明治学院大学文学部の編入試験を徹底解説|倍率・出題傾向・対策
明治学院大学の編入(全学部の募集・日程の一覧)
明治学院大学文学部の編入学試験は、英文学科・フランス文学科・芸術学科の3学科がそれぞれ若干名を募集する3年次編入です。学科によって外国語の言語も面接の有無も違うため、「文学部の対策」とひとくくりにできないのが最大の特徴です。
そして2027年度入学の試験からは、芸術学科だけに英語外部検定試験のスコアが出願資格として加わりました。前年度の要項にはなかった条件で、スコアを持っていなければそもそも出願できません。この記事では、大学が公表している要項と入試結果を一次資料として確認したうえで、学科別の試験構成、実際の志願者数・合格者数、出題の形式、そして出願までにやるべきことを順に整理します。
この記事の要点(2027年度入学)
- 入学年次は3年次のみ。明治学院大学は2年次編入を実施していません。
- 試験日は2026年11月21日(土)、白金キャンパス。全学部・全学科が同一日程・同一時間割です。
- 芸術学科はTOEFL iBTまたはTOEIC L&Rのスコアが出願要件(2027年度からの新設)。
- 面接があるのはフランス文学科と芸術学科だけ。英文学科は論文と英語の2科目のみです。
- 専修学校専門課程(専門学校)の修了者・修了見込み者は出願できません。
試験概要(2027年度入学の要項データ)
| 試験区分 | 一般編入学試験(3年次編入)。このほか社会学部の社会学科・社会福祉学科のみ「社会人編入」の区分がありますが、文学部にはありません。 |
|---|---|
| 募集学科 | 英文学科/フランス文学科/芸術学科(各若干名) |
| Web出願登録・ 検定料納入 | 2026年10月5日(月)〜10月21日(水) |
| 出願書類の郵送 | 2026年10月14日(水)〜10月21日(水)消印有効(簡易書留・速達) |
| 入学検定料 | 35,000円(支払方法により別途手数料1,300円)。被災地からの受験希望者に対する検定料免除の特別措置があります。 |
| 受験票 | 2026年11月13日(金)10時以降に受験ポータルサイト「UCARO」から各自で印刷(郵送はありません) |
| 試験日・集合時間 | 2026年11月21日(土)集合9時30分(開場8時30分)/白金キャンパス(東京都港区白金台) |
| 合格発表 | 2026年12月4日(金)10時からUCAROで発表(合格通知の郵送はありません) |
| 入学手続締切 | 2027年1月7日(木)郵送消印有効 |
出典: 明治学院大学「2027年度 社会人入学試験要項(一年次)/編入学試験要項(三年次)」および大学案内の編入学試験(3年次)ページ。上記は2026年8月6日時点で大学が公表している内容です。日程・科目・出願資格は年度ごとに変わるため、出願前に必ず大学公表の最新の募集要項で確認してください。
学科ごとの試験科目と時間割
3学科に共通するのは論文(専攻に関する出題)だけで、外国語の言語と面接の有無は学科ごとに異なります。時間割は全学科共通です。
| 学科 | ①論文 10:00〜11:20 | ②外国語 12:00〜13:10 | ③面接 15:00〜 |
|---|---|---|---|
| 英文学科 | ○(80分) | 英語(70分) | なし |
| フランス文学科 | ○(80分) | フランス語(70分) | ○ |
| 芸術学科 | ○(80分) | 英語(70分) | ○ |
ここから読み取れることは3つあります。第一に、英文学科には面接がありません。合否は論文と英語の答案だけで決まるため、書類や口頭で挽回する余地がない代わりに、当日の筆記に集中できます。第二に、フランス文学科の外国語はフランス語です。英語の準備をしていても直接には使えないので、志望学科を早めに固める必要があります。第三に、試験は一日で完結し、全学部・全学科が同じ時間割です。つまり明治学院大学のなかで複数の学科を併願することは事実上できません。
なお論文は「専攻に関する出題」と要項に明記されており、志望学科の内容に踏み込んだ出題がなされます。後述するように、英文学科と芸術学科では論文の性格そのものが大きく違うため、この一語を一般的な小論文と読み違えないよう注意してください。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
