編入の単位認定はどれくらいされる?|認定の幅・留年リスク・申請のしかた
結論:単位認定は、志望課程の要項で確認する
大学編入では、前の学校で修得した科目を、編入先の卒業に必要な単位として認めるかどうかを大学が審査します。ただし、認定の扱いは大学名だけでは決まりません。学部・学科、編入する年次、前の学校で履修した内容、年度の要項によって変わります。
この記事では、志望校の公式要項で確認すべき点と、編入総研に保存された合格者アンケートの回答を紹介します。アンケートは制度の基準や全国的な相場を示すものではなく、先輩が経験として記した内容です。最終的には、志望する課程の当年度要項と大学からの案内を確認してください。
この記事で分かること
- 単位認定は、大学・学部・年次・履修内容で扱いが異なること
- 志望校の公式要項で、認定の対象・必要書類・時期・履修計画を確認すること
編入試験は大学ごとに出願資格も科目も違います。いまの学年・在籍区分で受けられる大学がどこかは、条件を突き合わせて初めて分かります。
ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
先輩174人は実際に何単位認定されたか
ここからは、2026年9月6日に保存した編入総研の合格者アンケート回答を紹介します。認定単位数の欄に回答がある222件から、「不明」とした32件と、合計単位数として使えない16件を除き、174件を集計しました。
16件は、数として使わないと編集部が判断した10件と、自由記述から合計単位数を確定できない5件、一般入試で再入学したため編入ではない1件です。10件には、未手続きで認定を受けていない回答や、認定済みの単位数が回答に含まれていない回答のほか、0という回答を実際の認定数ではなく手続きの有無などを表したものと解釈した3件、外れ値などから別の数値と読んだ4件が含まれます。後の7件は回答者に誤記を確認したものではなく、保存された本文を読んだ編集部の推測を含む分類です。
認定された単位数の分布
| 認定された単位数 | 人数 | 174人のうち |
|---|---|---|
| 0〜9単位 | 3人 | 2% |
| 10〜19単位 | 2人 | 1% |
| 20〜29単位 | 8人 | 5% |
| 30〜39単位 | 19人 | 11% |
| 40〜49単位 | 24人 | 14% |
| 50〜59単位 | 29人 | 17% |
| 60〜69単位 | 42人 | 24% |
| 70〜79単位 | 40人 | 23% |
| 80〜89単位 | 7人 | 4% |
中央値は60単位、範囲は0〜89単位です。これらは選択済み174件の記述を要約した数値であり、志望校で見込める単位数、全国の平均、制度上の基準を示すものではありません。
同じ大学名の回答にも幅がある
5人以上の回答がある大学を並べます。学部・学科、年度、編入年次、前籍校、履修内容がそろっていないため、この表は制度の判定ではなく、回答に書かれた単位数の幅と中心を見るためのものです。
| 大学 | 回答 | 幅 | 中央 | いちばん多い値 |
|---|---|---|---|---|
| 神戸大学 | 21人 | 46〜80単位 | 62単位 | 62単位(6人) |
| 千葉大学 | 18人 | 39〜78単位 | 77単位 | 77単位(10人) |
| 大阪大学 | 16人 | 14〜78単位 | 32単位 | 28単位(3人) |
| 名古屋大学 | 14人 | 21〜54単位 | 40単位 | 40単位(6人) |
| 北海道大学 | 9人 | 0〜60単位 | 32単位 | 30単位(2人) |
| 筑波大学 | 9人 | 50〜76単位 | 71単位 | 60単位(2人) |
| 金沢大学 | 8人 | 44〜75単位 | 61単位 | 60単位(3人) |
| 東京農工大学 | 7人 | 64〜82単位 | 68単位 | 64単位(1人) |
| 法政大学 | 6人 | 20〜64単位 | 35単位 | 40単位(2人) |
| 滋賀大学 | 5人 | 56〜60単位 | 58単位 | 58単位(3人) |
