編入のGPAはどれくらい必要?成績が出願資格になる大学と、代わりに数えるべきもの
結論:GPAの数値を条件にしている大学はごく少数
編入試験の募集要項には、「GPA◯以上」という形の出願条件がほとんど出てきません。出願資格の欄も、備考の欄も、必要単位の欄も見わたしましたが、GPAの数値を足切りに使っている大学は見つかりませんでした。学業成績そのものを出願資格にしている大学も、確認できた範囲で2校3学部だけです。
ですから、この記事の答えは先にお伝えします。GPAで門前払いされる心配は、ほぼ要りません。ただし例外が数校あり、そこは数字がはっきり決まっています。そして、GPAの代わりに大学が数えているのは「修得単位数」です。
ひとつだけ正確に言っておきます。「編入にGPAの要件はありません」と言い切ることはできません。確認できるのは募集要項に書かれている範囲であって、要項に書いていない大学が内部でまったく成績を見ていない、とまでは言えないからです。正しい言い方は「募集要項に数値の基準を明記している大学はごく少数」です。
この記事で分かること
- 編入の募集要項に「GPA」という言葉が出てこない理由
- 「編入 成績」で調べたときに出てくる情報の、大半が別の話であること
- 学業成績を出願資格にしている数少ない大学と、その具体的な数字
- GPAの代わりに数えるべきもの(修得単位数)と、その内訳条件
- 成績が「合否」ではなく「入学後の年次」に効いてしまう場合
編入試験は大学ごとに出願資格も科目も違います。いまの学年・在籍区分で受けられる大学がどこかは、条件を突き合わせて初めて分かります。
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「GPA」という言葉は、編入の募集要項にほとんど出てこない
出願者の成績の付け方がそろっていないから
理由ははっきりしています。編入試験の出願者は、出身がばらばらだからです。短期大学、専門学校、高等専門学校、四年制大学の在学生、すでに学士を持っている人。それぞれの学校で成績の付け方が違い、4段階評価のところ、5段階評価のところ、GPAを算出しているところ、学年順位(席次)で管理しているところが混在しています。
つまり、GPAは大学どうしで比べられる共通の物差しになりません。そこで多くの大学は、誰の書類でも同じように数えられる「◯単位以上を修得していること」という条件に落としています。これが、編入の出願資格に単位数の話ばかりが並ぶ理由です。
ここから、行動としてはひとつのことが決まります。残りの学期で「GPAを0.1上げる」ことに神経を使うより、「必要な単位を確実に取り切る」ほうが、出願できる大学の数に直結します。後者は出願資格そのものを左右しますが、前者はほとんどの大学で書類上の判断材料になっていません。
「編入 成績」で出てくる話の多くは、英語スコアの証明書のこと
ここが、いちばん多くの受験生が誤解しているところです。募集要項の備考欄には「成績」という言葉が何度も登場しますが、その中身を読むと、多くが英語の外部試験に関する記述です。
- 「TOEICの成績証明書(公式認定証)を出願書類に同封すること」
- 「TOEFLの成績は、受験日から2年以内のものを有効とする」
- 「英語資格・検定試験の成績を提出できない場合は、本学の英語試験を受験すること」
いずれも、学業成績(GPAや評定平均)とは関係のない話です。「成績」の一語だけを拾って不安になる前に、その一文が学業成績のことなのか、英語スコアのことなのかを見分けてください。見分け方は簡単で、前後に「TOEIC」「TOEFL」「IELTS」「英語資格」といった語があれば、それは英語スコアの提出ルールです。学業成績の話であれば、「学業成績」「評定平均」「学業成績証明書」「学校長の推薦」といった語が付きます。
なお、英語の外部試験を使う大学は決して少なくありません。TOEICのスコアを使う学部が約31%あり、外部試験を使う学部のうち約9割はTOEICで出願できます。TOEICが使えずTOEFLやIELTSだけを指定する学部は1割弱です。成績表よりも、こちらのほうがはるかに多くの大学で出願の可否に直結します。準備の進め方は編入試験の英語(外部試験を取るかの判断)にまとめています。
