編入の単位認定はどれくらいされる?|認定の幅・留年リスク・申請のしかた
結論:認定される量は大学によって大きく違う
編入の単位認定は、大学によって結果がまったく違います。「3年次で入る=2年で卒業」とは限りません。実際に編入した人の話を並べると、ほとんど認定されなかったというケースから、9割を超えて認定されたというケースまで開きがあります。同じ「3年次編入」でも、入学した時点の持ち単位はまったく別物になります。
ここが編入でいちばん実害の出るところです。編入を決める前の不安としては「友達ができるか」「授業についていけるか」のほうが多く挙がりますが、実際に取り返しがつかない形で困っているのは単位認定です。入学式のあとに留年が決まった、という例もあります。
この記事では、単位認定の仕組み・認定される量の目安・留年が起きる条件・申請で結果を変える方法を順に説明します。読み終えたときに、志望校の募集要項のどこを見ればよいかと、いま在籍している学校で何を聞いておけばよいかが分かる形にしています。
この記事で分かること
- 編入の単位認定とは何か(出願に必要な単位数とは別物です)
- 一括認定と個別認定の違い、どちらだと何が起きるか
- どれくらい認定されるのか、上限はあるのか
- 留年が起きるのはどんなときか
- 申請のしかたで結果が変わる、その具体的なやり方
編入試験は大学ごとに出願資格も科目も違います。いまの学年・在籍区分で受けられる大学がどこかは、条件を突き合わせて初めて分かります。
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編入の単位認定とは何か
単位認定とは、いま在籍している学校で取った単位を、編入先の大学の卒業に必要な単位として読み替えてもらう手続きです。編入先の大学が、こちらのシラバス(=授業の内容・到達目標・使用教科書などを書いた資料)を見て、「この科目はうちの◯◯という科目に相当する」と判断します。
ここで最初につまずきやすいのが、出願資格の「◯単位以上」と、入学後に認定される単位数は別物だという点です。
| 出願資格の必要単位 | 入学後に認定される単位 | |
|---|---|---|
| 意味 | その大学に出願してよいかどうかの条件 | 編入先の卒業要件に、いくつ持ち込めるか |
| いつ決まるか | 出願前(募集要項に明記されている) | 多くは入学後(合格してからでないと分からない) |
| 目安 | 3年次編入では62単位を求める大学が最も多い | 大学差が大きい。ほとんど認定されないこともある |
| 足りないと | 出願できない | 卒業までに取る科目が増える。最悪の場合は留年 |
「62単位を持って出願したから、62単位が認定される」わけではありません。出願資格を満たしていても、認定は0に近いということが実際に起こります。出願資格のほうは編入の出願資格と必要単位にまとめているので、混同しないように確認してください。
認定の方式は大きく2つある
大学がどうやって認定するかには、大きく2つの型があります。どちらを採用しているかで、読者がやるべきことが変わります。
| 一括認定 | 個別認定 | |
|---|---|---|
| やり方 | 「教養科目として◯単位」のように、まとめて認める | 科目を1つずつ照合し、相当するものだけ認める |
| 結果の読みやすさ | 入学前から予想しやすい | やってみないと分からない |
| 受験生がやること | 上限の単位数を要項で確認しておく | 申請の出し方で結果が変わる。準備が効く |
| 起きやすい問題 | まとめて認められても、専門の必修は別途取る必要がある | 必修・実験が認められず、下の学年の授業を取ることになる |
同じ大学の中でも、学科によって一括認定と個別認定が分かれていることがあります。要項の後半に学部・学科別の扱いが書かれている大学もあるので、志望する学科の行を必ず見てください。
要項にどう書かれているか(実際の例)
「大学によって違う」だけでは動けないので、募集要項に実際どう書かれているかを挙げます。下の5校は、単位認定について要項に明記のある例です。ここまで書き方が違う、ということを知っておくと、志望校の要項のどこを読めばよいかが分かります。
