ホーム工学系

拓殖大学工学部

拓殖大学工学部の編入試験対策|科目・日程・単位認定審査の攻略

2027年度(2027年4月入学)の出願期間
2027年1月1日〜2027年1月8日
出願前に必ず大学の最新の募集要項でご確認ください。

拓殖大学工学部の編入試験は、書類審査・基礎専門(学科別/100点・60分)・面接の3つで合否が決まる、1日で完結する選抜です。2027年度(2027年4月入学)は出願が2027年1月1日〜1月8日、試験日が2027年3月4日で、試験場は文京キャンパスです。もっとも注意すべきなのは試験の中身ではありません。拓殖大学の編入は出願したあとに大学が単位認定審査を行い、「3年次編入可・2年次編入可・編入不可」のいずれかが通知される仕組みで、編入不可と判定された人は受験そのものができません。つまり、出願書類の作り方が実質的な第一関門です。この記事では、2027年度入学試験要項に書かれている学科別の出題範囲、工学系出身者に限定された出願資格、単位認定審査の流れ、そして出願から試験当日までの実務を、決められる順番に並べて解説します。

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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試験概要(2027年度要項)

2027年度(2027年4月入学)

若干名募集人員(4学科とも)
2027年3月4日(木)試験日
2027年1月1日〜1月8日出願期間
3年次入学年次(審査により変動)
試験区分編入学選抜(一般)/編入学選抜(外国人留学生)の2区分。工学部はどちらも同じ試験科目・同じ日程です
募集学科機械システム工学科/電子システム工学科/情報工学科/デザイン学科(4学科すべてで募集。募集人員は各学科「若干名」)
選抜方法書類審査/基礎専門(学科別)100点・60分/面接
試験時間割9:50 開室 → 10:40〜11:00 諸説明 → 11:00〜12:00 基礎専門 → 13:00〜 面接(昼食は各自持参)
出願期間2027年1月1日(金)〜1月8日(金)。出願登録は1月8日15時まで、入学検定料の支払いは1月8日23時59分まで、出願書類の郵送は1月8日消印有効
単位認定結果の通知2027年2月18日(木)に郵送。受験できるかどうかはこの通知で決まります
合格発表/手続締切2027年3月8日(月)/2027年3月12日(金)
試験場文京キャンパス(東京都文京区小日向)。入学後に通うのは八王子国際キャンパスで、試験場とは別です
入学検定料入学検定料(単位認定審査料)35,000円。納入後は理由を問わず返還されません(編入不可と判定されて受験できなかった場合も同じ)
出願資格工学系・工業系の出身であることが条件。詳細は次の節で解説します

この表は拓殖大学が公表する2027年度入学試験要項および大学公式の受験生サイト(入試ナビ「編入学選抜(一般)」「選抜日程」)にもとづきます(更新日: 2026-09-06)。日程・科目・資格は毎年変わる可能性があるため、出願前に必ず大学公表の最新の募集要項を確認してください。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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最初に押さえる3点

拓殖大学工学部の編入は、他大学の編入試験と構造が少し違います。準備の順番を間違えないために、次の3点を先に理解しておいてください。

  1. 出願できるのは工学系・工業系の出身者だけ拓殖大学の他学部(商・政経・外国語・国際)は出身分野を問いませんが、工学部だけは「工学系の大学・短期大学」「大学の工学系学部」「高等専門学校」「工業系の専門学校」など、出身が工学・工業系であることが出願資格の条件になっています。文系学部から工学部への転向は、この制度では想定されていません。
  2. 受験できるかどうかは、試験より前に決まる出願書類を受理したあと、大学が成績証明書とシラバスをもとに単位認定を行い、2027年2月18日(木)に「3年次編入可・2年次編入可・編入不可」を郵送で通知します。編入不可と判定された場合、受験することができません。オンライン受験票が発行されるのは、3年次または2年次の編入が可能と判定された人だけです。
  3. 受けられるのは1学科だけ編入学選抜は全学部・全学科が同じ日の同じ時間割で行われ、筆記は11時から12時の1コマだけです。要項にも「入学検定料(単位認定審査料)支払い後は試験の種類や学部・学科を変更することはできません」と明記されているため、学内併願はできません。志望学科は出願の前に確定させる必要があります。

