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大正大学心理社会学部

大正大学心理社会学部の編入は人間学部・臨床心理学部へ

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-11‌‌​​​‌​‌‌​​​​​‌‌‌​‌​‌‌‌‌​​​‌‌‌‌‌

先に事実をお伝えします。大正大学の心理社会学部は、いまはありません。大学は2024年4月に学部学科を改組し、心理社会学部が担っていた2つの学科は、人間科学科が「人間学部」へ、臨床心理学科が「臨床心理学部」へ移りました。したがって「心理社会学部の編入」を調べている方が実際に出願することになるのは、人間学部 人間科学科臨床心理学部 臨床心理学科です。以下はすべて現在の学部名で書いています。

2027年度(2027年4月入学)の3年次編入学試験は、日程が前年より1か月以上前倒しになりました。編入学試験Ⅰの出願は2026年9月25日(金)〜10月2日(金)必着(Web登録の〆切は10月1日(木)16時)、試験日は2026年10月17日(土)です。前年度は11月4日〜13日の出願・11月22日の試験でしたので、去年の日程を頭に入れたままだとⅠ期に出願できません。募集人員は人間科学科2名・臨床心理学科2名、試験は小論文・英語・面接の3つです。

そしてもう一つ、志望校を決める前に見ておくべき数字があります。大正大学は編入学試験だけの志願者数・受験者数・合格者数を学科単位で5年分公表しており、この2学科は直近4年間(2023〜2026年度)で、受験した27名のうち合格したのが4名でした。合格者が0名だった年が、人間科学科に2回、臨床心理学科に2回あります。「募集2名だから2名は通る」という試験ではありません。この記事では大学公式の一次資料だけを使って、改組の中身・2027年度の要項・実績・準備の順に整理します。

10月2日Ⅰ期の出願締切(必着)
各2名人間科学科/臨床心理学科
300点小論文・英語・面接 各100点
3年次のみ2年次編入の募集はなし

この記事で分かること

  • 心理社会学部が2024年4月の改組で人間学部・臨床心理学部になったこと。編入の募集単位としては2026年度から新学部名になっていること
  • 2027年度の日程が前年より1か月以上早いこと。Ⅰ期の出願は2026年9月25日〜10月2日必着
  • 大学サイトに「2027年度」と書かれた要項PDFの実体が2026年度版であること(2026年8月11日時点)
  • 「62単位以上」がかかるのは出願資格8区分のうち1つだけであること
  • 2027年度から社会人区分があり、そちらは英語が課されないこと。ただし卒業見込みでは出願できないこと
  • 2学科の志願者数・合格者数の5年分と、そこから読めること/読めないこと
  • 臨床心理学科は公認心理師の受験資格に「原則として2年を超える在籍が必要」と大学が明記していること

この学部名での募集はありませんが、改組後の学部で編入試験が実施されています。出願できるかどうかは、在籍区分と英語資格の条件を突き合わせると分かります。

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心理社会学部は2024年4月に改組された

大正大学が公表している改組の資料には、こう書かれています。「大正大学では、2024年4月に学部学科を改組し、6学部11学科の教育組織に再編成します」。同じ資料の「改組前の学部学科/改組後の学部学科」の対照図で、心理社会学部(人間科学科・臨床心理学科)が、人間学部(人間科学科・社会福祉学科)と臨床心理学部(臨床心理学科)に分かれたことが示されています。大学のニュースにも「2024年4月の学部学科改組により臨床心理学部が誕生した」と記載があります。

改組前(〜2023年度)改組後(2024年4月〜)
心理社会学部 人間科学科人間学部 人間科学科
心理社会学部 臨床心理学科臨床心理学部 臨床心理学科
社会共生学部 社会福祉学科人間学部 社会福祉学科

現在の大正大学は仏教学部・文学部・人間学部・臨床心理学部・表現学部・地域創生学部・情報科学部で構成されています。2027年度の編入学試験 募集人員の表にも、心理社会学部という学部は載っていません。

編入を受ける側から見ると、切り替わりの時期がずれています。大学が公表している入試結果の表を年度順に見ると、編入学試験の募集単位は2025年度までが「心理社会学部 人間科学科/臨床心理学科」、2026年度からが「人間学部 人間科学科」「臨床心理学部 臨床心理学科」です。3年次への編入なので、学部入試(1年次)より新学部名への切り替わりが遅れています。