| 大学 | 要項に書かれていること | 読者が受ける影響 |
|---|---|---|
| 東洋大学 | 認定の上限は3年次編入で62単位、2年次転入で32単位と全学共通。認定の方式は学科によって個別認定と一括認定に分かれる | 上限は分かるが、方式は学科の行まで降りないと分からない |
| 中部大学 | 3年次編入のみで、62単位を一括認定。在学期間の上限は4年 | 認定量が事前に読める。留年できる余地は実質1年 |
| 明治学院大学 | 単位認定は入学後のみ。入学前の相談は受け付けない。編入生の在学期間は学則上最長4年 | 結果を知ってから入学するという選択肢が無い |
| 拓殖大学 | 出願後に大学が単位認定審査を行い、3年次編入可・2年次編入可・編入不可のいずれかを通知する。編入不可なら受験できず、検定料も返還されない | 入学年次が審査で決まる。3年次前提の計画は立てられない |
| 東海大学 | 受け入れは原則3年次(第5セメスター)だが、修得単位の認定状況によって2年次(第3セメスター)になることがある | 「3年次編入」と一括りにできない。卒業年次が動く可能性がある |
この5校を並べると、確認すべき論点が4つあると分かります。「上限は何単位か」「一括か個別か」「いつ決まるか(入学前に相談できるか)」「入学年次そのものが動くか」です。この4つを志望校ごとに埋めれば、単位認定で不意打ちを食らうことはほぼ無くなります。
とくに注意したいのが、拓殖大学のように、入学年次が審査で決まる形です。3年次で入るつもりで2年後の卒業を前提に生活設計をしていると、2年次編入になった時点で計画が1年ずれます。学費も1年ぶん多くかかります。「編入=3年次」と思い込まないでください。
どれくらい認定されるのか——上限と、実際の幅
上限は要項に書かれていることが多い
認定できる単位数には上限を設けている大学が多く、3年次編入では62単位を上限とする例がよく見られます。2年次編入・転入では30単位前後を上限とする例が中心です。この数字は、その年次までに在学生が取っているはずの単位数から逆算されています。
ただし、上限は「そこまで認めます」という枠であって、その分だけ認定されるという意味ではありません。上限62単位の大学で、実際に認定されたのは30単位ほどだった、ということは普通に起こります。
実際の幅はほとんど認定されない場合から9割超まで
編入した人が語る認定の結果を並べると、ほとんど認定されなかったというケースから、9割を超えて認定されたというケースまで、大学によって大きく開いています。同じ学部系統でも、大学が違えば結果は変わります。
具体的な形としては、次のようなものがあります。
- まとまった単位が認定され、残りを2年で取り切る形。「30単位ほどが認定され、残る50単位あまりを取れば卒業できる」という状態で始まった人がいます
- 編入先の必修から埋めていく形。「在籍校の授業内容と対応させるのではなく、編入先の必修から埋める方式だったので、追加で受ける授業は1〜2科目で済んだ」という人もいます
- 認定が少なく、フル単前提の計画になる形。「入学時点で取得単位がかなり不足していて不安だったが、毎学期しっかり単位を取り切る前提で計画すれば、そこまで厳しくはなかった」という声もあります
ここで押さえてほしいのは、認定が少ない=卒業できない、ではないということです。問題になるのは「取り切れない科目がある場合」だけです。次の節がその条件です。
上限を超えて取っても、その分は認定されない
ここは知らないと損をします。在籍校で多く単位を取っておけば、その分だけ多く認定されるとは限りません。
ある人は、出願に62単位以上が必要な大学で、そのうち58単位が認定される仕組みだったと書いています。つまり62単位ちょうどで出願しても、90単位ほど取ってから出願しても、認定されるのは同じ58単位です。残り2年で68単位を取ることになる点は変わりません。本人の結論は「結果は編入してからの頑張りが全て」でした。