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【2027年度の変更点】芸術学科に英語スコアの要件が新設
芸術学科を志望する人が最初に確認すべきこと
2027年度入学の一般編入学試験から、芸術学科の出願資格に次の条件が追加されました。前年度(2026年度入学)の要項には同じ条件がなく、要項全体を通してTOEFL・TOEICへの言及自体がありませんでした。2027年度からの新しい要件です。
| 対象 | 文学部 芸術学科を志望する場合のみ(英文学科・フランス文学科は対象外) |
|---|---|
| 必要なスコア | TOEFL iBT(Test Dateスコア)42点以上。ただし2026年1月21日以降に受験した場合は44点以上、またはバンドスコア3以上。 もしくは TOEIC®(L&R)520点以上。 |
| 有効期間 | 出願締切日より2年以内に受験した試験結果のみ有効 |
| 提出方法(TOEFL) | ①TOEFLアカウントから明治学院大学のDIコード0437を選択してスコアを直送する手続きを行い、②あわせて受験者用スコアレポートのPDFを印刷して提出する(①②の両方が必要)。Home Edition・ITPは対象外。 |
| 提出方法(TOEIC) | OFFICIAL SCORE CERTIFICATE(コピー可)。IPテストは対象外。 |
| 注意 | Web上で確認したスコアを印刷したものは不可。コピーを提出する場合はA4サイズで印刷する。 |
実務上ここが最大の落とし穴です。TOEFL iBTもTOEIC L&Rも、申し込みから受験、公式スコアの入手までに数週間から1か月以上かかります。出願書類の郵送締切は2026年10月21日ですから、遅くとも夏のうちには受験を済ませ、スコアを手元に用意しておく必要があります。要件そのものは決して高いスコアではありませんが、「間に合わなかった」という理由だけで出願できなくなる種類の条件です。
また、この変更は大学の「入試の変更点」を告知する文書ではなく、編入学試験の要項と大学案内の該当ページに書かれています。前年度の情報や、大学案内以外の要約情報だけを見て準備を進めると見落とすおそれがあります。芸術学科を志望する場合は、必ず当該年度の要項原本を最初に確認してください。
出願資格と出願書類
出願できる人・できない人
2027年度の一般編入学試験では、次の1〜5のいずれか一つを満たすことが条件です(芸術学科はこれに加えて前述の英語スコア要件が必要)。
- 他大学において所定の単位を修得し、第2年次以上を修了した人
- 他大学において所定の単位を修得し、2027年3月に第2年次を修了見込みの人
- 他大学を卒業した人
- 短期大学、高等専門学校を卒業(見込み)の人
- 明治学院大学の卒業生または2027年3月卒業見込みの人(卒業〈見込み〉の学科と同一の学科へは出願不可)
ここで見落とされやすい点を3つ挙げます。
- 専修学校専門課程(専門学校)の修了者・修了見込み者は出願できません。要項の出願資格欄に明記されています。専門学校から4年制大学への編入を考えている場合、明治学院大学は対象外になります。
- 必要な修得単位数は要項に数字で示されていません。「所定の単位を修得し、第2年次以上を修了」という表現で、62単位のような具体的な数値基準は書かれていません。判断に迷う場合は入学インフォメーションに確認してください。
- 「見込み」で受験した人が入学時点で修了・卒業できなかった場合は合格取り消しになります。在学中に出願する場合は、第2年次の修了要件を確実に満たせるかを事前に確認しておく必要があります。
海外の大学・短期大学の出身者は、出願書類に加えて出身校の学校案内と履修したすべての授業の講義概要(シラバス等)を同封し、大学側が「本学が定める出願資格を満たすかどうか」を確認します。満たさないと判断された場合は「不受理」となり、入学検定料の返金対象になります。判定は出願後に行われる仕組みなので、書類の準備には特に余裕を持たせてください。
提出する書類
| 成績証明書 | コピー不可。卒業(修了)済みの人は卒業後に作成されたもの、卒業(修了)見込みの人は出願時点から3か月以内に作成されたもの。履修中の単位が記載されない場合は単位修得見込証明書等、在籍期間・在学年次が記載されない場合は在籍(在学)証明書も併せて提出。 |
