大正大学文学部の編入試験|2027年度は10月2日が出願締切
大正大学文学部の3年次編入学試験は、2027年度(2027年4月入学)から日程が1か月以上前倒しになりました。第1回にあたる編入学試験Ⅰの出願受付は2026年9月25日(金)〜10月2日(金)必着、試験日は2026年10月17日(土)です。前年度は11月4日〜13日の出願・11月22日の試験でしたので、去年の感覚で「まだ11月まで時間がある」と構えていると、Ⅰ期に出願できません。
試験は小論文(60分)・英語(60分)・面接(15分程度)の3つで、2026年度の募集要項では各100点・合計300点満点と定められています。このうち小論文と面接は「学科・コース別」、英語だけが全学共通です。募集人員は日本文学科2名/人文学科2名/歴史学科2名の計6名。出願書類は志望理由書と履歴書が本学所定の様式で、提出後の学科・コース変更は一切認められません。
そして大正大学は、編入学試験だけの志願者数・受験者数・合格者数を、学科とコースの単位で5年分公表しています。大学の入試Q&Aも「編入試験の難易度を教えてください」という質問に「過去の入試結果をご参照ください」と答えています。この記事では、大学公式の編入学ページ・2027年度の募集人員表・過去5年分の入試結果にもとづいて、募集単位・日程・出願資格・試験科目・実績を整理します。
この記事で分かること
- 2027年度の日程が前年より1か月以上早いこと。Ⅰ期の出願は2026年9月25日〜10月2日必着
- 募集は3年次だけで、2年次編入の枠は無いこと
- 「62単位以上」がかかるのは出願資格8区分のうち1つだけであること
- 2027年度から社会人区分があり、そちらは英語が課されないこと。ただし卒業見込みでは出願できないこと
- 大学が学科・コース別の志願者数と合格者数を5年分公表していること
- 取得できる教員免許が学科・コースで完全に割れること(書道の免許が取れるのは日本文学科だけ)
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
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2027年度の要項の要点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入学年次 | 3年次のみ。大学の編入学ページの見出しが「編入学を希望される方(3年次編入のみ)」で、要項の表題も「3年次編入学」です |
| 募集単位 | 日本文学科/人文学科/歴史学科の3学科。人文学科は哲学・宗教文化/国際文化、歴史学科は日本史/東洋史/文化財・考古学のコースまで選んで出願します |
| 募集人員 | 各学科2名(文学部計6名)。大学全体の編入募集45名のうち33名は仏教学部です |
| 選抜区分 | 一般と社会人の2つ。日程は共通で、試験科目だけが違います |
| 試験科目(一般) | 小論文(60分・学科コース別)/英語(60分)/面接(15分程度・学科コース別) |
| 試験科目(社会人) | 小論文(60分)/面接(15分程度)。英語はありません |
| 配点 | 各100点・合計300点(2026年度募集要項)。2027年度の配点はまだ公表されていません |
| Ⅰ期 出願期間 | 2026年9月25日(金)〜10月2日(金)【必着】。Web登録の〆切は10月1日(木)16時で、郵送必着日より1日早い点に注意 |
| Ⅰ期 試験日・発表 | 試験 2026年10月17日(土)/合格発表 2026年11月2日(月)/入学手続締切 2026年11月11日(水)消印有効 |
| Ⅱ期 出願期間 | 2027年1月6日(水)〜1月20日(水)【必着】(Web〆切 1月19日(火)16時) |
| Ⅱ期 試験日・発表 | 試験 2027年2月2日(火)/合格発表 2027年2月10日(水)/入学手続締切 2027年2月17日(水)消印有効 |
| 必要単位 | 62単位以上が要るのは「日本の4年制大学に2年以上在籍」で出願する区分だけ。短大・高専・専門学校の卒業(見込み)で出願する方にはかかりません |