同じ大学名でも回答の単位数に幅があります。アンケートに「一括認定」と書かれていても、その記述だけで制度全体や他の受験者への適用を判断することはできません。志望する課程の公式要項と個別案内を優先してください。
神戸大学経営学部は全員一括で62単位認定される。他の学部生の3年生に比べると忙しいが、どうにかこなせるレベル。
— 神戸大学 経営学部
法政大学法学部の3年次編入は64単位一括認定なので、特に注意する点はありませんでした。
— 法政大学 法学部
単位認定については、編入前にもっと詳しく制度を確認しておけばよかったと感じています。私の場合は一律で40単位が認定される方式だったため、「どの科目が認定されるのか」を細かく気にしていませんでした。しかし、編入後に卒業要件や履修計画を確認すると、認定単位だけでは満たせない区分があり、想像していたよりも履修計画を慎重に立てる必要があることに気付きました。
また、単位認定の詳細や履修上の注意点については、合格後に大学へ早めに確認しておけばよかったと思います。編入後は新しい環境への適応や履修登録が同時に進むため、事前に情報を整理しておくと余裕を持って対応できます。単位数そのものだけでなく、「卒業要件上どのように扱われるのか」まで確認しておくことをおすすめします。
— 名古屋大学 経済学部
以下は回答者が個人の経験として書いた例です。制度の一般則や、別の大学で同じ結果になることを示すものではありません。
先生方がとても優しいため、安心していい。単位認定のタイミングは4月初旬のオリエンテーションの日に行った。専門単位は20単位まで認定され、一般科目に関してはすべて免除となった。
— 東北大学 工学部
特になし。専門科目で貰える単位が27なだけで教養、低学年次での専門科目の入門のような単位は申請しなくても貰える。
— 大阪大学 基礎工学部
回答に書かれた認定の進め方
認定の進め方に触れた218件を保存された回答文から人手で分類しました。このうち、回答文を「一括・自動認定」と読んだ35件と、「申請制」と読んだ118件の計153件を表にしています。残る65件は、未手続き・不明18件または仕組みに触れていない47件です。
| 仕組み | 人数 | 153人のうち |
|---|---|---|
| 一括・自動認定と回答文に書かれたもの | 35人 | 23% |
| 申請制と回答文に書かれたもの | 118人 | 77% |
これは保存された回答文の分類です。大学全体における制度の比率を示すものでも、申請のしかたが認定単位数を変えることを示すものでもありません。
前籍大学の「シラバス」と「授業で使ったレジュメ」は、PDF等のデータで絶対に全て保存しておくべきでした。編入先の大学と授業名が少しでも違うと、最初は単位認定を弾かれます(例:前籍の「まちづくり基礎」が編入先の「都市計画学」に該当するかどうか等)。その際、「この授業ではこういう内容をここまで深くやりました」とシラバスや教材を見せて教授に直接交渉(アピール)する必要があるため、手元に証拠がないと非常に苦労します。
— 東京都立大学 都市環境学部
単位認定の仮申請の段階で、ダメ元でももっと追加で申請しておけばよかったと後悔しています。実際、周りの友人は少しでも可能性がありそうな科目を何でも申請しまくっており、結果的に自分よりも多くの単位を認定されていました。
— 室蘭工業大学 理工学部
教養科目には単位認定の上限が決まっており、専門科目のほうが上限が高く単位認定されやすかったので、もっと専門科目を取っておけばよかった。また、専門科目は完全に同じ授業内容じゃなくても複数の単位を組み合わせることで単位認定してくれたので、一見認定されなそうな科目でも取っておくと後で役に立つと思う。一番大変だと言われる科目を3つくらいの科目を組み合わせて取得することができた。
— 山梨大学 工学部
認定が少ないと何が起きるか
下調べが不十分で、一般教養ならかぶっているから単位認定されるだろうと思い込み一般教養をいっぱいとったが、認定数に上限があり全然認定されなかったこと。専門科目がいかに認定されるかの勝負だと知ったのは単位認定の資料を作っている段階だったので、もう少し早く調べておけばなと思った。
— 神戸大学 工学部