学業成績を出願資格にしている、数少ない大学
そのうえで、はっきり数字を出している大学があります。ここは例外として、志望する可能性があるなら早い段階で知っておく価値があります。
| 大学・学部 | 成績についての条件 |
|---|---|
| 島根県立大学 国際関係学部 国際関係学科 | 学業成績の全体評定平均値が3.5以上。あわせてTOEIC 400点以上(国際コミュニケーションコースは550点以上) |
| 島根県立大学 地域政策学部 地域政策学科 | 同じく全体評定平均値3.5以上+TOEIC 400点以上。各コース1名ずつ、同大学短期大学部出身者の優先枠がある |
| 豊田工業大学 工学部 | 高等専門学校の3年次と4年次の学業成績の平均が上位25%以内、または4年次の成績が上位10%以内。在籍学科も機械システム・電子情報・物質工学のいずれかに限定 |
島根県立大学は計算式まで公開されている
島根県立大学が特徴的なのは、評定平均値の計算式が募集要項に書かれていることです。
全体評定平均値 =(優×4 + 良×3 + 可×2)÷ 修得単位数(入学時からの累積)
これは受験生にとって、かなりありがたい形です。手元の成績表があれば、自分で計算して出願できるかどうかが事前に分かります。合否の予想ではなく、出願資格そのものの判定なので、迷う余地がありません。数字が公開されているからこそ、逆算した行動が取れます。
自分の成績表で実際に計算してみる
式だけを見ても実感が湧かないので、数え方を具体的にします。「優×4」は優を取った科目の単位数に4を掛けるという意味です。良は3、可は2。これを全部足して、累積の修得単位数で割ります。
たとえば、累積40単位のうち優が20単位・良が15単位・可が5単位だとします。
(20×4 + 15×3 + 5×2)÷ 40 = 135 ÷ 40 = 3.375
3.5には届きません。ここで大事なのは、「あとどれだけ優を積めば届くか」まで自分で出せることです。次の学期に16単位すべて優で取れたとすると、分子は199、分母は56になり、平均は約3.55。ここで基準を超えます。
この式には、覚えておくと判断が早くなる性質が2つあります。
| 性質 | 意味すること |
|---|---|
| 優と良が 同じ単位数なら ちょうど3.5 | 優と良が半々の状態が、基準ぴったりの分かれ目。可が1単位でも混じると基準を割る。「良が多くても優が同じだけあれば戦える」と考えてよい |
| 可2単位を 打ち消すには 優が6単位要る | 可は基準から1.5点下、優は0.5点上。下振れ1単位の重さは、上振れ1単位の3倍。低学年で取った可は、あとから埋めるのに時間がかかる |
ここから決まる行動ははっきりしています。評定平均を条件にする大学を志望する可能性があるなら、「優を増やす」より先に「可を作らない」ほうが効きます。落としそうな科目に時間を割くほうが、得意科目をさらに伸ばすより平均への効き目が大きい、ということです。
豊田工業大学は席次で見る(高専生向け)
豊田工業大学の条件は、評定平均ではなくクラス内の順位(席次)です。高専に在籍している人にとっては、学校が出してくれる順位表がそのまま出願資格の判定材料になります。
ここで注意したいのは、席次は直前に動かしにくいという点です。3年次と4年次の平均を見る条件なので、4年生になってから慌てても間に合いません。豊田工業大学を志望する可能性が少しでもあるなら、3年生のうちから成績を意識しておく必要があります。これは、この記事で唯一「早めに動かないと取り返せない」タイプの条件です。
学校長推薦という形で成績が関わる大学もある
数値の基準は書いていないものの、学校長の推薦を出願要件にしている大学があります。九州大学 経済学部、信州大学 工学部、大分大学 理工学部、沖縄大学の3学部などです。九州大学 経済学部の要項には「人物及び学力ともに優秀で、在籍学校の学校長が責任をもって推薦できる者」といった趣旨の記載があります。
この形の大学では、大学の要項に数字が無くても、在籍校の校内選考で成績が見られます。推薦できる人数が限られている学校では、実質的に校内の成績順で決まることもあります。