出願資格を条文で確認する

2027年度入学試験要項では、工学部の出願資格が他学部とは別立てで示されています。次の(1)〜(7)のいずれか1つを満たすことが条件です。「見込み」の期限はいずれも2027年3月です。

  1. 学校教育法に定める工学系の大学または短期大学を卒業した者および卒業見込みの者
  2. 学校教育法に定める大学(工学系学部)で2年以上の課程を修了した者および修了見込みの者
  3. 学校教育法に定める高等専門学校(高専)を卒業した者および卒業見込みの者
  4. 学校教育法に定める工業系の専門学校[専修学校専門課程](修業年限が2年以上、総授業時間数が1,700時間以上であるものに限る)を修了した者および修了見込みの者
  5. 外国において大学を卒業した者(学士号を有する者)および卒業見込みの者
  6. 外国において上記(1)(2)に準じる学校を卒業または修了した者および卒業・修了見込みの者
  7. 大学入学資格を有し、高等学校等の工業系専攻科のうち、修業年限2年以上その他の文部科学大臣の定める基準を満たすものを修了した者および修了見込みの者

ここで差が出ます。拓殖大学の他学部は「専門学校(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)」であれば分野を問いませんが、工学部は「工業系の専門学校」と限定されています。専門学校から出願する場合は、自分の課程が工業系として扱われるかどうかを、出願前に拓殖大学入学課へ確認しておくのが安全です。単位認定審査の対象になる科目の内容とも直結する部分です。

なお編入学選抜(外国人留学生)で出願する場合は、上記の学歴要件に加えて「外国の国籍を有していること」と「日本語能力試験N2(B2レベル:総合得点112点以上)または日本留学試験『日本語(読解、聴解・聴読解)』300点以上」の2つをすべて満たす必要があります。一般の区分とは条件の組み合わせ方(いずれか1つ/すべて)が違う点に注意してください。

実質の第一関門|単位認定審査

拓殖大学の編入で、他大学にはあまりない仕組みがこの単位認定審査(= 出身校で取った単位を拓殖大学の卒業単位として認めてよいかを審査する手続き)です。要項の冒頭にも「編入学は、最終出身学校において修得した科目・単位数を拓殖大学の各学部が定める基準とカリキュラムに従って卒業所要単位に読み替えて認定します」「本学に編入を希望する者は、志願する学科と同系統の分野の科目・単位を修得していることが必要となります」と書かれています。

審査の流れ

  1. 出願インターネットで出願登録し、入学検定料(単位認定審査料)35,000円を支払ったうえで、出願書類を簡易書留・速達で郵送します(2027年1月8日消印有効)。
  2. 単位認定提出された学業成績証明書とシラバス(講義要項)をもとに、大学が単位認定を行います。
  3. 認定結果の連絡(2027年2月18日)「3年次編入可」「2年次編入可」「編入不可」のいずれかが郵送で通知されます。
  4. 受験票の発行3年次または2年次の編入が可能と判定された人にだけ、通知から約1週間後にオンライン受験票が発行されます。編入不可の人は受験できません。

審査を通すための書類の作り方

単位認定に使われる書類は次の2つです。ここが不十分だと、実際に単位を取っていても認定されません。

  • 学業成績証明書:履修中の科目が載っていない場合は、履修科目証明書など履修科目を確認できる書類も一緒に提出します。
  • シラバスまたは講義要項:科目について学習内容の詳細が分かるものを、単位を修得した科目と履修中の科目だけそろえます。冊子ならA4サイズにコピー、Web掲載ならA4サイズに印刷し、学業成績証明書(履修科目証明書)の記載順に並べ替えて提出します。

要項の警告:「履修科目についての学習内容がシラバスや講義要項に記載がない、または不十分な場合は、在籍校で単位を修得していたとしても、本学では単位認定ができません」と明記されています。シラバスに到達目標や授業計画が数行しか書かれていない科目があるなら、在籍校でより詳しい資料(授業計画書・科目概要)を出してもらえないか、早めに相談しておくと安全です。

