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金沢大学理工学域

金沢大学 理工学域 編入の合格体験記|アキモトさん・物理から数学へ、9か月の独学

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-08​​​​​​​‌‌‌​‌​‌​​​​​​​‌​​​‌‌​‌‌‌‌

結論:筆記のない口頭試問。ホワイトボードの前で話す練習を積んだ

国立大学(理系)の物理系の学科から、金沢大学 理工学域 数物科学類・数学プログラムへ編入した方の記録です。入学した学科の内容にどうしても興味を持てず、4月の終わりには「どこか違う分野へ移ろう」と考え始めていました。当初の第一志望は別の国立大学の数学プログラムでしたが、2年次の3月に金沢大学でも数学系の編入試験があると知り、受験を決めています。

この試験には筆記がありません。面接とホワイトボードでの口頭試問だけで決まります。だから準備の形も変わりました。数学は『編入数学徹底研究』を3周したうえで、他学科の授業で指定されていた線形代数と微分積分の教科書を併用。2月からは数理科学科の友人に面接練習へ付き合ってもらい、大学図書館のグループ学習室にある大きなホワイトボードを週1回使って、解きながら声に出す練習を重ねました。当日どの設問でどう詰まったかまで残っているのが、この記録の値打ちです。

国立大学(理系)前籍
1.3前籍GPA
1校受験した大学
9か月対策にかけた期間
合格校金沢大学 理工学域 数物科学類・数学プログラム
前籍国立大学(理系)
前籍の学部・学科理学部 物理・情報科学科
入学年2026年4月 入学
編入年次3年次
受験年度2026年度入学

この記事で分かること

  • 物理系の学科から数学へ、進路を変えると決めるまで
  • 出願した大学と結果(金沢大学 理工学域 数物科学類・数学プログラム)
  • 2024年10月から2025年6月まで、9か月の学習の進み方
  • 数学で使った3冊と、口頭試問に向けた練習のしかた
  • 試験当日の流れと、口頭試問で出た設問・その答え方

なぜ編入を目指したのか

当時在籍していた国立大学(理系)には、私自身が浪人生(1浪)の身で、今年受からなければ海外に出稼ぎ予定で後がない状況でした。浪人時代は特に目的もやりたい事もなく、惰性で国立を目指して勉強を浪人していましたが、なぜか模試の結果は地方国立がB判定など現役と比べ格段に上がっていたため、気が緩み共通テストで3割台を叩き出してしまいました。その結果浪人生活開始時に、に目指していた大学は受験の土俵にも立たずに、親にバレたら受験料出して貰えないので、親に報告できず5割弱だと偽って、なんとかして国立に滑り込まねばとの思いで探した結果(二次試験で8割取れたため)入学したのが国立大学(理系)の物理・情報科学科でした。その結果興味もない物理に最速で嫌気がさしてとりあえず編入という制度を知りどこか違う分野に移るかと4月後半には考えだしました。

志望校を選んだ決め手

2025年2月頃まで新潟大学数学プログラムを第一志望に目指しておりましたが、2年次の3月に金沢でも数学科系統の編入試験が実施されると知り、募集要項を読んだ結果口頭試問という、面接形式のよくわからない試験だったのですが、大体50単位ほど一括認定+で個別認定ということを知り、受かれば行くかくらいの感覚で正直落ちてもいいかと思っておりました。

編入を周りに伝えた時の反応

伝えた相手: 家族・友人・大学・学校の先生 / 伝えた時期: 試験の半年〜1年前

父・母は当初の志望校である国立のフランス文学科編入には、理系から文系は許さない(理系科目の予備校代返せ)とキレられましたが、数学科に変えるとまぁ好きにすればという感じでした。 先生に関しては、 物理・情報の担任の方は、合う合わないあるから、見切りをつけて新しい一歩を踏み出すなら それはそれで応援しますと言われました。 国立大学(理系)の数理科学科の先生には、 頑張ってくださいね、授業と重なる範囲であれば対応しますので、と言って頂き。他学科の身である私に週に1コマ時間をつけて頂いた。

受験した大学とその結果

この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。

結果大学・学部編入年次試験区分受験者数倍率
合格(入学)金沢大学 理工学域 数物科学類・数学プログラム3年次一般編入124.0倍

受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。

合格までの学習計画

私が編入試験対策を始めたのは 2024年10月 、本番の試験は 2025年6月 でした。

時期別の1日の学習時間

平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。

平日

開始期
4h
中期
5h
直前期
7h

休日

開始期
4h
中期
5h
直前期
5h

1日あたりの学習時間の推移

月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。

2024年10月
4h
2024年11月
4h
2024年12月
5h
2025年1月
5h
2025年2月
5h
2025年3月
5h
2025年4月
5h
2025年5月
6h
2025年6月
7h