|---|---|
| 志望理由書 | 大学所定の様式2/1000字程度 |
| 履歴書 | 大学所定の様式4 |
| 卒業(見込)証明書 | 出願資格3・4・5に該当する場合。コピー不可 |
| 英語スコアの証明 | 芸術学科に出願する場合のみ |
| 戸籍抄本 | 改姓があった人のみ |
証明書は原則として発行元が封をしたまま未開封で提出します。複数の学校に在籍した場合は、すべての学校の証明書(原本)が必要で、揃っていないと受理されません。学校から証明書を取り寄せる時間を考えると、出願期間の1か月前には請求を済ませておくのが安全です。取り寄せ先からの郵送遅延で間に合わなかった場合でも、締切延長の措置は行われないと要項に明記されています。
もう一つ、志望理由書について要項が明示している注意があります。生成AIによって生成されたものをそのまま使用することは受験生独自の成果物とみなされない、と書かれています。志望理由書は自分の言葉で、アドミッション・ポリシーを踏まえて作成してください。
倍率と難易度(大学公表データ)
明治学院大学は入試結果を公式サイトで公表しており、編入学(三年次)試験の結果も学部・学科別に掲載されています。同じ数値が翌年度の入学試験要項の巻末にも掲載されているため、2つの資料で相互に確認できます。以下は文学部3学科の実績です。
| 年度 | 学科 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 英文 | 13 | 12 | 7 | 1.7倍 |
| 2024年度 | フランス文 | 2 | 2 | 1 | 2.0倍 |
| 2024年度 | 芸術 | 6 | 5 | 3 | 1.7倍 |
| 2025年度 | 英文 | 9 | 8 | 5 | 1.6倍 |
| 2025年度 | フランス文 | 0 | 0 | 0 | — |
| 2025年度 | 芸術 | 6 | 6 | 2 | 3.0倍 |
| 2026年度 | 英文 | 16 | 15 | 6 | 2.5倍 |
| 2026年度 | フランス文 | 0 | 0 | 0 | — |
| 2026年度 | 芸術 | 2 | 0 | 0 | — |
出典: 明治学院大学「◯◯年度入試結果(総合型選抜・その他選抜)」の編入学試験の表(2024・2025・2026年度)。実質倍率は「受験者数÷合格者数」で小数第2位を四捨五入して算出しています。受験者数または合格者数が0の年度は倍率を算出できないため「—」としています。年度は入学年度で、試験自体は前年の11月に実施されています。
文学部全体の推移
3学科を合計すると、志願者数・受験者数・合格者数は次のように推移しています。
| 年度 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 21 | 19 | 11 | 1.7倍 |
| 2025年度 | 15 | 14 | 7 | 2.0倍 |
| 2026年度 | 18 | 15 | 6 | 2.5倍 |
この数字から、受験生が実際に判断材料にできることを整理します。
①「若干名」は「ほぼ採らない」という意味ではありません。募集人員は3学科とも若干名としか書かれていませんが、英文学科では毎年5〜7名の合格者が出ています。募集人員の表記だけを見て門戸が閉じていると判断するのは実態と合いません。
②一方で、合格者が出ない年もあります。2026年度は芸術学科の受験者が0名(志願2名は受験に至らず)、フランス文学科は2025年度・2026年度とも志願者が0名でした。文学部以外に目を向けると、2025年度は経済学科(志願6名)と国際学科(志願10名)が合格者0名です。合格最低ラインを下回れば定員に満たなくても合格を出さないという運用がうかがえます。倍率が低いことは「基準が低い」ことを意味しません。
③文学部は全学のなかでは倍率が低めです。一般編入学試験全体では、2024年度が受験49名に対し合格21名(約2.3倍)、2025年度が受験46名に対し合格12名(約3.8倍)、2026年度が受験50名に対し合格11名(約4.5倍)で、文学部3学科の倍率はいずれの年度もこれを下回ります。ただし母数が1桁〜十数名と小さいため、年度ごとの振れが大きい点には注意してください。