東北大学では、内部進学で大学院を受ける場合、大学院進学に必要な履修科目を3年前期から埋め始め、3年後期までに取り切らないと、内部生対象の試験枠に通れません。内部進学・大学院進学を考えている人は、この基準がかなりシビアだという点を最初に押さえておくべきです。私自身、この要件が明確に知らされたのが入学後で、本格的に内部進学を考えた時点では出願に必要な単位が計算上間に合わない、という事態に直面しました。
具体的な注意点として、まず1学期に履修できる単位は基本実質24単位が上限なので、「3年生のうちに一気に取り切る」ということができません。逆算して早めに計画を立てる必要があります。
また、編入で認定される単位は47単位で固定です。ここが重要で、入学前にどれだけ単位を持っていても認定は47単位までなので、それ以上は事実上無駄になります。そのうえで卒業までに必要な単位を別途取り切らなければならず、認定分との差分は決して小さくありません。
— 東北大学 経済学部
単位認定については、正直に言うと「もっと悪い結果もあり得た」と思っています。現在65単位認定で、研究室配属には100単位が必要なので、今は不足分を埋めるために授業をかなり詰めて履修しています。
編入前にできることとしては、自分の高専のシラバスと北見工業大学の対応しそうな科目を早めに見比べておくとよいと思います。完全に防げるわけではありませんが、どの科目が認定されにくそうかを事前に把握できるだけでも、入学後の履修計画を立てやすくなります。
— 北見工業大学 地域未来デザイン工学科
回答者が「確認しておけばよかった」と書いたこと
単位認定について振り返りを書いた218件を、保存された回答文から人手で複数分類しました。1人が複数のテーマに触れた場合は、それぞれに数えています。これは回答者の経験を整理したもので、どの行動が認定単位数や卒業時期に有効だったかを比較した結果ではありません。
| 書かれていたこと | 人数 | 218人のうち |
|---|---|---|
| 編入先のカリキュラムに合わせて、前の学校で取る科目を選べばよかった | 38人 | 17% |
| シラバスや授業資料を保存し、早めに整理しておけばよかった | 20人 | 9% |
| もっと早い段階で調べておけばよかった | 15人 | 7% |
| 事務・先生・先輩に聞く/同期と一緒に進める | 14人 | 6% |
| 前の学校で単位をできるだけ多く取っておけばよかった | 12人 | 6% |
| 第二外国語や英語(TOEIC)の単位を取っておくと楽になる | 11人 | 5% |
| ダメ元でも、可能性があるものは全部申請すべきだった | 10人 | 5% |
| 一般教養には認定の上限があり、取っても無駄になる分がある | 9人 | 4% |
| 成績証明書などの書類を早めに揃えておけばよかった | 6人 | 3% |
| 逆に、前の学校で取りすぎる必要はなかった | 4人 | 2% |
多く現れたテーマは、前の学校のシラバス、早めの確認、大学への照会、履修計画、提出書類でした。ただし、回答件数の多さだけで効果や優先順位は決まりません。まず志望大学の公式資料にある対象科目、必要書類、受付時期を確認しましょう。
単位認定の手続きで反省している点は、編入前に単位認定の仕組みをもっと正確に理解しておくべきだったことである。高専で取得した単位が、そのまますべて編入先の単位として認められると思っていたが、実際には科目名だけでなく、授業内容、シラバス、授業時間数、編入先のカリキュラムとの対応関係が重要だった。そのため、高専でどの科目を履修しておくべきか、逆にどの科目は認定につながりにくいのかを十分に考えずに履修してしまった。結果として、取得した単位のすべてが効率よく認定されたわけではなく、もっと早く編入先のシラバスや単位変換の基準を確認していれば、履修計画をより戦略的に立てられたと感じている。特に、編入を考え始めた時点で先生や学務係に相談し、過去の認定例も確認しておけば、編入後の履修負担を減らせたと思う。
— 東京農工大学 工学部
単位認定の手続きで最も後悔したのは、編入前の大学を退学する前に必要書類を十分に準備しておかなかったことです。特に、単位認定では成績証明書だけでなく、授業内容を確認するためのシラバスが必要になる場合があります。私は編入後に過去の授業のシラバスを確認する場面があり、事前に保存しておけばよかったと感じました。