したがって、推薦が必要な大学を志望する場合、読むべき順番が変わります。大学の募集要項より先に、在籍校の学務係・担任に「推薦の校内選考はいつ、どんな基準で行われるか」を聞いてください。大学の出願締切より数か月前に校内選考が終わっていることがあり、そこに間に合わないと出願自体ができません。
ここに挙げた条件は、年度によって変わることがあります。出願する年度の募集要項を、必ず大学公式サイトで確認してください。
成績がいい人は「成績を使える受け方」を選べる
ここまでは「成績が足りるか」という守りの話でした。逆の立場、つまり成績がいい人にとって、編入は成績を武器に変えられる試験でもあります。ここを知らずに、全員と同じ筆記型の対策をしている人がいます。
選抜方法の内訳を見ると、書類選考を選抜に含む学部が約8%あります。これに学校長推薦を要件にする大学と、豊田工業大学のように席次を条件にする大学を合わせると、試験当日の一発勝負に頼らない受け方が、一定の数だけ存在することが分かります。
実際に、編入した人のなかには、一発勝負に弱い自覚があったので、学校の成績を活かせて試験当日の負担が小さい大学を選んだ、という選び方をした人がいます。試験の点数だけで勝負するのではなく、すでに積み上がっているものが評価される形を選んだわけです。
逆に、後から悔やんでいる声もあります。推薦の選考では低学年の成績まで評価に入ると後から知り、当時の成績が振るわなかったことを悔やんだ、という振り返りです。推薦や席次の条件は、気づいた時点ではもう変えられない部分を含みます。
成績が強みか弱みかで、志望校の組み方が変わる
| いまの成績 | 寄せるべき受け方 | 理由 |
|---|---|---|
| 評定平均が 高い・席次が上位 | 推薦・書類選考を含む募集を、併願の1枠に入れる | すでに持っているものがそのまま評価される。当日の出来に左右されにくい |
| 成績は ふつう | 面接・小論文が中心の募集を軸にする | 面接を課す学部は約95%、小論文は約55%。成績を見ない大学がほとんど |
| 成績に 自信がない | 筆記と面接で決まる募集に寄せる。数値の成績基準がある大学は外す | 当日の点数で逆転できる。過去の記録が判断に入らない |
どの列に入るかは、成績表を1通取り寄せれば今日決められます。そして、推薦や書類選考を狙うなら、大学の要項より先に在籍校の校内選考の日程を押さえる、という順番も同時に決まります。
GPAの代わりに大学が数えているのは「修得単位数」
ここからが、この記事のいちばん実用的な部分です。「編入にGPAはどれくらい必要ですか」という質問への、いちばん正確な答えは「単位を数えてください」になります。
3年次編入は「62単位」が最も多い
必要な単位数を数字で指定している募集を見ると、62単位が約53%で突出して多く、次いで30単位が約9%、60単位が約8%と続きます。2年次編入では30単位前後が中心です。
| 編入する年次 | 必要単位の目安 | いつ判定されるか |
|---|---|---|
| 3年次編入 | 62単位を求める大学が最も多い(次いで60単位) | 出願時点の修得済み、または入学までの取得見込み |
| 2年次編入 | 30単位前後が中心 | 同上。大学1年生・短大1年生でも届く水準 |
数字の分布には、はっきりした特徴があります。62単位という水準に半数近くが集中し、そこから外れる大学も60単位・64単位という近い値に固まっています。これは「4年制大学の2年間で修得する標準的な単位数」に各大学がそろえているためで、志望校を増やしても要求水準がばらばらに動くわけではありません。一方、2年次編入は30単位・31単位・32単位に分かれており、1年ぶんの標準的な単位数が目安になっています。
ここで大事なのは、単位数は「足りているか、いないか」の二択だということです。GPAのように「高いほど有利」という積み上げではありません。62単位を求める大学に対して、63単位でも80単位でも扱いは同じです。逆に61単位なら出願できません。
この性質は、行動の優先順位をひっくり返します。「あと1単位」で出願できなくなる大学があるということは、いま履修している科目のうち落としそうな1科目のほうが、得意科目の評価を1段階上げることより重いということです。成績表の見栄えではなく、単位の取りこぼしを潰すほうに時間を使ってください。