出題の傾向(学科別)
ここからは、明治学院大学文学部の編入学試験で実際にどのような形式の問題が出されているかを、オンライン編入学院の過去問分析にもとづいて学科別に整理します。著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。出題の分野・形式のレベルにとどめています。
英文学科|論文も英文が題材
論文英文を読んで日本語で答える
英文学科でもっとも誤解されやすいのがこの科目です。「論文」という名称から日本語の小論文を想像しがちですが、実際には英文の長文が1本示され、それに対する設問に答える形式が続いています。設問はおおむね2種類で、Aが下線部2〜3か所の和訳、Bが下線部や本文中の概念についての日本語での内容説明です。字数制限が付く年もあります。
題材は一般向けの英語メディアの記事が中心で、スマートフォンと携帯電話の比較、自然環境と心の健康、Z世代の読書文化といった、専門知識を前提としない現代的なテーマが扱われています。固有名詞は英語表記のままでよいと指示される年もあります。
英語読解+200〜300語の意見論述
英語は大問2題構成が続いています。大問Iが英文長文の読解で、(1)下線部3か所の和訳、(2)下線部が具体的に何を指すかの日本語での説明。大問IIが、英語で示された1文の主張について200〜300語の英文で自分の意見を述べる自由英作文です。
大問Iの題材は、先住民言語の消滅と言語政策、人工知能の開発をめぐる議論、エピジェネティクスと世代を超えた記憶といった、社会・科学の論説記事が扱われています。大問IIの命題は、世界のニュースを理解することの重要性、外国語学習における紙の辞書と電子辞書、生成AIと大学生の学習など、受験生自身の経験から書けるテーマが選ばれています。
つまり英文学科は2科目とも英語の運用力を問う試験で、日本語で論じる要素は「読み取った内容を日本語で説明する」部分に限られます。対策の重心は明確です。第一に、辞書なしで論説英文を正確に読み切る力。第二に、下線部を日本語として自然な文に直す和訳の技術。第三に、200〜300語をまとまった構成で書き切る英作文です。試験時間は論文80分・英語70分と決して長くないため、時間内に書き上げる訓練が欠かせません。
芸術学科|論文と英語で性格が正反対
論文日本語の小論文。論題が繰り返されている
芸術学科の論文は英文学科と異なり、日本語で書く小論文です。しかも近年、同じ論題が年度をまたいで繰り返し出題されています。問われているのは、大学でこれまで学んできたことを明示したうえで、芸術における表現の自由と社会的責任の関係をどう考えるかを、具体例を挙げ、芸術学科で学びたい分野(コース)を明確にして論じることです。
解答用紙は罫線のみで字数指定がなく、裏面の使用も認められています。つまり分量は自分で設計する必要があります。
英語下線部和訳のみ。英作文はなし
芸術学科の英語は、英文長文1本に対して下線部4か所の和訳だけという構成が続いています。内容説明も英作文も課されていません。難語には語注が付くことがあります。
題材は芸術・文化に関する英語メディアの記事で、西洋クラシック音楽の入門書の紹介、日本映画の撮影所システムと映画監督、公民権運動に関わった歌手・俳優といったテーマが扱われています。解答用紙は裏面使用不可で、和訳1問あたりの記入欄は5〜7行程度です。
芸術学科の対策で決定的に重要なのは、論題が「学びたいコースを明確にして」と求めている点です。芸術学科は2年次から6つのコースに分かれ、卒業論文が必修となる専門5コースと、科目群を横断的に学ぶ総合芸術学コースがあります。演劇身体表現・音楽学などの専門コースがあり、コースごとに扱う対象も研究の方法も違います。どのコースで何を研究したいのかを、志望理由書と論文と面接で一貫して語れるかどうかが問われていると考えるのが自然です。芸術学科のサイトには、コース紹介やゼミのテーマ例、卒業論文のテーマ例が公開されているので、出願前に必ず目を通しておいてください。
英語については、和訳だけとはいえ芸術・文化を論じた英文が題材になるため、美術・音楽・映画・演劇に関する英語の語彙に日頃から触れておくと有利です。そして2027年度からはTOEFL iBTまたはTOEIC L&Rのスコアが出願要件になったため、英語は「当日の和訳」と「事前のスコア」の二段構えで準備することになります。