費用は戻りません。2027年度入学試験要項は、単位認定審査の流れを示した枠の中で「受験することができなかった場合でも、一度提出された出願書類および納入された入学検定料(単位認定審査料)は一切返還できません」と明記しています。同じ趣旨は出願手続の頁、検定料の支払いの頁、出願上の注意にも繰り返し書かれています。つまり、編入不可と判定されて受験できなかった場合でも、35,000円は返ってきません(返還されるのは、学校保健安全法で出席停止が定められている感染症にかかって受験できなかった場合の希望者のみです)。単位認定審査は「落ちても費用が戻る予備審査」ではありません。書類の作り込みに時間をかける価値がある、というのはこの意味でもあります。

4つの学科と学びの内容

工学部の編入は4学科すべてで募集があります。基礎専門は学科別に出題されるため、志望学科の決定=対策範囲の決定になります。まず学科の中身を確認してください。

学科学びの方向2年次から選べるコース
機械システム
工学科
新素材の開発から航空工学まで、社会インフラを支える機械系エンジニアの育成。少人数の実験実習が中心知能システム/メカニカルデザイン/システムデザイン(+電子システム工学科とのコラボレーションコースとしてロボティクス、エコエネルギーシステム)
電子システム
工学科
エネルギーと情報を扱う電気・電子分野。応用力と能動的思考を鍛える次世代通信ネットワークシステム/AIメディアテクノロジー/IoTエレクトロニクス(+機械システム工学科とのコラボレーションコース)
情報工学科基礎から高度なスキルまで段階的に学ぶプログラミング教育と、進路を見据えたコース選択システムエンジニアリング/インターネット&セキュリティ/知能情報(+デザイン学科とのコラボレーションコースとしてビジュアルコンピューティング、Webデザイン)
デザイン学科プロダクト、クラフト、インテリア、メディアなど、工学的な視点と技術を取り入れたデザインヒューマンプロダクトデザイン/メディアデザイン/企画デザイン(+情報工学科とのコラボレーションコース)

いずれの学科もコース選択は2年次からで、3年次編入の場合はコース選択を済ませた学生の学年に合流することになります。コース選択の扱いが編入生にどう適用されるかは要項に記載がないため、志望コースが決まっている場合は出願前に入学課へ確認しておくと安心です。工学部の卒業要件は124単位です。

通学キャンパスは八王子国際キャンパスで、実習工場など工作機械の設備が置かれています。試験場である文京キャンパス(東京都文京区)とは別の場所ですので、通学時間や下宿を検討する際は八王子を基準に考えてください。

学科別|基礎専門の出題範囲と対策

拓殖大学は、入学試験要項のなかで学科ごとの「出題方針・出題形式」を公開しています。これは受験生にとって非常に大きな情報で、対策範囲を自分で推測する必要がありません。以下は要項に示された内容にもとづく整理です。なお試験は記述式、配点100点、時間は60分です。

機械システム工学科

編入後に必要となる数学と専門科目の基礎知識を確かめる試験と位置づけられています。出題内容は同学科の1・2年次で学習する事項ですが、他大学等とのカリキュラムの違いを考慮して基礎的な問題が中心とされています。

分野扱い要項が挙げる学習の中心
数学必須微分・積分、微分方程式、線形代数の基本問題
力学3科目中
2科目選択
工業力学の基本問題
熱力学第一法則、第二法則、エンタルピー、エントロピー等の基本問題
流体力学流体静力学、連続の式、ベルヌーイの定理等の基本問題

対策の組み立て方は明快です。数学は逃げられないので最優先で、微積分・微分方程式・線形代数を「基本問題を確実に完答できる」水準まで戻して固めます。そのうえで、力学・熱力学・流体力学のうち在籍校で最も深く学んだ2分野を選び、教科書の章末問題レベルを反復します。3分野すべてを中途半端にさらうより、2分野に絞って解ける問題の幅を広げるほうが得点は安定します。ただし選ぶ2分野は、面接で語る志望動機(たとえば流体系ならシステムデザインコース、材料・設計系ならメカニカルデザインコース)と整合させておくと説得力が出ます。