一方で、逆の例もあります。共通教育科目がまとめて認定される大学では、2年後期を終えた時点の72単位に対して75単位が認定されたという人がいます。編入先の専門科目との対応がよければ、持っている単位数を上回る認定が出ることもある、ということです。
結局のところ、「たくさん取っておけば安心」とは言い切れません。効くのは単位の数ではなく、編入先のカリキュラムとどれだけ重なっているかです。だから、在籍校で何を取るかを考えるときは、単位数を増やすより志望校の専門科目に近い科目を取るほうが有効です。
認定される量は、いまの専攻と編入先の距離で決まる
認定の結果を左右する要因のうち、自分でコントロールできないものがあります。いまの専攻と編入先の分野が、どれだけ離れているかです。
| 状況 | 起きやすいこと | 対策 |
|---|---|---|
| 同じ分野へ編入 | 基礎科目・専門科目とも認定されやすい。追加で受ける授業が1〜2科目で済んだ人もいる | 申請を丁寧に出す。それだけで十分効く |
| 別の学部・別の分野から編入 | 教養科目は通るが、専門がほぼ認定されない。他学部出身で申請できる専門科目が無く、認定が半分以下にとどまった人がいる | 2年で取り切れるかを入学前に計算する。不安なら2年次編入も検討する |
| 高専・専門学校から編入 | 専門は強いが、大学の共通教育・実験の一部が埋まらないことがある | 必修の実験がどの学年にあるかを確認する |
分野が変わったために認定単位は少なかったが、進級・卒業には影響しなかったという人もいます。「認定が少ない」ことと「卒業が危ない」ことは、必ずしも直結しません。判断の基準は、次に説明する「取り残しが出るかどうか」です。
留年が起きるのはどういうときか
単位認定で本当に怖いのは、認定された総単位数が少ないことではありません。時間割の都合で、卒業までに取れない科目が残ることです。
認定の結果が3年次の時間割と就活の時期にどう響くかは編入生の就活と学業の両立で扱っています。
実際に起きたこと
高専から理系学部に編入した人の例です。高専からは基本的に3年次で入れるはずでしたが、その高専のカリキュラムでは扱っていない内容と実験があり、入学式のあとに留年が決まりました。もう1人は、実験の単位が足りずに留年になり、それに伴って寮に入れないなど、学業以外にも影響が出ました。
どちらも本人の成績の問題ではありません。在籍校のカリキュラムと編入先のカリキュラムがずれていて、そのずれが必修の実験科目に出たというだけです。そして実験科目は、次の性質を持っています。
実験・実習・演習がいちばん危ない
- 他の科目で代替できない。講義科目は「相当する内容」で読み替えられますが、実験は実際にその手を動かしていないと認められにくい
- 開講が年1回で、学年が固定されている。2年生向けの実験は2年生の時期にしか開講されません。3年次編入で取り損ねると、次に受けられるのは1年後です
- 他の授業と時間が重なる。実験は半日単位で時間割を占めるため、下の学年の実験を追加で取ると、自分の学年の必修と衝突します
- 連続履修が前提になっている。基礎実験を取らないと応用実験が取れない、という積み上げ構造になっていることがあります
つまり、留年するかどうかは「認定率が何%か」ではなく「取り残した科目が、卒業までに開講されるか」で決まります。理工系・農学系・医療系・教員養成系のように実験・実習・臨床実習が必修に入っている学部を志望するなら、ここは出願前に確認する価値があります。
資格に関わる科目はもっと厳しい
教員免許・看護師・管理栄養士・公認心理師のように、国が定めた科目を履修しないと受験資格が得られない資格では、単位認定の可否がそのまま資格取得の可否になります。編入学した人はその資格の受験資格を満たせない、と要項に明記している大学もあります。資格を目的に編入するなら、合格発表を待たずに、出願前に大学へ直接確認してください。
効いてくるのは卒業要件だけではない
単位認定の影響は「卒業できるか」だけではありません。在学中の扱いにも効きます。ここは事前に知らないと気づけない部分です。
進級要件というもう1つの壁