| 英語の外部スコア | 提出要件はありません。TOEIC・英検等による免除や加点の制度も設けられていません |
| 出願方法 | ネット出願。登録・検定料納入のうえ、市販の角2封筒に宛名ラベルを貼り「簡易書留」「速達」で郵送して完了します |
| 入学検定料 | 30,000円(2026年度要項。クレジットカード/コンビニ/ペイジー対応ATM) |
| 試験会場 | 巣鴨校舎(東京都豊島区西巣鴨3-20-1)。大正大学はキャンパスが1つで、4年間一貫教育です |
出典: 大正大学「編入学試験」ページおよび「2027年度 編入学試験 募集人員」(2026年8月11日閲覧)、配点・検定料・出願実務は「2026年度 学生募集要項 3年次編入学」。年度によって変わります。出願前に必ず大学公式サイトの最新情報で確認してください。
いちばん危ないのは「去年の日程で構えること」
大正大学の編入学試験は、2027年度に日程が大きく動きました。前年度との差は次のとおりです。
| 2026年度(前年) | 2027年度(今回) | |
|---|---|---|
| Ⅰ期 出願 | 2025年11月4日〜11月13日 | 2026年9月25日〜10月2日 |
| Ⅰ期 試験日 | 2025年11月22日(土) | 2026年10月17日(土) |
| Ⅱ期 出願 | 2026年1月7日〜1月23日 | 2027年1月6日〜1月20日 |
| Ⅱ期 試験日 | 2026年2月2日(月) | 2027年2月2日(火) |
Ⅰ期がまるごと1か月以上前に動いています。一方でⅡ期の試験日は「2月2日」で前年と数字がそろっているため、Ⅱ期だけを見て「日程は変わっていない」と判断すると、Ⅰ期を丸ごと逃します。年が2026年か2027年かを必ず確かめてください。
もうひとつの落とし穴。大学の編入学ページには「2027年度入試 学生募集要項 3年次編入学(PDF)」というリンクがありますが、2026年8月11日の時点で、リンク先のPDFの表紙は「2026年度」のままです。ファイルの更新日も2025年8月20日でした。
つまり2027年度の日程・出願資格・試験科目は、PDFではなく編入学ページの本文に書かれているものが最新です。PDFの日付を信じて準備すると1年古い日程で動くことになります。PDFを開いたら、まず表紙の年度を確認してください。
出願資格は8区分。「62単位」は全員の条件ではない
一般区分の出願資格は「下記の条件のいずれかを満たす者」という書き方で、8つの区分が並列に並んでいます。すべてを満たす必要はありません。
- 日本の4年制大学を卒業した者
- 日本の4年制大学に2年以上在籍(休学期間除く)し、62単位以上を取得した者、又は2027年3月取得見込みの者
- 日本の短期大学、高等専門学校を卒業した者
- 日本の専修学校の専門課程(修業年限2年以上、総授業時数1,700時間以上又は62単位以上)を修了した者
- 修業年限2年以上その他の文部科学大臣が定める基準を満たす高等学校専攻科修了者
- 大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を取得した者、又は取得見込みの者
- 旧制の専門学校、高等学校高等科、大学予科等の課程を卒業又は修了した者
- 外国において学校教育における14年以上の課程を修了した者
「62単位以上」という条件がかかるのは2番だけです。いま4年制大学に在籍していて、卒業を待たずに編入したい方のための区分だからです。短大生・高専生・専門学校生の方に、この62単位はかかりません。自分がどの区分で出願するのかを先に決めてしまうと、そのあとの準備がぶれません。
数字にも注意してください。編入学でよく見る「60単位」ではなく、大正大学は62単位です。他大学の要項の数字をそのまま当てはめないでください。
見込みで出願できるかは、区分と選抜区分で変わります。
- 一般区分…「上記資格(1〜5、8)については、2027年3月卒業(修了)見込者を含む」。在学中でも出願できます