フランス文学科|論文・フランス語・面接
フランス文学科は近年の志願者数が0〜2名と極端に少なく、公開情報からつかめる出題の実態が限られています。要項から確実にいえるのは、論文(専攻に関する出題・80分)、フランス語(70分)、面接の3つが課されるということです。
フランス文学科は、言語・文学・歴史・思想・美術・映画といった多様な切り口からフランス文化にアプローチする学科で、3・4年次には全員がゼミに所属し卒業論文が必修とされています。編入後すぐに専門科目とゼミに合流することになるため、フランス語の読解力と、自分の研究関心を説明できることの両方が求められると考えるのが妥当です。フランス語の出題形式や難易度については、後述する大学の過去問題の郵送請求を使って自分で現物を確認することを強くおすすめします。
過去問は大学に請求できます
明治学院大学は入学試験要項のなかで、編入学試験の過去問題を郵送で提供できると案内しています(日本国内に限る)。入学インフォメーション宛に、メールの件名を「過去問題の郵送希望」として、希望の入試制度・希望の学科・氏名(ふりがな)・郵便番号・住所・電話番号を記載して依頼します。宛先のメールアドレスは要項に記載されています。
形式と分量を自分の目で確認できる意味は大きく、とくにフランス文学科のように公開情報が少ない学科では、対策の出発点になります。志望学科が固まったら早めに請求しておきましょう。
対策ロードマップ
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試験の1年〜半年前
志望学科を1つに決める
明治学院大学は学内併願ができないため、最初にやるべきことは学科の決定です。英文学科なら英語運用力、フランス文学科ならフランス語、芸術学科なら日本語の小論文と英語の和訳と、必要な力がまったく違います。学科サイトのコース構成・ゼミのテーマ例・卒業論文のテーマ例を読み、自分が4年次に何を書きたいかまでイメージできる学科を選んでください。
あわせて、この時期に大学へ過去問題の郵送を請求しておきます。
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試験の半年前まで
英語スコアを確保する(芸術学科は必須)
芸術学科志望者は、TOEFL iBTまたはTOEIC L&Rの受験計画をこの時期に確定させます。要件は高くありませんが、申込から公式スコアの入手までに時間がかかり、一度で届かなかった場合の再受験の余地も見ておく必要があります。出願締切日より2年以内に受験したスコアが有効なので、以前に受けたスコアが使えないか先に確認してください。
英文学科志望者はスコア提出こそ不要ですが、当日の英語の水準を測る目安として外部試験を受けておくと、学習計画を立てやすくなります。
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試験の6〜3か月前
読解の土台をつくる
英文学科・芸術学科とも、題材は一般向けの英語メディアの論説記事です。専門書ではなく、社会・科学・文化について書かれた1,000語前後の英文を、辞書を引かずに読み切る練習を積み上げます。読んだ英文の要旨を日本語で3〜4行にまとめる作業を毎回セットにすると、内容説明問題の練習も兼ねられます。
フランス文学科志望者は、この時期にフランス語の文法を一通り仕上げ、読解に移行します。
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試験の3〜1か月前
解答形式に合わせて演習する
ここからは形式に寄せた演習に切り替えます。英文学科は下線部和訳と、200〜300語の英作文を時間を計って書く練習。芸術学科は下線部和訳と、表現の自由・社会的責任というテーマで自分の考えを組み立てる練習です。
芸術学科の論文は字数指定がないため、「どれくらいの分量を、どういう構成で書くか」を自分で決めておくことが重要です。序論で自分の学びと志望コースを示し、本論で具体例を挙げて論じ、結論でまとめる型を一つ固めておくと、当日に迷いません。
あわせて、志望理由書(様式2/1000字程度)をこの時期に完成させます。フランス文学科・芸術学科は面接があるため、志望理由書に書いた内容をそのまま口頭で説明できるところまで仕上げておきます。