多くの学部には、卒業要件とは別に進級要件があります。「4年生に上がるには、卒業に必要な単位の4分の3をそろえていること」といった条件です。
ここに引っかかると、卒業要件の合計では足りていても4年に上がれません。実際に、在籍校で86単位を持っていたのに認定は58単位となり、それまで余裕で進級してきた人が急に留年の危機に立たされ、最終的に4単位足りずに留年したという例があります。別の人は「あと2単位認定されていなければ留年が確定していた」と書き、下調べは必須だと結んでいます。
つまり、危ないラインは卒業のときではなく3年から4年に上がるときに先に来ます。3年次編入なら、入学して1年目の終わりです。準備できる時間はほとんどありません。
研究室配属・学内推薦にも影響することがある
理系では、もう1つ効いてくるところがあります。単位が足りないと、そもそも希望の研究室を選べないことがあるという点です。
ある人は、単位の関係で授業を十分に履修できず、行きたい研究室に入れない可能性が高くなったと書いています。研究室配属の順位付けに成績や取得単位を使う学部では、認定の結果がそのまま配属に効きます。また、大学院への学内推薦の要件が編入生には適用されない場合がある、という声もありました。
これは大学・学部によってまったく違うので、「編入すると不利になる」と一般化はできません。ただし、特定の研究室に入りたくて編入する人や、そのまま大学院へ進む予定の人は、出願前に確認しておく価値があります。確認先は学部の履修要項と、大学院進学の学内選考の要項です。
認定が少ないと、授業以外の時間が消える
もう1つ、生活面の影響です。認定が少なければ、その分だけ授業を詰めることになります。専門科目が9単位しか認定されず、その学期に専門だけで週15コマを取ることになった人は、課外活動に参加する余裕がないと書いています。
アルバイト、サークル、就職活動、大学院の受験勉強は、すべて空きコマの上に成り立っています。単位認定は、時間割の話であると同時に、編入後の生活全体の話です。編入後の人間関係や課外活動については「編入後の友達はできる?」でまとめています。
認定されやすいもの・されにくいもの
絶対の基準ではありませんが、傾向としては次のように分かれます。自分の成績表を見ながら、どこが残りそうかを予想する材料にしてください。
| 科目の例 | 理由 | |
|---|---|---|
| 認定されやすい | 外国語、情報リテラシー、体育、一般教養、共通の基礎科目 | どの大学でも内容がほぼ共通しているため照合しやすい |
| 大学差が出る | 学部の基礎的な専門科目(経済原論、憲法、基礎数学など) | 名称が同じでも扱う範囲が違うことがある。シラバスの精度で結果が変わる |
| 認定されにくい | 学生実験、実習、臨床実習、演習、卒業研究、資格に直結する指定科目 | 実際にその内容を経験したかどうかが問われる。代替がきかない |
もう1つ、見落とされやすい制約があります。在籍校で「卒業要件に算入されない科目」として取った単位(自由科目・資格講座など)は、編入先でも数えられないことがあります。成績表に単位数が並んでいても、その全部が持ち込めるとは限りません。
いつ決まるのか
単位認定のスケジュールは大学によって違いますが、「入学後に決まる」大学が多いと考えておくのが安全です。
出願前
- 募集要項に、認定の上限単位数と在学期間の上限が書かれていることが多い
- 入学前の個別相談を受け付けない大学があります。「単位認定は入学後に行う」と明記されている場合、事前に結果を知る手段はありません
- 逆に、出願後に大学が単位認定の審査を行い、3年次編入・2年次編入・編入不可のいずれかを通知する大学もあります。この場合、入学年次を「3年次」と決めつけて準備すると計画が崩れます
合格発表〜入学手続き
- 入学手続き書類に単位認定の申請書類が同封されることがあります。締切が短いので最優先で確認します
- 提出物は、在籍校の成績証明書・シラバス(授業内容が分かる資料)が基本です
- 在籍校からシラバスを取り寄せるには時間がかかります。合格が決まった時点で動いてください
入学直後(3月下旬〜4月)