したがって2027年度に出願する方は、人間学部・臨床心理学部の学生として入学します。古い記事や資料で「心理社会学部」と書かれていても、それは2025年度以前の話です。

2027年度の要項の要点

項目内容
入学年次3年次のみ。大学の編入学ページの見出しが「編入学を希望される方(3年次編入のみ)」で、要項の表題も「3年次編入学」です
募集単位人間学部 人間科学科臨床心理学部 臨床心理学科。どちらもコース区分はありません
募集人員各学科2名。大学全体の編入募集は45名で、うち33名は仏教学部です
選抜区分一般社会人の2つ。日程は共通で、試験科目だけが違います
試験科目(一般)小論文(60分・学科別)/英語(60分)/面接(15分程度・学科別)
試験科目(社会人)小論文(60分)/面接(15分程度)。英語はありません
配点各100点・合計300点(2026年度募集要項)。2027年度の配点はまだ公表されていません
Ⅰ期 出願期間2026年9月25日(金)〜10月2日(金)【必着】。Web登録の〆切は10月1日(木)16時で、郵送必着日より1日早い点に注意
Ⅰ期 試験日・発表試験 2026年10月17日(土)/合格発表 2026年11月2日(月)/入学手続締切 2026年11月11日(水)消印有効
Ⅱ期 出願期間2027年1月6日(水)〜1月20日(水)【必着】(Web〆切 1月19日(火)16時)
Ⅱ期 試験日・発表試験 2027年2月2日(火)/合格発表 2027年2月10日(水)/入学手続締切 2027年2月17日(水)消印有効
必要単位62単位以上が要るのは「日本の4年制大学に2年以上在籍」で出願する区分だけ。短大・高専・専門学校の卒業(見込み)で出願する方にはかかりません
英語の外部スコア提出要件はありません。TOEIC・英検等による免除や加点の制度も設けられていません
出願方法ネット出願。登録・検定料納入のうえ、市販の角2封筒に宛名ラベルを貼り「簡易書留」「速達」で郵送して完了します
入学検定料30,000円(2026年度要項。クレジットカード/コンビニ/ペイジー対応ATM)
試験会場巣鴨校舎(東京都豊島区西巣鴨3-20-1)。大正大学はキャンパスが1つで、4年間一貫教育です
学費(年間)1,420,000円(2026年度・編入学者。人間科学科・臨床心理学科とも同額。入学金20万円は初年次のみ)

出典: 大正大学「編入学試験」ページおよび「2027年度 編入学試験 募集人員」(2026年8月11日閲覧)、配点・検定料・出願実務は「2026年度 学生募集要項 3年次編入学」、学費は大学公式サイトの学費一覧。年度によって変わります。出願前に必ず大学公式サイトの最新情報で確認してください。

日程は1か月以上前倒しになった

2027年度でいちばん危険なのは、去年の日程で構えてしまうことです。前年度との差は次のとおりです。

2026年度(前年)2027年度(今回)
Ⅰ期 出願2025年11月4日〜11月13日2026年9月25日〜10月2日
Ⅰ期 試験日2025年11月22日(土)2026年10月17日(土)
Ⅱ期 出願2026年1月7日〜1月23日2027年1月6日〜1月20日
Ⅱ期 試験日2026年2月2日(月)2027年2月2日(火)

Ⅰ期がまるごと1か月以上前へ動いています。一方でⅡ期の試験日は「2月2日」で前年と数字がそろっているため、Ⅱ期だけを見て「日程は変わっていない」と判断すると、Ⅰ期を丸ごと逃します。年が2026年か2027年かを必ず確かめてください。

もうひとつの落とし穴。大学の編入学ページには「2027年度入試 学生募集要項 3年次編入学(PDF)」というリンクがありますが、2026年8月11日の時点で、リンク先のPDFの表紙は「2026年度」のままです。ファイルの更新日も2025年8月20日で、中の日程も2025年11月22日/2026年2月2日=前年度のものでした。

つまり2027年度の日程・出願資格・試験科目は、PDFではなく編入学ページの本文に書かれているものが最新です。PDFを開いたら、まず表紙の年度を確認してください。この記事で「2026年度要項では」と断ってある項目(配点・検定料・出願実務)は、その時点で最新のPDFに載っていた内容です。

