んで受験する構造も似ています。
  • 私立との組み合わせ: 前掲の合格体験談のらいきさんは、明治学院大学の国際学部を10月に受験し、練習を兼ねた併願として使っていました。国公立の11月本番より前に一度本番を経験しておく組み方は、有効な選択肢です。

また、埼玉大学の合格発表は12月8日、入学手続は12月17日です。他大学の手続期限と重なる場合は、どちらを先に確保するかを事前に決めておいてください。編入試験では合格しても入学しない人が毎年5〜8名出ており(前掲の実施状況の合格者数と入学者数の差)、併願は当たり前に行われています。

同じ埼玉大学の他学部を検討する場合は、埼玉大学経済学部の編入試験埼玉大学工学部の編入試験の記事もあわせて確認してください。試験時期・科目・倍率の構造がそれぞれ大きく異なります。

編入後の単位認定・資格・免許

募集要項には、入学前に在学した大学等で修得した単位について、教養学部の定める基準により卒業に必要な単位数の約半分として認定すると記載されています。実際に何単位が認定されるかは出身校で何を修得したかによって変わるため、事前に確定させることはできません。学部のQ&Aでは、4年制大学に3年以上在籍して相応の単位を修得した編入生には、それ以外の編入生よりやや多く認定されることがあるとも説明されています。

教育職員免許状は、教養学部で申請資格を取得できるのは次の種類です。

  • 中学校教諭1種免許状(国語・社会・外国語(英語))
  • 高等学校教諭1種免許状(国語・地理歴史・公民・外国語(英語))

ただし要項には「教養学部では4年間をかけて教育職員免許を取得することを想定してカリキュラムを設定しているため、入学前に修得した単位数によっては2年間の在籍で免許状を取得できない場合があります」と明記されています。教育実習は前年度の4月に申請が必要で、その時点で日本国憲法・体育・外国語などの科目4単位以上、教職に関する専門科目10単位以上、教科に関する専門科目10単位以上、合計30単位以上を修得していなければなりません。しかも「教職に関する専門科目」は教養学部の卒業に必要な単位としては認定されません。免許取得を目指す場合、卒業要件とは別に単位を積む必要があるということです。

単位認定の扱いは出身校の種別で違います。4年制大学の卒業者・退学者は学部として改めて認定を行わないため、出身大学の「学力に関する証明書」をもとに、免許を申請する自治体の教育委員会で不足単位を確認する必要があります。短期大学卒業者は、出身短大発行の「学力に関する証明書」にもとづいて既修得単位が認定されるため、入学手続時にこの証明書を提出しないと認定を受けられません

学芸員資格は博物館法施行規則に定める19単位の修得で取得できますが、こちらも4年間で取得する前提のカリキュラムのため、入学前の修得単位によっては2年間で取り切れない場合があると要項に記載されています。免許・資格の取得を編入の主目的にしている場合は、出願前に教養学部係へ具体的な条件を確認することを強くおすすめします。

不合格でも得点が開示される

埼玉大学教養学部は、編入学試験について入試情報の開示を行っています。開示対象は本試験を受験して不合格になった人で、請求すると次の情報が提供されます。

  • 請求者本人の第1次選考の得点と第2次選考の得点
  • 受験した募集単位の志願者数・受験者数・合格者数
  • 合格最低点(募集単位ごとに合格者が6名以上の場合)

申請期間は令和9年4月5日〜4月16日(必着)で、申請書・返信用封筒・受験票の正本を郵送します。提供は5月下旬までに郵送されます。翌年に再挑戦する場合、自分が何点足りなかったのかを数字で確認できるのは大きな利点です。受験票は開示請求に必要になるので、結果が出ても捨てずに保管しておいてください。

よくある質問

埼玉大学教養学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?

大学が公表している「埼玉大学3年次編入学試験実施状況」によると、一般入試の受験者数÷合格者数で計算した倍率は、2022年度入学が3.00倍、2023年度が3.31倍、2024年度が3.08倍、2025年度が2.31倍、2026年度が2.40倍でした。合格者数は毎年26〜30名でほぼ一定しており、倍率の上下は志願者数の増減によるものです。ただしこれは教養学科全体の数字で、専修課程ごとの倍率には差があります。

専修課程によって受かりやすさは変わりますか?

変わります。募集要項に掲載されている専修課程別の志願者数・合格者数から志願倍率(志願者数÷合格者数)を計算すると、2023〜2026年度入学の4年通算で、ヨーロッパ・アメリカ文化専修課程が2.21倍、グローバル・ガバナンス専修課程が2.59倍、哲学歴史専修課程が2.60倍、日本・アジア文化専修課程が3.90倍、現代社会専修課程が4.05倍でした。ただし各専修課程の受入れ人員は若干名で、単年では合格者が2名の年もあるため、1年だけの数字で判断せず複数年の傾向で見てください。

埼玉大学教養学部に2年次編入はありますか?