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10月上旬〜中旬
出願手続き
Web出願の登録と検定料の納入が10月5日から、書類の郵送は10月14日からで、締切はどちらも10月21日です。Web登録の開始日と書類郵送の開始日が違う点に注意してください。証明書類は10月に入る前に手元に揃えておきます。検定料を納入した後は出願内容の変更ができません。
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11月中旬〜試験当日
受験票の印刷と当日の準備
受験票は11月13日10時以降にUCAROからPDFをダウンロードし、A4の白い用紙に印刷して持参します。スマートフォンの画面提示では受験できません。試験当日は9時30分集合(開場8時30分)、必ず正門から入構します。
試験当日に押さえておくこと
- 持ち物: 受験票、黒鉛筆またはシャープペンシル、プラスチック製消しゴム、顔写真付きの身分証明書。上履きは不要です。
- 辞書・電卓は使えません。使用できる時計は計時機能のみのものに限られ、辞書機能付き腕時計・スマートウォッチ・タブレット・イヤホンなどは持ち込めません。英語もフランス語も辞書の持ち込みは認められていないという前提で準備してください。
- 遅刻: 1時限目の試験開始後30分を過ぎると入室できません。
- 途中退出: 休憩時間を含め、試験終了までは試験会場の外に出られません。再入場も不可です。
- 昼食: 面接が午後にある学科(フランス文・芸術)は昼食を各自で持参し、自席で食べます。大学の外に出て食事をすることはできません。
- 面接: 原則として受験番号順に行われ、控室での待ち時間が長くなることがあります。志願者が多い場合はグループ面接になることがあると要項に記載されています。
- 服装: 英文字や地図がプリントされた服は着用しないよう指示されています。
入学後に効いてくる条件
単位認定と卒業までの年数
編入後の学習計画を左右するのが単位認定です。要項には次のように明記されています。
- 認定は入学後の履修指導のときに行われ、それ以外での認定や認定後の追加・変更は行われない。入学前に認定の可否を相談することはできない。
- 認定の対象は、明治学院大学で開講している授業科目と名称・授業時間数・講義内容が相当する科目に限られ、認定される単位数には上限がある。
- 専攻分野がまったく異なる学科から編入した場合、学科科目のほとんどが認定されない。この場合、2年間では卒業できないことがある。
- 編入生の在学期間は学則により最長4年間。
認定を受けるには、出身校の最終修得単位が記載された成績証明書の原本と、単位を修得した年度の授業内容が明記されたシラバスを教務課に提出します。シラバスは在学中に手元へ保存しておかないと、卒業後の入手が難しくなることがあります。出願を決めた時点でシラバスのPDFや冊子を確保しておいてください。
資格・免許を目指す場合
芸術学科で学芸員資格の取得を目指す場合、編入学した人には学芸員科目の新課程が適用されます。要項には、2年間で資格を取得し卒業することも可能だが、単位認定の状況によっては3年以上を要する場合もある、と書かれています。学芸員を目的に編入するなら、入学後の履修指導で早い段階に見通しを確認してください。
教員免許状の取得に必要な科目の既修得単位については、単位の通算または認定が行われます。ただし出身校の課程認定の状況や希望する免許教科によって取り扱いが変わるため、入学後の教職課程履修相談で確認する必要があると要項に記載されています。英文学科では英語教員免許状の取得が可能とされていますが、編入生が2年間で取り切れるかどうかは個別の状況によります。断定的な情報を鵜呑みにせず、大学に確認してください。
通学するキャンパス
明治学院大学の文学部は1・2年次が横浜キャンパス、3・4年次が白金キャンパス(東京都港区白金台)です。編入は3年次からのみなので、編入生は入学初日から白金キャンパスに通うことになります。試験会場も白金キャンパスなので、当日に通学環境を確認できます。白金台駅・白金高輪駅・高輪台駅から徒歩約7分、高輪ゲートウェイ駅から徒歩約13分です。なお、横浜キャンパスでのみ開講している科目もあり、両キャンパスで履修すると移動時間の関係で希望の科目を取れないことがあると要項に注意書きがあります。