出願資格は8区分。「62単位」は全員の条件ではない

一般区分の出願資格は「下記の条件のいずれかを満たす者」という書き方で、8つの区分が並列に並んでいます。すべてを満たす必要はありません。

  1. 日本の4年制大学を卒業した者
  2. 日本の4年制大学に2年以上在籍(休学期間除く)し、62単位以上を取得した者、又は2027年3月取得見込みの者
  3. 日本の短期大学、高等専門学校を卒業した者
  4. 日本の専修学校の専門課程(修業年限2年以上、総授業時数1,700時間以上又は62単位以上)を修了した者
  5. 修業年限2年以上その他の文部科学大臣が定める基準を満たす高等学校専攻科修了者
  6. 大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を取得した者、又は取得見込みの者
  7. 旧制の専門学校、高等学校高等科、大学予科等の課程を卒業又は修了した者
  8. 外国において学校教育における14年以上の課程を修了した者

「62単位以上」という条件がかかるのは2番だけです。いま4年制大学に在籍していて、卒業を待たずに編入したい方のための区分だからです。短大生・高専生・専門学校生の方に、この62単位はかかりません。自分がどの区分で出願するのかを先に決めてしまうと、そのあとの準備がぶれません。

数字にも注意してください。編入学でよく見る「60単位」ではなく、大正大学は62単位です。他大学の要項の数字をそのまま当てはめないでください。また心理学系の学部に多い「心理学の既修得単位」のような専門要件は、大正大学の出願資格には含まれていません。心理学を学んでいない学部・学科からでも、上記のいずれかを満たせば出願できます。

見込みで出願できるかは、選抜区分で変わります。

  • 一般区分…「上記資格(1〜5、8)については、2027年3月卒業(修了)見込者を含む」。在学中でも出願できます
  • 社会人区分…「上記資格(2〜7)については、卒業(修了)見込者は不可」。卒業済みの方だけが使える区分です

社会人区分は英語が課されない

2027年度の編入学試験には、一般とは別に社会人の区分が置かれています。条件は2027年4月1日時点で満23歳以上であることに加えて、学歴の要件を満たすことです。心理系の学部は社会人の学び直しの受け皿になりやすいので、ここは確認しておく価値があります。

時間試験科目(一般)試験科目(社会人)
60分小論文小論文
60分英語課されません
15分程度面接面接

社会人区分では英語の筆記が丸ごとありません。準備の重心が小論文と面接に寄るということです。ただし前述のとおり社会人区分は卒業見込みでの出願ができませんので、いま大学や短大に在籍している方は年齢を満たしていても一般区分になります。どちらの区分で出願するかで対策の中身が変わりますので、ここは出願前に必ず自分で確定させてください。

2学科は出願時に決めて、あとから変えられない

大正大学の編入は学科まで指定して出願します。そして2026年度の募集要項には「出願書類提出後の志望(学部・学科・コース)変更は一切認めません」と明記されています。人間科学科と臨床心理学科を学内で併願することはできません。小論文も面接も「学科別」ですから、志望をどちらに置くかがそのまま対策の中身になります。

2つの学科は「心理」という言葉で括られがちですが、大学の説明を読むと学びの設計がはっきり違います。

人間学部 人間科学科臨床心理学部 臨床心理学科
学びの範囲心理学・社会学・身体科学を横断的に学び、生活や生命、人生を意味する「Life」を複眼的に理解するカウンセリングや心理療法といった実践的な対人援助に特化した学問分野を学ぶ
カリキュラムの柱人間発達プログラム(心理学系・身体科学系)と現代社会生活プログラム(社会学系)の2本立て1年次に心理学の基礎、2年次に専門的な臨床心理学と実験・演習、3年次に専門ゼミと実習、4年次に卒業論文
実習2年次「心理基礎実習」で現場の実情を把握、3年次「心理実習」で医療機関や福祉施設
その学科だけの資格認定心理士・社会調査士
共通して取得できる資格学芸員/司書/司書教諭/日本語教員(養成課程)。なお大学は日本語教員について「『登録日本語教員』(国家資格)ではありません」と注記しています
取得できる教員免許この2学科では教員免許の課程は設けられていません

出典: 大正大学の学科紹介ページおよび「資格課程・教職課程」一覧。これは学科としての案内であって、編入生が在学2年間で取り切れるかは別問題です。資格の取得を目的に志望校を決める場合は、出願前に大学へ直接確認してください。

