金沢大学 融合学域 編入の合格体験記|T.Mさん・土木を学んだ高専生が半年で先導学類へ
結論:英語は短期集中で押し上げ、残りは小論文と面接に月単位で振った
祖父が創立した土木の会社を継ぐつもりで高専の環境都市工学科に進んだものの、身につくのが構造や工学の知見に限られ、いざ継ぐとなると力不足だと感じた方です。経営学や経済学を大学で学び直そうと決めたのは、進路調査が始まった高専4年の1月。自宅から通えること、学費が抑えられること、そして進めていた金沢市の火災シミュレーションの研究をそのまま続けられること。この3つが決め手となり、行き先は金沢大学の融合学域 先導学類になりました。
残り半年をどう割ったかがはっきり残っています。英語は無対策で395点だったところを、前日に10時間ほど詰めて505点。3月は7日間で計70時間をアプリと単語帳に投じて600点まで持ち上げ、その後は手を止めたまま4月に635点になりました。2月は志望理由書、4月は想定質問10個の回答をAIに書かせて自分で直しWordで4ページ、5月は公開されていた過去問3年分とAIの予想問題を2周。2時間かかっていた小論文が1時間を切るようになったと書かれています。
| 合格校 | 金沢大学 融合学域 先導学類 |
|---|---|
| 前籍 | 高等専門学校 |
| 前籍の学部・学科 | 環境都市工学科(土木工学科) |
| 入学年 | 2027年4月 入学 |
| 編入年次 | 3年次 |
| 受験年度 | 2027年度入学 |
この記事で分かること
- 家業を継ぐために工学から経営学へ、志望を決めるまで
- 出願した大学と結果、当日の受験者数と倍率
- 半年を月ごとに割り振った学習計画の中身
- 英語・小論文・数学で使った教材とAIの使い分け
- 試験当日の流れと、面接室で渡された1枚の設問
なぜ編入を目指したのか
私が編入を決意したのは、 編入前の学校の3年目以降 のことでした。
祖父が土木業の会社を創立されたのがきっかけで高専に入ったのですが、得られたのが構造学や工学系の知見に限られていて、いざ継いでいくとなると自分にとって力不足を感じたため、大学で経営学や経済学を学ぼうと思ったのが編入を考え始めたきっかけです。決意した瞬間は、高専の進路調査が始まった4年の1月あたりです。両親に相談した結果、やりたいことをやっていいと言われたので編入の道に進むことにしました。
志望校を選んだ決め手
•現在進めている金沢市の火災シミュレーションの研究を続けられる(高専の教授との繋がりがある) •自宅から通える中で偏差値と倍率が非常に高く国立ブランドがあり学費が安い
編入を周りに伝えた時の反応
伝えた相手: 家族・友人・大学・学校の先生 / 伝えた時期: 試験の3〜6ヶ月前
父と母はどちらも「やりたいことをやって、学費は出す」というスタンスでした(下手に子供の選択に介入して責任を取りたくないのかもしれないです笑)。父と母どちらも大学卒なので、子供にも大学に行かせたかったのかもしれません。 友人からは、伝えたときは「なんで?」とたくさん聞かれました。ただ、経営学を学びたいこと、大卒ブランドを入手したいこと、勉学の可能性を捨てたくないことを伝えたら、納得して応援してくれました。 祖父に伝えたら、納得はしてました。一般的に見て難易度の高い大学なので、心配しながらも応援してくれました。
受験した大学とその結果
この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。
| 結果 | 大学・学部 | 編入年次 | 試験区分 | 受験者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格(入学) | 金沢大学 融合学域 先導学類 | 3年次 | 一般編入 | 15 | 1.1倍 |
受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
合格までの学習計画
私が編入試験対策を始めたのは 2026年1月 、本番の試験は 2026年6月 でした。
時期別の1日の学習時間
平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。
平日
休日
1日あたりの学習時間の推移
月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。
月ごとの学習の中身
- 2026年1月
主な科目: TOEIC(私は最終635点でした) / 気持ちの状態 4/5
toeic試験前日の土曜日だけ10時間程abceedと金フレで勉強してtoeicを受けました。ノー勉で395点だったのが505点まで上がって、アプリの効率性を実感しました。ただ、その時の自身の実力(現状)も痛感しました。
- 2026年2月
主な科目: 志望理由書 / 気持ちの状態 3/5
志望理由書を500字以下で書く必要があったため、この時期に書きました。学びたいこととそのきっかけや、学んだ後の将来の展望についてaiを利用しながら書き、完成しました。
- 2026年3月
主な科目: TOEIC(私は最終635点でした) / 気持ちの状態 4/5