学納金(2027年度予定額)
文学部は学科によって年間の納入額が異なります。芸術学科は授業料が他学科より高く、実験実習料も加わります。
| 学科 | 入学時納入額 | 秋学期納入額 | 年間合計 |
|---|---|---|---|
| 英文学科 | 759,800円 | 558,050円 | 1,317,850円 |
| フランス文学科 | 760,000円 | 558,050円 | 1,318,050円 |
| 芸術学科 | 802,800円 | 601,050円 | 1,403,850円 |
2027年度の予定額で、入学金200,000円を含みます。実際の納入額と異なる場合があります。4年次に学友会終身会費40,000円が代理徴収されるほか、履修する科目によっては実験実習料や教材費が別途必要になることがあります。明治学院大学の卒業生が編入する場合、入学金は徴収されません。
併願をどう組むか
明治学院大学の編入学試験は全学部・全学科が同一日程・同一時間割のため、学内併願はできません。したがって併願は他大学との組み合わせで考えることになります。
設計の軸になるのは試験日の分散と出題形式の重なりの2つです。明治学院大学の試験日は11月下旬なので、10月に試験がある大学や12月〜2月に試験がある大学とは日程が重なりません。出題形式の面では、英文学科・芸術学科の対策(論説英文の読解と下線部和訳)は、英語の筆記を課す私立大学の人文系学部と広く共通します。とくに英文学科は200〜300語の自由英作文があるため、同じく英作文を課す大学とセットで準備すると、負担を増やさずに併願先を増やせます。
一方で、志望理由書の内容は使い回しが効きません。明治学院大学は志望理由書が1000字程度と分量があり、芸術学科では志望コースの明示まで求められます。併願校を増やしすぎると書類の質が落ちるため、本命を軸に2〜3校に絞るのが現実的です。同じ首都圏の私立大学で文学部の編入を検討している場合は、記事末尾の関連記事もあわせて確認してください。
よくある質問
明治学院大学文学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?
大学が公表している一般編入学試験の結果によると、文学部3学科を合計した受験者数÷合格者数は2024年度が19名÷11名で約1.7倍、2025年度が14名÷7名で2.0倍、2026年度が15名÷6名で2.5倍でした。学科別では英文学科が2024年度12名÷7名で約1.7倍、2025年度8名÷5名で1.6倍、2026年度15名÷6名で2.5倍です。フランス文学科は2025年度・2026年度とも志願者0名、芸術学科は2026年度が受験者0名だったため、これらの年度は倍率を計算できません。母数が小さいため、年度による振れが大きい点に注意してください。
芸術学科の出願にTOEICやTOEFLのスコアは必要ですか?
2027年度入学の一般編入学試験から、芸術学科を志望する場合はTOEFL iBTのTest Dateスコア42点以上(2026年1月21日以降に受験した場合は44点以上またはバンドスコア3以上)、もしくはTOEIC L&Rのスコア520点以上であることが出願資格に加わりました。2026年度入学の要項にはこの条件がなく、2027年度からの新しい要件です。英文学科とフランス文学科には外部スコアの要件はありません。スコアは出願締切日より2年以内に受験したものだけが有効で、Web画面を印刷したものは認められません。
明治学院大学文学部の編入試験の出願資格を教えてください。
2027年度の一般編入学試験では、(1)他大学で所定の単位を修得し第2年次以上を修了した人、(2)他大学で所定の単位を修得し2027年3月に第2年次を修了見込みの人、(3)他大学を卒業した人、(4)短期大学・高等専門学校を卒業(見込み)の人、(5)明治学院大学の卒業生または2027年3月卒業見込みの人、のいずれかに当てはまることが条件です。専修学校専門課程(専門学校)の修了者・修了見込み者は出願できません。また明治学院大学の卒業生・卒業見込み者は、卒業した学科と同じ学科には出願できません。
試験科目は学科によってどう違いますか?
