編入のGPAはどれくらい必要?成績が使われる3つの場面
結論:必要GPAは一律に決まっていない
編入試験に共通する「必要GPA」はありません。ただし、GPAや成績が関係しないとは限りません。大学・学部・選抜区分によって、成績は出願資格、選抜の評価材料、合格後の単位認定や配属の三つの場面で使われることがあります。
「数値の下限が書かれていない」ことと、「成績を見ない」ことは別です。低いGPAだけで諦めず、自己換算で出願可否を決めずに、志望校の要項で三つの場面を分けて確認してください。
この記事で分かること
- GPA・評定・成績証明書を要項のどこで確認するか
- 出願資格、選抜、合格後の単位認定の違い
- 低GPA・単位不足・海外成績表で確認する順番
- 2027年度の公式要項で確認できる限定例
編入試験は大学ごとに出願資格も科目も違います。いまの学年・在籍区分で受けられる大学がどこかは、条件を突き合わせて初めて分かります。
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最初に分ける:成績が使われる3つの場面
| 場面 | 要項で見る場所 | 何を確認するか | 次の行動 |
|---|---|---|---|
| 出願資格 | 「出願資格」「推薦条件」 | GPA・評定・席次・必要単位・推薦の有無 | 数値条件や対象者を確認し、該当しない場合は別の選抜区分を探す |
| 選抜 | 「選抜方法」「合否判定」「提出書類」 | 成績証明書を筆記・面接・英語スコアと合わせて評価するか | 成績表に載る履修内容を説明できるようにし、筆記・面接を別に準備する |
| 合格後 | 「既修得単位の認定」「入学年次」「配属」 | 認定に必要な成績証明書、シラバス、授業時間、科目内容 | 在籍中から資料を保存し、認定の資料・時期を確認する |
同じ成績証明書でも、使われ方は一つではありません。出願資格に数値条件がない場合でも、選抜の評価材料になることがあります。反対に、合格後の単位認定に使う資料が、そのまま合否を決めるとは限りません。
2027年度の要項で見る:条件と評価は同じではない
次の例は、成績の扱いが大学・選抜区分で違うことを示すためのものです。全国の大学へ一般化せず、志望校の当年度要項を確認してください。
| 区分 | 2027年度の公式例 | 正しい読み方 |
|---|---|---|
| 一般編入の書類選考 | 明治大学文学部の編入学試験は1次を書類選考とし、成績証明書を出願書類に求めています。 | 成績証明書の提出と書類選考があっても、GPAの数値下限や配点が公表されるとは限りません。外国大学からは今回の募集対象外であり、GPA以前に前籍区分を確認します。 |
| 数値の出願資格 | 名古屋大学医学部医学科の第2年次学士編入学では、名古屋大学理学部長推薦の限定経路に累積GPA 3.7以上の条件があります。 | 名古屋大学理学部の卒業見込者で、同学部長の推薦を受ける人が対象です。海外一般出願者や全志願者の必須基準ではありません。 |
| 推薦の成績条件 | 公立はこだて未来大学の特別選抜(推薦)は、指定4高専の卒業見込者について、既修得科目の半数以上が優またはA以上と定めています。 | 一般選抜の全志願者に当てはめません。学校・推薦枠・年度が自分に該当するかを確認します。 |
| 一般編入の選考材料 | 神戸大学農学部の第3年次編入学は、成績証明書を筆記試験、口頭試問、英語スコアと総合して選考します。 | GPAの数値下限が書かれていなくても、成績証明書が合否材料になる例です。 |
| 合格後の認定 | 公立はこだて未来大学は、既修得単位を授業内容で審査し、コース配属では出身校の成績と入試成績等を総合評価します。 | 出願資格・合否・配属・単位認定を同じ基準だと考えません。 |
海外の大学・短大から人気校・難関校を目指す場合は、まずその大学・学部が外国大学からの出願を受け付けるか、学歴が国内のどの資格に相当するかを確認します。その後に成績証明書の記載、英語スコア、専門試験を別々に確認します。神戸大学経営学部などの海外学歴に関する確認例は、海外大学から日本の大学へ編入する方法で整理しています。
GPA・評定を自己換算で決めない
GPA、評定平均、優・良・可、A・B・C、席次などの名称や尺度は、在籍校と志望校で同じとは限りません。要項に計算式や換算方法が明記されている場合を除き、自分で別の尺度へ換算して「出願できる」「できない」と決めないでください。
英語試験のスコアは、学業成績とは別の提出条件です。要項にTOEIC、TOEFL、IELTSなどが書かれている場合は、成績証明書の条件と混ぜず、試験の種類・有効期限・提出方法を確認します。対策の考え方は編入試験の英語も参照してください。
単位数と成績は二者択一にしない
単位数は出願資格に直接関わることがあり、成績は選抜や推薦条件に使われることがあります。どちらか片方だけを優先するのではなく、志望校ごとに必要単位・科目構成・成績条件を並べて確認しましょう。