試験7日前である3月1日に4者面談があり、そこで進路を宣言したのですが現状はtoeic505点でまずいと思って、そこから1日あたり10時間(計70時間)は、abceedをやる→疲れたら金フレをやるのサイクルを続けてました。そして3月8日の試験で600点を取得しました。ただ、慢心して春休みであるにも関わらず旅行行ったりゲームしたりしてました。
- 2026年4月
主な科目: 面接/口頭試問 / 気持ちの状態 5/5
toeicの試験は一切してなかったのですが600→635点に。面接対策は、想定される質問10個くらいに対してそれぞれ1分程度の回答文章をaiに書かせ、添削したものをwordで用意しました。A4で4ページくらいになりました。ここでモチベーションが上がりました
- 2026年5月
主な科目: 小論文 / 気持ちの状態 5/5
小論文は常に練習してましたが、この月にメインで頑張りました。過去3年分と、それらを与えたaiが予想した問題2つの合計5つを2周しました。最初は2時間かかっていたのが1時間を切れるようになって、成長を感じました
- 2026年6月
主な科目: 面接/口頭試問, 数学 / 気持ちの状態 2/5
これまでの数学を軽く全範囲やって、aiが作った問題を調べながら解きました。面接のほうが力を入れてやってました。鏡に向かって数時間はやりました
勉強場所と環境
常に自宅でした。パソコンやタブレットと向き合って、aiやアプリを利用してました。カフェも図書館も利用してないのと、塾も通ってないので他の人を見た方が参考になります
スランプとメンタル回復
試験1週間前に高専の中間試験があり、半ば編入試験を諦めてそっちだけやっていた感じだったので6月にメンタル不調でした。直前すぎて乗り越える方法はなかったので、試験を受けるだけ受けて、落ちたら祖父の会社で働こうと思ってました(もともと編入を決意する前はそうするつもりだった)。 勉強も最低限しかやってなかったので諦めはついてましたし、諦めることでメンタルを保ってる節はありました。ただ、先生は「まぁいけるんじゃない」って感じで、楽観視してましたし、謎の自信もありました。小論文を書くことができたので、その次の面接も自信を持ってメンタル万全でいけたのかなと後から思いました。
科目ごとの対策と使った教材
科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。
TOEIC(私は最終635点でした)
2026年1月 〜 2026年4月
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ 4周
選んだ基準: 単語帳が欲しくて、最も役立つと名高い本だったから。
4回周回とありますが、「superviser」以降の730点以上の方向けの単語はあまり覚えようとせず1周だけ流し見してましたので、730点以下の単語(全体の半分くらい)を4周しました(恐らく英→日の翻訳で正答率は9割)。それと、toeicではマークシート式で日本語が出てこないので、日→英の翻訳は必要ないと思い一切しませんでした。 それと、4年の1月(試験半年前)から編入を決心した(これは多分遅めである)のである程度割り切って問題集で出たわからない単語を適宜検索して覚えてました。もしかしたら金フレの後半のページにある単語もいくつか覚えてたりするかもしれません。
abceed 1周
選んだ基準: 過去問や単語帳、傾向問題(予想問題)など幅広い機能を有している点
月額約3000円のアプリなので2月〜4月までの2ヶ月間だけ利用してました。ひたすらリスニングとpart5の品詞問題などを重点的に回してました。平日は気が向いたら授業中や家にいる時に金フレを永遠と反復して、休日にこのアプリを一日5時間程利用してました。リスニングのポイントは、毎日登下校時間に電車内でyoutubeの英会話音声(toeic対策の)を10分書くことです。だんだん聞き取れるようになります。リーディングのポイントは、間違えた問題の解いた時間の3倍くらい解説を見る時間に当てることです。だんだんと間違える問題の傾向が掴めていきます。
小論文
2026年4月 〜 2026年5月
小論文 書き方と考え方(著者:大堀精一) 2周
選んだ基準: 文字だけの本の中で読みやすそうだったのと、高校生などに小論文対策のスピーチをたくさんこなしている経験者である点と、読者目線になってくれている本だったから
おすすめは、 1週目:まずは他者が書いている、素材(題材)に対する小論文の実例を見て、書き方を理解する(4段落構成で、各段落に書く内容を把握する)。 2週目:とりあえず実例(素材A〜E)のそれぞれを読んで、著者が作ったそれぞれの設問に答える これがこの本の一番いい使い方だと思います。私自身は、あまりというか全く本を読まないのもあって素材Aから順番に追って理解できるまで何度も反復して読んでました(結局1周してちょろっと見返しただけ)。
金沢大学がwebに掲載している過去問3年分 2周
選んだ基準: 実用的だった