単位は「数」だけでなく「中身」も見られる
単位数を数えるときに、見落とすと出願直前に慌てることになる条件があります。
- 卒業要件に算入される科目に限る(自由科目・資格取得のための科目は数えない大学がある)
- 外国語科目を◯単位以上含むこと
- 一般教育科目・専門教育科目それぞれに下限がある
- 「取得見込み」を認めるかどうか(出願時点で修得済みの分しか数えない大学がある)
最後の1行が、いちばん影響します。2年生の秋に出願する場合、後期の単位はまだ確定していません。見込みを含めてよい大学なら出願できますが、修得済みのみを数える大学では足りない、ということが起こります。
ここから決まる行動はひとつです。履修登録の段階で、自分が取ろうとしている科目が「卒業要件に算入される科目」かどうかを、在籍校の学務係に確認してください。GPAを上げる努力より、この確認のほうが出願できる大学の数を増やします。出願資格の全体像は編入の出願資格と必要単位にまとめています。自分の立場から出願できる大学は、次のページからも探せます。
成績が効くのは「合否」より「入学後の年次」
成績が編入で意味を持つ場面は、実はもうひとつあります。合格したあと、何年次に入るかを決めるときです。ここを知らないまま合格し、入学式の直後に驚く人がいます。
成績証明書で2年次か3年次かが決まる大学がある
提出した成績証明書をもとに単位認定を行い、その結果によって入学年次が変わる大学があります。
| 大学 | 入学年次の決まり方 |
|---|---|
| 北海道科学大学 (工学部・保健医療学部・未来デザイン学部) | 卒業時の最終成績によって入学年次が決まる |
| 日本大学 工学部 | 成績証明書に基づいて認定単位数を判定し、2年次か3年次かを決定する |
| 東京都市大学 (理工・建築都市デザイン・情報工・環境・メディア情報・都市生活・人間科学) | 単位認定の結果が一定の単位数以上であれば3年次編入を認める場合がある |
ここで変わるのは、落ちるか受かるかではありません。卒業までにあと何年かかるか、学費がいくら増えるかです。2年次入学になれば、卒業まで3年。3年次入学なら2年。1年間ぶんの学費と時間の差になります。志望校がこのタイプかどうかは、募集要項の「入学年次」「単位の認定」という項目に書かれています。
成績が本当に効くのは合格したあとの「単位認定」
この記事でいちばん見落とされているのが、ここです。成績表は、出願のときより、合格したあとの単位認定の場面で強く効きます。
分かりやすい例が高専です。編入した人のなかに、在籍していた高専で一定の点数以上を取った科目だけが、大学側への単位振替の申請対象になったという人がいます。基準に届かなかった科目は、内容が対応していても申請の土俵に乗りません。この人は、合格したからといって気を抜かず、最終学年でも取れる科目はきちんと点を取っておくべきだった、と振り返っています。
つまり、合格が決まったあとの成績が、卒業までの年数に跳ね返ります。編入試験に受かった時点で気が緩む人は多いのですが、そこで落とした点が、翌年の時間割の重さになって返ってきます。
いま履修している科目の選び方が、認定される単位を決める
もう一段、手前の話をします。単位認定は「持っている単位の数」で決まるのではなく、「編入先の科目と対応づけられる単位がいくつあるか」で決まります。実際に、科目名ではなく授業内容・シラバス・授業時間数・編入先のカリキュラムとの対応関係が見られた、という振り返りが繰り返し出てきます。
ここに気づくのが遅れた人は、同じ後悔を語ります。どの科目が認定につながりにくいのかを考えないまま履修してしまい、取った単位が効率よく認定されなかった、というものです。名称が似ていても到達目標が違って認定されず、編入後に追加履修が必要になった例もあります。
逆に、間に合う人は次の順で動いています。
- 志望校のシラバスを、志望校を決める段階で手に入れる。合格後ではありません
- いま在籍している学校のシラバスと突き合わせ、対応しそうな科目を洗い出す。ここで「認定されそうな領域」と「空いている領域」が見えます