3学科とも論文(専攻に関する出題・80分)が共通で課されます。外国語は英文学科と芸術学科が英語、フランス文学科がフランス語で、いずれも70分です。面接はフランス文学科と芸術学科のみ実施され、英文学科では行われません。つまり英文学科は論文と英語の2科目、フランス文学科は論文・フランス語・面接、芸術学科は論文・英語・面接という構成になります。
過去問は手に入りますか?
明治学院大学は入学試験要項で、編入学試験の過去問題を郵送で提供できると案内しています。入学インフォメーション宛にメールの件名を「過去問題の郵送希望」として、希望する入試制度・希望する学科・氏名(ふりがな)・郵便番号・住所・電話番号を記載して依頼します。提供は日本国内に限られます。志望学科が決まったら早い段階で請求しておくと、論文と外国語の分量や解答用紙の形式を早めにつかめます。
単位認定はどうなりますか。2年で卒業できますか?
既修得単位の認定は入学後の履修指導のときに行われ、入学前に認定の可否を相談することはできません。要項には、認定される単位数に上限があること、専攻分野がまったく異なる学科から編入した場合は学科科目のほとんどが認定されず2年間では卒業できないことがあること、編入生の在学期間は学則により最長4年間であることが明記されています。認定を受けるには出身校の成績証明書の原本と、単位を修得した年度の授業内容が分かるシラバスを教務課に提出します。
文学部のなかで複数の学科を併願できますか?
できません。一般編入学試験は全学部・全学科が同じ2026年11月21日(土)に、同じ時間割(論文10時〜、外国語12時〜、面接15時〜)で実施されるため、学内で複数学科を受験することは事実上不可能です。また入学検定料を納入した後は、その出願番号に対する変更ができないと要項に明記されています。志望学科は出願前に確定させておく必要があります。
対策はいつから始めればよいですか?
試験日は例年11月下旬で、Web出願の登録は10月上旬に始まります。芸術学科を志望する場合は出願締切日より2年以内のTOEFL iBTまたはTOEIC L&Rのスコアが必要になるため、遅くとも出願の3〜4か月前にはスコアを確保しておく必要があります。論文と外国語はどちらも英文(フランス文学科はフランス語)を読み解く力が土台になるので、試験の半年から1年前に読解の訓練を始め、直前2〜3か月で解答形式に合わせた演習に切り替える進め方が現実的です。
まとめ
明治学院大学文学部の編入学試験は、3年次のみの募集で、英文学科・フランス文学科・芸術学科がそれぞれ若干名を採る試験です。全学部が同一日程・同一時間割で行われるため学内併願はできず、志望学科を一つに決めることが対策の出発点になります。
倍率は文学部3学科の合計で1.7〜2.5倍と、全学の一般編入学試験の水準より低めですが、合格者が出ない年もあり、募集人員が満たなくても基準を下回れば合格を出さない運用がうかがえます。数字の低さを油断の理由にはできません。
そして2027年度入学からは、芸術学科に英語外部検定試験のスコアが出願要件として加わりました。これは前年度になかった条件で、知らないまま準備を進めると出願できなくなる種類の変更です。芸術学科を志望する人は、まずスコアの確保から動いてください。
出題面では、英文学科は論文・英語の2科目とも英文が題材で、和訳・日本語での内容説明・200〜300語の英作文が問われます。芸術学科は日本語の小論文と、下線部和訳だけの英語という組み合わせで、小論文では志望コースを明示することが求められています。学科ごとに求められる力がここまで違う以上、汎用的な編入対策ではなく、志望学科に的を絞った準備が結果を分けます。日程・科目・出願資格は毎年変わる可能性があるため、出願前には必ず大学が公表する最新の募集要項で確認してください。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
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この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要・出願資格・日程・入試結果は明治学院大学が公表する入学試験要項および入試結果の原本を確認して記載し、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析にもとづいています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年9月19日