実践を意識して、wordで原稿用紙を作成して、過去問の問いに1時間内かつ850字以下(750字以上を目標)で小論文を書いてました。先生を1人捕まえて、見てもらって添削して貰ってましたが非常に効率的でしたし、テンプレみたいな書き方ができ、本番で「足りなくなりがちな時間」を確保できた点で役に立ったと思います。aiに添削して貰うのも良いと思いますが、aiに書かせたものを5割以上パクるのは良くない気がします。バレます。
数学
2026年5月 〜 2026年6月
高専の教科書全て 1周
選んだ基準: 無料
基礎だけ全て復習しました。例えば、因数定理、三角関数、偶関数と奇関数、微分積分、定義域と値域、極限、マクローリン展開とテイラー展開、行列、固有値などの意味とやり方を理解しました。1週間程度で軽く(1日30分程)流し見しただけです
大学編入数学徹底解説(本) 1周
選んだ基準: 定番だったから
とにかくわからないところを探す使い方でした。これも高専の教科書と同時に1週間だけ使ってました(一日30分程)。見やすかったです
gemini 1周
選んだ基準: 無料
傾向を調べさせて、30問ほど問題を作らせて解きました。これが一番役に立つと思います。
過去問対策(入手・分析・周回)
toeicはabceedでやったので置いといて、 小論文は金沢大学公式ウェブサイトに3年分掲載されていたので実際に書いてみて、自分とaiと高専の先生1人の手を借りて文章の違和感と内容の分析をし、3年分は2周しました。分析について、2段落目の「問題の本質」と3段落目の「融合の視点における解決策」が繋がっているかを重点的にやりました。また、解決策については、抽象的過ぎたり新規性が無かったり支離滅裂であったりしてないかに焦点を当てました。 数学はgeminiに傾向問題を作らせて解いてました。(面接に数学が含まれていたのでしょぼい問題だと思い、傾向問題は30問を2日くらいで済ませて基礎の全面的復習を2週間ほどしてました)
振り返ってみて、これもやっておけばよかった
試験の半年前に編入を決めたが、直前すぎてtoeicが635点しか取れなかった。1年前から決めていたら750点くらい取れて安心できたと思う。数学は得意だったのが幸いだった
AIの活用方法
geminiのみ利用しました。 小論文対策における用途は、段落構成の解説、予想問題作成、回答例の作成、添削です。 数学対策における用途は一つ前のセッションで答えた通り、予想問題30問とその回答を作らせただけです。
英語のスコアをどう上げたか
受験で利用した英語試験は TOEIC L&R です。以下、それぞれのスコア推移です。
TOEIC L&Rのスコア推移
点をタップすると受験時期とスコアが表示されます。
受験時期の一覧を開く
2026年01月 505点 → 2026年03月 600点 → 2026年04月 635点(提出)
試験当日はどうだったか
当日の時間の流れと、会場で感じたことです。
金沢大学 融合学域 先導学類
| 当日の受験者数 | 出願15名中15名 |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 9:00:集合 10:00〜11:00:小論文 12:30〜2:30?:面接(呼ばれて、20分くらいで終わって、順次退出して、帰っても良い) |
| 当日の気づき | 車の送迎は控えるべき。バスの案内が受験表の横にQRコードであるのでそれに従ったりgooglemapで検索して行ったらいい。また、前日に下見する時間があるならした方がいい(私はしなかった)。あと、受験表はA4でコピーするが、切り取り線っぽいやつで切り取らないほうがいい。私は切り取ってしまった(合否に関係はなさそうだけど試験官の指示を待とう) |
T.Mさんが金沢大学の試験で実際に解いた問題
志望理由書でどのような内容を書いたか
筆記で何がどう出たか(科目ごと)
何がどう出たかが分かっているかどうかで、対策の効率はまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
受験にかかった費用
編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ① 教材・書籍代 | ¥6,000 |
| ② 対策指導費 | ¥0 |
| ③ 試験関連費 | ¥24,000 |
| ④ 出願関連費 | ¥31,000 |
| ⑤ 当日関連費 | ¥2,000 |
| 合計 | ¥63,000 |
編入したあとの生活
T.Mさんが編入したあとに分かったこと
単位認定でもっとこうしておけばよかったこと
編入を決める前に不安だったこと、入学後の実際
編入後の就職活動の状況
編入学後に気づいた貴重な情報
単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。
編入前の自分へ
基礎がとても大事です。
新聞を読んで社会が抱えている課題を調べましょう。
英語の勉強は成長を感じながらやろう!(モチベ維持大事)
— T.Mさん(金沢大学 融合学域)
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026-08-08
この合格者が使った参考書
本文に出てきた教材のうち、編入総研にレビューがあるものです。各カードをタップすると、中身・使いどころ・つまずきやすい箇所をまとめた記事に移動します。