臨床心理学科を志望する方は、ここを先に読んでください。募集要項の注記には、次のように書かれています。

「臨床心理学科について、公認心理師受験の要件を満たすためには、在学期間中に省令で定められている科目の単位をすべて取得する必要があります。本学の学部における公認心理師科目は、4年間での履修を前提としてカリキュラムが考えられており、編入学での入学者は、公認心理師受験資格取得に必要な単位をすべて取得するには、原則として2年を超える在籍が必要となります

さらに大学の入試Q&Aには「公認心理師受験資格を得るには、大学院進学が必須です」とあります。公認心理師を目標に3年次編入するなら、2年で卒業する前提は成り立たないということです。時間と学費の見通しに直結しますので、出願前に大学へ履修の見込みを確認することを強くおすすめします。

大学は学科別の実績を5年分出している

大正大学は「過去の入試結果」のページで、編入学試験だけを取り出した表を公表しています。学部入試とは別の表で、募集人員の合計が45名と編入の募集人員に一致します。列は志願者数・受験者数・合格者数です。大学の入試Q&Aも「編入試験の難易度を教えてください」という質問に「過去の入試結果をご参照ください」と答えており、大学自身がここを難易度の根拠として案内しています。

2学科の5年分を、編入学試験Ⅰ・Ⅱを合算してまとめると次のとおりです。

年度学科志願者受験者合格者
2022人間科学科654
臨床心理学科987
2023人間科学科220
臨床心理学科651
2024人間科学科220
臨床心理学科440
2025人間科学科221
臨床心理学科980
2026人間科学科211
臨床心理学科331
5年計人間科学科14126
臨床心理学科31289

出典: 大正大学「過去の入試結果」2022〜2026年度の各ページ。編入学試験Ⅰ・Ⅱが別表になっている年度(2025・2026年度)は合算しています。年度は入学年度で、2026年度は2025年11月と2026年2月に実施された試験の結果です。2025年度以前は「心理社会学部」、2026年度は「人間学部」「臨床心理学部」として集計されていますが、学科は同じです。

合格者数だけを年度順に並べると、2022年度で何かが変わったことがはっきりします。

2022年度
11名
2023年度
1名
2024年度
0名
2025年度
1名
2026年度
2名

人間科学科と臨床心理学科を合わせた合格者数(編入学試験Ⅰ・Ⅱの合算)。同じ5年間の受験者数は13名・7名・6名・10名・4名でした。

この数字から言えることと、言えないこと。

  • 2023年度以降、合格者が極端に少ない状態が続いています。2022年度は受験13名に対して合格11名でしたが、2023〜2026年度の4年間は受験27名に対して合格4名です。募集人員は各学科2名のままですが、実際には0名や1名で締める年のほうが多いということになります
  • 志願者が少ない年でも通るわけではありません。2025年度の臨床心理学科は受験8名で合格0名、2024年度は人間科学科・臨床心理学科ともに合格0名でした。「受ければ入れる」という発想は、この2学科では成り立ちません
  • 倍率を難易度の目安にはできません。母数が学科あたり年間1〜9名しかなく、1人の増減で数値が大きく動きます。合格者0名の年が両学科にあるため、この記事では倍率という形の指標を出していません。参考までに、大学が2022年度の表にだけ載せている倍率は受験者数÷合格者数で計算されています(人間科学科1.3・臨床心理学科1.1)
  • 「なぜ絞られているのか」は公表されていません。大学は理由を説明していないため、ここで推測は書きません。読み取れる事実は「合格基準に達しなければ定員を下回る」と大学自身が募集人員のページに明記していること、そして実際に0名の年があることです

試験科目ごとに何を準備するか

大学は編入学試験の過去問題集をPDFで公開していますが、閲覧にはマイページ「ココカラプラス」への登録が必要なパスワードがかかっています。大学の入試Q&Aも「過去問題を送ってほしいです」という質問に、ココカラの編入学試験ページかココカラプラスからダウンロードするよう案内しています。出願を考えているなら、まずここに登録して現物を取るのが最短です。公開されているのは2023年度から2027年度までの5年分です。

著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。以下は要項に書かれた形式と、大学が公表している学科の教育内容から言えることに限っています。

小論文(60分・学科別)

60分という時間は、編入の小論文としては短い部類です。構成を練りながら書く余裕は多くありません。書き出す前に骨組みを決めきる訓練が要ります。「学科別」に出題されますから、志望する学科が何を学問の中心に置いているかを押さえたうえで書くことになります。