- 社会人区分…「上記資格(2〜7)については、卒業(修了)見込者は不可」。卒業済みの方だけが使える区分です
社会人区分は英語が課されない
2027年度の編入学試験には、一般とは別に社会人の区分が置かれています。条件は2027年4月1日時点で満23歳以上であることに加えて、学歴の要件を満たすことです。
受験する側にとって決定的に違うのは試験科目です。
| 時間 | 試験科目(一般) | 試験科目(社会人) |
|---|---|---|
| 60分 | 小論文 | 小論文 |
| 60分 | 英語 | 課されません |
| 15分程度 | 面接 | 面接 |
社会人区分では英語の筆記が丸ごとありません。準備の重心が小論文と面接に寄るということです。ただし前述のとおり社会人区分は卒業見込みでの出願ができませんので、いま大学や短大に在籍している方は年齢を満たしていても一般区分になります。どちらの区分で出願するかで、対策の内容が変わります。ここは出願前に必ず自分で確定させてください。
学科とコースは出願時に決めて、あとから変えられない
大正大学の編入は学科とコースまで指定して出願します。そして2026年度の募集要項には「出願書類提出後の志望(学部・学科・コース)変更は一切認めません」と明記されています。学内で複数の学科を併願することはできません。小論文も面接も「学科・コース別」ですから、志望をどこに置くかがそのまま対策の中身になります。
判断材料として大きいのは、取得できる免許・資格が学科とコースで完全に割れることです。大学が公表している資格課程・教職課程の一覧から、文学部に関する部分を抜き出すと次のようになります。
| 学科・コース | 中学校教諭1種 | 高等学校教諭1種 | その学科だけの資格 |
|---|---|---|---|
| 日本文学科 | 国語 | 国語/書道 | ― |
| 人文学科 哲学・宗教文化 | 宗教 | 宗教/公民 | ― |
| 人文学科 国際文化 | 英語 | 英語 | ― |
| 歴史学科 日本史 | 社会 | 地理歴史 | ― |
| 歴史学科 東洋史 | 社会 | 地理歴史 | ― |
| 歴史学科 文化財・考古学 | 社会 | 地理歴史 | 考古調査士 |
書道の教員免許が取れるのは日本文学科だけ、英語は人文学科の国際文化コースだけ、考古調査士は歴史学科の文化財・考古学コースだけです。なお学芸員・司書・司書教諭・日本語教員(養成課程)・社会教化者(養成講座)は、文学部の全学科・全コースで取得できます。
これは学科・コースとしての案内であって、編入生が在学2年間で取り切れるかは別問題です。免許・資格の取得を目的に志望校を決める場合は、出願前に大学へ直接確認してください。
大学は学科・コース別の実績を5年分出している
大正大学は「過去の入試結果」のページで、編入学試験だけを取り出した表を公表しています。学部入試とは別の表で、募集人員の合計が45名と編入の募集人員に一致します。列は志願者数・受験者数・合格者数です。
文学部の5年分を、編入学試験Ⅰ・Ⅱを合算してまとめると次のとおりです。
| 年度 | 学科 | 志願者 | 受験者 | 合格者 |
|---|---|---|---|---|
| 2022 | 日本文学科 | 1 | 1 | 0 |
| 人文学科 | 17 | 15 | 13 | |
| 歴史学科 | 8 | 8 | 7 | |
| 2023 | 日本文学科 | 2 | 2 | 2 |
| 人文学科 | 8 | 7 | 6 | |
| 歴史学科 | 5 | 5 | 5 | |
| 2024 | 日本文学科 | 0 | 0 | 0 |
| 人文学科 | 4 | 3 | 3 | |
| 歴史学科 | 6 | 6 | 2 | |
| 2025 | 日本文学科 | 1 | 1 | 0 |
| 人文学科 | 3 | 3 | 3 | |
| 歴史学科 | 4 | 3 | 3 | |
| 2026 | 日本文学科 | 0 | 0 | 0 |
| 人文学科 | 6 | 6 | 4 | |