また、退学前に成績証明書を複数部取得しておけばよかったとも思います。退学後でも発行は可能でしたが、卒業生・離籍者扱いとなるため発行手数料や郵送費が必要になり、手続きにも時間がかかりました。実際に追加で書類が必要になった際は、申請から到着まで待つ必要がありました。単位認定や各種手続きで後から書類を求められることもあるため、退学前に成績証明書やシラバスなどの資料をまとめて保存しておくことをおすすめします。
— 大阪大学 人間科学部
在籍中に出願している人は、退学届を出す前に証明書の部数やシラバスの保存を確認します。退学日、二重在籍、入学手続の順番も編入先ごとに異なるため、在籍中に大学編入を受験する場合の退学時期・二重在籍・入学手続の確認で、単位認定の書類準備と合わせて確認してください。
必修の生物資源科学演習や情報や英語、国語の単位は変換できないと1年生と受けることになるのでとれるなら前籍の大学で取っておいた方が良い。自分は情報の単位が足りず履修することになった。編入の友人は国語が足りず履修することになり、時間割が被って本来とりたかった3年生の授業がとれなくなることがある。
必修の英語2単位分はTOEICが730点以上で認定されるので、編入試験を受ける際にもこの点数をボーダーにすると入学後に楽になる。
— 筑波大学 生命環境学軍
「どうせ編入に受かるから単位は適当でいい」と考えなかったことです。実際、編入試験は何が起こるか分からないので、不合格だった場合に備えて今の大学の単位はしっかり取っておくべきだと思います。私は編入対策と並行して単位取得も進めていたので、「もし落ちても90単位近く取れているし大丈夫」と考えることができました。その安心感のおかげで、試験当日も必要以上に緊張せずに臨めたと思います。
— 横浜国立大学 経済学部
上智大学は単位認定の仕組みが比較的特殊で、特に海外大学からの編入だったこともあり、想像以上に手続きに時間がかかりました。シラバスや授業内容の詳細提出を求められる科目も多く、英語の資料を自分で整理しながら提出する必要がありました。そのため、「もっと早い段階からシラバスや授業資料を保存・整理しておけばよかった」と強く感じています。
実際、アメリカの大学で取得した単位について、「授業内容が分かる資料を追加提出してください」と後から連絡を受ける場面もあり、メールで何度かやり取りを行いました。また、思っていたより認定されない科目もあったため、「この科目は認定されるだろう」と自己判断しすぎないことも大切だと思いました。
特に海外大学出身の場合は、単位数だけでなく授業内容の一致度をかなり見られる印象があったため、シラバス・授業概要・使用教材などは早めに整理しておくことをおすすめします。
— 上智大学 経済学部
いま確認できること
- 志望課程の当年度要項と履修課程表を保存する
- 大学が指定する場合に備え、前の学校のシラバスや成績資料を保管する
- 対象科目、提出書類、受付時期を確認する
- 認定後に残る必修科目と、科目の開講時期を確認する
- 不明点は、大学が案内する窓口・方法で確認する
編入の単位認定とは何か
単位認定とは、いま在籍している学校で修得した科目・単位を、編入先の大学の卒業要件上どのように扱うかを大学が判断する手続きです。一定の単位をまとめて認める扱いと、シラバスなどをもとに科目ごとに審査する扱いがあり、両方を組み合わせる大学もあります。必要書類と認定方法は、志望課程の要項で確認してください。
ここで最初につまずきやすいのが、出願資格の「◯単位以上」と、入学後に認定される単位数は別物だという点です。
| 出願資格の必要単位 | 入学後に認定される単位 | |
|---|---|---|
| 意味 | その大学に出願してよいかどうかの条件 | 編入先の卒業要件に、いくつ持ち込めるか |
| いつ決まるか | 出願前(募集要項に明記されている) | 認定の審査時期は大学によって異なります。明治学院大学は入学後の履修指導時、拓殖大学は出願書類受理後に編入可能年次を連絡すると案内しています。 |
| 目安 | 必要単位数は大学・学部・編入年次の募集要項で確認する | 認められる単位数の上限や、一定の単位を修得したものとみなす扱いは、大学・学部・編入年次の規定によります。 |
| 足りないと | 出願できない | 残る必修科目、履修順序、開講時期によって履修計画が変わる |