  • 人間科学科…心理学・社会学・身体科学を横断的に学び、「生活や生命、人生を意味する『Life』について、複眼的に考えて理解する力を身につけます」と大学は説明しています。単一の理論で割り切る答案より、複数の見方を並べて比較したうえで自分の立場を出す答案のほうが、学科の掲げる目標には合います。認定心理士と社会調査士に対応していることからも、データや調査を根拠に語る姿勢が求められる学科だと読めます
  • 臨床心理学科…「傾聴やコミュニケーション能力を高めながら、『合理的思考』と『共感的態度』をバランスよく機能させる力」を養成すると説明されています。この2つの言葉は、そのまま答案に求められる性質だと考えてよいでしょう。対人援助の話題で、感情だけに寄っても、理屈だけで切り捨ててもいけない、という設計です

どちらの学科でも、知識量を並べる答案ではなく、与えられた材料から自分で問いを立てて筋を通す答案が求められていると考えるのが自然です。60分で書き切る形式に体を慣らしておいてください。

英語(60分)

英語は学科別ではなく、編入学試験を受ける全学科に共通の1科目です。要項の試験科目表では、小論文と面接にだけ「(学科・コース別)」の但し書きが付き、英語には付いていません。「心理系だから心理学の英文が出る」といった学科ごとの違いは、大学の資料からは確認できません。

配点は2026年度要項で100点、全体の3分の1です。外部スコアによる免除や加点の制度はありませんので、当日の1回で取り切る前提になります。逆に言えば、TOEICのスコアを持っていなくても不利にはなりません。スコア対策に時間を割くより、60分で読み切る訓練に振ったほうが直接効きます。

面接(15分程度・学科別)

15分程度と短く、出願時に提出した志望理由書と履歴書が土台になります。どちらも本学所定の様式で、Wordファイルが大学サイトから配布されています。書いた内容と面接で話す内容がずれないことが最低条件です。

この2学科では、「なぜ心理学か」ではなく「なぜこの学科か」まで答えられる状態が要ります。人間科学科は心理・社会・身体を横断する学科、臨床心理学科は対人援助に特化した学科です。臨床心理学科を志望するなら、公認心理師の要件について大学が出している注記(2年を超える在籍が必要・大学院進学が必須)を理解したうえで、自分の進路をどう設計しているかを説明できるようにしておいてください。そこを分からずに志望していると受け取られるのは、この学科ではとくに不利です。

出願の実務でつまずきやすいところ

Web登録の締切が、郵送必着日より1日早い。Ⅰ期はWeb登録が2026年10月1日(木)16時、郵送が10月2日(金)必着です。最終日に登録から始めることはできません。

  • ネット出願で完結しません。登録と検定料の納入をしたあと、市販の角2封筒に志願票と一緒に印刷される宛名ラベルを貼り、書類一式を「簡易書留」「速達」で郵送して初めて出願完了です
  • 証明書は「厳封」かつ「出願時点6か月以内に作成されたもの」。出身校に依頼する時間を逆算してください。出願資格2で出願する方は、取得単位数と在学期間が明記された成績証明書が必要です。履修中の科目がある場合はその旨が記載された書類も添えます
  • 志望理由書と履歴書は本学所定の様式。大学サイトからWordファイルをダウンロードして作成します。手書きの場合は黒のボールペンか万年筆で、消えるゲルインキボールペンは不可です
  • 受験票は郵送されません。マイページで公開されるオンライン受験票を、A4で自分で印刷して持参します(受験票A・Bの2枚。両面印刷は不可)
  • 合格発表もオンラインのみ。マイページの「合否の照会」で確認し、合格通知書もそこからダウンロードします。学内掲示はなく、電話等による合否の問い合わせには一切応じないと要項に明記されています。確認期間は合格発表日の14時から10日間です
  • 受験上の配慮が必要な方は、出願期間開始の1か月前までにアドミッションセンターへ相談することとされています。Ⅰ期で出願する場合、9月25日の1か月前ですから8月下旬が目安です

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。改組の前後で科目が変わっている場合もあります。

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併願をどう考えるか

大正大学の中で複数の学科を受けることはできません。「出願書類提出後の志望(学部・学科・コース)変更は一切認めません」とあり、学科は出願の時点で1つに確定します。人間科学科と臨床心理学科で迷っている方は、出願の前に決着させる必要があります。