電子システム工学科

編入後に授業内容を理解できる能力があるかを確かめることが出題の目的とされ、出題水準は「概ね同学科の2年次科目の期末試験程度」と明示されています。ここも他大学等とのカリキュラムの違いを考慮して基礎的な設問が中心です。

  • 電気回路:直流回路と正弦波交流回路の基本問題を練習しておくこと、と要項が具体的に指示しています。
  • 電子回路:演算増幅器(オペアンプ)の基本動作の理解が必要とされています。
  • ブール代数と論理回路:単純な論理演算や論理回路の構成ができる程度の力が求められます。
  • プログラミングC言語によるプログラムの動作が理解できることを確認する、と明記されています。

出題方式にも特徴があります。要項によれば「編入前の学修内容によって不公平が生じないよう、上記4分野にわたって6問を出題し、そのうち4問を選択もしくは高得点の4問の解答を採用して合計」します。つまり4分野すべてを完璧にする必要はなく、確実に解ける4問を確保できる状態が合格ラインの目安になります。得意分野が2つあれば、その2分野の問題を優先して解き、残りを他分野から拾う戦略が取れます。C言語に触れてこなかった人は、変数・条件分岐・繰り返し・配列・関数といった基本構文でプログラムの動作を追える水準までは早めに埋めておくと、選べる問題が増えます。

情報工学科

「情報工学科3年次へ編入学した際に必要となる情報工学に関する様々な知識や応用能力を備えているか」を確認する試験で、出題は3つの領域に分かれます。要項は「いずれの分野も小さめの問題を多く出題し、基礎的な知識や学力を有しているかを確認します」としています。

領域要項が示す出題範囲
数学関数とグラフ、微分および積分、行列等。高等学校程度あるいは大学初年次教育程度の内容から出題
計算機
ハードウエア
論理演算や2進数など、コンピュータの論理的な構造に関わる内容
計算機
ソフトウエア
簡単なプログラムの作成・理解やアルゴリズムの理解等

小問が多い形式なので、深い1問より広く取りこぼさないことが得点に直結します。数学は高校数学から大学初年次レベルまでが射程で、微積分と行列は必ず手を動かして計算できる状態にしておきます。ハードウエア側は2進数・16進数の変換、論理演算(AND/OR/NOT/XOR)、真理値表と論理式の対応など、教科書の最初の章にあたる内容が中心です。ソフトウエア側は、簡単なプログラムを読んで出力を答える、あるいは短いアルゴリズム(探索・整列など)の考え方を説明できる練習が有効です。60分で小問を多く処理する形式のため、1問あたりの時間配分を決めて過去の問題形式で通し練習をしておくと安定します。

デザイン学科

他の3学科とはまったく性格が異なります。「デザインに対する基本的な考え方および技能を確認し、編入後の授業に対応できる能力を審査します」とされ、要項は解答すべき内容を2つに分けて明示しています。

  1. デザインの目的や社会的役割等について、設問に沿って記述する問題
  2. 設問の文章や図が指示する内容をイメージし、フリーハンドで描画する問題

つまり「言葉で説明する力」と「手で描く力」の両方が同じ試験の中で問われます。前者は、デザインが何のために存在するのか(使いやすさ、安全性、環境負荷、情報の伝達、社会課題の解決など)を自分の言葉で書けるようにしておくことが対策になります。デザイン史の年号を覚えるような準備ではなく、身のまわりの製品やサービスを1つ選んで「誰の、どんな問題を、どう解いているか」を数百字で説明する練習が効きます。後者については、試験当日は定規・コンパスが使用できません(後述)。フリーハンドで直線・楕円・立体(アイソメトリックな箱や円柱)を安定して描ける手を作っておく必要があります。制限時間60分のなかで記述と描画の両方をこなすため、時間配分の練習は必須です。

面接と書類審査

選抜方法は書類審査・基礎専門・面接の3つですが、要項で配点が示されているのは基礎専門の100点だけです。書類審査と面接の配点は公表されていないため、「筆記さえ取れば通る」とも「面接が決め手」とも断定できません。ただし面接が13時から実施され、受験者数によっては終了時刻が遅くなる場合がある旨が要項に書かれていることから、形式的な確認だけの短時間の面接ではないと考えるのが自然です。

