スー過去 ミクロ経済学の編入での使い方|頻出度表示で論点を絞る
ミクロ経済学は範囲が広く、独学だとどこから手をつけるかで迷います。効用最大化から始めて、生産者理論、市場の失敗、ゲーム理論まで、どれも同じ重さに見えてしまうからです。
本書は公務員試験用の問題集ですが、論点の軽重を可視化している点が編入対策でも使えます。この記事では、その使い方と限界を整理します。
この本の位置づけ
本書は公務員試験用の問題集です。まずこの前提を押さえてください。
作りは本書自身が説明しているとおりで、巻頭に学習方法と掲載問題リストがあり、各章の冒頭に出題箇所表が置かれています。平成21年度以降の国家総合職、国家一般職、国家専門職、地方上級、市役所の出題状況が一覧でき、テーマ別の頻出度はA・B・Cの3段階で表示されます。過去問を5つの期間に分けた出題数の推移も載っているので、傾向の変化も見えます。
編入受験生にとっての価値は、この情報にあります。ミクロ経済学のどの論点が繰り返し問われるのかが分かるので、独学で全範囲を均等にやってしまう失敗を避けられます。試験は違っても、経済学の中核として問われる論点はある程度共通しています。
限界もはっきりしています。公務員試験は択一式で、編入試験の多くは記述式です。グラフを描いて説明する、導出の過程を書く、といった編入試験特有の要求は、この本では練習できません。
志望校の出題との重なりは、この記事の「ターゲット大学と対策できるテーマ」で確かめてください。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
ミクロ経済学の入門書を1冊終え、無差別曲線や限界代替率といった基本の道具が使える段階で入ってください。理論が入る前に問題から入ると、選択肢の消去法に頼ってしまいます。
編入試験の準備では、論点の洗い出しと優先順位づけの段階に置きます。頻出度表示を使って、厚くやる論点と流す論点を決める用途です。
記述式の練習は別に必要です。過去問演習に入る時期を計画に組み込んでください。
ミクロ経済学は、どの論点を厚くやるかで結果が変わります。志望校の過去問と現在の到達度をうかがったうえで、優先順位を整理します。
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ターゲット大学と対策できるテーマ
過去問の出題傾向を分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
経済学数学
頻出テーマ消費者理論、最適生産量、比較生産費説、死荷重、限界費用価格、利得行列
本書の該当ページ消費者理論(p.18)、最適生産量(p.226)、比較生産費説(p.404)、死荷重(p.289)
経済学
頻出テーマ消費者理論、最適消費量、ラーナーの独占度、支配戦略均衡、資本の限界生産性、価格変化
本書の該当ページ消費者理論(p.18)、最適消費量(p.101)、ラーナーの独占度(p.206)、支配戦略均衡(p.244)
経済学
頻出テーマ消費者理論、価格変化、死荷重、操業停止点、従量税、ギッフェン財
本書の該当ページ消費者理論(p.18)、価格変化(p.86)、死荷重(p.289)、操業停止点(p.149)
経済学数学
頻出テーマ逆需要曲線、最適生産量、ラーナーの独占度、死荷重、ギッフェン財、競争均衡
本書の該当ページ逆需要曲線(p.215)、最適生産量(p.226)、ラーナーの独占度(p.206)、死荷重(p.289)
経済学
頻出テーマ消費者理論、生産要素投入、死荷重、価格変化、余暇時間、効用最大化
本書の該当ページ消費者理論(p.18)、生産要素投入(p.176)、死荷重(p.289)、価格変化(p.86)
経済学
頻出テーマ消費者理論、逆需要曲線、最適生産量、最適消費量、契約曲線、従量税
本書の該当ページ消費者理論(p.18)、逆需要曲線(p.215)、最適生産量(p.226)、最適消費量(p.101)
新潟大学経済科学部
経済学
頻出テーマ要素投入、価格変化、死荷重、最適生産、従量税、効用最大化
本書の該当ページ要素投入(p.176)、価格変化(p.86)、死荷重(p.289)、最適生産(p.132)
経済学経営学
頻出テーマ世界価格、輸入量、死荷重、従量税、競争均衡、総余剰
本書の該当ページ世界価格(p.428)、輸入量(p.413)、死荷重(p.289)、従量税(p.295)
英語小論文経済学
頻出テーマ消費者理論、非排除性、最適消費量、非競合性、死荷重、比較優位
本書の該当ページ消費者理論(p.18)、非排除性(p.359)、最適消費量(p.101)、非競合性(p.359)
長崎大学経済学部
経済学
頻出テーマ世界価格、消費者理論、死荷重、価格変化、効用最大化、限界費用曲線
本書の該当ページ世界価格(p.428)、消費者理論(p.18)、死荷重(p.289)、価格変化(p.86)
経済学
頻出テーマ非排除性、死荷重、非競合性、操業停止点、効用最大化、限界費用曲線
本書の該当ページ非排除性(p.359)、死荷重(p.289)、非競合性(p.359)、操業停止点(p.149)
追手門学院大学経済学部
経済学
頻出テーマ消費者理論、価格変化、死荷重、効用最大化、予算制約式、最適消費
本書の該当ページ消費者理論(p.18)、価格変化(p.86)、死荷重(p.289)、効用最大化(p.18)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
この本の使い方
まず巻頭の掲載問題リストと各章の出題箇所表に目を通し、志望校の過去問と突き合わせてください。両方で頻出の論点が、最優先で固めるべき範囲です。
問題は、選択肢を見る前に自分で答えを出してください。グラフを使う問題なら、必ず自分でグラフを描いてから選択肢に進みます。この習慣が、記述式への橋渡しになります。
解説を読んだあとは、その論点を自分の言葉で説明する練習を足してください。ミクロ経済学の記述式では、結論だけでなく「なぜそうなるか」を書かせる問題が多く、説明の練習がそのまま得点になります。
この記事の「本書の該当ページ」で、志望校の頻出テーマの掲載ページを確かめられます。
注意点
公務員試験用の問題集であり、編入試験用ではありません。択一式である点が最大の違いで、記述式の答案練習は別に確保する必要があります。
出題範囲も完全には一致しません。公務員試験のほうが広い場合があるので、頻出度表示を頼りに志望校で問われる論点へ絞ってください。
また、問題を解くことと理論を理解することは別です。解説は簡潔なので、理解が足りない論点は教科書に戻ってください。問題集だけで理論を組み立てようとすると、記述式で書けない状態のまま進みます。
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※調査対象期間 2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
※調査方法: 企業担当者へのヒアリング、企業発表情報、デスクリサーチ/調査対象: 大学編入試験対策の予備校・個別指導塾(医学部・看護学部系除く)/調査項目: 2025年度と2026年度の大学編入試験合格者数
オンライン編入学院 公式サイト
オンライン編入学院は、グラフを自分で描いて説明する練習まで含めて、ミクロ経済学を指導しています。年度ごとの合格状況は合格者速報にまとめています。
論点を押さえたあとは、記述式の答案に落とす練習が要ります。現在の状況をうかがって、次にやることを一緒に決めます。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。