ありません。埼玉大学教養学部が実施しているのは第3年次編入学のみで、学部の公式サイトでも2年次編入学は実施していないと明記されています。入学後は3年次から専修課程・専攻に所属し、2年以上在学して所定の単位を修得すれば学士(教養)の学位が授与されます。

TOEICなどの英語外部スコアは必要ですか?

一般入試ではTOEIC・TOEFL・英検などの外部スコアの提出は求められていません。英語力は第1次選考の学力検査(筆記)の中で直接測られます。ただし、5つの専修課程すべてで英文の読解や和訳が出題されるため、外部試験の代わりに専門分野の英文を読む力そのものが問われると考えてください。なお私費外国人留学生入試では、日本語能力試験1級・N1の合格、または日本留学試験「日本語」の一定以上の成績が出願資格そのものになっています。

出願までにいつ何をすればよいですか?

令和9年度(2027年4月入学)の場合、出願期間は2026年10月1日から10月9日必着で、インターネット出願の登録と検定料の支払いは9月24日から可能です。注意が必要なのは、外国の大学・短期大学の卒業者など出願資格の⑦〜⑨に該当する方で、この区分は2026年8月20日から9月3日必着で出願資格審査の書類を郵送しなければ出願できません。受験上の配慮を希望する場合の申請も9月4日が目安とされています。成績証明書などの発行には時間がかかるため、出願期間の2〜4週間前には手配を始めてください。

面接ではどんなことが問われますか?

第2次選考の面接は第1次選考の翌日に行われ、面接の評価に第1次選考の結果と提出書類の審査を加えた総合評価で合否が決まります。募集要項には、面接は基本的に日本語で行うが一部を外国語で行うことがあると明記されています。オンライン編入学院に寄せられた合格体験談でも、面接の冒頭で短い英文を渡されてその場で内容を日本語で説明し、そのうえで志望する専攻や学びたい内容について複数の面接担当者から質問を受けたという報告があります。

過去問は手に入りますか?

埼玉大学教養学部係の窓口で、第1次選考(学力検査)の過去問題を直近3年分閲覧できます。本人確認書類を預ける形で一時的に貸し出しを受け、学内のコンビニエンスストアなどでコピーすることも可能です。閲覧できるのは休業期間を除く平日8時45分から16時45分までで、郵送やメールでの送付、販売は行われていません。夏のオープンキャンパスでも閲覧コーナーが設置されます。

編入後に単位はどのくらい認定されますか?資格や免許は取れますか?

募集要項には、入学前に在学した大学等で修得した単位は、埼玉大学教養学部の定める基準により卒業に必要な単位数の約半分として認定すると記載されています。実際の認定単位数は出身校で何を修得したかによって変わります。教育職員免許状は中学校教諭1種(国語・社会・外国語(英語))と高等学校教諭1種(国語・地理歴史・公民・外国語(英語))が取得可能で、学芸員資格も所定の19単位で取得できますが、いずれも学部が4年間かけて取得する前提でカリキュラムを組んでいるため、入学前の修得単位によっては2年間で取り切れない場合があると要項に明記されています。

まとめ

埼玉大学教養学部の第3年次編入学試験は、合格者数が毎年26〜30名でほぼ固定された、国立大学文系としては枠の大きい選抜です。直近2年の一般入試の受験倍率は2.3〜2.4倍。ただしこれは志願者が減った結果であり、志願者が戻れば倍率も3倍台に戻ります。

この試験の勝負どころは、倍率よりも「どの専修課程で出願するか」を早く正しく決めることです。5つの専修課程は問題がまったく別で、志望専攻と解く分野が連動する課程もあり、出願後の変更は一切できません。まずは学部サイトで各専修課程の内容を読み、志望を固めたうえで、教養学部係の窓口で直近3年分の過去問を見てください。現物を見た瞬間に、必要な準備の中身がはっきりします。

そして、2026年8月20日から始まる出願資格審査は、外国の大学等の出身者にとって出願そのものの前提条件です。該当する方は今すぐ要項の該当ページを確認してください。日程・人員・選抜方法は毎年変わりますので、最終的な判断は必ず埼玉大学が公表する最新の募集要項の原本で行ってください。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。

この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要と実施状況は埼玉大学が公表する募集要項・入試結果の原本をもとに毎年度確認し、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析に、合格者の声はオンライン編入学院に寄せられた合格体験談にもとづいています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026年9月19日

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