滋賀大学データサイエンス学部の編入|実績報告レポートを整理する方法
滋賀大学データサイエンス学部の3年次編入では、令和9年度の公式様式に「実績報告レポート」があります。ここで書く対象は、データ分析またはプログラミングに関する、これまでの経験や実績です。志望理由書とは別の用紙なので、同じ内容を二つの書類へ繰り返す前に、それぞれの役割を分けて下書きしましょう。
この記事は令和9年度(2027年度)の様式を題材にした準備方法です。同年度は、一般型が高等専門学校の卒業者または令和9年3月卒業見込み者を対象とし、推薦型は同月卒業見込み者に追加条件があります。この年度の出願が現在受け付けられていることを示すものではなく、受験する年度と方式ごとの募集要項・様式・出願資格を、大学公式サイトで必ず確認してください。
実績報告レポートと志望理由書は、役割を分ける
令和9年度の実績報告レポートは、データ分析またはプログラミングの経験・実績を自由に記入する形式です。図や写真も使えます。2ページが目安ですが字数制限はなく、足りなければ用紙をコピーして追加できます。裏面は使えません。
一方、同年度の志望理由書は、編入を志望する理由、学部で身に付けたいこと、将来どう役立てたいかを書く別様式です。実績報告レポートでは「何をして、どこまで確認できたか」を置き、志望理由書では「その経験をふまえて、なぜ編入し、何を学び、どう生かしたいか」を考えます。経験と志望をつなげることはできますが、同じ段落を二つの書類へ貼り直す必要はありません。
経験を一件ずつ、五つの欄で下書きする
ここからの五つの欄は大学が指定した見出しや採点表ではありません。自由記述の経験を、自分で読み返し、他者にも順に説明できるようにするための編集部の整理法です。授業課題、卒業研究、制作、チーム活動などから、手元のレポート、ソースコード、ノート、発表資料を確かめられる一件を選びます。
| 下書きの欄 | 書く前に確かめること |
|---|---|
| 1. 取り組み | 何を確かめる、作る、分析するための経験だったか。活動名だけで止めず、目的を自分の言葉で一文にする。 |
| 2. 自身の担当 | チームの完成物と自分の作業を分ける。全体が完成したことではなく、自分が決めたこと、作ったこと、検証したことを記録でたどれるか確認する。 |
| 3. データ・コード・手順 | 使ったデータ、書いたコード、前処理、実験・分析の順番のうち、実際に使い、自分で説明できる内容を書く。言語名や高度な手法を書くこと自体は求められていない。 |
| 4. 確認できる結果や記録 | 提出したレポート、動作記録、比較表、発表資料などで裏付けられる結果を書く。比較条件がないのに「改善した」とせず、数値の記録がなければ空欄を数字で埋めない。分かったことと、未確認・途中のことを分ける。 |
| 5. 図・写真の候補 | 使うなら、何を説明しやすくする図なのかを先に決める。画面写真やグラフを飾りとして増やすのではなく、手順、対象、結果のどれを補うのか一言で説明できるものを選ぶ。図や写真は任意である。 |
手元の記録から、文章へ直す順番
先に思い出だけで文章を書かず、当時の記録を一つ開きます。例えば授業課題なら、課題文、提出物、自分の担当が分かるメモを並べます。そのうえで五欄を短い箇条書きで埋め、担当と結果に根拠があるかを確かめます。
下書きを見直すための編集例
「分析を行った」とだけ書いた下書きなら、まず「どの授業・制作で、何を比べるために扱ったか」を記録に沿って補います。チームで作ったものなら、自分が行ったデータ整理、実装、確認のどれかを分けます。比較表が残っていない場合は、正確さが上がったという結論を足さず、「ここまで動作を確認した」「この点は未確認だった」と書ける範囲へ戻します。
この作業は、成果を大きく見せるためのものではありません。プログラミング言語、受賞歴、分析の難しさ、図表の数をそろえることは、公式様式の必須条件として示されていません。記録に基づいて、自分の経験と確認できる範囲を分けることが先です。
二つの書類を並べて、役割だけを確認する
実績報告レポートの下書きができたら、志望理由書と並べます。レポートには過去の経験・担当・手順・確認できる結果を置きます。志望理由書には、志望理由、学部で身に付けたいこと、将来の使い方を置きます。同じ経験が両方に出る場合も、「過去に何をしたか」と「その経験から何を学びたいか」が区別できれば、役割を保てます。
令和9年度要項では、書類選考は志望理由書、実績報告レポート、成績証明書などをもとに総合的に行うとされています。また面接では、数学に関する口頭試問と、提出された志望理由書等にもとづく質問が示されています。今回確認した公式資料には、個別書類の採点基準や、実績報告レポートから何を問うかは記載されていません。だからこそ、提出前に五欄を見て「これは自分の担当か」「この結果は記録で確かめられるか」「途中のことを成果のように書いていないか」を自分で確認します。
志望理由書そのものの組み立ては編入の志望理由書の書き方、高専での研究・専門内容を口頭で説明する準備は高専編入の面接・口頭試問対策も参照してください。今回の実績報告レポートでは、受験年度の公式様式へ転記する前に、経験の記録と書類ごとの役割を確認するところまでを行います。