| 歴史学科 | 4 | 4 | 2 |
出典: 大正大学「過去の入試結果」2022〜2026年度の各ページ。編入学試験Ⅰ・Ⅱが別表になっている年度(2025・2026年度)は合算しています。年度は入学年度で、2026年度は2025年11月と2026年2月に実施された試験の結果です。
コース単位で5年分の志願者数を足し合わせると、志望が偏っていることがはっきり見えます。
2022〜2026年度の5年間の志願者数の合計(編入学試験Ⅰ・Ⅱの合算)。文学部全体では志願69名・受験64名・合格50名でした。
この数字から言えることと、言えないこと。
- 志願者は減っています。文学部全体で2022年度26名 → 2023年度15名 → 2024年度10名 → 2025年度8名 → 2026年度10名。ただし合格者も20名 → 13名 → 5名 → 6名 → 6名と絞られており、「志願者が減ったから入りやすくなった」とは読めません
- 受験しても全員は通りません。2024年度の歴史学科は受験6名に対して合格2名、2026年度の歴史学科は受験4名に対して合格2名でした。日本文学科は2022年度と2025年度に合格者0名の年があります
- 倍率を難易度の目安にはできません。母数が学科あたり0〜17名しかなく、1人の増減で数値が大きく動きます。合格者0名の年もあるため、この記事では倍率という形の指標を出していません。見るべきは倍率ではなく「合格者数が募集人員の2名前後で頭打ちになっている」という事実のほうです
- 東洋史コースは5年間で志願者0名です。2027年度も募集の対象に入っていますが、実際に出願した人はこの5年間いません。志望する場合、参考にできる先例が学内にほぼ無いということです
試験科目ごとに何を準備するか
大学は編入学試験の過去問題集をPDFで公開していますが、閲覧にはマイページ「ココカラプラス」への登録が必要なパスワードがかかっています。大学の入試Q&Aも「過去問題を送ってほしいです」という質問に、ココカラの編入学試験ページかココカラプラスからダウンロードするよう案内しています。出願を考えているなら、まずここに登録して現物を取るのが最短です。公開されているのは2023年度から2027年度までの5年分です。
著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。以下は要項に書かれた形式と、大学が公表している学科・コースの教育内容から言えることに限っています。
小論文(60分・学科コース別)
60分という時間は、編入の小論文としては短い部類です。構成を練りながら書く余裕は多くありません。書き出す前に骨組みを決めきる訓練が要ります。「学科・コース別」に出題されますから、志望するコースが何を学問の中心に置いているかを押さえたうえで書くことになります。大学が公表しているコースの説明は、そのまま出題の方向を測る材料になります。
- 日本文学科…「『文学』と『言語』、2つの分野から日本の文化を探究します」。古典から近現代までの作品を読み解く領域と、日本語そのものを観察する言語の領域があります
- 人文学科 哲学・宗教文化コース…「西洋哲学・東洋哲学・諸宗教の叡智を学ぶとともに、現代思想や様々な宗教学理論、フィールドワーク、アーギュメントに取り組みます」
- 人文学科 国際文化コース…「コミュニケーションについて、多様な文化について、多角的に学び、問いを立てて考察し、分析力・洞察力を鍛えます」。英語を重視する学生の英語力向上と英語教員の育成に力を入れていると明記されています
- 歴史学科 日本史コース…「史料を重んじる『実証史学』に基づいた学び」。中世・近世を中心とした仏教関係の古文書・文献史料を豊富に所蔵していることが特色として挙げられています
- 歴史学科 東洋史コース…「中国を中心に、アジアの諸地域の歴史を総合的に学びます」。史料講読で漢文の読解を扱い、中国語の学習にも触れます
- 歴史学科 文化財・考古学コース…「人が遺したモノから思考や行動を推測し、未来に役立てる」。文化財の保存と活用、文化遺産を使った地域活性化まで扱います