書類審査で提出するもののうち、自分で内容を作れるのは「履歴・志望理由書」(大学ホームページからダウンロードする所定用紙)だけです。面接はこの書類を土台に進むと考え、次の3点を接続させて準備してください。

  • これまで学んだこと:在籍校で履修した科目のうち、志望学科の学びに直結するものを具体的に挙げられるようにする(単位認定審査で提出したシラバスと矛盾させない)。
  • 拓殖大学工学部で学びたいこと:学科と、可能であればコース(例:情報工学科のインターネット&セキュリティ、電子システム工学科のIoTエレクトロニクスなど)まで踏み込んで説明する。
  • 卒業後の進路:学科の学びと将来像がつながっていることを短く言い切れるようにする。

試験当日の運営|知らないと損をする点

要項の「試験当日の注意事項」には、対策そのものに影響する条件がいくつも書かれています。工学部志望者にとって重要なものを抜き出します。

  • 持ち込めない物が多い:定規(定規の機能を備えた鉛筆等を含む)、コンパス、電卓、そろばん、グラフ用紙等の補助具、電子辞書は使用できません。机上に置けるのはハンカチ(無地)、HBの鉛筆(シャープペンシル可)、鉛筆キャップ、消しゴム、鉛筆削り(電動式不可)、時計(辞書・電卓・端末等の機能があるものや秒針音のするものは不可)、眼鏡、ティッシュ(中身のみ)、目薬です。電卓なしで計算する前提で、数値計算を含む問題の練習をしておいてください。
  • 全時限を受験しないと合否判定の対象外:1時限でも受験しない時限があった場合、または志望する学科で選択できない科目を受験した場合は、合否判定の対象になりません。機械システム工学科の科目選択のように「選べる範囲」が決まっている学科では、当日の選択ミスがそのまま失格につながります。
  • 遅刻が認められるのは1時限目だけ:試験開始後30分以内に限り受験が認められますが、面接の遅刻は一切認められません
  • 試験時間中の退室は不可。写真照合が毎時限行われます。
  • 英文字や地図等がプリントされた服は着用不可(見えないように上着を着るなどの対応が必要)。
  • 受験上の配慮の相談は2026年11月20日(金)まで:身体等の事情で配慮が必要な場合、出願期間(1月1日〜)より1か月以上前に相談を締め切ります。期日後の申し出には対応できないと明記されているため、該当する人は最優先で確認してください。

難易度の考え方

拓殖大学は、編入学選抜の志願者数・受験者数・合格者数を公表していません。大学公式の入試結果ページには2023〜2026年度の学科別データが掲載されていますが、対象は総合型選抜・一般選抜・大学入学共通テスト利用選抜・外国人留学生選抜で、編入学選抜の欄はありません。情報公開の資料(学部・学科の入学者推移表、学生・生徒数一覧)にも編入学者の内訳は示されていません。したがって、この記事では倍率の数値を示しません。

数値がない代わりに、選抜の構造から言えることを整理します。

  • 募集人員は4学科とも「若干名」です。合格者数の枠が明示されていないため、募集人員から難易度を読み取ることはできません。
  • 受験者は工学系・工業系の出身者に限定されます。出願資格の時点で、まったく分野の異なる受験者は入ってきません。基礎専門の出題も「他大学等とのカリキュラムの相違を考慮して基礎的な問題が中心」とされており、奇問で振り落とす設計ではないと読めます。
  • ふるいは筆記の前にもあります。単位認定審査で編入不可と判定されれば受験できません。書類の完成度が、そのまま受験機会の有無に直結します。
  • 1学科しか受けられません。同一大学内で滑り止めを作れないため、他大学との併願設計が実質的な安全策になります。

まとめると、拓殖大学工学部の編入で問われるのは「難問を解く力」よりも、在籍校で積み上げた基礎を証明できるか(書類)それを試験時間内に再現できるか(筆記)の2点だと整理できます。