- 認定結果が示され、それを見てから履修登録をします
- 大学によっては、認定の判断のために口頭試問(面談形式で内容を確かめる試験)を行うことがあります。手続きだけで終わるとは限りません
- ここで不足が判明した場合、対応できる時間はほとんどありません
この流れを見て分かるとおり、認定に影響を与えられるのは「出願前の情報収集」と「申請書類の出し方」の2か所だけです。次の節が、そのやり方です。
申請のしかたで結果は変わる
単位認定は自動処理ではありません。こちらが出した申請に対して大学が判断する仕組みなので、出し方で結果が変わります。実際に編入した人が「こうすればよかった」と書いていることを、そのまま実務手順に落とします。
①仮申請の段階で、可能性がある科目は全部出す
いちばん強い後悔として挙がるのがこれです。ダメ元でもっと多くの科目を申請しておけばよかったという声があります。周囲には少しでも可能性のありそうな科目を片端から申請していた人がいて、結果としてその人のほうが多く認定された、という話です。
申請しなかった科目は、審査されることすらありません。通らなかったところで失うものはないので、迷った科目は全部出してください。これがいちばん費用対効果の高い行動です。
②シラバスだけでなく、中身が分かる資料を添える
認定が通りやすかったと感じた人が挙げているのが、授業内容・使用教科書・演習の有無まで分かる資料をそろえて出したことです。
審査する側は、こちらの授業を見たことがありません。判断材料はこちらが出した紙だけです。「1行の科目名」と「到達目標・扱う単元・教科書・課題の内容まで書かれた資料」では、通る確率が変わります。用意できるものを挙げておきます。
- シラバス(在籍校の公式のもの。年度が合っているか確認する)
- 使用教科書の書名・出版社・該当範囲
- 講義計画(毎回の内容が分かるもの)
- 実験・演習なら、実施したテーマの一覧
- 成績証明書(英文が必要な場合もある)
③在籍校の先生・学務係に過去の認定例を聞く
これを編入を考え始めた時点でやっておくと、履修そのものを最適化できます。同じ学校から同じ大学へ編入した先輩がいれば、どの科目が認定され、どれが落ちたかを学務係が把握していることがあります。
実際に、この確認をして編入後の履修負担を減らせたという人がいます。効果は2つあります。
- いま何を取るべきかが決まる。認定されやすい科目が分かれば、在籍校での履修をそちらへ寄せられます
- 志望校の絞り込みに使える。認定が極端に少ない大学が分かれば、志望校を決める段階で判断材料にできます
④前年度の編入生に申請案を見てもらう
いちばん効率がよく、いちばん知られていないのがこれです。1つ上の編入生は、同じ学科で同じ申請を1年前に通しています。どの科目が認定され、どれが落ちたかを実体験として知っている、唯一の相手です。
ある大学では、編入生の先輩が集まって申請案づくりを手伝う場が用意されており、参加した人はまとまった単位数を申請案として出せていました。制度として用意されていない大学でも、教員や先輩が「なんとか認定しよう」と一緒に考えてくれた、という報告があります。
接点の作り方は簡単です。入学直後のガイダンスで、学務係か担当教員に「前年度に編入した先輩と話せる機会はありますか」と聞くだけです。単位認定の申請は入学直後に締切が来るので、遠慮している時間はありません。
⑤編入先の学務・教務にも聞いてよい
「入学前の個別相談は受け付けない」と明記している大学もありますが、認定の方式(一括か個別か)・上限単位数・在学期間の上限といった制度の話は、募集要項に書かれているか、問い合わせれば教えてもらえます。個人の結果は答えてもらえなくても、制度は確認できます。
認定が少なくても卒業するための計画
認定が期待より少なかった場合でも、多くは卒業できます。やることは、入学直後に卒業までの時間割を全部引くことです。
- 卒業要件を、区分ごとに書き出す。「合計◯単位」だけでなく、教養◯単位・専門必修◯単位・専門選択◯単位という内訳を見ます。合計が足りていても内訳で落ちることがあります
- 認定された単位を、その内訳に当てはめる。ここで、どの区分が不足しているかが分かります