月ごとの学習の中身

  • 2024年10月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 3/5

    徹底研究の最初を飛ばして、ベクトル空間の範囲を学習。初めて受ける抽象的な大学の微積分の講義(実数の公理など、)に困惑して理解が出来なかった。

  • 2024年11月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    徹底研究の1変数の微積分を行っていた。とりあえず理解よりは手を動かすことを重要視して、ひたすら演習した。 大学の講義の微分積分学に関しては喰らい付いた結果中間テストで70点代をマークした。

  • 2024年12月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    冬季休暇の緩み特に正月の友人との新年会などで、学力が一時期低下、 線型空間はまだ半分程度しか理解できてない事を自覚できた。

  • 2025年1月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    とりあえず、この期間は編入対策云々よりもなんとかしてある程度単位を取らなければ、62単位を二年次終了までに取得が難しくなるので、期末試験対策に集中。付け焼き刃で線型空間の期末に挑んだが敢え無く撃ち死に。

  • 2025年2月

    主な科目: 面接/口頭試問, 数学 / 気持ちの状態 4/5

    そろそろ面接対策もということで、数理科学科のおそらくトップ3に入る優秀な奴と関係を深めて、面接練習に付き合って頂いた。この頃から徹底研究の偏微分・重積分に取り組み始めた。

  • 2025年3月

    主な科目: 面接/口頭試問, 数学 / 気持ちの状態 2/5

    金沢大学の編入試験の存在を知り、とりあえず受験する事を決めたため、受験方式が口頭試問らしいので、調べると面接やホワイトボードへの記述の混合形式がメジャーなタイプの試験らしいので、先述した友人に面接と、15分程度で解ける問題を用意して貰ったが、1問につき、10分かかってしまう難易度で、ある程度理解するほど理解できてない事を自覚することを体感した。ただ、3月末に他の友人に聞くと彼が異常にできるだけで普通は無理らしいので、若干の安堵感を感じました。他は数学科の先生に時間を取って頂き固有値・固有空間について学習しました。

  • 2025年4月

    主な科目: 面接/口頭試問, 数学 / 気持ちの状態 5/5

    もうとりあえず全範囲一通り終えたので、知識の抜け目を埋めるのと、現状維持に特化して学習して親ました。

  • 2025年5月

    主な科目: 面接/口頭試問, 数学 / 気持ちの状態 5/5

    金沢大学の出願を済ませました。 特に具体的な対策はもうできずにひたすら友人と面接・ホワイトボード形式の解答を練習しました。この時期になっても平日は7時間に学習量が増えましたが、休日は早起きして、5時間程学習して、午後には、気分転換に釣りや宇部にラーメン巡りなどを行っておりました。

  • 2025年6月

    主な科目: 面接/口頭試問, 数学 / 気持ちの状態 4/5

    5月同様に面接・口頭試問対策を重点的にやり、記述式の応用がいる問題には、あまり手をつけずに、直前期を迎えました。試験日が6月14日で前々日には金沢入りしたかったのですが、6月12日に集合論の中間テストがあったのですが、直前期に編入試験の範囲外にリソースを割くのはリスクが高いと判断して、4単位を放棄しました。前々日に金沢の祖父母の実家に泊まりました。その翌日にファーストフード店で追い込みをかけました。6月14日金沢編入試験、6月26日に合格発表→合格。

勉強場所と環境

大学図書館にはグループ学習室があり、大きめのホワイトボードがあったので口頭試問対策に週一回活用しておりました。喫茶店には毎週水曜日に4時間ほど滞在しておりました。川のせせらぎと、ラジオから流れるクラシックを聴きながらなので、普段とは違い勉強疲れがあまりしなかった。ワンコインで滞在できるというのも学生の立場では有り難かった。

スランプとメンタル回復

ある程度解けるようになればなるほど、難しい問題を正しく難しいと認識できるようになりました。編入対策開始直後は楽観視して、簡単そうだなと思っていても、いざ演習できるレベルに立った時に、合格境界ラインにしかならなかったため。やばいと数日焦りましたが、毎週休日に息抜きをしに行く中で、気楽な気分になり、危機感覚えれたから成長したと思い込み。順調だと自身に言い聞かせました。