- 残りの学期の履修を、空いている領域から埋める。一般教養・英語・第二外国語は認定の対象になりやすいという声が多く、可能な範囲で取っておく価値があります
この3手は、成績を上げる努力より確実に、卒業までの時間を縮めます。認定される単位が増えれば、編入後に取るべき単位が減り、そのぶん研究や進路の準備に時間を回せます。
だから成績証明書とシラバスは早めにそろえる
単位認定の結果は、提出した資料の質で変わります。実際に編入した人たちの話を見ていくと、認定される単位の量は大学によって大きく開いており、ほとんど認定されなかったという例から、9割以上が通ったという例まであります。そして、同じ大学でも人によって差が出ています。差を生んでいるのは、次のようなところです。
- 仮申請の段階で、可能性のある科目を全部出す。「ダメ元でももっと申請しておけばよかった」という後悔は、実際によく語られます。申請していない科目は、当然ながら認定されません
- シラバスだけでなく、授業内容・使用教科書・演習の有無が分かる資料をそろえる。資料が具体的なほど、認定の判断がしやすくなります
- 在籍校の先生・学務係に、過去の認定例を聞く。同じ学校から同じ大学へ編入した先輩がいれば、どの科目が通ったかが分かります
- 単位認定に口頭試問を行う大学もある。書類を出して終わりとは限りません
成績証明書は在籍校に発行を依頼するもので、発行までに数日かかることがあります。出願直前ではなく、志望校が固まった時点で1通取り寄せて、自分の修得単位の内訳を確認しておいてください。申請から発行まで想定より時間がかかったという声は、実際によく出てきます。
在籍校を離れる前にやっておくこと
単位認定で困るのは、在籍校を卒業・退学したあとに資料が要ると分かったときです。必要書類をそろえる前に大学を離れてしまい、後から取り寄せる手間がかかったという振り返りがあります。低学年のころの授業資料は手元に残っていないことが多く、先生に確認しながら集め直した人もいます。
- シラバス(講義概要)は、履修した学期ごとにPDFで保存しておく
- 使用した教科書名・演習や実験の有無が分かるものも残しておく
- 成績証明書・在学証明書は、離れる前に予備を含めて取っておく
保存にかかる手間は数十分ですが、集め直すには何週間もかかります。
成績に自信がない人が、いまからできること
「GPAが低いから編入は無理かもしれない」と考えている人へ、いま時間を使うべき順に整理します。
| いまの心配 | やること | 効き方 |
|---|---|---|
| 成績が振るわない | 残りの学期で必要単位を確実に取り切る | 出願できる大学の数が直接増える。成績の数値より優先度が高い |
| 英語が不安 | 外部試験のスコアを取りに行く | 過去の成績と違い、いまから何度でも受け直せる。使う大学が多い |
| 志望校が推薦要件 | 在籍校の校内選考の時期と基準を先に確認する | ここに間に合わないと出願自体ができない |
| 何をアピールすればいいか分からない | 志望理由書と面接の準備を早く始める | 面接はほぼすべての大学で課される。過去の成績と違い、いまから作れる |
とくに4行目は重要です。編入試験で面接を課す学部は約95%にのぼります。これは、選抜のなかで面接がどれだけ重く扱われているかを示しています。成績は過去の記録で、もう動かせません。一方で、志望理由と学びたいことは、いまから作れます。編入の研究計画を面接でどう話すかと編入の志望校の決め方を先に読み、志望校を絞ってから対策に入るのが早道です。
よくある質問
編入のGPAは何点あれば有利になりますか?
「何点以上なら有利」という基準を公開している大学は、確認できた範囲ではありません。編入試験の募集要項に出てくるのは、GPAではなく修得単位数の条件がほとんどです。数値の成績基準を明記しているのは島根県立大学(全体評定平均値3.5以上)と豊田工業大学(高専の成績が上位25%以内など)といったごく一部で、それ以外の大学は出願資格の段階でGPAを見ていません。GPAを上げることに時間を使うより、必要単位を確実に取ることと、面接・志望理由書の準備に時間を配分するほうが合理的です。
GPAが2.0を下回っています。編入は諦めるべきですか?