いずれのコースも「問いを立てて考察する」「論理的思考によって結論を導く」といった言葉を教育目標に置いています。知識量を並べる答案ではなく、与えられた材料から自分で問いを立てて筋を通す答案が求められていると考えるのが自然です。
英語(60分)
英語は学科・コース別ではなく、文学部・仏教学部・人間学部・臨床心理学部の受験生に共通の1科目です。要項の試験科目表では、小論文と面接にだけ「(学科・コース別)」の但し書きが付き、英語には付いていません。「国際文化コースだから英語が難しくなる」といった学科ごとの難度差は、大学の資料からは確認できません。
配点は2026年度要項で100点、全体の3分の1です。外部スコアによる免除や加点の制度はありませんので、当日の1回で取り切る前提になります。60分で解き切る形式に慣れておくこと、そして社会人区分で出願する方には英語が課されないことを、区分を決める段階で確認してください。
面接(15分程度・学科コース別)
15分程度と短く、出願時に提出した志望理由書と履歴書が土台になります。どちらも本学所定の様式で、Wordファイルが大学サイトから配布されています。書いた内容と面接で話す内容がずれないことが最低条件です。学科・コース別に行われますので、「なぜ文学部か」ではなく「なぜこのコースか」まで自分の言葉で答えられる状態にしておく必要があります。
出願の実務でつまずきやすいところ
Web登録の締切が、郵送必着日より1日早い。Ⅰ期はWeb登録が2026年10月1日(木)16時、郵送が10月2日(金)必着です。最終日に登録から始めることはできません。
- ネット出願で完結しません。登録と検定料の納入をしたあと、市販の角2封筒に志願票と一緒に印刷される宛名ラベルを貼り、書類一式を「簡易書留」「速達」で郵送して初めて出願完了です
- 証明書は「厳封」かつ「出願時点6か月以内に作成されたもの」。出身校に依頼する時間を逆算してください。出願資格2で出願する方は、取得単位数と在学期間が明記された成績証明書が必要です。履修中の科目がある場合はその旨が記載された書類も添えます
- 志望理由書と履歴書は本学所定の様式。大学サイトからWordファイルをダウンロードして作成します。手書きの場合は黒のボールペンか万年筆で、消えるゲルインキボールペンは不可です
- 受験票は郵送されません。マイページで公開されるオンライン受験票を、A4で自分で印刷して持参します(受験票A・Bの2枚。両面印刷は不可)
- 合格発表もオンラインのみ。マイページの「合否の照会」で確認し、合格通知書もそこからダウンロードします。学内掲示はなく、電話等による合否の問い合わせには一切応じないと要項に明記されています。確認期間は合格発表日の14時から10日間です
- 受験上の配慮が必要な方は、出願期間開始の1か月前までにアドミッションセンターへ相談することとされています。Ⅰ期で出願する場合、9月25日の1か月前ですから8月下旬が目安です
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
併願をどう考えるか
大正大学の中で複数の学科を受けることはできません。「出願書類提出後の志望(学部・学科・コース)変更は一切認めません」とあり、学科・コースは出願の時点で1つに確定します。
一方で編入学試験Ⅰと編入学試験Ⅱの2回のチャンスがあります。Ⅰ期の合格発表は2026年11月2日、Ⅱ期の出願は2027年1月6日からですから、Ⅰ期の結果を見てからⅡ期に出願できます。ただし過去の実績を見ると、Ⅱ期の合格者数はⅠ期より少ない年が多く、2026年度は文学部のⅡ期で歴史学科の合格者が0名でした。Ⅱ期を前提に構えるのではなく、Ⅰ期を本命に置くのが現実的です。
もう一つ、入学後のことも判断材料になります。大学の入試Q&Aには、編入学で入学した場合の協定留学について「開始までに1年以上本学に在籍している必要」があり、留学すると「卒業時期が最短でも1年間は延長となることが想定されます」と書かれています。また編入学前の大学等のGPAは引き継げません。留学を前提に進学先を選ぶ場合は、ここを確認しておいてください。