科目ごとの対策と使った教材

科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。

数学

2024年10月 〜 2025年4月

編入数学徹底研究の表紙

編入数学徹底研究 3周

選んだ基準: とりあえず、編入数学と銘打ってたので、調べてみたら王道らしいので入門書として購入しました。

まず、問題を解くよりも眺めることによって数学という学問に対する苦手意識をなくすために、1ヶ月程度費やしました。ただ、ある程度理解すればするほどこれは工学部編入向けで数学科編入をメインターゲットにしていないことがわかります。その点に注意して、後述の二冊の本を併用して学習しました。ただ、要点を掴むには最適。

線形代数学(川久保) 1周

選んだ基準: 他学科の数理科学科の授業を履修した時に指定の教科書なため、購入しました。

読んでみると、基本的な事項に関しては証明が丁寧に書かれています。ただ、編入の独特な問題が載ってるかと言えば載ってなく、数学の本質を覗くために活用致しました。ある程度数学的な質問に対応する土台を作るのに良い

微分積分学(吹田) 2周

選んだ基準: これも数理科学科の授業で指定の教科書だったため。

微分積分学の全体が満遍なく開催されているが、証明に関してはかなり略して書かれている。そのため、暗記用には有用だと感じましたが、そのまま丸写しだと満点解答を目指すなら向かないと感じました。

過去問対策(入手・分析・周回)

私自身受験・合格したのは、金沢大学のみでしたが、新潟大学に関しては、3年分が公開されているので、更新前に1番古い過去問は保存しておきました。正直右も左もわからない状態でしたので、まず徹底研究や教科書と見比べて似ている近い形式の類題があるかを探し、解答が載った類題を理解することで、自身で解答作成を行い、国立大の数理科学科の優秀な友人に添削して頂いておりました。

振り返ってみて、これもやっておけばよかった

私自身具体的な対策も遅く、国立の数学科であればどこでもいいとすら感じていたため、特に編入対策での後悔はありませんが、もう少し国立大学(理系)の1年次に単位を取っておけば、編入合格後、2年後期にもっと遊べたのにと、後悔はあります。

試験当日はどうだったか

当日の時間の流れと、会場で感じたことです。

金沢大学 理工学域 数物科学類・数学プログラム

当日の受験者数約12名
試験時間の構成8:30開門 9:10控室入室期限(それ以降電子機器、参考書については閲覧禁止) 9:30 試験開始(1人ずつ呼ばれて試験室に入る形で、1人につき大体30分) 11:30頃 私が呼ばれました。試験室には戻らないので、荷物を持って出るよう言われました。12:00頃 私の試験終了
当日の気づきとりあえず出願に関しては、早めに出すと受験番号が前になるので、早く帰れる。 1番最後に呼ばれた編入同期入学の方に聞いたところ中間あたりの番号は途中から前の人たち(私含め)とは別の試験室に呼ばれてたようなので、タイミング次第では早めに帰れるらしい。9:10分以降はトイレには行けるが、 なぜか、誰も行かずに試験開始の9:30に呼ばれ出してからなぜかみんな行き出す。 因果関係は恐らくないがトイレに9:30以降に駆け込んでいた人たちは全員不合格だった。

アキモトさんが金沢大学の試験で実際に解いた問題

筆記で何がどう出たか(科目ごと)

何がどう出たかが分かっているかどうかで、対策の効率はまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。

無料相談で試験の中身を聞く

ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。

受験にかかった費用

編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。

※「その他」の内訳: 喫茶店代・お菓子(勉強中用)

項目金額
① 教材・書籍代¥10,000
② 対策指導費¥0
③ 試験関連費¥0
④ 出願関連費¥30,000
⑤ 当日関連費¥34,000
⑥ その他¥30,000
合計¥104,000

編入したあとの生活

差分: +40単位

単位はどれくらい認定されたか

35単位編入前の取得単位
75単位認定された単位
214%認定された割合

アキモトさんが編入したあとに分かったこと

単位認定でもっとこうしておけばよかったこと

編入を決める前に不安だったこと、入学後の実際

編入後の就職活動の状況

編入学後に気づいた貴重な情報

単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。

無料相談で編入後の話を聞く

ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。

編入前の自分へ

とりあえず最初に関しては右も左も分からないと思われますが、やってるうちにそれなりにはほぼ必ず身につきます。とりあえず詰め込まななくても、着実に1日を積み重ねて行くことが大切だと実感致しました。

— アキモトさん(金沢大学 理工学域)

この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026-08-08

この合格者が使った参考書

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