出願資格を満たす単位数と、編入後に卒業要件へ認定される単位数は別です。編入先の卒業要件で不足する単位・科目は、その区分に応じて編入後に履修します。必要な学期数は、大学・学部・年次・履修内容・当年度の規定、残る必修科目と履修順序によって異なります。出願資格は編入の出願資格と必要単位で確認できます。
認定の扱いは、志望する課程の要項で確認する
既修得単位の扱いには、一定の単位をまとめて認める方法と、シラバスなどをもとに科目ごとに審査する方法があります。実際には両方を組み合わせる大学もあり、名称だけで判断できません。
| 要項に見られる扱い | 確認すること |
|---|---|
| 一定の単位をまとめて認める扱い | 対象となる年次・学部、認められる単位数、個別審査の有無を確認する |
| 科目ごとに審査する扱い | 対象科目、必要書類、提出時期、審査後に残る必修科目を確認する |
同じ大学でも、学部・学科・年度によって規定が異なることがあります。「一括」「個別」といった言葉だけで卒業までの年数や認定単位数を見込まず、志望する課程の募集要項、履修要項、単位認定に関する案内を確認しましょう。
公式要項で確認できる扱いの例
次の例は、各大学の2027年度向け資料に書かれた扱いです。学部・学科・年度による違いがあるため、出願前に必ず志望課程の最新版を開いて確認してください。
| 大学 | 公式資料で確認できること | 出願前に確認すること |
|---|---|---|
| 東洋大学 | 2027年度編入学試験要項 p.34以降は、既修得単位の扱いを学部・学科ごとに定めています。文学部の3年次編入には62単位を上限とする規定があります。 | 志望学部・学科、編入年次、まとめて認める部分と個別審査の対象を読む。 |
| 中部大学 | 2027年度入学試験要項 p.20(第16・17項)は、3年次編入学者を第1・第2年次で計62単位を修得したものとみなし、入学後の在学期間を4年以内と定めています。 | 最短年数だけを前提にせず、残る必修科目、開講時期、在学期間の上限を含めて卒業計画を立てる。 |
| 明治学院大学 | 2027年度編入学試験要項 p.18は、入学後の履修指導時に科目名・授業時間数・授業内容などをもとに認定すると案内し、出願前の個別相談は受け付けないと記載しています。編入生の在学期間は最長4年間です。 | 必要資料、認定される時期、入学後に履修指導で確認する事項と在学期間の上限を読む。 |
| 拓殖大学 | 2027年度編入学試験要項 p.24は、出願書類受理後に単位認定を行い、編入可能年次を郵送で連絡すると案内しています。認定結果の連絡からオンライン受験票発行までは1週間程度としています。 | 出願手続の前に、単位認定の確認時期と、受験票発行までの流れを確認する。 |
| 東海大学 | 2027年度一般編入学選抜要項 A-3は、原則第5セメスター(3年次)への受入れとし、認定単位数によっては第3セメスター(2年次)となる場合があると案内しています。A-15は一括認定と個別認定を併用し、概ね50〜70単位を目途とすると記載しています。 | 志望学部の最新版要項で、受入れセメスター、認定方法、必要書類を確認する。 |
上の表は各校の制度の一部です。特定大学の数字を他大学の目安にしたり、個人の認定結果を予測したりする用途には使えません。
どれくらい認定されるのか——上限と、実際の幅
上限は要項に書かれていることが多い
認められる単位数の上限や、一定の単位を修得したものとみなす扱いは、大学・学部・編入年次の規定によります。62単位という数字を採る大学はありますが、一般的な見込みや実際の認定単位数を表す数字ではありません。
認定単位数だけで判断しない
認定単位数の扱いは、志望課程の規定と個別の審査によります。前の学校で修得した単位数、前籍と志望先の分野、科目内容だけから、認定数や卒業までの年数を予測することはできません。
| 確認すること | 要項・履修計画で見る場所 |
|---|---|
| 認定の規定 | 対象年次、上限・みなし単位、科目ごとの審査の有無 |
| 卒業までの履修 | 必修科目、実習、履修順序、開講時期、登録上限 |
| 資格・進路の要件 | 資格指定科目、進級要件、研究室配属・学内選考の条件 |