出願までのチェックリスト

2027年度(2027年4月入学)の日程から逆算した実務の順番です。日程が過ぎている場合は、次年度要項が公表され次第、同じ順番で読み替えてください。

  • ①(〜2026年秋)要項の入手と出願資格の確認:入学試験要項は大学の受験生サイト「入学試験要項・出願書類のダウンロード」から入手できます。編入学選抜のぶんは例年8月上旬ごろの公開です。自分の出身区分(工学系大学・高専・工業系専門学校など)が工学部の出願資格に当てはまるかを条文で確認します。
  • ②(2026年11月20日まで)受験上の配慮が必要な場合の相談:期日を過ぎると対応できません。出願期間よりずっと早いので注意してください。
  • ③(2026年11月〜12月)シラバス・成績証明書の準備:単位認定審査の中心はここです。学業成績証明書、(必要な場合は)履修科目証明書、そして修得済み・履修中の全科目のシラバスをそろえ、成績証明書の記載順に並べ替えます。分量が多くなるため、印刷とコピーの時間を見込んでおいてください。
  • ④(〜12月)履歴・志望理由書の作成:大学ホームページからダウンロードした所定用紙に、自筆(黒またはブルーブラックのペン・ボールペン)で記入します。消せる筆記具で書いた書類は受け付けられません。
  • ⑤(2027年1月1日〜1月8日)出願:インターネットで出願登録(1月8日15時まで)→ 入学検定料(単位認定審査料)35,000円の支払い(1月8日23時59分まで。納入後は返還されません)→ 出願書類を郵便局の窓口から簡易書留・速達で郵送(1月8日消印有効)。大学窓口では受け付けていません。年始をはさむため、郵便局の窓口取扱日を事前に確認しておいてください。
  • ⑥(2027年2月18日)単位認定結果の受け取り:3年次編入可・2年次編入可・編入不可のいずれかが郵送されます。受験できる場合は約1週間後にオンライン受験票が発行されます。試験日3日前までに発行されない場合は入学課へ問い合わせます。
  • ⑦(2027年3月4日)試験当日:オンライン受験票をA4サイズで印刷して持参。9:50開室、10:40からの諸説明に間に合うように入室。昼食は各自で用意します。
  • ⑧(2027年3月8日・12日)合格発表と入学手続:合否はマイページ上で発表され、合格者には合格通知書と入学手続書類が郵送されます。手続締切は3月12日です。

学習ロードマップ

試験が3月上旬にあるという日程は、他大学の編入試験(多くは夏〜秋実施)と比べて遅い部類に入ります。他大学を先に受け、結果を見てから最後に受けるという設計が取りやすい一方、出願は年明け早々で締め切られるため、書類の準備は他大学の受験と並行して進める必要があります。

  • 試験の6か月前まで志望学科の決定と基礎の棚卸し

    学内併願ができないため、まず学科を1つに決めます。決めたら要項の「出題方針・出題形式」に書かれた分野を書き出し、在籍校で履修済みの範囲と履修していない範囲に仕分けます。機械なら数学(微積・微分方程式・線形代数)、電子なら電気回路、情報なら数学と2進数・論理演算が土台です。

  • 3〜4か月前穴の埋め戻しと書類の下準備

    未履修分野の教科書を1冊決めて基本問題を通します。並行して、シラバスの収集を始めます。他校のシラバスはWeb公開が終了していることもあるため、在籍校の事務に早めに相談しておくと安全です。履歴・志望理由書の下書きもこの時期に着手します。

  • 2か月前(出願期)出願と、選択分野の固め込み

    1月上旬の出願を最優先で終わらせます。出願が済んだら、機械なら選択する2分野、電子なら確実に取る4問分の分野、情報なら小問を落とさない処理速度、デザインなら記述と描画の時間配分に絞って仕上げます。

  • 1か月前〜直前本番形式での通し練習と面接準備

    60分・電卓なし・定規なしの条件で、時間を計って通しの演習をします。単位認定結果が届く2月中旬以降は、面接の準備に比重を移します。志望理由書に書いた内容を口頭で説明する練習を、声に出して行ってください。

  • 前日・当日会場と持ち物の最終確認

    試験場は文京キャンパスで、通学予定の八王子国際キャンパスとは別です。オンライン受験票の記載内容を前日に再確認し、机上に置ける物だけをまとめます。自動車・オートバイ・自転車での来場はできません。