- 不足分を、開講時期で並べる。年1回しか開講されない科目、隔年開講の科目、実験のように学年が固定されている科目を先に押さえます
- 取り切れるかを確認する。1学期・1年間に登録できる単位数には上限(キャップ制)があります。「残り単位数 ÷ 残り学期数」が上限を超えていないかを最初に計算してください。3年生のうちに年間の上限まで取り切っておけば、4年後期はゼミと卒業論文だけにできた、という人がいます。逆に、3年生で余裕を持たせると、就職活動と卒業研究と授業が4年生に重なります
- 超えていたら、すぐ学務係に相談する。科目等履修や集中講義で埋められることがあります。4年の後期に気づくと手遅れです
あわせて確認しておきたいのが在学期間の上限です。編入生は在学できる年数が学則で決められていることがあり、3年次編入なら最長4年、といった形で上限が設定されている大学があります。留年できる回数にも限りがあるということです。これも募集要項か学則で確認できます。
志望校を決める段階で確認しておくこと
ここまでの内容を、出願前に確認できる形にまとめます。1校ごとにこの表を埋めると、単位認定が理由で困る確率をかなり下げられます。
| 確認すること | どこで分かるか | これで何が決まるか |
|---|---|---|
| 認定の上限単位数 | 募集要項・学則 | 最大でどこまで持ち込めるか |
| 一括認定か個別認定か | 募集要項(学科別に違うことがある) | 申請の準備にどれだけ手をかけるべきか |
| 認定の時期/入学前相談の可否 | 募集要項・大学への問い合わせ | 結果を知ってから入学できるかどうか |
| 入学年次が審査で変わるか | 募集要項 | 2年次からになる可能性を織り込むか |
| 必修の実験・実習の学年 | 学部のカリキュラム表 | 取り残しが起きたときに、卒業までに取り直せるか |
| 1学期の履修登録の上限 | 学部の履修要項 | 残り単位を年数で割って、取り切れるか |
| 在学期間の上限 | 学則 | 留年に何回耐えられるか |
| 資格科目の扱い | 募集要項・学部の案内 | 資格が目的の場合、そもそも編入で達成できるか |
要項の記載は年度ごとに変わります。必ず最新の募集要項を大学公式サイトで確認してください。認定の可否そのものは大学が個別に判断するものなので、この記事の内容は「見るべき場所」の案内として使ってください。
2年次編入という選び方もある
単位認定が心配な人にとって、もう1つの選択肢が2年次編入です。
2年次編入は、必要な出願単位が30単位前後と軽く、編入後に3年間かけて卒業します。認定が少なくても、その分だけ取り切る時間があります。実験や必修も、下の学年から順に取れるため、時間割の衝突が起きにくくなります。
その代わり、卒業までの年数が1年増え、学費もその分かかります。実施している大学も3年次編入より少なくなります。2年次編入とは?と2年次編入ができる大学で候補を確認し、3年次編入の特徴・メリットと比べて決めてください。
よくある質問
編入の単位認定はだいたい何単位くらいですか?
大学によって大きく違うため、平均を出す意味がありません。実際に編入した人の結果を並べると、ほとんど認定されなかったケースから9割を超えて認定されたケースまで開きがあります。上限としては、3年次編入で62単位、2年次編入・転入で30単位前後を定めている大学が見られます。ただし上限は枠であって、その分が認定されるという意味ではありません。上限62単位の大学で実際の認定が30単位ほどだった、ということも起こります。
単位認定が少ないと留年しますか?
認定単位数が少ないこと自体が留年の原因になるわけではありません。問題になるのは、卒業までに取り切れない科目が残る場合です。とくに学生実験・実習は、開講が年1回で学年も固定されていることが多く、代替もききません。実際に、在籍校で扱っていない実験があったために入学式のあとで留年が決まった例があります。理工系・農学系・医療系・教員養成系を志望するなら、必修の実験がどの学年に置かれているかを出願前に確認してください。
単位認定の結果はいつ分かりますか?