諦める理由にはなりません。編入試験の出願資格は「修得単位数」で判定される大学がほとんどで、GPAの下限を設けている大学は例外的です。ただし、成績が振るわない原因が「単位を落としている」ことにある場合は注意が必要です。3年次編入では62単位を求める大学が最も多く、単位が足りなければ出願そのものができません。まずは成績証明書を1通取り寄せて、修得済みの単位数と、そのうち卒業要件に算入される単位数を数えてください。
成績証明書は必ず提出しますか?
ほとんどの大学で出願書類に含まれます。ただし、提出する目的は合否の判定だけではありません。多くの大学では、合格後の単位認定の資料として使われます。北海道科学大学や日本大学 工学部、東京都市大学のように、成績証明書に基づく単位認定の結果で入学年次(2年次か3年次か)が決まる大学もあります。提出する書類として軽く扱わず、あわせてシラバスなど授業内容が分かる資料も準備しておくと、認定の場面で有利に働きます。
単位を落としてしまいました。出願できなくなりますか?
落とした単位の数と、志望校が求める単位数の関係で決まります。3年次編入では62単位を求める大学が最多で、次いで60単位です。あと数単位で届く場合は、「取得見込み」を認める大学かどうかが分かれ目になります。出願時点の修得済み単位しか数えない大学では届かず、入学までの見込みを含めてよい大学なら出願できます。この1行の違いで結果が変わるので、志望校の募集要項の出願資格の欄を原文で確認してください。
評定平均とGPAは同じものですか?
別のものです。評定平均は各科目の評価(優・良・可など)を点数に置き換えて平均したもので、GPAは同じ考え方を4.0満点などの尺度に整えたものです。計算のしかたは学校によって違います。島根県立大学のように、募集要項で計算式を示している大学もあります(優×4+良×3+可×2を修得単位数で割る)。この場合は自分の成績表から計算できるので、出願できるかどうかを事前に自分で判定できます。
高専の席次は編入に影響しますか?
大学によります。豊田工業大学 工学部のように、高専3年次・4年次の成績の平均が上位25%以内、または4年次の成績が上位10%以内という条件を明記している大学があります。この条件は3年次からの累積で見るため、4年生になってから対策しても間に合いません。席次を条件にする大学を志望する可能性があるなら、早い学年のうちから意識しておく必要があります。一方で、多くの大学は席次を出願資格にしていません。
面接で成績について聞かれますか?
面接で問われる内容は、志望動機や編入後に学びたいことが中心で、成績そのものを追及されることは多くありません。ただし、成績表を見ながら「この科目はどんな内容でしたか」と授業内容を聞かれることはあります。これは評価というより、単位認定や専門知識の確認に近い質問です。成績に不安があっても、いま学んでいる科目の内容を自分の言葉で説明できるようにしておけば、十分に対応できます。
編入のGPAは何点あれば有利になりますか?
「何点以上なら有利」という基準を公開している大学は、確認できた範囲ではありません。編入試験の募集要項に出てくるのは、GPAではなく修得単位数の条件がほとんどです。数値の成績基準を明記しているのは島根県立大学(全体評定平均値3.5以上)と豊田工業大学(高専の成績が上位25%以内など)といったごく一部で、それ以外の大学は出願資格の段階でGPAを見ていません。GPAを上げることに時間を使うより、必要単位を確実に取ることと、面接・志望理由書の準備に時間を配分するほうが合理的です。
GPAが2.0を下回っています。編入は諦めるべきですか?
諦める理由にはなりません。編入試験の出願資格は「修得単位数」で判定される大学がほとんどで、GPAの下限を設けている大学は例外的です。ただし、成績が振るわない原因が「単位を落としている」ことにある場合は注意が必要です。3年次編入では62単位を求める大学が最も多く、単位が足りなければ出願そのものができません。まずは成績証明書を1通取り寄せて、修得済みの単位数と、そのうち卒業要件に算入される単位数を数えてください。
成績証明書は必ず提出しますか?