- 必要単位は修得済みだけか、修得見込みを含むか
- 一般教育・専門・外国語など、科目の内訳条件があるか
- 成績証明書は出願資格、選抜、単位認定のどこで使うか
- 推薦枠なら、在籍校での校内選考と締切があるか
単位数の見方は編入の出願資格と必要単位、認定の準備は編入の単位認定で詳しく確認できます。
低GPA・単位不足・海外成績表の確認順
| いまの心配 | 先に確認すること | 次にすること |
|---|---|---|
| GPAや評定が低い | 出願資格に数値条件・推薦条件があるか。選抜で成績証明書を総合評価するか。 | 条件を満たす選抜区分を確認し、残り科目の履修・成績、筆記・面接の準備を並行して進める。 |
| 必要単位が足りない | 必要単位、科目の内訳、修得見込みを認めるか。 | 在籍校の単位区分と照合し、履修登録の前に志望校の入試窓口へ確認する。 |
| 海外の成績表を使う | どの出願資格に該当するか、資格審査の有無、証明書の記載・翻訳・原本の扱い。 | 自己換算で判断せず、大学へ確認する項目を整理し、在籍校に必要書類を早めに依頼する。 |
海外の大学・短大に在籍している人は、成績表だけでなく、シラバス、授業時間、在籍・卒業に関する証明書も求められる場合があります。必要書類と帰国日程の具体的な管理は、海外大学から日本の大学へ編入する方法と帰国編入の試験日・帰国日・書類の管理に分けて掲載しています。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
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よくある質問
編入のGPAは何点あれば出願できますか?
編入に共通する必要GPAはありません。志望校・学部・選抜区分ごとに、出願資格に数値条件があるか、成績証明書を選抜に使うかを要項で確認してください。名古屋大学医学部医学科のGPA3.7は、名古屋大学理学部長推薦の限定枠に付く条件です。
GPAが低いと、編入は諦めるべきですか?
GPAだけで出願可否や合否を判断しないでください。まず志望校の出願資格に数値条件・推薦条件があるか、選抜方法に成績証明書の総合評価があるか、必要単位を満たすかを順に確認します。条件の読み方に迷う場合は大学の入試窓口へ確認してください。
成績証明書は何のために提出しますか?
用途は大学・選抜区分で異なります。出願資格の確認、筆記・面接等と合わせた選抜、合格後の既修得単位認定や配属の判断に使われる場合があります。募集要項の出願資格・選抜方法・入学後の認定規程を分けて読みます。
単位を落とすと、編入できなくなりますか?
志望校が求める単位数・科目構成を満たせるかで決まります。出願時点の修得済み単位だけを数えるか、修得見込みを認めるかも大学ごとに異なります。履修登録の前に、志望校の出願資格と在籍校の単位区分を照合してください。
評定平均とGPAは同じものですか?
名称、尺度、換算方法は学校や募集要項で異なります。自分の成績表を別の尺度へ自己換算して出願可否を決めず、志望校が定義や計算式を示している場合だけ、その要項の定義を確認してください。
高専の成績は編入に影響しますか?
一般選抜と推薦選抜で扱いが異なる場合があります。たとえば公立はこだて未来大学の2027年度特別選抜(推薦)は、指定4高専の卒業見込者に成績条件があります。自分の学校・選抜区分が対象かを要項で確認してください。
面接で成績について聞かれますか?
大学・学部・選抜方法によって異なるため、頻度は一般化できません。神戸大学農学部の2027年度第3年次編入学は、成績証明書を筆記試験、口頭試問、英語スコアと総合して選考します。成績証明書を提出する募集では、履修内容を説明できるよう準備してください。
まとめ
- 編入に共通する必要GPAはなく、志望校・選抜区分ごとに条件を確認する
- 成績は出願資格、選抜、合格後の単位認定や配属で別々に使われることがある
- 低GPA・単位不足・海外成績表は、自己換算で結論を出さず、要項の該当欄と大学の確認を優先する
- 単位数、履修内容、成績、筆記・面接、英語スコアを一つの条件だと考えず、志望校ごとに準備する
出典・確認日
2027年度の明治大学文学部、名古屋大学医学部医学科、公立はこだて未来大学、神戸大学農学部の募集要項を2026年9月24日に確認しました。要件や選抜方法は年度・学部・区分で変わるため、出願前に必ず志望校の最新要項を確認してください。
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。出願資格・必要単位・選抜方法は、各大学が公表する募集要項をもとに確認しています。記載内容は年度によって変わるため、実際の出願にあたっては、必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年9月24日