一方で編入学試験Ⅰと編入学試験Ⅱの2回のチャンスがあります。Ⅰ期の合格発表は2026年11月2日、Ⅱ期の出願は2027年1月6日からですから、Ⅰ期の結果を見てからⅡ期に出願できます。ただし2025年度・2026年度の実績を見ると、Ⅱ期の合格者は2学科合わせて2年で1名でした。Ⅱ期を保険と考えるのではなく、Ⅰ期を本命に置くのが現実的です。

もう一つ、入学後のことも判断材料になります。大学の入試Q&Aには、編入学で入学した場合の協定留学について「開始までに1年以上本学に在籍している必要」があり、留学すると「卒業時期が最短でも1年間は延長となることが想定されます」と書かれています。また編入学前の大学等のGPAは引き継げません。臨床心理学科の公認心理師要件と合わせて、「2年で卒業する」前提が崩れる条件がいくつもあることは、あらかじめ織り込んでおいてください。

今からの進め方

  • いま(8月中)

    人間科学科か臨床心理学科かを1つに決める。あとから変更できないため、ここが最初の関門です。

    • 臨床心理学科を考えているなら、公認心理師の要件(2年を超える在籍・大学院進学が必須)を先に確認し、大学へ履修の見込みを問い合わせる
    • マイページ「ココカラプラス」に登録し、編入学試験の過去問題集を入手する
    • 出願資格の8区分のうち自分がどれに当たるかを確定させる(62単位が要る区分かどうか/社会人区分が使えるか)
    • 受験上の配慮が必要な方は8月下旬までにアドミッションセンターへ相談
  • 8月下旬〜9月中旬

    書類を先に固める。証明書は出身校の発行に時間がかかります。

    • 出身校へ成績証明書・卒業(見込)証明書を依頼する(厳封・6か月以内)
    • 本学所定の志望理由書と履歴書を作成する。面接はこの2枚が土台になります
    • 小論文を60分で書き切る練習を始める。骨組みを先に決める型を作る
  • 9月25日〜10月2日

    Ⅰ期の出願。Web登録は10月1日16時まで、郵送は10月2日必着。

    • ネット出願で登録 → 検定料30,000円を納入 → 角2封筒に宛名ラベルを貼り簡易書留・速達で郵送
  • 10月上旬〜10月17日

    3科目の総仕上げ。配点は各100点で並びます。英語だけ、小論文だけに寄せないでください。

    • オンライン受験票をマイページから印刷(A4・受験票A/Bの2枚・両面印刷不可)
    • 会場は巣鴨校舎。昼食は各自で用意(2026年度要項では学内販売なし)
  • 11月2日〜

    合格発表はマイページで。確認期間は14時から10日間。手続締切は11月11日消印有効です。

    • 結果によってはⅡ期(出願2027年1月6日〜1月20日/試験2月2日)に切り替える

よくある質問

大正大学の心理社会学部は、まだありますか。

ありません。大正大学は2024年4月に学部学科を改組し、6学部11学科の教育組織に再編成しました。心理社会学部にあった人間科学科は人間学部へ、臨床心理学科は臨床心理学部へ移っています。大学が公表している改組の資料に「改組前の学部学科/改組後の学部学科」の対照が示されており、大学のニュースにも「2024年4月の学部学科改組により臨床心理学部が誕生した」と記載があります。2027年度の編入学試験 募集人員の表にも心理社会学部という学部名はありません。なお編入学試験の募集単位としては、大学が公表している入試結果の表で2025年度までが心理社会学部、2026年度からが人間学部・臨床心理学部となっています。3年次への編入なので、学部入試より切り替わりが遅れています。

2027年度の出願はいつまでですか。日程は前年から変わりましたか。

大きく変わりました。2027年度(2027年4月入学)の編入学試験Ⅰは、出願が2026年9月25日(金)〜10月2日(金)必着、試験日が2026年10月17日(土)です。前年度の2026年度は出願が2025年11月4日〜13日、試験日が2025年11月22日でしたので、1か月以上前倒しになっています。編入学試験Ⅱは出願が2027年1月6日〜1月20日必着、試験日が2027年2月2日(火)です。Ⅱ期の試験日は前年も2月2日でしたが年が違いますので、Ⅱ期だけを見て日程が変わっていないと判断しないでください。なおネット出願のWeb登録の締切は郵送の必着日より1日早く、Ⅰ期は2026年10月1日(木)16時です。