併願戦略の立て方

拓殖大学工学部を志望する場合、併願の設計は次の2つの制約から考えます。

  1. 拓殖大学の中では併願できない:全学部・全学科が同一日程・同一時間割で、検定料の支払い後は学部・学科の変更もできません。学内で複数の可能性を残すことはできません。
  2. 試験が3月上旬:多くの大学の編入試験が夏から秋にかけて行われるため、拓殖大学は結果的に「最後の機会」の位置に来やすくなります。前半で受けた大学の結果を踏まえて出願を判断できるのは利点です。

一方で、注意点もあります。3月上旬に合格発表があり3月12日が手続締切という日程は、他大学の後期日程や3月入試とぶつかる可能性があります。複数校を並行させる場合は、合格発表日と入学手続締切日をカレンダーに並べてから出願先を決めてください。とくに入学金の納入期限が重なると、金銭的な判断を短期間で迫られます。

同じ首都圏の私立大学で工学・理工系の編入を実施している大学は複数あります。出題科目の重なり(数学・力学・電気回路・プログラミングなど)を基準に併願先を選ぶと、対策の使い回しが利きます。編入の入り口として2年次編入も選択肢に入れる場合は、必要単位数の条件が3年次編入と異なるため、大学ごとに要項で確認してください。

入学後の費用と単位

2027年度入学試験要項に掲載された、工学部の3年次編入者の入学手続時納付金は次のとおりです。

項目金額
入学金200,000円
授業料1,000,000円
施設設備資金430,000円
諸費38,650円
合計(初年度)1,668,650円
次年度1,457,550円

編入学選抜(一般)の合格者は、一括納入と分割納入(4分割)を選べます。分割の場合、手続締切日までに納めるのは1回目の596,150円(入学金と諸費の全額を含む)で、残りは入学後の6月・10月・12月の所定期日に357,500円ずつ納入します。手続時の負担を抑えられる仕組みです。なお編入学選抜(外国人留学生)の合格者は分割納入となります。

上表は3年次編入の金額です。要項には「2年次編入者、学校法人拓殖大学の設置校出身者は一部の学費・諸費が異なります」と注記があります。単位認定審査で2年次編入となった場合は、金額も在学年数も変わる点に注意してください。工学部の卒業要件は124単位です。

入学を辞退する場合は、2027年3月31日(水)まで(必着)に所定の入学辞退届と必要書類を入学課へ提出した人に限り、入学金を除いた学費・諸費が返還されます。

過去問の扱い

拓殖大学の受験生サイトには過去問題のページがありますが、公開されているのは総合型選抜Ⅰ期(基礎力評価方式)の問題や一般選抜の問題で、編入学選抜の問題は掲載されていません。一方、2027年度入学試験要項の「出題方針・出題形式について」の冒頭には、「昨年度の問題については、拓殖大学入学課までお問い合わせください」と記載されています。前年度の問題を確認したい場合は、入学課へ電話で問い合わせるのが公式の手順です。

要項が学科ごとの出題範囲をここまで具体的に書いている以上、過去問がすぐ手に入らなくても対策の方向を誤ることはありません。まずは要項に挙げられた分野の基本問題を、教科書と手持ちの問題集で確実に解けるようにするのが最短です。なお、著作権の観点から、本記事では過去問の設問そのものは記載していません。

よくある質問

拓殖大学工学部の編入試験の倍率はどれくらいですか?

拓殖大学は編入学選抜の志願者数・受験者数・合格者数を公表していません。大学公式サイトの入試結果ページには2023〜2026年度の総合型選抜・一般選抜・外国人留学生選抜の学科別データが掲載されていますが、編入学選抜の欄は設けられていません。情報公開の資料(入学者推移表・学生数一覧)にも編入学者の内訳はありません。したがって倍率を数値で示すことはできません。募集人員は4学科とも「若干名」です。

拓殖大学工学部の編入試験の出願資格は?