入学後に決まる大学が多く、入学前の個別相談を受け付けないと明記している大学もあります。合格発表から入学までの間に申請書類を提出し、入学直後のガイダンスで結果が示されて、それを見てから履修登録をする流れが一般的です。一方で、出願後に大学が審査を行い、3年次編入・2年次編入・編入不可のいずれかを通知する大学もあります。この場合は入学年次そのものが審査で決まるため、3年次で入るものと決めつけて計画を立てないでください。
単位認定の申請では何を出しますか?
基本は在籍校の成績証明書と、授業内容が分かるシラバスです。加えて、使用教科書の書名と該当範囲、毎回の講義計画、実験・演習で実施したテーマの一覧まで添えると、審査する側が判断しやすくなります。認定が通りやすかったと感じた人は、この「中身が分かる資料」をそろえて出しています。在籍校からシラバスを取り寄せるには時間がかかるので、合格が決まった時点で動いてください。
認定してほしい科目はどこまで申請すべきですか?
可能性がありそうなものは全部出してください。申請しなかった科目は審査すらされません。実際に、ダメ元でもっと多く申請しておけばよかったと後悔している人がいます。周囲には少しでも可能性のある科目を片端から申請していた人がいて、その人のほうが結果的に多く認定されていたそうです。通らなくても失うものはないので、迷ったら出す、が正解です。
単位認定に試験があることはありますか?
あります。書類審査だけでなく、認定の判断のために口頭試問(面談形式で学んだ内容を確かめる試験)を行う大学があります。手続きだけで終わるとは限らないので、認定の方法は募集要項で確認してください。内容は在籍校で学んだ範囲を問うものなので、編入試験の勉強がそのまま生きます。
いま在籍している学校でやっておけることはありますか?
在籍校の先生や学務係に、過去の単位認定の例を聞いておくことです。同じ学校から同じ大学へ編入した先輩がいれば、どの科目が認定され、どれが落ちたかを把握していることがあります。これが分かると、いま取るべき科目を認定されやすいほうへ寄せられますし、志望校を絞る段階の判断材料にもなります。実際にこの確認をして、編入後の履修負担を減らせたという人がいます。
資格を取るために編入します。単位認定で不利になりますか?
資格によっては決定的な影響があります。教員免許・看護師・管理栄養士・公認心理師のように、指定された科目を履修しないと受験資格が得られない資格では、単位認定の可否がそのまま資格取得の可否になります。編入学した人はその資格の受験資格を満たせないと要項に明記している大学もあります。資格が目的なら、出願前に大学へ直接確認してください。
編入の単位認定はだいたい何単位くらいですか?
大学によって大きく違うため、平均を出す意味がありません。実際に編入した人の結果を並べると、ほとんど認定されなかったケースから9割を超えて認定されたケースまで開きがあります。上限としては、3年次編入で62単位、2年次編入・転入で30単位前後を定めている大学が見られます。ただし上限は枠であって、その分が認定されるという意味ではありません。上限62単位の大学で実際の認定が30単位ほどだった、ということも起こります。
単位認定が少ないと留年しますか?
認定単位数が少ないこと自体が留年の原因になるわけではありません。問題になるのは、卒業までに取り切れない科目が残る場合です。とくに学生実験・実習は、開講が年1回で学年も固定されていることが多く、代替もききません。実際に、在籍校で扱っていない実験があったために入学式のあとで留年が決まった例があります。理工系・農学系・医療系・教員養成系を志望するなら、必修の実験がどの学年に置かれているかを出願前に確認してください。
単位認定の結果はいつ分かりますか?
入学後に決まる大学が多く、入学前の個別相談を受け付けないと明記している大学もあります。合格発表から入学までの間に申請書類を提出し、入学直後のガイダンスで結果が示されて、それを見てから履修登録をする流れが一般的です。一方で、出願後に大学が審査を行い、3年次編入・2年次編入・編入不可のいずれかを通知する大学もあります。この場合は入学年次そのものが審査で決まるため、3年次で入るものと決めつけて計画を立てないでください。
単位認定の申請では何を出しますか?