試験科目と配点を教えてください。

一般区分は小論文(60分・学科別)、英語(60分)、面接(15分程度・学科別)の3つです。2026年度の募集要項では各100点、合計300点満点と定められていました。2027年度の配点は公表されていません。社会人区分は小論文と面接だけで、英語は課されません。注意したいのは、学科別に出題されるのは小論文と面接であって、英語は編入学試験を受ける全学科に共通の1科目だという点です。心理系の学科だから心理学の英文が出る、といった記載は大学の資料にはありません。また英語の外部スコアによる免除や加点の制度もないため、当日の1回で得点する前提になります。

出願には62単位や心理学の既修得単位が必要ですか。

心理学の既修得単位は必要ありません。大正大学の出願資格に、心理学の科目を学んでいることを求める条件は含まれていません。62単位についても全員に必要なわけではなく、出願資格は8つの区分が並列に並んでいて、いずれか1つを満たせば出願できます。62単位以上という条件がかかるのは「日本の4年制大学に2年以上在籍(休学期間除く)し、62単位以上を取得した者、又は2027年3月取得見込みの者」という区分だけです。短期大学・高等専門学校を卒業(見込み)の方、専修学校の専門課程を修了した方、大学を卒業した方には、この単位数の条件はかかりません。編入学でよく見る「60単位」ではなく62単位である点にも注意してください。

臨床心理学科に編入して、2年間で公認心理師の受験資格科目を取れますか。

大学は取れない前提で案内しています。募集要項の注記に「本学の学部における公認心理師科目は、4年間での履修を前提としてカリキュラムが考えられており、編入学での入学者は、公認心理師受験資格取得に必要な単位をすべて取得するには、原則として2年を超える在籍が必要となります」と明記されています。さらに入試Q&Aには「公認心理師受験資格を得るには、大学院進学が必須です」とあります。つまり公認心理師を目標に3年次編入する場合、学部を2年で卒業する前提は成り立たず、その後に大学院進学も必要になります。時間と学費の見通しに直結しますので、出願前に大学へ履修の見込みを確認してください。

倍率はどれくらいですか。募集2名なら2名は合格しますか。

合格者が0名の年があります。大正大学は編入学試験だけの志願者数・受験者数・合格者数を学科単位で公表しており、人間科学科と臨床心理学科を編入学試験Ⅰ・Ⅱ合算で見ると、2023〜2026年度の4年間で受験27名に対して合格4名でした。人間科学科は2023年度と2024年度が合格0名、臨床心理学科は2024年度と2025年度が合格0名です。2025年度の臨床心理学科は受験8名で合格0名でした。募集人員は各2名ですが、大学は募集人員のページに「合格基準点に達しない場合は、定員を下回ることがあります」と明記しており、実際に下回っています。なおこの記事では倍率という形の指標を出していません。母数が学科あたり年間1〜9名と小さく、合格者0名の年もあるため、倍率が難易度の目安にならないからです。

人間科学科と臨床心理学科を両方受けられますか。

受けられません。2026年度の募集要項に「出願書類提出後の志望(学部・学科・コース)変更は一切認めません」と明記されており、学科は出願の時点で1つに確定します。学内で複数の学科を併願することもできません。小論文と面接は学科別に実施されるため、どちらを志望するかがそのまま対策の中身になります。2つの学科は、人間科学科が心理学・社会学・身体科学を横断的に学ぶ学科、臨床心理学科がカウンセリングや心理療法といった対人援助に特化した学科という違いがあります。取得できる資格も異なり、認定心理士と社会調査士に対応しているのは人間科学科だけです。ただし編入学試験Ⅰと編入学試験Ⅱの2回の機会はあり、Ⅰ期の合格発表後にⅡ期へ出願することは可能です。

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監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。オンライン編入学院は、大学編入に特化した完全オンラインの予備校です。志望校ごとの試験科目に合わせて、小論文の添削と面接の対策を個別に進めます。学科を1つに絞って出願する大学では、志望の決め方そのものが合否を左右します。無料相談では、いまの在籍状況と出願資格の区分を整理したうえで、出願までの進め方をご提案しています。

本記事は大正大学が公表している編入学試験ページ・募集人員表・過去の入試結果・募集要項・学科紹介にもとづいて作成しています(2026年8月11日時点)。出願にあたっては必ず大学公式サイトの最新情報をご確認ください。

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