今からの進め方
- いま(8月中)
学科・コースを1つに決める。あとから変更できないため、ここが最初の関門です。免許・資格の一覧と、各コースの教育内容を突き合わせて決めます。
- マイページ「ココカラプラス」に登録し、編入学試験の過去問題集を入手する
- 出願資格の8区分のうち自分がどれに当たるかを確定させる(62単位が要る区分かどうか)
- 受験上の配慮が必要な方は8月下旬までにアドミッションセンターへ相談
- 8月下旬〜9月中旬
書類を先に固める。証明書は出身校の発行に時間がかかります。
- 出身校へ成績証明書・卒業(見込)証明書を依頼する(厳封・6か月以内)
- 本学所定の志望理由書と履歴書を作成する。面接はこの2枚が土台になります
- 小論文を60分で書き切る練習を始める。骨組みを先に決める型を作る
- 9月25日〜10月2日
Ⅰ期の出願。Web登録は10月1日16時まで、郵送は10月2日必着。
- ネット出願で登録 → 検定料30,000円を納入 → 角2封筒に宛名ラベルを貼り簡易書留・速達で郵送
- 10月上旬〜10月17日
3科目の総仕上げ。配点は各100点で並びます。英語だけ、小論文だけに寄せないでください。
- オンライン受験票をマイページから印刷(A4・受験票A/Bの2枚・両面印刷不可)
- 会場は巣鴨校舎。昼食は各自で用意(2026年度要項では学内販売なし)
- 11月2日〜
合格発表はマイページで。確認期間は14時から10日間。手続締切は11月11日消印有効です。
- 結果によってはⅡ期(出願2027年1月6日〜1月20日/試験2月2日)に切り替える
よくある質問
大正大学文学部の編入は2年次でも受けられますか。
受けられません。大正大学の編入学ページは見出しが「3年次編入学の方」で、対象を「編入学を希望される方(3年次編入のみ)」と明記しています。募集要項の表題も「3年次編入学 学生募集要項」で、2年次編入の区分は設けられていません。文学部に限らず、大正大学の編入学試験はすべて3年次への編入です。したがって、いま大学1年生の方が翌年度に2年次編入するという進み方はできず、2年以上在籍して62単位以上を取得したうえで3年次に編入する形になります。
2027年度の出願はいつまでですか。日程は前年から変わりましたか。
大きく変わりました。2027年度(2027年4月入学)の編入学試験Ⅰは、出願が2026年9月25日(金)〜10月2日(金)必着、試験日が2026年10月17日(土)です。前年度の2026年度は出願が2025年11月4日〜13日、試験日が2025年11月22日でしたので、1か月以上前倒しになっています。編入学試験Ⅱは出願が2027年1月6日〜1月20日必着、試験日が2027年2月2日(火)です。Ⅱ期の試験日は前年も2月2日でしたが年が違います。なおネット出願のWeb登録の締切は郵送の必着日より1日早く、Ⅰ期は2026年10月1日(木)16時です。
試験科目と配点を教えてください。
一般区分は小論文(60分・学科コース別)、英語(60分)、面接(15分程度・学科コース別)の3つです。2026年度の募集要項では各100点、合計300点満点と定められていました。2027年度の配点は公表されていません。社会人区分は小論文と面接だけで、英語は課されません。注意したいのは、学科・コース別に出題されるのは小論文と面接であって、英語は共通の1科目だという点です。学科によって英語の難度が変わるという記載は大学の資料にはありません。また英語の外部スコアによる免除や加点の制度もないため、当日の1回で得点する前提になります。
出願には62単位が必要ですか。
全員に必要なわけではありません。出願資格は8つの区分が並列に並んでおり、いずれか1つを満たせば出願できます。62単位以上という条件がかかるのは「日本の4年制大学に2年以上在籍(休学期間除く)し、62単位以上を取得した者、又は2027年3月取得見込みの者」という区分だけです。短期大学・高等専門学校を卒業(見込み)の方、専修学校の専門課程を修了した方、大学を卒業した方には、この単位数の条件はかかりません。編入学でよく見る「60単位」ではなく62単位である点にも注意してください。まず自分がどの区分で出願するのかを確定させることをおすすめします。