基本は在籍校の成績証明書と、授業内容が分かるシラバスです。加えて、使用教科書の書名と該当範囲、毎回の講義計画、実験・演習で実施したテーマの一覧まで添えると、審査する側が判断しやすくなります。認定が通りやすかったと感じた人は、この「中身が分かる資料」をそろえて出しています。在籍校からシラバスを取り寄せるには時間がかかるので、合格が決まった時点で動いてください。
認定してほしい科目はどこまで申請すべきですか?
可能性がありそうなものは全部出してください。申請しなかった科目は審査すらされません。実際に、ダメ元でもっと多く申請しておけばよかったと後悔している人がいます。周囲には少しでも可能性のある科目を片端から申請していた人がいて、その人のほうが結果的に多く認定されていたそうです。通らなくても失うものはないので、迷ったら出す、が正解です。
単位認定に試験があることはありますか?
あります。書類審査だけでなく、認定の判断のために口頭試問(面談形式で学んだ内容を確かめる試験)を行う大学があります。手続きだけで終わるとは限らないので、認定の方法は募集要項で確認してください。内容は在籍校で学んだ範囲を問うものなので、編入試験の勉強がそのまま生きます。
いま在籍している学校でやっておけることはありますか?
在籍校の先生や学務係に、過去の単位認定の例を聞いておくことです。同じ学校から同じ大学へ編入した先輩がいれば、どの科目が認定され、どれが落ちたかを把握していることがあります。これが分かると、いま取るべき科目を認定されやすいほうへ寄せられますし、志望校を絞る段階の判断材料にもなります。実際にこの確認をして、編入後の履修負担を減らせたという人がいます。
資格を取るために編入します。単位認定で不利になりますか?
資格によっては決定的な影響があります。教員免許・看護師・管理栄養士・公認心理師のように、指定された科目を履修しないと受験資格が得られない資格では、単位認定の可否がそのまま資格取得の可否になります。編入学した人はその資格の受験資格を満たせないと要項に明記している大学もあります。資格が目的なら、出願前に大学へ直接確認してください。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
まとめ
編入の単位認定について、押さえておくことを整理します。
- 出願資格の必要単位と、入学後に認定される単位は別物。62単位で出願できても、認定が62単位とは限らない
- 認定される量は大学によって大きく違う。ほとんど認定されないケースから9割超まで開きがある
- 方式は一括認定と個別認定。個別認定の大学ほど、申請の出し方で結果が変わる
- 上限を超えて取った分は認定されない。効くのは単位の数ではなく、編入先のカリキュラムとの重なり
- 先に来る壁は卒業要件ではなく進級要件。3年次編入なら入学して1年目の終わりに判定される
- 「編入=3年次」と決めつけない。認定の審査結果で入学年次が変わる大学がある
- 留年の原因は認定率ではなく、取り残した科目が取り直せるかどうか。実験・実習がいちばん危ない
- 申請は、可能性のある科目を全部出す。出さなかった科目は審査すらされない
- 中身が分かる資料を添える。科目名だけでは判断してもらえない
- 在籍校の学務係に過去の認定例を聞く。いま取る科目の選び方まで変えられる
- 認定が心配なら2年次編入という選択肢もある。取り切る時間が1年多い
単位認定は、志望校を決める段階の判断材料でもあります。絞り込みの手順は編入の志望校の決め方に、出願までの進め方は編入の志望校の決め方にまとめています。学部系統ごとの対策は学部別対策から確認してください。
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。実際に編入した学生から寄せられた入学後の状況と、各大学が公表している募集要項をもとに構成しました。単位認定の可否は各大学が個別に判断するものです。認定の上限・方式・時期は大学によって異なり、年度ごとに変わることもあるため、必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年8月7日