ほとんどの大学で出願書類に含まれます。ただし、提出する目的は合否の判定だけではありません。多くの大学では、合格後の単位認定の資料として使われます。北海道科学大学や日本大学 工学部、東京都市大学のように、成績証明書に基づく単位認定の結果で入学年次(2年次か3年次か)が決まる大学もあります。提出する書類として軽く扱わず、あわせてシラバスなど授業内容が分かる資料も準備しておくと、認定の場面で有利に働きます。
単位を落としてしまいました。出願できなくなりますか?
落とした単位の数と、志望校が求める単位数の関係で決まります。3年次編入では62単位を求める大学が最多で、次いで60単位です。あと数単位で届く場合は、「取得見込み」を認める大学かどうかが分かれ目になります。出願時点の修得済み単位しか数えない大学では届かず、入学までの見込みを含めてよい大学なら出願できます。この1行の違いで結果が変わるので、志望校の募集要項の出願資格の欄を原文で確認してください。
評定平均とGPAは同じものですか?
別のものです。評定平均は各科目の評価(優・良・可など)を点数に置き換えて平均したもので、GPAは同じ考え方を4.0満点などの尺度に整えたものです。計算のしかたは学校によって違います。島根県立大学のように、募集要項で計算式を示している大学もあります(優×4+良×3+可×2を修得単位数で割る)。この場合は自分の成績表から計算できるので、出願できるかどうかを事前に自分で判定できます。
高専の席次は編入に影響しますか?
大学によります。豊田工業大学 工学部のように、高専3年次・4年次の成績の平均が上位25%以内、または4年次の成績が上位10%以内という条件を明記している大学があります。この条件は3年次からの累積で見るため、4年生になってから対策しても間に合いません。席次を条件にする大学を志望する可能性があるなら、早い学年のうちから意識しておく必要があります。一方で、多くの大学は席次を出願資格にしていません。
面接で成績について聞かれますか?
面接で問われる内容は、志望動機や編入後に学びたいことが中心で、成績そのものを追及されることは多くありません。ただし、成績表を見ながら「この科目はどんな内容でしたか」と授業内容を聞かれることはあります。これは評価というより、単位認定や専門知識の確認に近い質問です。成績に不安があっても、いま学んでいる科目の内容を自分の言葉で説明できるようにしておけば、十分に対応できます。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
まとめ
- 編入の募集要項に「GPA◯以上」という条件はほぼ出てこない。学業成績を出願資格にしているのは、確認できた範囲で2校3学部だけ
- 数字を明記しているのは島根県立大学(全体評定平均値3.5以上・計算式も公開)と豊田工業大学(高専の成績が上位25%以内など)
- 学校長推薦を要件にする大学では、大学の要項に数字が無くても校内選考で成績が見られる。校内選考の時期を先に確認する
- 「編入 成績」で出てくる情報の多くは、英語スコアの証明書の話。学業成績と混同しない
- GPAの代わりに数えるべきは修得単位数。3年次編入は62単位が最多、2年次編入は30単位前後
- 単位は数だけでなく中身(卒業要件に算入されるか・外国語の下限・見込みを認めるか)も見られる
- 成績は合否より「入学後の年次と単位認定」に効く。成績証明書とシラバスは早めにそろえる
- 成績がいい人は「成績を使える受け方」を選べる。書類選考を含む学部が約8%あり、推薦や席次を条件にする大学もある
- 評定平均の計算では可1単位の重さが優1単位の3倍。優を増やすより、可を作らないほうが平均には効く
- 合格後の成績も効く。一定の点数以上の科目だけが単位振替の申請対象になる場合がある
- いまの履修の組み方が、認定される単位を決める。志望校のシラバスと突き合わせ、空いている領域から埋める
自分の立場でどこに出願できるかが見えたら、次は志望校の絞り込みです。編入の志望校の決め方と編入の志望校の決め方で、出願までの進め方を確認してください。
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。出願資格・必要単位・選抜方法は、各大学が公表する募集要項をもとに確認しています。記載内容は年度によって変わるため、実際の出願にあたっては、必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年8月7日