社会人区分と一般区分は、どちらで出願すればよいですか。
社会人区分の条件は2027年4月1日時点で満23歳以上であることと、学歴の要件を満たすことです。ただし大学の注記に「上記資格(2〜7)については、卒業(修了)見込者は不可」とあり、社会人区分は卒業・修了済みの方だけが使えます。一方の一般区分は「上記資格(1〜5、8)については、2027年3月卒業(修了)見込者を含む」ため、在学中でも出願できます。つまり、いま大学や短大に在籍している方は年齢を満たしていても一般区分になります。試験科目は一般が小論文・英語・面接の3つ、社会人が小論文・面接の2つで、社会人には英語がありません。準備の中身が変わるので、出願前に自分がどちらかを確定させてください。
倍率はどれくらいですか。
大正大学は編入学試験だけの志願者数・受験者数・合格者数を、学科とコースの単位で公表しています。文学部を編入学試験Ⅰ・Ⅱ合算で見ると、志願者数は2022年度から順に26名・15名・10名・8名・10名、合格者数は20名・13名・5名・6名・6名でした。ただしこの数字を倍率という形の指標にはできません。母数が学科あたり0〜17名と小さく、1人の増減で数値が大きく動くうえ、日本文学科のように合格者0名の年もあるためです。読み取るべきなのは、合格者数が募集人員の2名前後で頭打ちになっているという事実のほうです。実際、2024年度の歴史学科は受験6名に対して合格2名、2026年度の歴史学科は受験4名に対して合格2名でした。志願者が少ない年でも全員が通るわけではありません。
過去問は手に入りますか。
手に入ります。大学の編入学試験ページに2023年度から2027年度までの「編入学試験 過去問題集」がPDFで置かれています。ただしパスワードがかかっており、閲覧するにはマイページ「ココカラプラス」への登録が必要です。大学の入試Q&Aも「過去問題を送ってほしいです」という質問に対して、受験生応援サイト「ココカラ」内の編入学試験ページ、または「ココカラプラス」からダウンロードするよう案内しています。出願を考えているなら、まず登録して現物を確認するのが最短です。なお本記事では著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。
学科やコースは、合格後に変更できますか。
できません。2026年度の募集要項には「出願書類提出後の志望(学部・学科・コース)変更は一切認めません」と明記されています。出願の時点で、日本文学科・人文学科(哲学・宗教文化/国際文化)・歴史学科(日本史/東洋史/文化財・考古学)のうち1つに確定させる必要があり、学内で複数を併願することもできません。小論文と面接は学科・コース別に実施されるため、志望をどこに置くかがそのまま対策の中身になります。判断材料として、取得できる教員免許が学科・コースで割れる点は大きいです。書道の免許が取れるのは日本文学科、英語は人文学科の国際文化コース、考古調査士は歴史学科の文化財・考古学コースだけです。
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監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。オンライン編入学院は、大学編入に特化した完全オンラインの予備校です。志望校ごとの試験科目に合わせて、小論文の添削と面接の対策を個別に進めます。学科・コースを1つに絞って出願する大学では、志望の決め方そのものが合否を左右します。無料相談では、いまの在籍状況と出願資格の区分を整理したうえで、出願までの進め方をご提案しています。
本記事は大正大学が公表している編入学試験ページ・募集人員表・過去の入試結果・募集要項にもとづいて作成しています(2026年8月11日時点)。出願にあたっては必ず大学公式サイトの最新情報をご確認ください。