認定された単位数が同じでも、卒業要件のどの区分に入るか、残る必修科目をいつ履修できるかで必要な学期数は変わります。
以下は回答者個人の経験であり、一般的な認定結果を示すものではありません。
留年が起きるのはどういうときか
認定単位数だけで、卒業時期や進級の可否は決まりません。卒業要件や進級要件を満たすために必要な科目を、開講時期や履修順序に沿って履修できるかを、残る必修科目、実習、登録上限とあわせて確認する必要があります。
認定の結果が3年次の時間割と就活の時期にどう響くかは編入生の就活と学業の両立で扱っています。
実際に起きたこと
以下はアンケート回答者が自分の経験として書いた例です。全ての大学・学部で同じことが起きるという意味ではありません。
次の体験例では、前籍校と編入先の科目構成の違いや、実験科目の扱いが履修計画へ影響したと回答者が書いています。編入年次、認定時期、留年の決定時期を含め、他の大学・学部にそのまま当てはめることはできません。
志望課程に実験・実習・資格指定科目がある場合は、認定後に残る科目、その開講時期、履修順序を公式の履修要項で確認してください。
実習や履修順序がある課程で確認すること
実験・実習、資格指定科目、先修条件がある課程では、認定単位数だけでなく、未修得科目をいつ履修できるかの確認が必要です。明治学院大学の2027年度要項でも、芸術学科の学芸員課程は単位認定の状況によって3年以上を要する場合があること、社会福祉学科の国家資格では履修順序により通常3年以上を要することが案内されています。志望課程の履修要項で、必修・実習・資格科目の順序と開講時期を確認してください。
効いてくるのは卒業要件だけではない
単位認定の影響は「卒業できるか」だけではありません。在学中の扱いにも効きます。ここは事前に知らないと気づけない部分です。
進級要件というもう1つの壁
進級要件の有無と内容は大学・学部ごとに異なります。卒業要件とは別の条件があるか、編入生にどの規定が適用されるかを、志望課程の履修要項・学則で確認してください。
ここに引っかかると、卒業要件の合計では足りていても4年に上がれません。実際に、在籍校で86単位を持っていたのに認定は58単位となり、それまで余裕で進級してきた人が急に留年の危機に立たされ、最終的に4単位足りずに留年したという例があります。別の人は「あと2単位認定されていなければ留年が確定していた」と書き、下調べは必須だと結んでいます。
体験例のように、認定後の単位数と進級要件の関係が問題になる場合があります。ただし、確認すべき年次や必要単位数は大学・学部によって異なります。入学後に適用される履修要項で確認してください。
研究室配属・学内推薦にも影響することがある
研究室配属や大学院進学の学内選考に関する条件は、大学・学部・研究科によって異なります。特定の進路を考えている場合は、認定後の履修計画だけでなく、学部の履修要項と、研究室配属・学内選考の案内を確認してください。
以下の回答は個人の経験です。認定単位数が研究室配属や大学院進学へ与える影響を、他の大学・学部へ一般化するものではありません。
ある人は、単位の関係で授業を十分に履修できず、行きたい研究室に入れない可能性が高くなったと書いています。
これは大学・学部によってまったく違うので、「編入すると不利になる」と一般化はできません。ただし、特定の研究室に入りたくて編入する人や、そのまま大学院へ進む予定の人は、出願前に確認しておく価値があります。確認先は学部の履修要項と、大学院進学の学内選考の要項です。
認定後の時間割を確認する
認定後に残る必修科目や開講時期によっては、履修が特定の学期に集中することがあります。認定結果が出たら、卒業要件の区分、登録上限、開講時期を履修要項で確認し、必要に応じて大学の履修相談窓口へ相談してください。
科目ごとに確認すること
教養科目、語学、専門必修、実習を伴う科目などの扱いは、大学・学部の規定と科目内容によって異なります。「この種類なら認定される/されない」と一般化せず、対象科目の範囲、対応する授業内容、履修順序、資格や実習に関する要件を確認してください。
いつ決まるのか
認定の審査時期は大学によって異なります。明治学院大学は入学後の履修指導時、拓殖大学は出願書類受理後に編入可能年次を連絡すると案内しています。志望校の要項で、いつ結果が分かるかを確認してください。