2027年度入学試験要項では、工学部は他学部と別の出願資格が定められており、いずれか1つを満たす必要があります。①工学系の大学または短期大学の卒業(見込み)者、②大学の工学系学部で2年以上の課程を修了(見込み)した者、③高等専門学校の卒業(見込み)者、④工業系の専門学校(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)の修了(見込み)者、⑤外国の大学を卒業した学士号取得(見込み)者、⑥外国で①②に準じる学校を卒業・修了(見込み)した者、⑦大学入学資格を持ち、高等学校等の工業系専攻科(修業年限2年以上等)を修了(見込み)した者です。工学系・工業系の出身であることが条件になっている点が、拓殖大学の他学部との最大の違いです。

入学年次は必ず3年次になりますか?

要項の入学年次は3年次と書かれていますが、注意点として「試験の結果および認定可能な単位数によっては2年次に入学を許可する場合や入学不可となる場合があります」と明記されています。出願書類を受理したあとに大学が単位認定を行い、3年次編入可・2年次編入可・編入不可のいずれかが通知されます。編入不可と判定された場合は受験そのものができません。3年次編入だけを前提に進路を組み立てず、2年次入学になる可能性も想定しておいてください。なお要項には、受験することができなかった場合でも納入した入学検定料(単位認定審査料)35,000円は一切返還できないと明記されています。

英語の試験やTOEICのスコア提出は必要ですか?

工学部の試験科目は書類審査・基礎専門(学科別・100点・60分)・面接で、英語の筆記試験はありません。TOEICなどの外部スコアの提出が出願資格になっているのは外国語学部英米語学科だけで、工学部には英語スコアの要件がありません。ただし編入後の専門課程では英語の技術資料に触れる機会があるため、英語から完全に離れる判断は避けたほうが安全です。

学科によって試験の内容は変わりますか?

変わります。基礎専門は学科別に出題され、要項に学科ごとの出題方針が示されています。機械システム工学科は数学が必須で、力学・熱力学・流体力学の3科目から2科目を選択します。電子システム工学科は電気回路・電子回路・ブール代数と論理回路・プログラミングの4分野から6問が出題され、4問を選択(または高得点の4問)で採点されます。情報工学科は数学・計算機ハードウエア・計算機ソフトウエアの3領域から小問を多く出題します。デザイン学科はデザインの目的や社会的役割を記述する問題と、フリーハンドの描画問題の2種類です。

過去問は入手できますか?

2027年度入学試験要項に「昨年度の問題については、拓殖大学入学課までお問い合わせください」と記載があり、電話での問い合わせによって前年度の問題を確認できる形になっています。大学の受験生サイトで公開されている過去問題は総合型選抜や一般選抜のもので、編入学選抜の問題は掲載されていません。編入学選抜の過去問が必要な場合は入学課へ直接問い合わせてください。

拓殖大学のなかで複数の学部・学科を併願できますか?

実質的にできません。編入学選抜(一般)は全学部・全学科が同じ日に同じ時間割で実施され、筆記は11時から12時の1コマだけです。さらに要項には「入学検定料(単位認定審査料)支払い後は試験の種類や学部・学科を変更することはできません」と明記されています。出願の時点で1学科に絞る必要があるため、志望学科の決定は出願前に済ませてください。

この記事の情報はいつ時点のものですか?

2027年度(2027年4月入学)の拓殖大学入学試験要項および大学公式の受験生サイトをもとに、2026年9月6日に更新しています。日程・試験科目・出願資格・学費は年度ごとに変わる可能性があるため、出願前には必ず大学が公表する最新の募集要項で確認してください。

まとめ

拓殖大学工学部の編入試験は、書類審査・基礎専門(学科別/100点・60分)・面接で構成され、2027年度は出願2027年1月1日〜1月8日、試験日2027年3月4日、試験場は文京キャンパスという日程です。要項が学科ごとの出題範囲を明示しているため、対策の的は最初から絞れます。機械システム工学科は数学必須+3科目中2科目選択、電子システム工学科は6問中4問を選択、情報工学科は3領域からの小問中心、デザイン学科は記述と描画の2本立てです。

そして最大の関門は筆記の前にあります。出願後の単位認定審査で「3年次編入可・2年次編入可・編入不可」が決まり、編入不可なら受験できません。今日から始めるべきことは、志望学科を1つに決めること、そして在籍校の成績証明書とシラバスを集め始めることの2つです。募集要項は毎年変わる可能性があるため、出願前に必ず大学公表の最新版を確認してください。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、更新しています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年9月6日

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