申請が必要な場合に確認すること
科目ごとの審査や書類提出を求める大学では、大学が示す対象・書類・期限に従う必要があります。一般的な手順で可否を決めず、志望課程の最新資料を基準にしてください。
① 対象科目と期限を要項で確認する
どの科目を審査対象とするか、いつまでに何を提出するかを確認します。年度や学部で扱いが変わることがあるため、前年度の案内だけで判断しません。
② 指定された資料を保管・準備する
シラバス、成績証明書、授業概要などが求められる場合があります。何が必要かは大学によって異なるため、要項に記載された資料を確認し、取得に時間がかかるものは早めに準備します。
③ 認定後の履修計画を確認する
認定単位数だけでは卒業時期は決まりません。必修科目、実習、履修順序、科目の開講時期、卒業に必要な残り単位を確認します。
④ 個別の可否は大学の案内に従う
前の学校で修得した科目が認定対象になるかは、大学の規定と審査によります。判断に迷う場合は、要項に示された方法と時期で大学へ確認しましょう。
認定が少なくても卒業するための計画
認定結果が出たら、卒業要件の内訳、残る必修科目、履修順序、開講時期、登録上限を確認して履修計画を作ります。卒業までに必要な学期数は、大学・学部・認定結果によって異なります。
- 卒業要件を、区分ごとに書き出す。「合計◯単位」だけでなく、教養◯単位・専門必修◯単位・専門選択◯単位という内訳を見ます。合計が足りていても内訳で落ちることがあります
- 認定された単位を、その内訳に当てはめる。ここで、どの区分が不足しているかが分かります
- 不足分を、開講時期で並べる。年1回しか開講されない科目、隔年開講の科目、実験のように学年が固定されている科目を先に押さえます
- 登録上限と開講時期を確認する。1学期・1年間に登録できる単位数、必修科目の開講時期、履修順序を履修要項で確認します。
在学期間の上限は大学の学則や編入の規定で異なります。たとえば中部大学の2027年度要項は、3年次編入学者の入学後の在学期間を4年以内と定め、明治学院大学の2027年度要項は、編入生の在学期間を最長4年間と案内しています。志望課程の当年度要項と学則で確認してください。
志望校を決める段階で確認しておくこと
出願前に確認したい項目を、下の表にまとめます。各項目の扱いは大学・学部・年度によって異なるため、表は志望課程の公式資料を読むための確認項目です。
| 確認すること | どこで分かるか | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 認定の上限単位数 | 募集要項・学則 | 上限・みなし単位の規定 |
| 一括認定か個別認定か | 募集要項(学科別に違うことがある) | 認定方法、対象科目、必要書類の有無 |
| 認定の時期/入学前相談の可否 | 募集要項・大学への問い合わせ | 審査時期と、大学が案内する問い合わせ方法 |
| 入学年次が審査で変わるか | 募集要項 | 受入れ年次に関する規定の有無 |
| 必修の実験・実習の学年 | 学部のカリキュラム表 | 未修得の場合の履修順序と開講時期 |
| 1学期の履修登録の上限 | 学部の履修要項 | 登録上限と、必修科目を履修する時期 |
| 在学期間の上限 | 学則 | 志望課程に適用される在学期間の規定 |
| 資格科目の扱い | 募集要項・学部の案内 | 資格指定科目・実習・履修順序の規定 |
要項の記載は年度ごとに変わります。必ず最新の募集要項を大学公式サイトで確認してください。認定の可否そのものは大学が個別に判断するものなので、この記事の内容は「見るべき場所」の案内として使ってください。
2年次編入という選び方もある
単位認定が気になる場合、2年次編入を実施する大学・学部もあります。
出願資格、編入後の年次、卒業までに必要な学期数、認定の扱いは大学・学部ごとに異なります。2年次編入を検討する場合も、志望課程の募集要項、履修要項、認定に関する案内を確認してください。
実施している大学・学部や募集要件は年度によって変わります。2年次編入とは?と2年次編入ができる大学で候補を確認し、3年次編入できる大学一覧とあわせて検討してください。
よくある質問
編入で単位はどれくらい認定されますか?
一律ではありません。大学・学部・編入年次・前の学校での履修内容・当年度の規定によって扱いが異なります。2026年9月6日に保存したアンケートから、編集部が合計値として扱えると選別した174件の中央値は60単位でしたが、選別には回答本文からの推測を含む7件の除外があります。これは選択済み回答内の記述であり、志望校での見込みを示す数字ではありません。
3年次編入なら62単位は必ず認定されますか?
必ずではありません。62単位を上限またはみなし単位とする規定がある大学はありますが、大学・学部・年次ごとに異なります。志望課程の公式要項を確認してください。
一括認定なら、前の学校で履修した科目は関係ありませんか?
そうとは限りません。一定の単位をまとめて扱う規定でも、対象となる年次・課程や個別審査の有無は大学によって異なります。要項に書かれた条件を確認してください。
シラバスは提出した方がよいですか?
大学が提出を求める場合は、指定された内容・様式・期限に従って準備します。必要書類は大学によって異なるため、一般論で判断せず、志望課程の案内を確認してください。
申請すれば認定単位数を増やせますか?
認定されるかどうかや単位数は大学の規定と審査によります。申請が必要な大学では、対象科目、必要書類、期限を確認し、大学の案内に従ってください。
認定単位が多ければ早く卒業できますか?
単位数だけでは決まりません。認定後に残る必修科目、実習、履修順序、科目の開講時期、在学期間の上限を含めて確認する必要があります。
出願前に大学へ個別相談できますか?
大学によって扱いが異なります。たとえば明治学院大学の2027年度要項は、出願前の単位認定に関する個別相談を受け付けないと案内しています。要項の問い合わせ方法に従ってください。
アンケートの数字を志望校選びの基準にできますか?
数字は先輩の記述を知る参考にはなりますが、制度の基準や予測値には使えません。志望校選びと履修計画は、当年度の公式要項と大学の案内を基準にしてください。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
まとめ
編入の単位認定について、押さえておくことを整理します。
- 単位認定の扱いは、大学名だけでなく学部・学科・年度・編入年次・履修内容によって異なる
- 一括認定と個別審査を組み合わせる大学もあるため、名称だけで判断しない
- 認定単位数の上限やみなし単位は、志望課程の公式要項で確認する
- 2026年9月6日保存の174件の集計は、選別された回答の要約であり、志望校での見込みを示すものではない
- 同じ大学名の回答でも条件が異なるため、回答の幅を制度の差と断定しない
- 153件・218件の分類は回答文の整理であり、行動の効果を示すものではない
- 申請が必要な場合は、対象科目、必要書類、期限を当年度の案内で確認する
- 認定後に残る必修科目、実習、履修順序、開講時期を確認する
- 個別の可否は大学の案内に従い、不明点は指定された窓口で確認する
単位認定は、志望校を決める段階の判断材料でもあります。絞り込みの手順は編入の志望校の決め方に、出願までの進め方は編入の志望校の決め方にまとめています。学部系統ごとの対策は学部別対策から確認してください。
もっと知りたい方へ
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。実際に編入した学生から寄せられた入学後の状況と、各大学が公表している募集要項をもとに構成しました。単位認定の可否は各大学が個別に判断するものです。認定の上限・方式・時期は大学によって異なり、年度ごとに変わることもあるため、必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年9月25日

